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星歌とヴィオリカ  作者: やつさき
第1章 鬼と鼠
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第9話 空はどこまでも赫く、憤怒する仙鬼と鬼哭する癒鼠 その一

今回はめっちゃ急展開です。

 昨日誕生日を終え、早速クロードからこんな事を言われた。


「おっと、忘れかけてたよ。先ず入学試験の前に職業スキルが使えるようにならないとなぁ。」


「......?職業スキル......あ、忘れてた。」


 あっぶねーギリギリセーフ?いや普通に忘れてたしモロアウトやん。何だっけ、魔鬼混合って奴だったけ?忘れてごめんね魔鬼混合君。


「ん〜いやぁ職業スキルは見習い状態だと使えないから、実戦経験を積みまくって見習い脱却するのが早いかな。」


 ほ〜ん、楽な道はないと?望むところだな。


「朝ご飯出来たわよ!」


「とりあえずご飯食べてから食べよっか。」


「そうだね。お父さん。」



 ・・・



 今日の朝ご飯はパンとサラダとスープと前の晩の味鴨の残りの部位のソテーだ。ぶっちゃけ前の世界の朝ご飯より豪華なんだよなぁ。ここの世界は料理ができるスピード頭おかしいんだもん。クッソ美味かった。



「ヴィオ、さっきの話だけど、さっき言った通り実戦経験を積むしかないから早速依頼でも受けにいっておいで。ああ、一応何かあった時のために僕の精霊をつけておくからね。いってらっしゃい。」

「うん、わかった。」


 精霊をつけるのか。いつもはそんな事ないのに珍しいな。まあいっかー



 40秒で支度をして家を飛び出る。ギルドへ向かう。空はまだ8時というのに異様に赫かった。けれども、そんな事は俺もテイルの街の住人も気にしない。街は活発に活動し回っている。


 ギルドの戸を開け、受付のカウンターへと向かう。冒険者は粗方依頼を吟味し終えたのか、席で朝食をとりながら仲間達と作戦会議や報酬の分割についてはなしている。


「なんか手頃なラビット系統の魔物の討伐系クエストありますか?」


「今ラビット系統の魔物の依頼はないんです。お手数お掛けして申し訳ありません。その代わりとして、お手頃となるとビリビビリスライムという魔物がございます。」


「じゃあそのビリビビリスライムでお願いします。」


「それでは、こちらの契約書にサインをして貰い、討伐照明の素材や生息域、特徴、弱点が記されている説明書を渡します。説明書に誤りの情報が書かれている場合は再度受付までご連絡ください。」


 契約書にサインをし、説明書を貰う。ふむ、あのアクアラビットと戦った森らへんか。あの森の立地とかは結構把握しているつもりだし楽勝だろ。



 ・・・



 よーし、森についたけど・・・あちー!!暑いを通り越して熱いと表現するのが良いような気がしたきた。


 ビリビビリスライムは、常にスライム系統の魔物特有のぺちゃぺちゃ音と、ビリビリという音がするため、音感知が良いでしょう。


 だと、説明書は言っているので早速音感知を使用する。


 ほー、めっちゃ分かりやすいやん。なんかビリっていう規則的な音と不規則に鳴るぺちゃぺちゃって音がする。


 他には・・・結構デカめの音があるな。ベルゼスネークっぽい音だけど、アイツはもう池に落としたしその心配はないはず。別の魔物かな?オークとかもいるらしいし多分そいつだろ。



 すたすたとビリビビリスライムの元へと向かう。よし、結構音が近くなってきた。


「風魔法 サイレンス」


 くっそ小声で詠唱をする。なんで小声かというと



 ビリビビリスライムは名前にビビりとついている通りとても臆病です。そのため、近づく際は風魔法のサイレンスなどを使い音を軽減、もしくはなくしましょう。



 だからだ。ビリビビリスライムの弱点は、



 ビリビビリスライムの弱点は土魔法、大地魔法です。ビリビビリスライムの核にある魔電気発生機構に土属性が混じり込むと高熱を発し、その魔電気発生機構が破裂し、ビリビビリスライムが絶命します。


 反対に、火魔法、火炎魔法、熔鉄魔法などはビリビビリスライムの魔電気発生機構が反応を起こし、大爆発を起こすため、ビリビビリスライムへの火魔法、火炎魔法、熔鉄魔法は推奨致しません。



 と、いう事で土魔法をぶっ掛けてみる。


「土魔法 土煙」


 これは文字通り、マジで文字通り土煙を飛ばす魔法だ。魔電気発生機構に土属性が混じりこむといけないとかだから、これでいいだろ。


 てか、この世界のスライムはグロい系のスライムじゃなくて可愛い系なんだな。ちょっと可愛い。



 パンッ、と手を思いっきり拍手するような音が聞こえた。なんかぐてっーてしてる。


 とりあえず、死体はアイテムボックスに入れておこう。そういえば、アイテムボックスのスクロールを使った瞬間、今まで使えなかった無魔法が使えるようになった。なぜかは知らないが、無魔法は父曰く便利らしいので普通に嬉しい。


『きゅうう〜』


 うへっ、気が付かなかった。資格からアクアラビットに突進されたわ。痛ってぇなぁおい!責任(ケジメ)つけんかいオラァ!!



