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サンタが死んだ朝

作者: 名前はまだない

初めの方は少しファンタジーな感じですが、途中から忘れてしまってました(笑)ごめんなさい。

昨日、父さんは夢は必ず叶うって言い残して死んだ。

僕の父親は夢が叶ったから逝ったのかな。

でも僕は叶う前に、いやあんたが死んだらもう。

それに、新しい夢なんて見つける前に死にそうだ。

明日生きてるかも分からない世の中じゃ。

まあいいや。

今日はもう寝よう、泣き疲れたし。


ん、ここは…家、だよな、でも静かだ。

「あ、起きちゃった?」

「お母さん」

「なに?」

「兵隊さんは?」

「え?あ、ああ、人形ね。もーまだまだクライドも子供ね。」

「…うん。あ、今日ってさ、何日だっけ。」

「えーっと、あ!イブよ。クリスマスイブ。」

「ほんと?」

「何言ってのよ、あんたが一番騒いでたじゃない。」

騒いでた、か。それに母さんと人形がまだ。今はたぶん僕が11歳の頃だ。

ってなにを、夢に決まってる。

「どーしたの?」

「ん?……何でもない。」

「そっか。朝ごはん出来てるから、一緒に食べよ?」

「うん、歯磨いたら行くよ。」

「分かった待ってる」

「お父さんは?」

「え、お父さんって…3年前に」

焦ることはないさ、夢なんだから。

それにやっぱり今は11歳の頃らしい、でも生きてるのは母さんと兵隊の人形の方だ。


「美味しい?」

「うん、なんか懐かしい味がするよ」

「なにそれ」

母さんが笑ってる。

「朝からこんな話しするのはあれだけどさ、お母さんも忙しいでしょ」

「そんなことないけど、なに?」

「ううん、暇ならいいんだ」

違う、今聞かなきゃもう。

「ごめんやっぱり聞いて。」

「もうなによ」

「父さんの話し」

「うん、いいよ」

「父さんの夢ってなんだったの?」

「夢?」

「うん」

「なんかおかしな夢でも見た?」

「え?」

「…何でもない。父さんはね、君の顔を見る度私にありがとうって。だからね」

「それは」

「そうよ、違ったの。でも本当に幸せそうだった。」

「そっか」

「ほんとの夢、聞きたい?笑っちゃうよ?」

僕があの人の夢を笑うわけないよ。

好きじゃなかったけど、今は尊敬してる。

でもやっぱり好きにはなれないな。

「いいよ」

「子供が100人欲しいって」

好きなれるかも、なんて、一人でなに言って。

本当に笑っちゃうな。

「100人?」

「うん、それでね、君が大統領で」

「大統領?」

「そう、大統領」

母さん楽しそうだ。

大統領か、なれるかな。

「そっか、ありがと。皿洗っとこうか?」

「何言ってるのよ、雨でも降らしたいの?」

「もうお母さんは、僕はただ」

「ただ」

「クリスマスプレゼント期待してるよ」

「ったくクライドって子は」

本当笑っちゃうよ。


「…いい朝だ、何時も通りの目指し爆発。まあ夕暮れだけど。でも今日くらいはまだ寝ててもいいよね。」

ってやっぱ寝れねーか、こんなうるさいと。

ん、そういや何で俺父さんが死んだって。

確かにすぐに終わるはずの戦争が長引いてもうクリスマスだ。

だから生きてる確率なんて極わずかだ、でも。

まあ死んだ方楽だから、そう願ってしまってたのかな、俺だってもう。

いやでも、違う、だったら遺言はなんで。

…やっぱり寝よう。


「起きろ〜、クライド〜」

父さん?いや違う。こんな楽しそうな父さん見たことない。顔色も良すぎる。

「どうしたの?」

「プレゼントだよ。サンタからの」

「サンタ?」

「ああ、サンタだ」

「どこ?」

「ほら、これだよ」

「開けていい?」

「もちろん」

中身はラジコンだった。

確かこの頃は軍事ようで、だから僕は人気者だった。

兵隊の人形はだめだったけど、これなら今もある。

「ありがと」

「何言ってんだよ、これはサンタが」

「そっか、でもありがと」

「ああ」

「このラジコン電池入ってるかな」

「ん、これラジコンって言うのか。電池ってのはなんだ」

そうか今は12歳だから、いやまて俺は今幾つだ。

俺は、あの時の夢を見てるのか。

夢を見てた時の夢を。


「やっと起きたかクライド」

「あ?」

「あじゃねーよ、仕事しろ馬鹿」

「わーったよ」

「なあお前またあの夢見てたのか」

「しらねーよ、黙って働け」

「お前なぁ」

「あ、そうだ、お前さ、あれ覚えてる?」

「なんの事だ」

「お前が死にかけた時の話しだよ」

「は?そんなのしょっちゅうだろ」

「いやそれが、お前が死んだような気が、でも生きてる」

俺は確かに、いや思い返してもそんな記憶は。

「おいおい縁起でもねぇ」

「だが」

「悪いがそれは、おそらくお前の…身内の」

「そうかよ、悪かっな。だが話しはもう一つあるんだ」

「なんだ」

「俺の父親の話しだ」

「いやだから」

「聞けよ」

「分かった聞くよ」

「クリスマスプレゼントだ」

「は?」

あの時こいつもいたはずなんだ。

地下室にいて、地下室にいた。

それしか覚えてないが、確かこいつもいた。

「人形と何か」

「地下室か」

「ああ、よく分かったな」

「生き残った男の感だ、で?」

「いやだから、地下室だぞ。なんかあると思わないか」

「武器か」

「ああ、今一番欲しいブレゼントだ。」

たぶんあれは一人で取りにいっちゃいけないものだ。

だが誰とでもって訳にもいかない、だから。

「だめか?」

「いやだめって訳じゃないが」

「なら行こう、やるなら早い方がいい」

「は?今か」

「いや寝てからだ」

「おいお前」

「悪いな、もう一度あの夢を見ときたいんだよ」

次は見れるはずだ、あの先が。

「無理だよ」

「え?」

「もうすぐ時間だ」

「ああ、時間か」

ってきりこいつ。

「ならもう行くか、てかお前も案外乗り気なんじゃねーかよ。」

「まあな」

そうは見えないがな。

だが今しかないのは確かだ。


「なあクライド」

「ん、ああ、ボニーか。なんだ」

あれ、これ、夢だよな。

でもいつもなら、おかしい。

「お前外で寝るなんて」

「それよりなんだよ」

「お前の父さんな」

「どうした」

「死んじまったらしんだ」

そうだこいつが、いやまて。

「なんでお前が知ってだ」

「え?なんでって…」

そうだよ、これは俺の夢だ。

知りたかったことだ。

だからずっと夢を見てたんだ。

「お前、知ってんだな。俺んちの地下室のこと。」

「地下室って、そりゃ避難のための」

「違うよ、あそこには金があるんだ、そうだろ」

「知らないよそんなこと」

「いいや知ってるはずだ、なんせお前は」


やっぱりか、気絶してたんだ。

でもなんであいつ俺を殺さなかったんだ。

まあいい、俺は今からあいつを殺す。

続編はまだ考えてませんが、謎を残したまま終わらせる気もありません。

いずれはもっと壮大な話しに。

だから待っていて下さい。

思いつき次第かきますので、なんて。

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