第八十一話 エンジンとミッションのトラブルと大型旧車イベント
あろうことか納車したばかりのBXD20Eが売りに出されててそれを買った百合ちゃんのお母さん。
色の塗り替えとフィンガーシフトへの改造を頼まれていた。
加藤運輸のトラックとトラクターのミッションが壊れて載せ替えに奔走する悟瑠たちにドライブ君もミッション壊れて載せ替え?
何とか片付けて納車して息抜きで旧車イベントに行ってそこで出会ったのはまた激レア車?
主な登場人物と所有車
佐野 雅子 ヒロイン 25歳 4月生まれ
峠のバトラー⇒TSカップレーサー、11勝目にトライ中。シーズンチャンピオン
家業の佐野自動車販売の中古車販売店副店長兼整備工場副工場長、整備の段取り担当の副社長
前職はスーパーの経理兼販売促進
所有免許;大型2種、牽引運転免許、2級整備士免許、危険物乙4、玉掛、ガス溶接、救急救命士、巻き上げ機
レース以外の趣味:
オフロード走行:大型の2軸総輪駆動のエンジン、サスペンションをいじって自分好みした。
パソコン:プログラム組むのも好きでシステムを自力で組める
所有車
大型バス:
観光シャシ+観光ボディ
なごみちゃん
ルーシーちゃん
路線シャシ+路線ボディ
獅子丸くん
フーセンちゃん
短尺シャシ+路線ボディ
ニジュちゃん
エムエム君
大型キャブオーバーダンプ(元除雪車)
4×4 藤子ちゃん
大型ボンネットダンプ(8トン積み)
4×2 カービーちゃん
小型車
クーペ イチゴちゃん
僕;佐野 悟瑠 雅子の兄 28歳、3月生まれ 妹の雅子より4学年上
家業の佐野自動車販売に就職して6年目、整備工場の工場長兼副社長。
所有資格 2級整備士、MIG溶接機、レーザー溶接機、ガス溶接、玉掛、大型2種、けん引免許 巻き上げ機、危険物乙4
カーキチ、スペックオタク、エンジンスワップ大好き
所有車
大型バス:
観光シャシ+観光ボディ
ゴーゴーくん
ロザン君
路線シャシ+観光ボディ
パン君
陽菜ちゃん
路線シャシ+路線ボディ
キューピーちゃん
ブイエムちゃん
大型キャブオーバーダンプ 元除雪車
4×4 サイバー君
小型車
セダン サンゴちゃん
三四郎君
佐野 康晴 僕の父親 56歳 佐野自動車販売の社長、総括責任者。趣味人 マニ割、エギマニ作りの達人 元整備工で板金も得意
所有車
バス:路線シャシ+路線ボディ
大型 ニイナちゃん
中型 アサイー君
ケーテン君
小型 いい子ちゃん
大型ボンネットダンブカー 8トン積み
4×4 タフさん
セダン
Q-LS131H改
佐野 康子 僕の母親 54歳 佐野自動車販売 副社長 佐野自動車販売店店長、営業、仕入れ担当
所有車
大型リアエンジン 路線シャシ+路線ボディ
錦くん
大型ボンネット
元8トン積みダンブカー クレーン車改造済
4×2 デコちゃん
バス 移動事務所へ改造済
4×4 サナちゃん
小型車 ハードトップ E-KE70
セダン E-AE70
加藤 隆弘 28歳
悟瑠の同級生で親友。専学卒業後家業の内燃機整備工場に就職、佐野自動車販売に事業譲渡でそのまま異動。悟瑠の幼馴染。2月生まれ。エンジン加工の名手、エンジンスワップ大好き
所有車両
大型キャブオーバーダンプ (元除雪車)
4×4 ラッシー君
大型自家用バス 路線シャシ+路線ボディ
兎ちゃん
小型車:セダン
エスティーくん
加藤 隆文 25歳
隆弘の弟。雅子より一学年上だが、3月生まれで実はほとんど同い年。工業高校から家業へ就職。佐野自動車販売に事業譲渡でそのまま異動。板金と排気系を作るのが得意
所有車
大型キャブオーバーダンプ(元除雪車)
4×4 まゆかちゃん
大型ボンネットダンプ 6トン積み
4×2 きみこ
バス 大型短尺路線シャシ+路線ボディ
恋路ちゃん
クロカン4×4
ロックン
趣味:TSカーレース 今シーズン5戦目で1勝あげたが年間は4位
松尾 百合 25歳
雅子の親友、丸松建設のお嬢さん。雅子と同じ高校卒業して同じスーパーに入って家業に転職。松尾運輸の副社長。普段はおっとりだがスイッチが入ると途端にせっかちとブチ切れになる 5月生まれ
TSカーレーサー 2勝あげ、シーズン3位
所有車
バス:観光シャシ+観光ボディ
武蔵君
ラムちゃん
大型ボンネットダンプ 8トン積み
4×4 パイ君
4×2 徳次郎君
小型車:クーペ
エスワン
松尾 譲 27歳 百合ちゃんの兄 丸松建設の副社長。マニ割マニア
所有車
バス
キャブオーバー トラックシャシ+路線ボディ
4×2 ビーフさん
4×2 レイ君
大型ボンネットダンプ
4×2 旦那さん 6トン積み
4×4 ゼットワン 7トン積み
小型車 クーペ
イーサン
