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完璧にすれ違ってます。

病んでる、可笑しい、気持ちが悪い、などなど。

どれも当てはまってしまう彼氏がいる。

見た目はそこそこいいし、頭も悪くない。

嗜好は変わっているが、今のところはついていける。

つまり、私は心底そいつに惚れているのだ。

嫉妬もしないし、強要もしない。でも、堪らなく彼が好きだ。

どこかフラフラ出歩いて、遠くに行ったとしても、気がつくと彼の元に戻っている。

それが、一つの、愛しているという証拠。(私は夢遊病患者であり放蕩癖がある。)

でも問題があって、おそらく彼は私を都合のいい女としか捉えてない。

好きな事をさせてくれる女。道具。玩具。イコール私。

昇格の予定はない。おそらくこれからも、ない。



病んでる、可笑しい、狂ってる。と皆が言っても、

受け入れる。それでいい。と、彼女は言う。

冷めていて、何をしても熱を感じない。

唯一彼女が生きている人間だと自分が感じられるのは金曜日の夜。

したいことをさせてくれる女。

そんな言い方はしたくない。

まだまだ壊し足りないけれど、その前に離れていきそうで、

どうも壊したい。

上手くいかない。こっちを見ないから、どうしようもない。

おそらく彼女は、これからも、

俺を見ない。



男の人って、誰しもぶっとんだ事を女の子にしてみたいんだって。

でも本当に大切な人にはそんなことしないって決めてる人も多いって聞いた。

その大多数の意見に彼が当てはまるのかどうか、それはよく分からないけれど、少なくとも私は愛されていない。だって変なことしかされないから。本当に遊ばれてるって感じがする。それでも側にいたい、愛していたいなんて考えるのは、本当に私らしくないとも思う。


女には、惚れた人にとことん尽くす奴と、徹底的に冷めたふりをするのがいるらしい。彼女の性格はどちらも当てはまるが、だがそれだけではしっくりこない。

彼女と付き合う前はやりたいことがたくさん浮かんでいたのに、なぜかそれらを彼女に試す気にはならない。どうしてか考えた時、彼女を綺麗に保ちたいという心と、それに相反して、彼女をボロボロに引き裂いて、声を枯らして、一番汚い物にしたいという心があるのに気がつく。

その葛藤を彼女は察していない。




"私は彼に、" "俺は彼女に、"



"愛されてない。"



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