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ヤンデレ彼女と放課後

お久しぶりです。書きます。

「おい、起きろ!」


暑いな……。でも、心地のいい声がする。……というかこの声は彩乃?


「お前達なぁ! いくら恋人同士で楽しくても、授業には出ないとダメなのだぞ!?」


目を開けて起きようとする。目は眩しいが何とか開いた。しかし、何故か体は動かない。


「あ、彩乃だよな!? 俺は一体今、どうなってるんだ!?」


「何って、さゆりと二人で、楽しそうに寝袋の中でイチャイチャしているではないか!」


「な!?」


通りで暑いわけだよ! っていうか、その状況ってまずいです!


「お、俺はイチャイチャなんかしてない! ただ寝てただけだああ!」


「雪君ってあまえんぼーだから、わたしがいないと安心して眠れないんだって。だから添い寝してあげてるの♪」


さゆりが何か余計なことを言ってますが、彩乃は寝てるだけって信じてくれるはずだよな!?


「ほう、さゆりまで巻き込んで大人の授業か。では私が、子供の頃の青春を思い出させてやろう!」


そう言って、どこからか取り出した竹刀を、俺の頭に叩きつける彩乃。


「あ、彩乃! 動けないから! 俺今! さゆりがくっついてて動けないから!」


「あ、雪くんの顔がもっとくっつけって言ってる~♪」


そう言ってさゆりは離れない。っていうか体全体に柔らかくて気持ちいい感触が!? なんだか複雑な気分です!


「その変態のような顔……。しかもさゆりまで調教して……。許さん! 私が更生させてやる!」


「ぎゃあああああああああぁぁぁ!」






結局さゆりが離れてくれるまで俺は頭を叩かれ続けた。

うぅ……。頭が物理的に割れそうです。リアルに……。


「雪くん大丈夫? いざとなったら私の脳みそを半分あげるから安心してね!」


なんかグロイし頭が悪くなりそうなので嫌です!


「で、もう授業は終わったのか?」


「ああ、お前とさゆりを二人っきりにしてやっている間に授業は終わり、今は放課後だ」


はぁ、さっきまでの仕打ちのことを考えたら、普通に授業を受けてた方が楽だったな……。


「じゃあ、雪くんの家に帰ろうよ! 今日も雪君のために愛の血みどろ料理を作ってあげるからね♪」


うん。普通に血みどろ料理とか言ってる時点で食べたくないです。それなら母さん特製おでんの方がまだマシだな。夏だから本当は遠慮したいけど……。


「では、一緒に帰るとするか、さゆり、更生員くん」


はは……。好きな人から変なあだ名的な何かで呼ばれてるし。もうなんか、俺、遊ばれてないですか?


「あ……」


頭がくらくらして顔から直に転んでしまう。


「雪くん大丈夫!? ほら! わたしの血液飲んで!」


さゆりは心配そうな顔でそう言って、ペットボトルに入った血液ジュースを渡してくる。


「いや、飲むわけないだろ!」


ついでに顔を上げたら、その位置から彩乃のスカートの中が見えてしまう。


「く、クマちゃんパンツ!?」


「な、何を言い出すのだ! い、いきなり! わ、私がクマちゃんなどという可愛らしいパンツを穿くわけが、な、ないだろう!」


明らかに動揺している彩乃。その姿が可愛いからなのか、転んで顔を打ったからなのか、とにかく鼻血が噴出してしまったわけだ。

それを見たさゆりは、どこからともなく長いロープを出して、俺をグルグル巻きにする。


「な、出来心じゃないんです! たまたま見えただけなんです! 不可抗力なんです! だから、縛らないでぇ!」


「雪くんには、わたしと彩乃さんからの、きつ~いお仕置きと調教が必要みたいだね!」


「や、やめてくれ! 俺の大事なところだけは切らないで! お願いします! あ、あああああぁぁぁっぁあ!」


こうして二人から、お仕置きという名の修正をあたえられる俺でした。





「縛った雪くんも可愛いな♪」

雪くんは可愛いなぁ!

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