初夜2
規定に引っかからないといいな。
最愛の人に吐瀉物をかけられてしまったのに、私はなぜか微笑んだままだった。男性は初めてだと緊張して、最後までできないこともあるものだ。貴族の女性としての嗜みでは、そういうこともしっかり教え込まれる。リぜリナは今になってふと思う。エリウスは娼館に通っているのだろうか。病気をもらうのも怖いけど痛いのも嫌。それでも、私はこれはエリウスのプレイの一部だと考えていた。私が14歳のとき、兄の部屋のベッドの下にそんな本が3冊隠してあって、夢中になって読んだ記憶がある。もし私たちの間に男の子が生まれたら、ベッドの下だけは掃除しないでいてあげようかな。
エリウス、こういう高度なプレイはパートナーとちゃんと話し合って決めないとね。使用人が部屋を掃除するのも大変なんだから。まだ恥ずかしい気持ちはあるけど、お風呂でこういうプレイをするのはどうだろう。
エリウスはリぜリナに激昂する。
「下層娼婦でもやらない事を何故
君は笑っているんだ」
リぜリナは此処に来て道を間違た事に
気付く。
「エリウス 一寸きい:」
エリウスは首を横に振り
「笑っていた。其れだけで十分だ」
リぜリナ
「エリウスが喜んでくれるなら何でも出来る」
エリウス
「俺の前から消えてくれ」
リゼリナ
「エリウス 分かった」
彼女はネグリジェを探り寄せて寝室から出て行った。
リザリナ側。