第七十七話 温泉宿とひどい教師の追い出しとバスのレストア
多忙でダウン連続の雅子たち
リフレッシュのために温泉宿に行って悪徳教師の追い出しを計画する雅子たち
アシストしながらもバスの注文をこなす悟瑠たち
ベテランの作業員の応援のおかげではかどるのは?
主な登場人物と所有車
佐野 雅子 ヒロイン 25歳 4月生まれ
峠のバトラー⇒TSカップレーサー、11勝目にトライ中。
家業の佐野自動車販売の中古車販売店副店長兼整備工場副工場長、整備の段取り担当の副社長
前職はスーパーの経理兼販売促進
所有免許;大型2種、牽引運転免許、2級整備士免許、危険物乙4、玉掛、ガス溶接、救急救命士、巻き上げ機
レース以外の趣味:
オフロード走行:大型の2軸総輪駆動のエンジン、サスペンションをいじって自分好みした。
パソコン:プログラム組むのも好きでシステムを自力で組める
所有車
大型バス:
観光系 ルーシーちゃん
路線系 獅子丸くん
フーセンちゃん
短尺系 ニジュちゃん
エムエム君
大型キャブオーバーダンプ
4×4 藤子ちゃん
大型ボンネットダンプ
4×2 カービーちゃん
小型車
クーペ イチゴちゃん
僕;佐野 悟瑠 雅子の兄 28歳、3月生まれ 妹の雅子より4学年上
家業の佐野自動車販売に就職して6年目、整備工場の工場長兼副社長。
所有資格 2級整備士、MIG溶接機、レーザー溶接機、ガス溶接、玉掛。免許は大型、けん引免許 巻き上げ機、危険物乙4
カーキチ、スペックオタク、エンジンスワップ大好き
所有車
大型バス:
観光系 ゴーゴーくん
ロザン君
なごみちゃん
路線系 パン君
陽菜ちゃん
キューピーちゃん
大型キャブオーバーダンプ
4×4 サイバー君
小型車
セダン サンゴちゃん
三四郎君
佐野 康晴 僕の父親 56歳 佐野自動車販売の社長、総括責任者。趣味人 マニ割、エギマニ作りの名手 元整備工で板金も得意
所有車
バス:路線系
大型 ニイナちゃん
中型 アサイー君
ケーテン君
小型 いい子ちゃん
大型ボンネットダンブカー
4×4 タフさん
セダン
Q-LS131H改
佐野 康子 僕の母親 54歳 佐野自動車販売 副社長 佐野自動車販売店店長、営業、仕入れ担当
所有車
大型リアエンジン路線バス
錦くん
大型ボンネットダンブカー クレーン車改造済
4×2 デコちゃん
小型車 ハードトップ
E-KE70
加藤 隆弘 28歳
悟瑠の同級生で親友。専学卒業後家業の内燃機整備工場に就職、佐野自動車販売に事業譲渡でそのまま異動。悟瑠の幼馴染。2月生まれ。エンジン加工の名手、エンジンスワップ大好き
所有車両
大型キャブオーバーダンプ
4×4 ラッシー君
大型自家用バス
兎ちゃん
小型車:セダン
エスティーくん
加藤 隆文 25歳
隆弘の弟。雅子より一学年上だが、3月生まれで実はほとんど同い年。工業高校から家業へ就職。佐野自動車販売に事業譲渡でそのまま異動。板金と排気系を作るのが得意
所有車
大型キャブオーバーダンプ
4×4 まゆかちゃん
大型ボンネットダンプ
4×2 きみこ
バス 大型短尺路線系
恋路ちゃん
クロカン4×4
ロックン
趣味:TSカーレース 今シーズン未勝利
松尾 百合 25歳
雅子の親友、丸松建設のお嬢さん。雅子と同じ高校卒業して同じスーパーに入って家業に転職。松尾運輸の副社長。普段はおっとりだがスイッチが入ると途端にせっかちとブチ切れになる 5月生まれ
TSカーレーサー 1勝あげ、2勝目を目指す
所有車
バス:大型観光系
武蔵君
ラムちゃん
大型ボンネットダンプ
4×4 パイ君
4×2 徳次郎君
小型車:クーペ
エスワン
松尾 譲 27歳 百合ちゃんの兄 丸松建設の副社長。マニ割マニア
所有車
バス
キャブオーバー
4×2 ビーフさん
4×2 レイ君
大型ボンネットダンプ
4×2 旦那さん
4×4 ゼットワン
小型車 クーペ
イーサン
松尾 隆 丸松建設の社長 百合ちゃんの父親 56歳 速い車大好き 悟瑠の父親の同級生
所有車
大型キャブオーバーダンブカー
4×4 サンデー君
大型ボンネットバス
4×2 なみちゃん
小型車 セダン
E-GNY33改
松尾 友香 百合ちゃんの母親、丸松運輸の社長 54歳 旧車大好きながらもオリジナル主義
大型ボンネットバス
