表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
176/252

王子はキチンとしていた。


ミリウスは、話し合いが終わったのか終わっていないのか、正直よく分からなかった。


だが、ここでひとまずの区切りをつけるしかない。


彼は王子の前に立ち、深々と頭を下げた。


「……本日は誠に有難うございました。

シグルの件につきましては、こちらで責任をもって──王子に返却いたします。」


周囲が「返却!?」とざわつく中、ミリウスは淡々と続ける。


「その後は、焼くなり、煮るなり、孕ますなり……ご自由にどうぞ。

責任あるご婚約者として──最低でも、男の子を4人はシグルとの間にもうけて下さい。」


王子の笑顔が崩れた──わけではなかったが、その笑顔の奥、

瞳にはどこか虚無のような影が揺れていた。


「……はい。約束は、守ります。」


そう静かに言った王子は、どこか遠くの“未来の地獄”を見つめていた。


シグルはにこにこと王子のそばに寄りながら、言う。


「龍界、ちょっとここから遠いけど──みんな、遊びに来てね!」

王子は無論 シグル様のご両親様に結婚の許可をいただきたく、シグル様の旅が終わり次第挨拶に行くとお伝え下さい。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