松尾 隆 丸松建設の社長 百合ちゃんの父親 56歳 速い車大好き 悟瑠の父親の同級生
所有車
大型キャブオーバーダンブカー(元除雪車)
4×4 サンデー君
大型ボンネットバス トラックシャシ+路線ボディ(元レントゲン車)
4×2 なみちゃん
大型短尺バス 観光シャシ+観光ボディ
リングちゃん
小型車 セダン
E-GNY33改
松尾 友香 百合ちゃんの母親、丸松運輸の社長 54歳 旧車大好きながらもオリジナル主義
大型ボンネットバス トラックシャシ+路線ボディ
4×2 デビちゃん
4×4 てつしくん
大型短尺キャブオーバーバス トラックシャシ+路線ボディ
4×2 丸井ちゃん
大型ボンネットダンブ 6トン積み
4×2 でん六くん
小型車 HB
けいこ
小笠原 愛理沙 24歳 係長
TSカーレーサー 総合優勝を狙う 最終戦で3着に入ってぎりぎり総合2位になった
雅子の同じ学校の一つ後輩。小笠原食肉のお嬢さん。元レディス総長(7代目)2児のママ かつて雅子がいたスーパーに勤務 大型免許所持 抜群の運転センス
所有車
小型セダン
TA-GXE10
大型リアエンジンバス 路線シャシ+観光ボディ
ババロアちゃん
大型キャブオーバーダンプ(元除雪車)
4×4 フライヤーちゃん
小笠原 哲史 27歳 愛理沙の兄。別の会社に勤めていたが家業に転職、副社長 大型免許所持 旧車好きでオリジナル主義
所有車
小型車
クーペ:ましこ
大型リアエンジンバス 路線シャシ+路線ボディ
マーシーちゃん
中型総輪駆動トラック(3.5トン積み)
美浜ちゃん
長野さん 30歳。 移動販売課 課長代理
バス会社に居たが欲しいバスが排ガスの関係で住んでいる地域で登録できなくて雅子がいたスーパーに転職。今は愛理沙ちゃんの上司 短尺バス好き
所有車
大型短尺系バス
路線シャシ+路線ボディ
伊那路 自家用1ドア
鬼丸君 路線用前中2ドア
観光シャシ+観光ボディ
五平君
小型車
クーペ:NE
狩野さん 30歳 業務課長
運送会社にいたが首都圏の事業縮小で地方に転勤になった。偶然募集していた松尾建設に転職
所有車
大型キャブオーバーダンプ6×4
V10:古武道君
V8 :福田屋君
小型車
EHT;ND
綿貫 洋平 スーパーの販売部 課長 37歳
バスに嵌って自分でも買ってしまった。
中型リアエンジンバス 路線シャシ+路線バスボディ 自家用
ロニー
橋爪 正治 スーパーの社長 61歳
ボンネットバス トラックシャシ+路線バスボディ
中型
ポニーちゃん
大型
丸ちゃん
平くん
矢代さん親子
ボンネットバス トラックシャシ+路線バスボディ
4×4 K-ZC121改 移動事務所仕様
4×2 BH15改 29人乗り仕様
DA90改 移動事務所仕様
電話を切ると雅子が呆れたように、
「百合リンのママがBXD20Eを買うとはね。ボンネットバスが好きとか言っていたんだよね」
「キャブオーバーも乗ってみたいってことかな。もしかするとBXD20Eを左手シフトのフィンガーシフトにして欲しいとか言ってくるかも」
雅子と話していると、グロウグロウグロウというDA640エンジンのアイドル音が聞こえたかと思うと、それがやんで、
「こんにちは、康子。悪いけど、あたしが買ったうちのBXD20Eの名変と色の塗り替え、それと是非何とかしてレイ君みたいな左手シフトのフィンガーシフトに変更したいの、よろしくね。乗って来たけど、このバスって右手シフトでむずいのよ」
噂をすれば影で、百合ちゃんとお母さんがお店に来たのだった。
「友香。いらっしゃい。やっぱりね。悟瑠、譲さんのレイ君みたいにフィンガーにするしかないの。BXD20Eとレイ君はフロント周り一緒でしょ。できるよねえ」
「まあそうだけど。レイアウトはほとんど一緒だからできるよ。レイ君と同じ様にやってみるよ。ボディも同じメーカーなんでまだ楽かも」
「康子。よかった。フィンガーシフトにできるのね。それからボディカラーは60年代○東バスカラーにしてね。バス会社の許可は取ったから」
「はいはい。友香。ってことは今日このBXD20Eをここにおいていくんでしょ」
「うん、康子。悪いけど代わりの車あるかなあ?あたしたちが乗って帰れるの」
「仕方ないわね。うちのアサイー君ならしばらく空いてるけどBXD20Eよりも長さが1.5メートル位長いからね」
「いいよ。マンションの駐車場に停める場所あるから。良いことにアサイー君ってBXD20Eと同じ会社のバスでしょ。それじゃあ、康子。借りるね。悟瑠さんお願いします」
「友香、待ちなよ。アサイー君を暖機しないと、それにエアサス、エアオーバーなんだからタンクに空気入れないとだめだって。友香は昔から普段はのんびりだけど目の前にニンジンがあると急に空腹の馬みたいにせっかちになるんだから」
