表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/22

 いつの間にか死んでいた平坂薫が、リュカ・L・グレーネスとして転生したとき、最初に考えたのは「この性欲をどうしようか」というひどく下卑たものだった。


 生まれたばかりの彼は、年若い乳母に抱きしめられていたが、その胸が当たっているのだ。精神的には24才の一般的な成人男性の彼とすれば、これは拷問だ。


 目の前に魅力的な双丘があるにもかかわらず、赤ちゃんなので触ることができない。普通のサラリーマンとして働いていた頃なら、性的に興奮すれば発生していた生理現象も起きない。


 リュカは自分の股間を恨めしげに睨んだ。それはどうやら乳母には赤ん坊がぐずっていると見えたようで、よしよしとあやされる。


 その拍子に、より強く押し当てられる胸。


――これからそれこそ十年位、こういう生殺しの状況が続くわけか……。自分で慰めることもできず。耐えられるかね?


 出た答えは強い否定。

 彼は自分があまり人として上等な人物でないと思っていた。

 権力を握れば増長し、金を持っても増長する、そういう人間である、と。

 そして、彼は自分のそんな性分を変える気がなかった。

 だから彼はほくそ笑む。


――前世での知識を使えば、うまくやれる。それこそ、ハーレムとかも作れるかな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