再開と……
誰だ……?
残念だけど俺の知り合いにこんな髪を染めてるような奴は1人もいない
「何の用ですか?」
「何の用ってさっきから呼んでも反応がないから引っ張ったんだけど?」
さっきから呼んでいた……?
もしかしてこいつ知り合いか??
「はぁ……あんたもしかして私の顔忘れたの?全く……もう何年の付き合いだと思ってるのよ……」
何年の付き合い?女?
「……篝?」
「やっとわかった?気付くの遅くない?」
「髪染めてたらわかんねーよ、じゃ俺そこの本屋で時間潰すからじゃっ」
そう言い俺は近くの本屋に入ろうとして
「がふっ……」
襟を引っ張られた
「いってぇ……何すんだよ馬鹿!?」
「何処行くのよ?時間あるなら私と此処で過ごせばいいじゃない?」
「は?なん……」
そこで考える
こいつもこの時間に此処にいるということはこいつも暇ということだ時間潰しに付き合えということだろう
「あー、いいよ仕方がねぇなぁ……」
そういい俺は学校へ入る
「わかってるじゃない♪」
そう言いながら篝もついてきた
……………………
……………
……
…
突然だけど俺がこれから通う学校に「……っ」
ついて説明しておこう
名前は
『第三複合精霊魔術学校』
略して第三複霊などとも呼ばれる専門学校だ
「ぁ……」
この学校では精霊との契約を結んだ者たちが兵になる為に腕を磨く場所だ
……誰に説明してるんだろ俺……というか説明下手だろ……
因みに複合とは一つの属性、種族に特化して教えているものではなく多くの種族属性の生徒を集めている所を指す
「……ー……」
これだと一つのものに特化することはできないけど自分の属性などとは違う物を知りその対策を知ることができるとされているんだ
まぁまだ試験的な学校だからこの学校は学費がほとんどかからない
寮、飯付きでもとある条件まで行けば無料で通える
「ぉ………だ…ぃ」
まぁその条件がめんどくs
「あ、あの!起きてください!」
「んぁ?」
俺はそこで目が覚めた
目の前には一人の銀髪少女
「えーっと誰?というかここは……?」
「わ、私は堂崎聖奈です。あとこの場所は体育館ですね……もう入学式終わりましたよ?というかほとんどの人達は教室に向かったようですけど……」
「……はい?」
あれ?
「もしかして俺……寝てたのかな?」
「私が見た限りでは寝てましたね」
「寝てたのか……まぁいいや、教室行くわ、起こしてくれてサンキュな」
そう言い俺は体育館の出入り口に向かおうとして
「あ、あの!」
呼び止められた
「ん?まだ何かよう?」
「クラス分け見なくて見なくていいんですか?」
そう言い少女……堂崎さんが指さすのは体育館の壁に貼ってある紙、多分あそこにクラス分けが書かれてあるんだろう
「あー……堂崎さんは何組?」
多分Aだろうけど
堂崎さんはなんでそんなこと聞くの?と首を傾げながら答えた
「私はAですけど」
ほらね、当たった
「だったら俺はFかEだろ、とりあえず一番最後のクラス入れば多分そこが俺の教室だろうし」
「え?」
「この学校は実力主義らしいから所持魔力量の順番でランキングがつけられてるだろうし、だったら俺みたいな所持魔力量が少ない奴は一番最後に行くはず、逆に魔力が少ない順だったとしても一番最初に行くだろうしね」
「……でもそれだと私と同じAの可能性もあるんじゃ……」
何言ってんだろ?
「ねぇ色付き」
「!?」
「君みたいに魔力が飽和して溢れ|身体(髪)に色をつけてるよう奴が俺と同じで魔力量が少なくて底辺?流石にそれはないでしょ?」
「…………」
「逆に俺の方が色付きと同じってのもないだろうしね、そんなに魔力があったら俺はこんな状況に陥ってない」
そう言い俺は体育館の出口へと向かった
その時堂崎さんは……ちょっとびっくりしてたけど……まぁ……いいすぎたかな?