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エルミィは人類の敵

私は冷静に突っ込む。

「四元素の精霊のお姫様方がこちら側にいる状況で、季節外れの猛吹雪なんて──人為的でしかあり得ないな。

エルミィ。君は……マークワンの設計図を渡せば協力もやぶさかではない、なんて考えてるんじゃないか?」


エルミィがハッと顔を上げる。

その反応を横目に、マルカが口元をゆるめた。

「それは面白いね。だが渡すとしても──あの設計図は何の役にも立たない嘘っぱちさ。」


エルミィは驚愕し、目を丸くした。

マルカは肩をすくめて淡々と続ける。

「エルミィはミリウスのことになると、見境がなくなるね。

精霊は人類の敵じゃないが、かといって味方でもない。

仮に設計図を精霊に渡しても、対精霊用マークワンの優位性は揺るがないよ。」


言葉にこそ穏やかさがあったが、その声には揺るぎない自信が宿っていた。

マルカの目は、盤上の未来をすでに読み切っている者のそれだ。





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