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ベットの上の運動
エルミィは熱い吐息を漏らし、額に汗を浮かべて必死に上下運動を繰り返していた。
ミリウスは彼女を見下ろし、興奮気味に声を張る。
「いいぞ、あと一回だ!」
「お兄様……もう駄目、限界です……!」
その様子は、一見すればどう見ても“行為”にしか見えない。
――ガチャリ。
「ベッドで腹筋するんじゃないわよ!」
怒鳴り込んできたのは四人娘だった。
イフリートが先頭で腕を組み、振り返って当然のごとく他の三人に同意を求める。
無言ながらも、三人は揃って頷いた。
エルミィは真っ赤になり、恥ずかしそうにミリウスの背中に隠れる。
ミリウスは苦笑し、肩をすくめるだけだった。




