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4年後 駄目な存在。

前のエピソードで小道具を出し忘れていたので、役者さんに無理言って演じてもらいました。全て舞台監督の責任です。観客の皆様には何の芝居を見せられているか理解出来ずに苦痛でした。反省しております。見捨てないで。

カレンは身重の身体を揺らしながら、食料品店に買い物に来ていた。

四つ子を先頭に、双子、そして年子

お腹の中では新しい命が日々育っている。


そこへ、近所の奥さんが私を見つけて声をかけてきた。


「おはよう、カレン。だいぶお腹大きくなったね」

「大丈夫? 何か手伝えることがあったら言ってね」


「おはよう、ミカさん。うち、実家の兄弟が多くてね。

毎年誰かが妊娠してるから、みんな慣れてるの」

「それに、手伝い合ってるから大丈夫よ」


ミカは笑いながら、ふと尋ねてきた。


「旦那さん、マルカ工房に勤めてるんでしょ? いいな〜、大企業じゃない」

「給料がいいから、子どもがたくさんいても平気なのね」

「ねえ、旦那さんってマルカでどんなお仕事してるの?」


カレンは、夫の仕事に誇りを持っている。だから、胸を張って答えた。


「避妊具の主任よ。マルカで、研究と開発をしてるの」


……その瞬間、ミカの顔が固まった。

目が泳ぎ、口元が引きつっている。


「いっけな〜い、洗濯物出しっぱなしだったわ!」

「ごめんね、先行くね! じゃあまた!」


ミカは、逃げるようにその場を去っていった。


ぽつんと残されたカレンは、数秒後にハッとしたように立ち止まった。


> ――あれ? 私たちって、実はものすごく駄目な存在なんじゃ……?







自分で云うのもなんなんですが、役者の演技は一級品です。私が生かし切れてないです。良ければ見続けて下さい。

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