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気恥ずかしい。
エルミィと並んで廊下を歩き、食堂へ向かう。
反対側の廊下から、トーマスとルカが現れた。
ルカの肌はつやつやと輝き、頬はほんのり紅潮している。
対照的に、トーマスは見るからにげっそりしていた。
エルミィはその様子に気づき、慌てて俺の顔を自分の方へ向けさせる。
だが、俺の表情を見てホッとしたのか、手を離した。
「エルミィさん、あなたも存外プレデターだったですよ。」
――そんな言葉が喉まで出かかったが、
今この場で口にすればデリカシーの欠片もない。
「口は災いの元。」俺だって学習するのだ。
そう心の中で呟きながら、食堂に到着すると、
出迎えたのはマークワンただ一人だった。




