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師匠
今夜大人の階段登るのか。後ろから後頭部に衝撃が走った。振り返って見ると師匠だった。ミリウス三者的にみて無粋な真似はしたくないがミリウスもエルミィも俺が崇拝する女神の子供だ。だから不幸になる様な事態は避けて欲しい。私は師匠が何を言いたいか良く分かった。性急に事を勧めようとした。エルミィの気持ちを考えてなかった。エルミィは俺から少し距離を取っていた。流石我が妹兄の考えている事おみとうしだ。師匠はその様な経験はありますか。トーマスは無論愛と豊穣の神父である俺からしたら、清い身体に決まっておろう。私は一抹の不安を覚えて、桜ですか。トーマスは桜と答えた。師匠に色々尋ねようと思ったのに。矢張り此処は。ふと背中に殺気を感じで振り返るとエルミィが短刀を鞘から抜いて構えていた。私は初めて同士で経験したい。マークワンで練習するの止めて。例え下手くそでも私はうれしいから。いやエルミィさんあけすけに、そう宣言されましても気にする人は此処にいなくても、私は恥ずかしい。