それを聞いていた雅子とたまたま平くんのミッション組み換えの相談で事務所に来ていた隆弘も吹き出しそうになっていた
「あ、そうよね。忘れてた。そうだ、BXD20Eは“丸井ちゃん“って百合がニックネーム付けたの。良いでしょ」
「丸井ちゃんね。友香、アサイー君の暖機が終わるまでお茶でも。最低限エアがたまって動作確認するまでちょっと待ちなって。ところで丸井ちゃん買ったのは自分で乗るの?それとも仕事で使うの?」
「そこなのよね。半分仕事かな?普段はデビちゃんでもいいんだけど。どうしても狭いところに行くことがこのところ増えちゃって。使う目的の大体が人の送迎だけどね。長さを短くしたバスがいいんだけど、マイクロは小さすぎて作業員と荷物の両方が乗らなくって、かといってリアエンジンの中型だと後ろが開かないから長物積めないのよ。伊吹君って後ろが観音開きだから半分は内装の資材運びに使ってるのよてつしくんでもいいけど小回り効かないんで足場の悪いところ専用、レイ君もいいけどそれでも取り回しの厳しいところで丸井ちゃんを使いたいのよ。ボディの長さレイ君よりも0,6メートル丸井ちゃんが短いんだけどその違いはデカいわよ。それに小回り性能で半径で0.5メートルも違うのよ」
「それじゃね。確かにそうね。それじゃあねえ」
「それで、康子。ちょっと相談なんだけど、加藤運輸のトラックとトラクターって全部リースにしたんだよね。うちのトラックとトラクター、バスもリースになるかしら?さすがにあたしと百合だけじゃ車を管理しきれなくって。メンテナンスリースにしてもいいかなあ?」
「うーん、修理費は定額で?でも架装部分の修理は別のメンテナンスリースならいいけど。架装もって言われると結構高いわよ」
「だよねえ。ちょっと見積もってよ。架装のメンテ有りと無しで。ダンプとトラクターとトレーラーと会社で送迎しているバスとできれば移動事務所をリースにしたらどの位になるのか?。クレーンと移動事務所は走行系統以外の架装物のメンテと修理は自腹にするから」
「いいわよ。経費で節約ってことね」
「うん、ちょっと今、このあたりの建設会社が無くなってきててうちの独占に近くって。こっちはほんとは断りたいくらいの仕事があるのよ。車の費用を全部経費で落としたいのよ。自社のだと一部が経費にならなくて所得税が高いのよね」
「贅沢な悩みね。まあ、それなら仕方ないわね。車の費用を全部経費にして、突然必要な修理費を平均払いにして、税金、保険、車検費用も毎月均等払いにするって感じね」
「うん、そのほうが経理の計画も立てやすくて。それでお願いします。うちの旦那は職人気質で妥協した仕事しないって言うんだよ。それが評判呼んじゃって。そうそう丸松運輸は車を全部リースにしたら丸松建設に吸収合併ってことにして解散」
「さすがね。それじゃあお仕事バンバン来るでしょ」
「康子。ここも同じでしょ。旦那さんのエギマニは芸術品だって評判じゃん。それに加藤運輸のエンジン整備部門買ったじゃん。そうだ、康子はサナちゃん買ったんでしょ、あれは自分で使うの?」
「ああ、あれは直してあたしが乗るわよ。移動事務っていいわよ。実は総輪駆動の欲しかったの。このところ足場の悪いところで査定するし、廃車の引き上げの相談もあって」
「そうなのね。それならいいけど。足回りを悟瑠君がいじったのに乗るとやばいわよ。総輪駆動と言ってもかなりの悪条件の道をフロントデフロックしなくても走れちゃう。てつしくんの走破力すごくって」
「そうか。悟瑠にサナちゃんも足回りやってもらお。前後にデフロックはついてるけど、足が短いから。伸ばして総輪エアかしら」
「康子。デフロックついてるからって無理は禁物よ。うちのてつしくんとか軽快君とかハットくん。鉄子ちゃんはほんとにやばいって。ハットくんは3軸を全部デフロックしたら横転するまで行けちゃう」
「そうね。旦那が、タフさんは危険な位走るって言ってた。フロントのデフロックが要るときはほんとにやばい状態だって」
「うん、それはあたしもてつしくんで実感した。なんて言うの?脚が伸びて路面を離さないから怖い位走破しちゃう。鉄子ちゃんもやばいわよ。この前鉄子ちゃんでモーグルの指導うけてた若手がいきなり前後のデフロック入れてモーグルを走り出したら、隣に乗って指導してた百合に怒鳴られてた」
「百合リン、若手にそんなことしちゃったら」
「雅子、横に乗ってるあたしの身にもなってよ。横転されたら大けがだよ。あの大石ってばかはあたしの言うこと聞かないでいきなりモーグルに入ったら前後にデフロックだよ。それにローレンジにしないで2速で入って行くから隣乗っててビビったわよ。半クラつかいまくったらクラッチも焼けちゃうし」
