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暗殺もお手のもの

マルカさんを敵に回してはいけない──そう場はすっかり理解した。

活かすも殺すも、結局はマルカさん次第だ。


シグルの尾羽根を執拗に狙っていたのは、生体を取るためだったのだろう。同じくシグルの龍族を診て薬が作れるなら、毒もまた作れるはずだ。可能性があるというだけで、十分すぎるほどの脅威になる。


マルカさんは相変わらず何も語らない。ただ、結果だけを見せて周囲を黙らせる。脅しとは違う。彼女のやり方はもっと巧妙だ。


喧嘩を買わないのではない──喧嘩を「させない」のだ。相手が勝手に引く。何も言わずとも、自分の掌の一部だけを交渉材料としてチラつかせ、残りは相手に考えさせる。相手が自ら降りるのを待つ──それが、彼女のやり方だ。


なるほど、いい手だ。

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