第二話 クラスメイト
「俺は瀬良 真です。一身上の都合で神内に引っ越してきました。どうぞ、よろしく」
いろいろ、自己紹介を考えてきたのだが、緊張のためか、かなり簡素になってしまった。このままじゃクール気取りのすかし野郎と思われる可能性がある。必死で続きを考えるがまったく思い浮かばない。
すると、すこしの間を置いて、まばらに拍手がおき始める。すぐにクラス全員が拍手をしてくれるが真はすぐに拍手などが起きなかった理由を考えて、心の中でため息をつく。
「ずいぶんと簡単な挨拶だな」
と、東雲先生を苦笑いにさせてしまった。
「それじゃあ、質問がある者は休み時間にしてくれ。これから朝のホームルームを始める。瀬良君、君の席は、、、」
東雲先生がそう言うと一人の男子生徒が手をあげる。
「ハイハイ!センセー!僕の横の席空いてまーす!」
「そうだな。では瀬良君、彼の横の席を使ってくれ」
「分かりました」
手をあげた男子生徒の横に座りその顔をみる。髪の毛は男子にしては長めの感じたが、癖毛なのか、所々髪の毛が跳ねている。色は灰色。目はたれ目、前髪がかかって邪魔そうな感じがする。顔は童顔で幼い感じがするが、年上の女性に受けそうな顔をしている。
「僕の名前は篠崎 悟よろしくね☆」
「あ、あぁ。よろしく」
いま星マークが見えた気がしたが気のせいだろう。気のせいはずた。でなきゃやり方を教えてほしい。
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授業が終わり昼休みなった頃、悟に誘われ屋上で昼飯を食べる。
「大変だったね~マコトッち。休み時間のたびに質問攻めにされて☆」
心配されているのに星がつくことでバカにされている気分になる。
「篠崎も、質問してきた一人じゃないか。それにしても、一番質問が多くなかったか?」
すこし呆れたように言うと、悟はアハっと可愛らしく、笑ったあと、ごめんよー☆謝ったあとに持っていたお弁当を食べ始めた。それを見た真も、持ってきった焼きそばパンを食べる。
「別にいいけどさ。それよりその星のだしかたを教えてくれない?」
真と悟はすでに仲良くなっていた。まるで、長年連れ添った友人のような感じである。お互いなぜか気が合うのだ。悟は、真をみた瞬間になにかを感じていたのかもしれない。
「そう言えばさ、マコトッちって遠いところこのから神内に来たんだよね?」
「うん。そうだよ。それがどうかした?」
「それじゃあさ、あの噂も知らない?」
あの噂?なんのことだ?まったく知らないな
「あの噂って?」
悟はうーんと考え込む顔をしたあとに噂につい手話してくれた。
「噂っていうのはね、最近この付近で怪物がでたってやつでね。ありきたりと言えば、ありきたりなんだけど。神校の生徒もけっこう見てるっていうし、先生達も街の人も見たって話だから信憑性はあるかもね☆」
たしかにありがちな噂だ。ツチノコや河童をみた!ってレベルの噂にも思える。しかし、大勢の人がみているとなると、何かの見間違いとも思えない。見間違いじゃないほうがいい。だってその方がワクワクするし。
「しかし、怪物か。その怪物はどんな姿をしてるんだ?」
「それがね、大きなひとつ目に長い腕、体はゴツゴツとしていて、鱗のようなものがついてるんだって☆」
「The・怪物みたいなやつだな。キグルミか何がじゃないのか?」
「確かにね~。でもさ、見た人全員が動いてるとろみていて、キグルミではありえない動きをしていたみたいなんだ。ここまで証言が一致してるのも面白いよね☆」
「そうだな。確かに面白い。俺も見てみたいな、その怪物を。篠崎は見たのか?」
「僕はまだ見てないんだよ~。あ~僕も見てみたいな~☆」
キーンコーンカーンコーン
と、昼休みの終了を告げる音が響く。
「じゃあ、そろそろ教室に戻ろうか~」
悟に了解の意を示すと教室に向かって歩いていく。それにしても、怪物か。心が踊る。真は顔がニヤけるのを止められなかった。
かなり時間がかかってしまった、、、
これからはもっとこまめに頑張っていきたいです