「まったく知らないって怖いことよね。それなら百合ちゃんが焦るのもわかる」
「俺もわかる。フロントのデフロックは動けなくなったら入れるんだよ。動けるうちから入れたらやばいのがわかないって」
「そうよ。あたしの説明聞いてないんだもん。危なくって」
「そうね。百合のオフロードの腕は隆弘さんが師匠だもんね」
「ねえ、ママ。そろそろ行かないと」
「そうね。アサイー君の暖機終わったでしょ。康子。悪いけど借りるね」
百合ちゃんたちが帰っていくと、僕らはさっそく丸井ちゃんを工場の作業場に入れてフィンガーシフトへの改造の準備していた。
「悟瑠、この丸井ちゃんはエアサスだからコントロール用のエアはエアタンクから持ってくればいいのか?」
「そうだな、コントロール用のエア系統は増設要らないよ。シフトスイッチはダッシュボードにつければいいから。パーキングはレイ君と同じで右手で引くのはそのままだよ」
「そうか。それなら問題なしだな」
「工場長、僕らは笠木工房のレッカーのエンジンオーバーホール、クラッチ交換ですね」
「はい、加えて後ろのデフにデフロック組み込みお願いします。除雪車用のデフロックの在庫があるんでその部品に入れ替えお願いします。」
「はい。後軸のデフのバックラッシュ調整もやりますね」
「よろしくお願いいたします」
僕たちの日常が帰ってきていつものようにリース車のメンテナンス、飛び込みの事故車の修理、お店のお客さんの車検をやっていた。
「はああ、お兄ちゃん。また加藤運輸のトラックが立ち往生だって。ミッションブロー」
「高速?」
「うん、幸いって言うか何とか3速には入ったからパーキングエリアに向かっているって、トラブったらすぐに連絡来たの。4軸総輪駆動レッカーのエンジンかけてある。加藤運輸では代車にフォーク積んでいくみたいよ」
「ってことは、デコちゃんもいるだろ。デコちゃんでうちのフォークを現地でおろすのに必要だろう」
「うん、代車と一緒に連れていこうよ」
「工場長、デコちゃんもエンジンかけておきました。予備車は加藤さん秘蔵のP-CD53V改です。その車もリミッター無いので全力で行けます。フォークも積んであるそうです」
「ありがとう。P-CD53V改はエンジン、ミッション、サスペンション、ブレーキ、アクスルは20世紀末期の物に交換してあるかガンガン行けるな」
僕らは全力で救援にカッ飛んでいった、全車リミッター規制の対象外なので現場には全力で駆けつけていたし10都市乗り入れ対応してるので規制地域でも堂々と走れてしまう
トータルでおよそ1時間半ほどロスしたが、パーキングエリアで荷物を予備車に載せ替えて、休んでいた運転手はドドドドドヒュオオオーンとV8ターボの音を響かせて消えて行った。
一緒に行った僕と鈴木さん、加藤運輸の人は故障したトラックを持ち上げると4軸総輪駆動レッカーで引っ張ってゆっくりと帰って来た。
引っ張っている間に交換するミッションを注文してもらっていて、お店に着いた頃には納期が出ていたのだった。
「隆義と話して故障したトラックのミッションはMTにする。加藤運輸はAMT全部やめるといってるよ」
「そうだよな。あんなにひどいミッションならいらないって」
「ほんとだよ。VOのはクラッチペダルが無いのが致命的だよ。AMTの制御だとクラッチの繋ぎが結構ばらつきでかくてひどいのはかなり乱暴でミッションのベアリングを早く摩耗させる。それが原因でミッションの変速軸の位置がずれて異音が出るんだよ。変速制御がクラッチ断続のショックを減らすようにしているんだけど半クラ長いって違和感とのトレードオフなんだろうな。いまの妥協点だと渋滞が多いとか山坂が多い条件には耐久の面で合わないんだよ。それにアクチュエーターのばらつきもでかくって」
「やっぱりそうだよなあ」
「平たん路の多いところの高速の路線はいいんだけど、地場で山坂の多いところに行くとミッションがイチコロ。隆義がブチ切れるのわかる。やっぱり日本のメーカーの部品精度にかなわない」
「だろうな。移民と赤に毒されたところには無理だろ」
「まあな、ってことでミッションはMTに載せ替える。部品は部販に在庫あったから明日には届くよ。周辺部品はうちに在庫ある」
「雅子に頼んで周辺部品は追加を発注してあるから問題ない。ミッション本体も発注してある」
「わかった。それじゃあ明日からか」
次の日、会社に行くと
「えええ?お兄ちゃん。ドライブ君のミッションが壊れたみたい。ウーウー異音するって」
「はああ、やっぱりミッションの容量が足りなかったか」
「お兄ちゃん知ってたの?」
