第13話 空はどこまでも赫く、憤怒する仙鬼と鬼哭する癒鼠 終
仲間になったマイチーに早速肩を治してもらった。肩を自由に動かせるってこんな気持ちいいんや!
しかも、木の枝が刺さったりしたらくっそ痛くてちょっとイラついてたからマジでスッキリした。
快・感!!
マイチーとあった場所から早速頂上まで移動する。肩が治ったから心做しか移動が速くなったきがする。
『ところで、さっきからどこに向かってるんですか?鬼仙魔サマはそっちの方向にはいませんヨ?』
「え?」
『ふふん、仕方ないですねぇこのワタクシが!最短ルートを辿り鬼仙魔サマのもとまで一瞬でいきましょう!』
おっふ・・・
鬼仙魔は頂上にいるんじゃないの?
クロードのとっつぁん何してんすか・・・
『この山にはほんの少しだけ現実とズレている幻影がかかっているんデスよ!!
その幻影を晴らす事が不可能なので、そのズレを考慮して歩かないと頂上まで向かえませんヨ!!』
ちょっと安心した。登山なんてした事なかったからこんなに時間がたつもんなのかと思ってたんよなあ。一生この山で野生児暮らしとかなくてよかった〜
う〜ん・・・
「てかさ、何で君は俺の肩に乗ってるの?ぶっちゃけ重いんだけど。」
ガブッ
「いや痛たいよ。治せるかもだけど痛みは消えないんだよ。」
『馬車馬の如く働け!!』
「はい?」
『馬車馬の如く働け!!!』
「あ、すっー、はい………」
『よろしい』
そんな会話をしながら数時間・・・
『もうすぐですわ。もうすぐで鬼仙魔サマのもとに到着ますわ。』
マイチーにそう言われた瞬間、周りの雰囲気がガラッと変わったかのような錯覚を覚える。空気は薄く、そして肌寒くなっていた。
歩いて行くとやがて、鳥居が見え、その奥には神社の本殿のような建物があった。
綺麗・・・綺麗なのだが、何処か悍ましく、その異様すぎる雰囲気が、建物へと進む足を竦ませる。
前に進むのを躊躇い、止まっていると、鳥居の方から生温く、嫌な風が入り込んできた。早く来い、と言いたいのだろうか?怖すぎ・・・
ようやく決心し、ジオを召喚し、前へと進む。
うわーやばい!緊張する!!怖い!!ジオがいるから大丈夫だ。うん、大丈夫、大丈夫。俺は長男だからこの山の頂上までこれたんだ。だいじょぶだいじょぶ。
決心した筈だが、何とこの男、まだぐずっているのである。情けない。
停滞していた状況が遂に動きだす。
ドゴォ、と何かがが倒壊する音が聞こえる。そう、本殿の屋根がぶっ壊れた。いや、鬼仙魔がぶっ壊した。
ぶっ壊れ、穴が空いた屋根から鬼仙魔が這い出てくる。
鬼仙魔が、で で で 出たーー!
鬼仙魔は俺を見るなりハグをするかのような勢いで殺しに来た。殺意高すぎるぜメーン・・・
鬼門を発動し、マイチーを拾って全力で後ろに向かってジャンプをする。鬼仙魔は金棒を構えてこちらに向かって来ていて、それを振りかざしたのか、俺がもといた位置はクレーターが出来ている。いやいや怖すぎるだろ!ケツの穴が今一瞬ヒュンってしたぞ!
とりあえず鑑定するか。
『鬼仙魔』
レベル?
称号:憤怒 山の主 大罪人 化け物
ステータス:?
スキル:憤怒 花びらの舞 咆哮 破壊 縮地 王威圧 神社顕現 死地 居合 仙力 仙地 鬼力 鬼地 英雄奮起
奥義:岩流れ 椏梨椏 泡沫の舞 稲光 水面断ち 陽釈迦 鬼亜門
いや奥義って何???ステータス見えないし・・・
ていうか、こいつって鬼だし、なんか格好とか称号的に七つの大罪で憤怒が似合いそうだな。うん、そうだな!面白そうだしちょっと煽ってみよう。
そこら辺の土を手に握りしめ、鬼仙魔に投げつけて、俺はこう言った。
「おーにはーそとー、お前なんかちん〇んちっちゃそうな見た目してんなぁ?!この粗〇ンやろう!!しかも、俺みたいなガキンチョ1人殺せないんだもんなぁ?
