第11話 空はどこまでも赫く、憤怒する仙鬼と鬼哭する癒鼠 その三
今日、初めて予約掲載をしてみたんですけど、ちょっと不安
ノーストロルを倒した後、ノーストロルの遺体を探し、魔石を採取したり、疲れを癒した、等をしていたら、気づけば太陽は傾いてしまった。
時間経つの早すぎやろ!それにこの山デカすぎだろ!庭でトレーニングしてた時とかも思ってたけど、改めて見るとアホみたいにでかいな。
仕方ないので、簡易拠点にまた戻り、マイメンステーキを食べたり、焚き火の様子を見ていたりしていた。
あ~焚き火の音って癒されるよな~
『シュルシュルル』
と木の葉が擦れる音が聞こえた。一瞬マイメンかと思ったが、まぁ試練の山にマイメンとノーストロルしか居ないとは限らない。
念の為、何かがいるのか?と、『黒鉄のアイツ。』から黒鉄の片手剣を取り出し構える。また、
『『『『キリリキリキキリキリマイキリキリマイキリキリマイ!!!』』』』
と今度は木の葉が擦れる音ではなく鳴き声すら聞こえた。
鳴き声的に猿かな?複数か・・・複数戦はやったことが無いから厳しいな・・・
今度は
「ブルブルブルブルバイバイブルバイブルバィ」
という特段野太い声が聞こえる。え?ブルバイって何だよ。鳴き声おもろすぎだろ。
すると、焚き火が消されてしまった。これでは何も見えないと、夜視を発動するが布のような物を被せられたりして、視界が遮られてしまう。
真っ白になる頭を何とかしようと、
「落ち着け落ち着け落ち着け」
と言いながら抵抗するが、まぁ何にもならない。布も何故か外れない。
『カン!カン!カカカン!』
と何か掘ったりしている音も聞こえる。おい!ジオは何してるんだよ!
暫くたった後、布の様な物が外される。するとそこには、本当にさっきの簡易拠点か?と思うような光景があった。
な!?何で俺はコロッセオにいるんだ?俺はさっきまで簡易拠点に居たはずだろ・・・
観客席の辺りには、おぞましい程の数の猿がいて、何かレゲエのような音楽を奏でたり、野次のような鳴き声を飛ばしてくる。
と、とりあえず鑑定をしてみようか
『シレンマツリザル』
レベル:7
ステータス:省略
スキル:穴掘り 野次 咆哮 レゲエ節 闘技幻影 鼓舞 布毛目くらまし
俺がコロッセオにいるのは、こいつの闘技幻影とかいうスキルのせいか?
そんなことを考えていると、一匹一際目立つ体格の猿がきた。
とりあえず鑑定をしてみようか。
『オヤブンシレンマツリザル』
レベル:15
ステータス:省略
称号:真のタイマン好き
スキル:タイマン強者 真っ向勝負 毛鎖 ゴング 統率 地ならし 死地覚醒 岩蹴り 弾丸スマッシュ 弾丸ストレート 連打
すっー、こりゃあやばいな。ベルゼブ野郎と同じく称号持ちかよ・・・
辺りを見回すと、シレンマツリザルが飯とか食いながらこちらを見ているが、その中にジオも混ざっている。そいつも自分で殺れという事なのだろうが、呑気すぎやしないか。生還したら説教だな。
オヤブンマツリザルがぴょんぴょんと跳ねながら
「ゴゴンゴンゴンググングゴン!!!!!」
と妙に面白い鳴き声を発してきた。これがスキルのゴングだろうか。
瞬間、オヤブンシレンマツリザルの体にオーラとキラキラとした小さくて赤い星が纏われる。
そして、ドンキーコングの毛が白いバージョンの様な身体のオヤブンシレンマツリザルの筋肉が隆起する。また隆起する。更に隆起する。
多分これがタイマン強者ってスキルと真っ向勝負ってスキルだな。
鬼門を発動し、とりあえず父さんに貰った黒い杖をつかい、土魔法の泥濘を発動する。
いつもなら、ここから泥固めを発動するのだが、ノーストロルでパワータイプにそれは無駄だと学んだのでしない。
そして、火魔法のファイアアローで攻撃しようとした瞬間、オヤブンシレンマツリザルの毛が光り、一瞬で、毛がブレイズという髪型の様になる。そして、鎖を連想させる姿になり。物凄い速さこちら側にきた。
あまりに一瞬の出来事だったため、体が反応出来なく、右手首が捕まってしまった。
やばいやばいやばい捕まってしまった。
しかもオヤブンシレンマツリザルは泥濘から抜け出している。
毛鎖を引っ張り、自らの方向に寄せてくる。
黒鉄のアイツから、黒鉄の片手剣を取り出し、毛鎖を断ち切ろうとするが、中々切れない。
足に力を入れ抵抗するが、スキルの地ならしを使ってきたのか、尻もちをついてしまい、とうとう超至近距離とまで言える距離にきてしまった。
ああ、やばいやばいこれが所謂手錠デスマッチって奴か・・・
オヤブンシレンマツリザルは暇を与えずにストレートを放ってきた。
その速さと威圧感で、思わず右肩に食らってしまった。
うっ・・・
痛い・・・・・・
痛い痛い痛い痛い・・・・・・・・・
だけどアドレナリンが分泌されているのか、ちょっとは痛みがマシかもしれない・・・
だが、うかうかはしていられない。すぐに反撃しなければ・・・