「うん。エンジン載せ替えした時にペラが無いからやむなくミッションをオリジナルの5速にしたんだけど、クラッチが強かったみたい。いざとなったらクラッチが滑って逃げるようにしたんだけどね」
「代わりのミッションはあるの?」
「あるよ。買ってあるペラが合うかだなあ。リングちゃんって言うか、U-のペラを買ってあるんだけど。レイアウトがどうかわかんなかった」
「ミッションとペラの候補はあるのね」
「うん、デフもセットで交換するよ、トレッドが広がるけど20mmなら見分けはつかないと思うよ。270ps迄に耐えれるから大丈夫だろ。デフも買ってある」
「ってことは全部部品はあるのね。それならデビちゃんのエンジンブローした時に載せ替えすればよかったじゃん」
「そうだけど、あの頃は百合ちゃんがブチ切れててすぐに載せ替えたらすぐに返してくれってすごかったからね。それに部品が後で見つかったんだから仕方ないよ。ドライブ君はミッションブローって言っても多分ベアリングが逝っただけと思うけどね。ベアリング交換すればデビちゃんの予備部品になるよ」
「はあああ、また、仕事の段取り組みなおしね」
「雅子。こうじゃないかな?優先は加藤運輸のトラック。次が|笠木工房のレッカー《CW53YSH改のエンジン関係、その次は引き取った時の言い方だとドライブ君のミッション交換かな?。念のため百合ちゃんに聞いてみよう。その後予備車になってそうなBXD20E。終わったらお袋のサナちゃんの公道復帰と僕のブイエムちゃんかな?ブイエムちゃんはエンジン+ミッションの載せ替えだけだから」
「そうね。BXD20Eは予備車的な位置づけだから、やっぱりドライブ君のミッション交換が先かしら」
「念のため百合ちゃんと話ししておいてよ」
「はいよ」
僕らは丸松建設にその日に乗って来た陽菜ちゃんと クレーン付きレッカーでドライブ君を引き取って帰って来た
「工場長、もうすぐ笠木工房のレッカーのエンジンオーバーホール終わります。さすがにメンテナンスはしっかりしてますね。とっても状態がいいですよ。ところで加藤運輸のミッションが入ってきましたけどそのまま組み込みですか?高速側が低いように見えますけど」
「大丈夫ですよ。今頼んでるミッションに合わせた特製のハイロートランスファーがあります。ハイ側のギヤ比は今のAMTと変わりません。それを組んでやればいいんです。あのミッションは普段はロー側で変速していって、最上段のところでハイに切り替えですからね」
「そうなんですね、さすがです」
「それからMTにするとローの1速がちょっとだけAMTより高いけど平坦線用だから問題はないでしょ」
「工場長、ということは燃費重視ですね。エンジンはトルクに余裕あるからいけそうです」
「そうですよ。そうだ鈴木さん。笠木工房のレッカーのエンジンオーバーホールが終わったら。加藤運輸のトラクターに積むミッションのH/Lトランスファーを組み換えお願いいたします。ボルトオンですから。笠木工房のレッカーのデフの踏みかえは村上君たちに作業お願いいたします。」
「はい、工場長」
「僕らは、ドライブ君のミッション載せ替えやりますので。」
雅子に聞くとドライブ君は稼働率が高い、それで早く復活させてほしいということなのでドライブ君を引き取って来た日は2時間の残業になったがミッションの載せ替えを突貫でやってホーシングも入れ替えて後は公認を取るだけになっていた。駆動系の強度は流用部品のほうが遥かに高いので申請のみで済みそうだった。排ガス規制前の車なので変更は今の車両と比べて楽なのだった。
次の日、僕らは突貫で仕上げた笠木工房のレッカーのエンジンオーバーホールと各部のメンテナンスとデフロック組み込みを終えて納車に向かっていた。
一緒に行ったのはミック君でついでに母親のサナちゃんに積むエンジンとミッションの引き取りも兼ねていた。
「笠木さん、エンジンとミッション引き取ります。どうもありがとうございます。」
「いえいえ、こちらこそ。レッカー車が直ってよかったです。エンジンのパワーがないので1速多用してましたから。え?さすがですね。排気が煙くないように煙突ですね。しかもマニ割で?」
「実は親父が作っておいたデッドストックです。自分のタフさんに使おうと思って作ったんですがエンジンルームに余裕がなくて組めなくて作り直したんです。その時にせっかく作ったんで在庫になってました。それを組んだだけなのでロハです。排気は左右のバンクごとに排気してますので問題ないです。親父は極力静かにということなので静粛性重視で組んでます」
「道理で。静かでいいと思いました」
「念のためですが、このエンジンは実力で370ps、130kg・m出てますので走りやすくなってると思います」
