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食堂
暫くすると、他のメンバーたちも食堂へやって来た。
マークワンが手早く料理を用意していく。
「2組は随分寝坊助なのね。」とマルカさん。
「シグルももう昼時ですよ。」
「起こしに行くのもお邪魔だから寝かせておいたけどね。」
精霊四人娘は一言も口を挟まず、パンとベーコンエッグを黙々と食べていた。
ノームはコーヒーが苦手なのか、オレンジジュースを手にしている。
ウィンデーネ、シルフ、イフリートの三人は、シグルと楽しそうに談笑していた。
「もう一晩滞在してから龍界を目指そうと思うの。」とマルカさん。
「別に急ぎの旅ではないしね。」
私は、皆が自分に気を使ってくれているのだと感じ、感謝の気持ちを抱いた。
アレコレ質問攻めにされることも覚悟していたが、そういう雰囲気ではなかった。
エルミィは先程とは違い、コーンスープを飲んでいる。
猫舌なのか、少し苦戦している様子だ。




