238/254
弾は前から飛んで来るとは限らない。
シルフとノームが、揃って不満顔になる。
「ちょっと不公平じゃない? 水と火の精霊なら、マンガ的にパンを焼くチート才能持ちだよ。風と土の私たちには不利です!」
ノームが口を開こうとすると、すかさずシルフがかぶせる。
「ノームは大地の精霊なんだから、小麦の気持ちわかるでしょ? それにアカシックレコードの保持者だし! チートじゃん!」
ノームは赤くなって胸を押さえた。
「だ、だからって……大地の精霊だからって小麦の気持ちなんて分かりません!」
シルフが不満げにノームの胸元を見つめる。
「ノームと私の胸を見比べてみてよ。自分の胸もふくらませられないのに、ノームの胸ほど“美味しくふくらませる”自信ないんだけど。」
ノームの顔はさらに真っ赤になる。
他の登場人物たちは、心の中でそろってつぶやいた。