「パワーアップしたんですね。ってことは上位エンジンの低出力版よりもパワー出てるってことですか?」
「はい、車検が間近だったんで取りました。その時にSCRにしてるんです。この車はインジェクター流用でコモンレールにしてます。超高圧噴射でDPD無しでKL規制値以下まで黒煙減らしてます。その代わり霧化がいいので完全燃焼してしまって燃焼温度がたかいんです。それでNOxが規制値はみ出ます。以前お売りした積載車と同じくアドブルー要りますのでご注意ください」
「はい、ありがとうございます」
「笠木さん、エンジンとミッションありがとうございます」
僕と雅子はお店に戻ると次はドライブ君のミッション載せ替えだった。
ほとんどがボルトオンで組み込めるので楽だった。
「雅子、百合ちゃんが取りに来るのかな?」
「うん、そうみたい。先にアサイー君返すって。陽菜ちゃんって観光仕様なんで中の使い勝手良いらしくっていつも使ってるみたいだよ。パワーあるから登りが楽だとか」
「なんかさあ、伊吹君にターボつけてとか言ってきそうだね」
「そうだね。とはいってもないでしょ。譲さんが生の良さに嵌ってるから」
「そう言っちまったらそうか」
「楽って言ってるのは百合リンだよ。速い車が大好きだから。ドライブ君の暖機してあるよね。」
としゃべっていると、フロロロローンとアサイー君のエンジン音が聞こえたかと思うとそれがやんで
「雅子、ドライブ君の修理終わったのね。引き取って行くよ」
「百合リンってせっかちね」
「だってさ、あたしのお気にのマキちゃんが結構酷使されてるんだもん。パパってV8ターボのパワー最高とか言っちゃって」
「そういうことね」
「そう、このドライブ君だって全開加速の連続で走ってるから結構傷むでしょ」
「うん、それなんで強化したミッションとデフに入れ替えたの。エンジンのマウント部も補強してあるって」
「ありがとう」
「百合ちゃん。出力は210ps、トルクを60kg・mにしたから今までの感覚で踏むとやばいからね。それからミッションはDDの6速になってるから」
「え?ってことは今までよりも20psパワーあがったのね。助かります。ミッション6速ですか?」
「うん、ミッションは6速のクロスになってるから乗りやすいはず」
「はい、ありがとうございます。これだけパワーあればパパも文句言わないと思う。210psいいわねえ。悟瑠さん、隆弘、雅子ありがと。それじゃあ」
百合ちゃんがドライブ君のモモモモーンヒューオオオンというエンジン音とターボの音を響かせて帰って行った」
「お兄ちゃん、そんなにパワー上げてよかったの?」
「そのくらいあげておけば逆に傷まないでしょ。エンジンもミッションも全開の連続が結構傷むんだよ。」
「そう言ったらそうよね」
「重量との関係でリングちゃんよりも速くなってるからいいよ」
僕らは続きの仕事である加藤運輸のトラックとろトラクターのミッション載せ替えをやって、丸いちゃんの色の塗り替えとフィンガーシフトへの改造を終え、納車を済ませた。
その週末、雅子たちが運営するオフロードコースで大型車と重機、発発の旧車イベントが開催されていた。
内容は旧型車両、重機、発発の展示と車両のターマックコースでのデモ走行と旧型バスの試乗会だった。
ターマックコースは公道でないのでナンバーのない車でも走れてしまう。
公道でなくともガンガン走れるのが雅子たちのコースが選ばれる理由でもある
僕らの関係者の展示車はスーパーマーケットの社長がいつもは見学者の送迎で使っている3台のボンネットバス、平くん、丸ちゃん、ポニーちゃんを展示していた。
スーパーマーケットの課長の綿貫さんは自分で持っている中型ショートリアエンジンの自家用バスのロニーを展示。
係長の長野さんは自分の持ってる古い9メートルクラスのリアエンジン路線バス鬼丸君、狩野さんは長野さんに頼まれたらしく長野さん所有の古い9メートル観光バスの五平君を乗ってきて展示と説明をやっていた。
愛理沙ちゃんはキャブオーバー総輪駆動の元除雪車フライヤーちゃんを展示していて、愛理沙ちゃんのお兄さんの哲史さんは10メートルクラスのリアエンジン自家用バスマーシーちゃんを展示していた。
丸松建設からは百合ちゃんがレアな9メートルクラスのリアエンジン路線バスドライブ君、譲さんはボンネットバスとフレームを共用するキャブオーバー路線バスのレイ君を展示、お父さんはボンネットタイプの元レントゲン車のなみちゃんを展示、お母さんは買ったばかりのボンネットバスとフレームを共有するキャブオーバー自家用バスの丸井ちゃんを展示、会社としては3軸を2軸に改造した総輪駆動のボンネットバスの軽快君、大型トラックとフレームを共有するキャブオーバーの元レントゲン車のレン君を展示していた。
