46/252
調整者 ルカ3
ルカの口元から血が滲んでいる。
私程の者を此処までてこずらせるとは。
「大人しくしなさいウインデーネ。 君は多くの人を死なせたばかりか
此の世界を危険に晒すかも知れません」「いくらイリーネ様の変調の影響を受けていたと
しても」「当事者の貴方は其の償いをせねばなりません。」「創造主様も酷な事をなさる」
「もう片方の当事者 君が呪った相手がルームメートだ」「心配しなくてもお互いの存在は
確認出来ない」「その方が君も安心してその時まで待てるだろう」
ウインデーネ
「離せクソ野郎 馬鹿野郎 おかま」
ルカ
おかまと言う単語に過剰反応した。
ウインデーネの頬を片手ではたく。
ルカの胸ポケットの携帯念話のベルが鳴る
「いや そのあの はい はいすみません」
ルカは恨めしそうにウインデーネの顔を見て
「有給休暇が取り消しになった。折角100年ぶりの
合コンで全身エステに通っていたのに」
君に呪いをかけ「登場場所 時間を間違えて変なセルフを言ってしまい、夜中に
ふと思い出して顔を枕に埋めて両足バタバタさせる呪いだ」




