if 暑い夜
リゼリナさん
リゼリナは、薄い布を一枚、すっと床に落としてうつむいた。
私
「本当に、綺麗だ」
リゼリナ
「……本当に?」
私
「君に嘘をついたことがあったかい?」
リゼリナ
「今、ついてる」
私
「そんなことはないよ」
リぜリナ
「どうかしら」
私はそっと、キスをしようとリゼリナの首の後ろに手を回した。
その髪には、わずかに湿り気が残っていた。
私
「また髪をちゃんと乾かさずに、お風呂から出てきたな」
リゼリナ
「だって、貴方が“髪が長い方が可愛い”って言ったから、伸ばしてるのよ」
私
「……そんなこと言ったっけ?」
「でも、君を奥さんにする約束は守っただろう。
君の両親はともかく、ハモンドには絶対反対されると思っていたんだ。
『ベッド』って言いかけた途端に賛成されたけど……どういう意味だったんだ?」
リゼリナ
「今は恥ずかしいから……今度、実践してあげる」
私
「それは楽しみだな。でも……」
「もし僕たちに男の子ができたら、やるなよ?」
リゼリナ
「……どっちを?」
私
「ベッドの下、の方」
リゼリナ
「ねぇエリウス、今のあなたのベッドの下って……何があるの?」
私
「君が“エドモンドのベッドの下”を今、実践してくれたら教えるよ」
リゼリナ
「だめよ。寝室が臭くなるじゃない」
私
「一つ……頼みがある」
リゼリナ
「なに?」
私
「エドモンドの名誉のために、その話は――忘れてくれ
リゼリナ
「イヤ」
私
「何で」
リザリナ
「私が14歳からの夢っだったの」「結婚したら一緒に楽しむんだからって」
「だからこれは」
私はこれ以上彼女にしゃべらせない様に私の唇で彼女の口をふさいだ。
ブラックウッド家は性に奔放。