「土魔法 土煙からの、土魔法 ストーンランス!」


 グサッとストーンランスがアクアラビットに突き刺さる。おいおいラビット系は騎士道精神あるんじゃないのかよ、騎士道精神の欠片もねえぞ。


 お侍さんの戦い方じゃない!!!!!(迫真)



 瞬間、周囲にむせるような嫌な空気が漂い始める。音感知にはズルズル、ズルズルという地面を全速力で這う音、木々などを薙ぎ倒すような音もあった。完全にデジャブだ。



 おいおい、湖のヌシは何をやってんだよ。あいつは殺した筈だろ?


『ぐばあぁあああぁぁぁぁあぁ?!!?!?!』


 目の前には巨大な、いや、巨大すぎる蛇がいた。前見た時とは違う姿に進化しているようだ。


 とりあえず、鑑定しよう!鑑定だ!



 種族名『マグマ・ベルゼブ・ドラゴ・スネーク』


 レベル:?????


 2つ名:天罰下らぬ復讐を誓う溶岩貪食下竜


 称号:2つ付き ユニークモンスター 奥義持ち

  怒髪衝天 ヌシ食い 天罰砕き 暴食の萌芽


 ステータス:解析不可能


 スキル:環境破壊 熔鉄魔法レベル7 超咆哮 蛇目

  尻尾回し 天罰食い 天罰砕き 怒り

  脅迫 貪食 熱感知 マグマ舌 マグマ吐息 熔鉄鱗

 

 奥義 噴火



 これは勝てねえ。


「鬼門」


 苦し紛れの鬼門で能力の底上げを図る。うお!すんげぇ、めっちゃ力が湧いてくる。そんだけ相手が強いってことだけどな。


 俺がそんなに焦っていないのは、父がつかせてくれた精霊がいるからだ。父がつかせてくれたんだから相当強い筈だ。


「ぐばあぁああ?!?!!!」


 やばい、精霊はいつくるんだ!・・・やっと来たのか。後ろの方に得体の知れない属性のとてつもない魔力を感じる。


『クロード様との誓約に応じ、遅れてすまないが只今馳せ参じた!ん?ふむ、空が赫い・・・』


 後ろを振り向くと、水色と金色の光を発している神秘的な梟がいた。


『私の名はケイン・ミネルヴァでございます。ケインとお呼びください。クロード様のご子息様と伺いますが、差し支えなければお名前を。』


「ヴィオリカ・シャトーカノン」


『ほほ!素晴らしき名前ですぞ!!ヴィオリカ様、流れ弾に当たると不味いので下がっていて下さい。』


「うん、わかってる。」


 ぶっちゃけ今の俺だと足でまといだからな。大人しく下がっていよう。けど、鳥と蛇って大丈夫なのか?


『おい!下等な竜モドキのクチナワよ!退け!』

 と言いながら、宇宙の様に輝く炎をぶつける。それだけでベルゼブ野郎は怯む。


 凄いな。何が起きているのか全くわからない。


 押されていることに危機感を覚えたのか、ベルゼブ野郎が目に魔力を宿し、睨みつける。

 

 ケインを見てみるが、全く効いている様子がない。ケイン強すぎやん・・・


『ケリをつけるぞ!奥義!コスモ・カムイ・オリジン!!!』


 ケインがその大きな翼を広げると、その翼からは小宇宙(コスモ)を手の平サイズまで圧縮したようなものが出てきた。


 その小宇宙(コスモ)は手のひらサイズから更に縮み・・・


 更には指先サイズの光にまでなった。ケインは、小宇宙(コスモ)原点(オリジン)まで戻したのである。


 光はゆっくりとマグマ・ベルゼブ・ドラゴ・スネークに集約し・・・


 瞬間、ピカッと光った。瞼を開くと・・・


 マグマ・ベルゼブ・ドラゴ・スネークは木っ端微塵になっていた。


「あ・・・」


 その光景には誰もが口を開け絶句してしまう。綺麗で、とても恐ろしい技だが、それすらもその技の神秘性を高める。


『ホホホ、これで私の仕事は終わりましたね。今日ヴィオリカ様の所に参じた事により私とヴィオリカ様の間にラインが繋がれました。困ったら助けますので・・・それでは・・・』

