表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

番外編


おネコ様が、聖女様として大聖堂に来てから早半年が過ぎていた。


おネコ様は、毎日マイペースに過ごしている。

時には怪我や病を癒やし、時にはご老人の膝の上でゴロゴロし、時には散歩のついでに魔物を狩り、時には護衛(お世話係)リアムを揶揄う。

これが、おネコ様の日常である。


そんな気ままなおネコ様であるが、最近は日向ぼっこをしていることが多い。

動くのが好きなおネコ様にとっては、不思議なことだ。

それに、少し丸くなったような……?


「おネコ様、太りました?」


リアムが率直に尋ねた。


『シャー!レディにそんにゃこと、言うもんじゃにゃーよ!』


「す、すみません!でも、なんかお腹がぽっこりになっていません?」


『にゃにを言うかと思えば、妊娠しているから当然にゃよ。』


「あぁ、妊娠………………に、にんしん!?妊娠って、あの、妊娠!?!?」


『にゃにを言ってるにゃ。あのもにゃにも、妊娠は、妊娠にゃよ。』


「どこのクソネコですか!?どこの泥棒ネコですか!?うちのおネコ様を妊娠させといて、責任取らないやつは!?」


『どこって、その辺の……』


「その辺んんん!?教皇様ー!教皇様ーーー!!!!」


リアムはおネコ様をいつも以上に丁寧に抱っこすると、猛ダッシュで教皇の執務室に向かった。

その勢いのまま執務室の扉を跳び蹴りし、部屋の中に駆け込んだ。


「どうした、騒がしい。」


「おネコ様が!おネコ様がその辺の男と子どもを作って妊娠していますぅぅぅぅ!!」


「なぁーにぃー!?どこの男だ!?私が成敗してくれる!」


『はぁ……そんにゃに気ににゃーのにゃら、連れてこようかにゃ。』


「「お願いします!」」


教皇とリアムは全く同じ表情で、同じセリフを言ったのだった。




数日後、おネコ様が連れてきたのは、白いネコ……ではなく、白いトラ、白虎であった。

神獣の一角を務める白虎は、誰でも知っている存在だった。

確かにネコだ。

非常に大きく括れば。

ただ、誰にとっても予想外だっただけだ。


腰を抜かしている人間をよそに、おネコ様白虎の背で大きな欠伸を溢すのだった。




この後、白虎も同棲すると言い出したり、コネコ様が生まれて新たな大騒動に巻き込まれるのだが、この時のリアムと教皇は、まだ知らなかった。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
読んでると、ほっこりする情景が頭に浮かんできて最高なんですが
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