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戦場の犬 魔法使いの猫  作者: ふーる30代
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最強の犬

本作品はMMシリーズとはなんの関係もございません。お饅頭でインスピです。

人類が宇宙に旅立ち幾年月。そこはさながら戦国時代であった。

知的生命体との接触は今のところなく、人類が着々とその領土を広げる中、一部の惑星から他の星への侵略が始まり、その流れは銀河中に広がっていった。

しかし、人間が直接血を流すことはなく、戦いは自動兵器や動生物兵器によるものが主流であった。人が死なない戦争はさながらゲームのようでもあり、人々は娯楽のように戦争を受け入れていた。



動生物兵器とは戦後処理が大変やっかいなウイルス兵器ではなく、遺伝子を操作された人造動物に機械装備を内蔵したバイオマシンのことである。設定すれば人間並みの知性をもち、高い再生能力を持ち、ロボットなどの自動兵器よりも機械部分が少ない=レアメタルをあまりつかわないため最終的なコストが安い兵器とされた。

その形状は多岐にわたり、地球の生物由来のものから他の星の生物ベースのものまであり、外部装備はその所属組織の規格になるものの、動物体はばらつきがあった。


‐南銀河シャルラ星系第2小惑星群の一部‐


ここはレアメタル採掘権を賭けた戦いの場とされた指定戦場である。


「アオオオーーン」

一匹の犬が遠吠えをした。勝利の雄叫びである。


その回りには無残に破壊された自動兵器の残骸がそこらじゅうに広がっている。

キメラ的な生物も造り出せる昨今、見た目はシンプルな犬というのも珍しい。しかしこの犬は多くの戦場で勝利してきた(エース)であった。

曰く 「獣火器」「グレイテストウォードッグ」「センターオブケルベロス」シンプルに「最強の犬」とも呼ばれる彼は、人間のように撤退することのない自動兵器千体相手にほぼ無傷で殲滅せしめるという偉業を成し遂げたのであった。

なんとか今回も生き延びたな。最後はタンパク弾の使い過ぎで貧血みたいだったがなんとかもちこたえたな…



彼は知能強化型の動生物兵器である。声帯は犬由来なので喋ったりはしないが、思考はほぼ人間並みである。といっても特化型ではなく万能型なので、戦闘能力も高い。頭脳強化型のなかにはサイキックを使う個体もあるが、彼はそのタイプではない。



やがて上空から回収の移送船が降下してくる。これでまたしばらくは調整の日々か… と彼は考えていたが、ふと体内のセンサーが異常を感知した。


特定重力子を感知、強制転送か?いや、サイキックのテレポートに近いがあれは使用者から離れたものを転送することは難しいはす。ん、足元に光?ホログラフ投影か?幾何学的な模様だが暗号なのか?これはいった



その瞬間彼はこの銀河のどこからも存在しなくなった。その地点にあった模様は古い地球の文献でいう(魔方陣)のようであった。

次は猫です。

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