さっさと家に帰って1人プレイしとけよ!お前なんかはなぁ?所詮ちっちゃい珍ちん〇ん1日1回自家発電野郎なんだよ!お前のそのガバガバなケツの穴事掘り出してやろうか?このお〇んこ野郎!!」
『口が汚いデスわ!!』
ニヤニヤしながら鬼仙魔を見ると、以外と落ち着いていた。あれ?結構渾身の煽りのつもりだったんだけどなぁ
いや、嵐の前の静けさ的な?うんうん、だといいなぁ?いやぁ、完全に落ち着いてんな。むしろ煽る前より落ち着いてんじゃん。
そんなことを考えていると、気づいたら俺の周りには大量の紅葉が舞っていた。大量過ぎて周りが見えないよ!
その紅葉の竜巻が段々と枯れ始め、やがて晴れると、鬼仙魔が金棒を歌舞伎のようなポーズをして構えていた。
「先ほどは悪かったな!定期的に我は自我を失うのだよ!ガハハ!!よし!ウヌらは今まで我の所まで来た者たちと同じようにこの命が欲しいのだろう?我に勝ったらくれてやろう!!開戦じゃ!!!」
鬼仙魔からは絶対的な強者のオーラがした。戦いの高揚感が自分を襲った。鬼門を発動する。片手剣、いや、ここは和風に刀でいこう。
闘 い の 幕 開 け だ
主人公が鬼仙魔に言ってた煽りにある〇は自分で想像してください。
スキル:英雄奮起
鬼を殺し続け、遂には自身が鬼となってしまった1人の男がいた。その男は山で隠居していた。
その男、いや、鬼にはその鬼を越えようと、数多の挑戦者が現れた。
その挑戦者達の実力は悲しいもので、金棒をひと振りしただけで、崩れてしまった。
そのような事をしていると、今まで知る人ぞ知る。という鬼の名は広まっていき、遂には噂に尾びれがつきまくってしまい、その鬼は、悪名高い悪鬼となってしまった。
優しく、挑戦者に対してもきちんと酒を用意して歓迎をし、1人も人を殺した事のない鬼のはずなのに。
するととある日、大量の人がやってきた。その人達は、鬼に対して、数多の罵詈雑言を浴びせ、鬼が大切にしていたシレンオオタチをシレンオオタチ質にして、脅してきた。
鬼は勿論投降したが、人達の
『投降すればこの大ネズミは殺さないでやる。』
その言葉は嘘であった。鬼は悲しみ、怒った。人達を全員、全て、殺しつくした。
そして鬼はそのシレンオオタチに対し、
『復讐は果たしましたよ。私の力を分け与えます。生き返ってください。』
シレンオオタチは生き返った。その上、癒しの力を手にした。
最初は涙し、生き返った事に嬉しがった。だが、その鬼の形相を見、周囲の屍達をみると、
『何故こんな事をしたのですか?!このような事ならば生き返えなければ良かったです!』
と言い、逃げていった。
鬼は呆然とし、泣いた。泣きじゃくった。だが、次第に怒りの萌芽が咲き誇り、憤怒した。
そんな鬼に1人の英雄がやってきた。名は佐野無歳、鬼とその英雄は激闘を繰り返し、鬼は戦いの中で成長していった。だが、佐野無歳も、鬼が成長すると同時に何故か強くなっていった。
戦いは三日三晩に及び、佐野無歳の勝利に終わった。
その佐野無歳は鬼の力を手にした。
そして、鬼となった。それと同時に、憤怒の芽は佐野無歳に行き渡った。
それはその鬼だからこそ耐えれたが、常人には耐え難い物であった。
~佐野無歳伝~ 鬼羅万象編
効果:相手が格下であればあるほど相手の能力があがる。