丸松建設とタイアップで仕事している矢代さん親子も来ていて、うちが作成した3軸の総輪駆動を2軸に改造してバスのボディを乗せたK-ZC121改とフレームが完全にボロボロになっていてやむなく2世代後のボンネットトラックとキャブオーバートラックのフレームを合わせたものに再生したボディを乗せたBH15改を展示していた。
隣の県から高尾製油所の高尾さんがターボに改造してしかもクロスレシオの5速ミッションにしたボンネット6トントラックのT412DDを展示、同じく以前、丸井ちゃんのオーナーだった野上さんは外板の修理が終わったばかりの激レアでドライブ君の兄弟のリアエンジンバスDR11を展示していた。
うちからは僕が親父の中型リアエンジン路線バスのケーテン君を展示、雅子は8トン積みボンネットダンプカーのカービーちゃんを展示。親父は直6エンジンをV8に積みかえた元除雪車のボンネット総輪駆動トラックタフさんを展示、母親はボンネットトラックを5トンクレーン車に改造したデコちゃんの展示だった。残念ながらサナちゃんのレストアが今回のイベントに間に合わず残念そうな顔していたのだ。
隆弘はこのところお気に入りになっている古い路線用リアエンジンバスの兎ちゃんを展示、隆文は9メートルクラスのリアエンジン路線バスの恋路ちゃんを展示していた
「悟瑠、今回も俺達が手をかけたバスとかトラックが展示されててなんかいいよなあ」
「うん。矢代さんちのBH15改とK-ZC121改と丸松建設で使ってる軽快君が人気高いね。松尾建設のなみちゃんと野上さんのDR11もレアだからか人気高いよね」
「悟瑠。スーパーマーケットの社長のポニーちゃんと百合のお母さんの丸井ちゃんってフレームが一緒なのか?」
「隆弘。そうだよ、ポニーちゃんと丸井ちゃん《BXD20E改》は共通だよ。それと共通の定番はレイ君と丸ちゃんだよね。後ろの形状も一緒だし」
「悟瑠さん。並べてみると面白いよね。外板も共用できるところは一緒にして部品の数減らしているよなあ」
「うん、野上さんのDR11と丸松建設のドライブ君も兄弟車でしょ。違うのはドライブ君は前ドアにできるようになってるけど、DR11は中ドア専用でフロントのオーバーハングが短い」
「そうだなあ、これまた面白い」
「あ、隆弘、どう?うちのドライブ君の兄弟車が来るなんて思わなかったけど」
百合ちゃんが入場者の誘導を終えると僕らと合流してきた
「そうだよね。それになみちゃんとデコちゃんも兄弟だよ。フレーム一緒だし。ここに来てならべてあるレン君もフレーム一緒」
「あ、そうね。同じTD系のフレームだもんね。なんか兄弟車っていうか、この車たちが新車で売ってた時代ってフレーム共有してる兄弟車多いよね」
「うん、そのとおりだよ。ほんと多いよ。見る方からすると共用部分探しも面白いよ」
「うん、あ、そうだ。ママが丸井ちゃんのフィンガーシフトのこと聞かれてた。ボンネットのBXD30持ってる人にどうやってやったのって」
「雅子先輩。百合先輩、こんにちは。悟瑠さん、こんにちは。隆弘さん。こんにちは。あたしも聞かれてます。会社の丸ちゃんにパワステ入ってるって言ったらどうやって入れるのかって」
「愛理沙、そうよねえ。あたしも聞かれてる。あたしのカービーちゃんエアコン入ってるもんだからエアコンってどうやるのって」
「雅子。そうだよね。快適装備なんて観光バスの上級っていうか高速バスじゃないとない時代だもんね。ボンネットバスのオーナーは興味示すよ」
「そうそう、パワステないと取り回しめっちゃくっちゃ大変でしょ」
「そうそう、特にリアエンジンのロッドシフトも古くなってブッシュがヘタってくると、どこのギヤに入ってるかさっぱりわからないでしょ」
「そう言ってた。野上さんがDR11をフィンガーシフトに出来ないかって」
「そうそう、笠木さんも言ってた。笠木工房じゃあ出来ないからうちでエンジンとエアコン入れて欲しいからとか言ってた」
「そのついでにフィンガーにして、エンジンのオーバーホール、ターボかな?」
「うん、その通り。野上さんは相談に来るとか言ってた」
「雅子、悪いけどまた運転手お願い。午後の試乗会でうちの軽快君、なみちゃんの2台を出すから会場の誘導もあって2台の運転まで手が回らないの」
「そうね。狩野さんも運転ね」
「うん」
「悟瑠さん、お兄ちゃんのマーシーちゃんお願いしたいんです。あたしが会社のポニーちゃんに乗るから。お兄ちゃんは譲さんとオフロード展示会場の重機を見に行って戻ってこなくって。ママは大型持ってないし。それで上の子供と一緒遊ぶのお願いしたの。下の子はパパが見てて今日はショッピングモールに行ったんじゃないかな?」