 と言い残し、ケインが霞の様に消えてゆく。


 凄かったけど、多分俺の両親はあんなのよりも凄いのかな?そうなると、強さで両親を抜くどころか追い付けるかも怪しいな。頑張らないと。



 ・・・



 とある蛇は飢えていた。それと同時に怒ってもいた。あの時、自分の事を地獄のような池に落としたあの餓鬼・・・許せない。


 許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せないせないせな




 当然だが、相手を襲うということは自らも襲われても文句は言えないのである。この愚かな蛇はにも関わらずこのような事を考えているのだ。自己中心的としか言い表せない。


 ところで、悪魔を知っているだろうか?生きとし生けるものの悪の感情を啜り、増幅させることを愉悦とする妖精の一種だ。


 悪魔が唆すと言えば、人間のイメージがあるが、この愚かな蛇の悪の感情に、悪魔が駆けつけない筈がない。



 真っ暗な空間に突然円形の魔力が現れると、そこからは力の塊、が現れた。


 その力の塊は、愚かな蛇に近づくと、取り引きを持ちかける。


 ―――――生き返らせてやるから、暴れてこいよ。ほら、いっぱいタベタいでショ?その憎悪をハラシタイでしょ?


 ―――――エイ!生き返っちゃえ!



 死んだものを生き返らせるのは尋常な者ができる芸当ではない。それこそ神か、それに準ずる聖女や薬を使わなければ不可能だ。


 そのような事を容易く行った者の実力は計り知れない。


 力の塊が愚かな蛇に触れる。すると、愚かな蛇は暗黒空間から消えてゆく。




 ・・・




 ッ!!!ヤバイヤバイヤバイヤバイ、これはやばい!!冷や汗も脂汗も止まらない。頭もジンジンするし、何が異様な気配もする。ケインは今休んでいるらしくて呼び出せない!逃げるしかない!


 方法は分からないがアイツが生き返った!!!


 身体能力を現在できる最高出力にし、森を立体機動する。


 木は蹴ると同時に少しでも足止めとなるように倒していく。


「吹鬼出露!!吹鬼出露!!」


 吹鬼出露で、鬼気を手から飛ばし、ロケットの様にして移動する。今はこれが最大速度だ!


 後ろを見ると、電車並にデカイ身体の蛇がこちらを追ってきている。あまりのでかさに、一見黒い川に見える程だ。


 とりあえず!とりあえず!とりあえず!!!家まで逃げるんだ!!


 ん?全速力で逃げていて気が付かなかったが、目の前に山があるぞ。多分この山の反対側にテイルの街と家があるからこの山をまわるか!


 バチくそデカイ山をまわる、お、街が見えてきたし、家もちょっと見える!


 地面に着地し、家の敷地に入ろうとすると、謎の壁に阻まれてしまう。その壁を破ろうとしていると、家族がめっちゃ焦っている様子で走ってきた。


「この壁は何!」


「この壁は、後ろに山があるだろ!それは試練の山と言ってそこで偶に入った人が試練として山頂にいって鬼仙魔を倒さないと出れないんだ!!」


 え?な、なんで・・・なんでだ!!クソッ!!


「ジオとケインは多分そっち側に送れる!!とりあえず山頂を目指して!!」


「分かった!」


 家族に背を向けて走り出す。何でこんなことになったんだよ!あの畜生蛇には追われるし試練に巻き込まれるしさぁ!!


 こんなん覚悟も決められねえよ。それとも、俺が両親より強くなるにはこんな事も出来なかったら無理だって言いたいのか?


 すっー、ふぅー、すっー、ふぅー


 ちょっと落ち着いてきたぞ。俺はやるんだ!俺はやるんだ!



現時点の主人公のステータスです。


ヴィオリカ・シャトーカノン


年齢10歳


生年月日.1501年.10月21日金曜日


種族 人間


レベル 3


職業 メイン 「魔統鬼仙士見習い」

サブ 「 」

サブ 「 」

サブ 「 」


ステータス


HP 175


MP 350


STR 150


VIT 150


DEX 150


AGI 145


INT 250


Luck 210


職業スキル 魔鬼混合


魔スキル 魔術 魔法[火魔法レベル9 水魔法レベル9 風魔法レベル9 土魔法レベル10 光魔法レベル9 闇魔法レベル9 大地魔法レベル1] 魔力活用 魔力視 魔法言語 無魔法レベル9 アイテムボックス


鬼スキル 鬼化 鬼技 鬼術 鬼気活用 鬼気視 鬼言語 夜叉 鬼門 清浄 自我理性 仙技 仙術 仙気活用 仙気視


汎用スキル 身体能力上昇 五感上昇 軽足 夜視 隠れ身 音感知 熱感知 自円領 声拡散 剣技 剣術 鑑定眼



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