鬼技の炎小鬼を発動する。次々と放たれるストレートの連打を何とか鎧袖一触で躱しながら、息と一緒に炎を口から出し、オヤブンシレンマツリザルに吹きかけて行く。
だが、全く聴いていない様にも見える
そして炎小鬼の効力が切れるまえに、黒鉄の片手剣に炎を纏わせる。
だが、一瞬の油断によって、連打の度に速くなって行き、もはや対物ライフルから放たれた弾丸のような印象さえ与えられるストレートをまた右肩に食らってしまった。
『ウキッキッキー!!!』
『ウキャキャキャキャー!!!!』
すぅっーー・・・・・・
周りのサル公の野次も相まって、段々とムカついてきたな・・・
「やられたらさぁ・・・?こっちもやり返すしかないよなぁ??死ねぇ!!」
オヤブンシレンマツリザルの腹に、その腹筋の間を縫うようにして真っ直ぐと、しっかりと、黒鉄の片手剣を、右肩を負傷しているため左手だけを使い、ぶっ刺す。
黒鉄のアイツから黒鉄のダガーを取り出し、またぶっ刺す。また武器を取り出しぶっ刺す。またぶっ刺す、ぶっ刺すぶっ刺すぶっ刺す
それでもまだオヤブンシレンマツリザルは倒れない。だが、腹からは大量の血が出ており、それに大量の武器も刺さっているため、長くはないはず。そう信じたい。
だが、非情にもオヤブンシレンマツリザルは普通に動いている。
寧ろ、元気になっていないか?多分死地覚醒の能力だと思われる。
「ブルブルォ!!」
何か・・・嫌な予感がする・・・
オヤブンシレンマツリザルは更に筋肉が隆起しており、とてつもない熱がこもっているのか、蒸気すらも発している。そして、左手の拳にぐぐぐ、と力を込めている。そして・・・
ぱぁん!!!!
と正真正銘弾丸が放たれたような音がした。
嫌な予感がした俺は、身体を右側にいなすようにして捻り、多分弾丸スマッシュというスキルであろう、あからさまにデンジャラスな攻撃を躱す事ができた。
今までの攻撃で、右腕側に攻撃してくる事が多かったため、ただの予測だが、とても運が良かった。文字通り危機一髪、鎧袖一触だった。
ふうぅぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜・・・
YEAH!!よぉしよしよしよしよし!!今の俺は!!最ッ高にはハイッて奴だぁ〜!!
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
ん?
んんん?ん?ん?ん?ん?ん〜?
「あれれ〜?君ぃ〜?ちょっと左腕が萎びてなぁいぃ〜?」
・・・・・・
「おぉい!!死ねぇ!!!いい加減死んどけ!そしてジオはおしおきだオラァ!!」
左腕だけを、黒鉄のメイスを使い、執拗に攻めて行く。ジオをチラ見すると、目と口を開けてアホ面している。
ん?ん〜!!いい事を思いついたぞ?
思い立ったが吉日。早速やってみよう。
「波仙気ぃ!!」
仙技の波仙気を使うために、わざわざ言う必要はないが、テンションが上がってくるため言ってみた。
波仙気とは、掌から波状の仙気を勢い良く出す発勁のような技だ。
波仙気によってオヤブンシレンマツリザルが吹っ飛ぶが、どちらとも右手首に毛鎖が着いている為、毛鎖が伸びきった後に跳ね返り、弾力を持って、
右腕がこちら側に向いている状態で、こちら側に吹っ飛んできた。
それはまるで、プロレスラーがリングに飛ばされ、相手側に跳ね返り、技を決められる前。
そう言った光景にも見えた。
ようし、ここまでは想定済み。
黒鉄のアイツから、黒鉄のジャベリンを取り出し、こちら側に吹っ飛んで来ているオヤブンシレンマツリザルに向けて構える。
「ジャベリンはぁ・・・・・・!!!!!!!
こう使あぁぁぁぁぁう!!!!!」
ザクッ・・・と小気味良い音を立てながら、黒鉄のランスが右腕から左腕まで貫通しきった。
「ブルバイブルブルバア」
と、最後の力を使い切り、まるで賞賛するかのような鳴き声をあげ、
そのまま・・・・・・
オヤブンシレンマツリザルが息絶えたようだ。
右手首に絡みついた毛鎖はほどけ、オヤブンシレンマツリザルは倒れ伏す。
紛れもなく強敵であった。
ふうぅーー、と息を着く。
周りのシレンマツリザル達は、まるで悲鳴を上げるかの如く、叫んでいる。
やがて、周りのシレンマツリザル達は蜘蛛の子を散らすように逃げて行き、コロッセオの幻影も晴れて行く。
それはそうとして、ジオ!!!お仕置だ!!
鬼技 ○小鬼について、
炎小鬼、水小鬼、雷小鬼、土小鬼、風小鬼があります。これらは、発動するまえにMPを先に一定量出すことで、30秒間MP無制限で小鬼技を使える。因みに、頭の真ん中にそれぞれに対応した角が生えます。
小鬼技とは、東洋の島に住んでいる小鬼が扱う技のことです。
下の方にある☆を頂けたら、モチベにも繋がるので是非押して欲しいです!毎日投稿は学業もあるため出来ませんが、テストも終わって、夏休みに入るので、部活のコンクールが終わったら存分に投稿します