「そうかあ、そう言えば愛理沙ってもう大型2種も持ってるんだよね」
「はい、特別講習受けて20歳の時に取っちゃいました」
「それじゃあ送迎車の運転も任されるよね」
午前中は参加者同士、ギャラリーとの交流会を行っていた。
その中では個人売買もやっていて旧車を売りたい人と買いたい人が値段交渉していた。
うちで整備した車や笠木公房で修理した車もあって、整備工場の情報交換も行われていて、うちのお店に修理や点検を行って欲しいを言う人がきていたし、丸松建設にはガレージを建てて欲しいという商談も行われていたのだった
「雅子、今回のイベントで5件もガレージ立ててほしいって来ちゃったよ。今ならダムの底攫いの合間だからいいけど」
「あらら、お仕事あっていいじゃない」
「そうなんだけど。真面目な話、ダムの底さらいは遠隔操作ロボットいないとヤバいかも。ダンプのお仕事頼んでも台数が集まらなくって、親子で来てくれる人いてもさばききれない」
「うーん、あたしにプログラム組めるかなあ?」
「雅子、ロボコンにでてたもんね」
「うん、流石に大学の研究室の専門には叶わなかったけどね」
「雅子はプログラム組むの好きだもんね」
「ふふふ、ロボコンのデータみてみるわよ。午後は百合リンもバスのドライバーでしょ」
「うん、雅子は軽快君お願い。あたしはなみちゃん乗るのよ」
「OK」
雅子が趣味のプログラム組むのを楽しみといった顔していた
午後になって希望者のターマックコースでの走行会、旧型バスの試乗会もやっていた。
ターマックコースではナンバーのない車たちが走れるのでレストアの途中でナンバーを切ってある車たちも伸び伸びと走っていたし、オフロードコースでは発発や建設重機の展示会もやっていてそこでも個人売買や修理工場の紹介で盛況だった。
旧型バスの試乗会には6台が選ばれていて、内訳はスーパーマーケットのポニーちゃん、丸松建設の軽快君となみちゃん。隆弘の兎ちゃん、矢代さんのBH15改、哲史さんのマーシーちゃんだった。
僕と雅子と百合ちゃん、愛理沙ちゃん、隆弘達。矢代さん親子がドライバーを勤めていた。
ドライバーは自分が運転するバスに乗ってくる人数をみていた。
やはり人気が高いのはレアなボンネットバスだった。
その中でもめちゃくちゃレアなスーパーマーケットのポニーちゃんと丸松建設の軽快君となみちゃん、そして矢代さんのBH15改の4台は毎回満席になる人気ぶりだったし、何よりも雅子と百合ちゃん、愛理沙ちゃんの女性ドライバーへの人気もあったのだ
イベントでは僕らには事前に笠木さんから聞いていた通り、野上さんからDR11のエンジンオーバーホールとエアコン接地、パワステ、ブレーキ、クラッチへのアシストの設定依頼が来たのだった。
それよりも親父が百合ちゃんのお父さんと何やらひそひそ話していた方が不気味だった。
イベントの次の日、出社するとみたこともない救急車のような白いボディカラーのボンネットバスが駐車場においてあった。
「えええええ?親父。これ何?もしかしてサナちゃん同じところにあったとか?」
「あたしも初めてみた、こんなのって特製のボディって感じじゃない?」
「これって、親父、これってもしかしてドクターカー?」
「あ、ホントだ。移動検診所って書いてある」
「悟瑠、これってもしかして。どっかで移動診療所になってた車か?」
出勤してきた隆弘達も聞いていた、すると事務所から親父がでてきて
「そうだよ。これは山で働く人用の移動診療所。これも康子のサナちゃんと同じ倉庫に眠っていたなんてびっくりだよ。すげえだろ。書類がしっかりファイルされてるじゃん。みると型式はTK20L改だな」
「書類???まさか?」
「おもしれえだろ。俺が復活させようと思ってな。いいの見つけただろ。康子のサナちゃんとレア度ならいい勝負だろ」す
「ねえ、パパ。いくら置き場を買ったって言ったてえ」
「あら、パパ。いいの見つけたじゃない。昨日隆さんが言ってたのこれね。へええ、書類もあるのね」
販売店の事務所から工場にやって来た母親は親父が引き取ったTK20L改に興味津々だった
「だろ。康子。いいだろ。悟瑠。これも公道復帰頼んだぜ。フレームに全く錆がなくてしっかりしてていい。いいの見つけたよ。ボディ再生とエンジンをPF6に換装よろしくな。ターボよろしく」
「「はああああ」」
雅子と僕は口をあんぐりさせるだけだったのだ
悟瑠たちの母親のサナちゃんの修理に奔走しながらお客さんの車も直す雅子たち
また、波乱の車が?
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