表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/9

3話「過去のこと」

3話「過去のこと」

中身が気になったから教室で開けてみると、あの封筒の中身は、何も喋らない私を心配してくれてるような内容の手紙だった。

過去の私のことも知っていて、過去の私のことも書いてあった。

そこには、こう書いてあった「今の玲奈は、本当の玲奈じゃない! もう一度あの頃のような玲奈の笑顔がみたい!!!」と書いてあった。

今は、笑いたくないからそれは、無理だ。

こんな手紙にどう返事をしたらいいのだろうか....




キーンコンカーンコーン

1時限目の国語の授業が始まった。

授業は、地獄でしかない。

先生に当てられたらと、考えると恐怖でしかない。今まで、担任にも無口で接していたから今のところは授業中当てられない。


「飛鳥ちゃんは、空高く飛んで行った。」

気づいたら、みんなが丸読みをしていた。

さっきから、ぼーっとし過ぎていた。

飛鳥ちゃん、どっかで聞いたことあるような...

もしかして今、過去のことが生々しく思い出されて幻覚と幻聴が...

ううん、そんなあるわけない。

飛鳥ちゃんって誰だろ?

私の過去に書いていた小説に出てくる人物かな

いや、飛鳥ちゃんって人物は、私の書いた小説には出ていなかった。

飛鳥ちゃん...誰だろう。

ハッっ!私は、なんで過去に居るような感覚になっているのだ。

今、少し思い出したかも。飛鳥ちゃんは、私の大事な親友だった。

その子は、ある日突然学校に来なくなった。

誰がメールをしても、返事は全くかえってこないし、電話をかけても出てこなかった。

学校に来なくなって、1ヶ月がたった日に先生から飛鳥ちゃんのことで話があると言った。

先生からは病死と、聞いたが飛鳥ちゃんの親からは自殺と聞いた。

私は、飛鳥ちゃんが普段から苦しんでいたことに気づいてあげられなかった。

いつも飛鳥ちゃんのそばにいたのは私なのに。

私は、次の日から無口になることを決めた。

もうこれからは、誰とも関わらないようにしようと決めた。

これが私が無口になった理由。

このことを思い出しているうちに、辛くなってきた。

飛鳥ちゃんにさよならを言いに行きたかったと思いながら授業を受けた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