4×2 デビちゃん
4×4 てつしくん
大型ボンネットダンブ
4×2 でん六くん
小型車 HB
けいこ
小笠原 愛理沙 24歳 係長
TSカーレーサー
雅子の同じ学校の一つ後輩。小笠原食肉のお嬢さん。元レディス総長(7代目)2児のママ かつて雅子がいたスーパーに勤務 大型免許所持 抜群の運転センス
所有車
小型セダン
TA-GXE10
大型リアエンジン観光系バス
ババロアちゃん
大型キャブオーバーダンプ
4×4 フライヤーちゃん
小笠原 哲史 27歳 愛理沙の兄。別の会社に勤めていたが家業に転職、副社長 大型免許所持 旧車好きでオリジナル主義
所有車
小型車
セダン:E-AE70
クーペ:ましこ
大型路線系バス
マーシーちゃん
中型総輪駆動トラック
美浜ちゃん
長野さん 30歳。 移動販売課 課長代理
バス会社に居たが欲しいバスが排ガスの関係で住んでいる地域で登録できなくて雅子がいたスーパーに転職。今は愛理沙ちゃんの上司 短尺バス好き
所有車
大型短尺系バス
自家用:伊那路
観光系:五平君
路線系:鬼丸君
小型車
クーペ:NE
狩野さん 30歳 業務課長
運送会社にいたが首都圏の事業縮小で地方に転勤になった。偶然募集していた松尾建設に転職
所有車
大型キャブオーバーダンプ6×4
V10:古武道君
V8 :福田屋君
小型車
EHT;ND
綿貫 洋平 スーパーの販売部 課長 37歳
中型リアエンジンバス
ロニー
橋爪 正治 スーパーの社長 61歳
ボンネットバス
ポニーちゃん
デッサン
矢代さん親子
ボンネットバス
4×4 K-ZC121改
4×2 BH15改
DA90改
僕は、P-FG195BAを見に行った親に追加でKB122、ZM103とZM102のフロントフレーム廻りが残ってないか聞いてきてくれと連絡した
その日はなみちゃんの外板交換とレイ君の外板交換で大忙しの一日だった。
仕事が終わったころで親父から一本の電話が来て
『悟瑠、いいことに地滑りで荷台と後ろが壊れたKB122トラックの廃車体があったぞ。キャビンから前は健在だ』
「親父、そのトラックも買ってきてくれ。BH15公道復帰には必要だ」
『わかった』
BH15は公道復帰に必要なフレーム、足回りがそろっていることがわかって、ほっとしていたのだった。
その週末の予約してある温泉を楽しみに、なみちゃんとレイ君の外板張替頑張る僕らだった。
日曜の夜からダウンした雅子は月曜日こそ実家のリビングでやすんでいたが、夕方にはほとんど熱が下がって次の火曜日には復活して大丈夫といっていた。
P-FG195BAフレームとKB122トラックのフレームを見に行っていた親達は今日、火曜の夕方には戻ってきて車の輸送の段取りを加藤運輸と話をすると言っていた。
「お兄ちゃん、昨日はダウンしてごめんね。もう大丈夫」
「さすが、雅子はパワーあるからなあ。今日1日は無理すんなよ」
「うん。ところでなみちゃんとレイ君の張替はどうなの?」
「2台とも外板は木曜には終わるよ。金曜には防錆処理して水密迄やるよ。今週末の土日と来週の月曜日はここを休みにする。親父たちは鈴木さんたちと一緒に県内の温泉に行くとか。村上君たちは西の方のアミューズメント施設に遊びに行くとか言ってるよ」
「すごいじゃん。アルバイト君たちはお休みね」
「もちろん」
「お兄ちゃん。宿は予約とったから、そうそう、百合リンと愛理沙、まゆら、由香里も来るって。あの紫陽花をいじめる教師を追い出す相談するの。なんか紫陽花に聞いたんだけど、助けたのは石川 光って言って、県でグランプリ取る位可愛いんだって。あの教師は可愛い系の女子に声をかけて拒否ると就職させないって脅すんだって。そんなの教師じゃない、単なるけだもの」
「わかったよ。愛理沙ちゃんとまゆらちゃんのお子さんは?」
「二人とも今回は親にお願いしたって。まゆらはなんか旦那が事故にあって怪我しちゃって通院だのってめっちゃ大変だったみたいなんで今回は子供たちを旦那と親に頼んでその息抜きに来るって」
「それはいいかもね。子供なしでリフレッシュも」
「それなんで今週はあたしも作業するよ。そうそう紫陽花をバイトに雇ったから。今日の夕方からくるって」
「OK。雅子。怪我すんなよ。それなら軽整備の指揮頼むよ。部品手配は紫陽花ちゃん?」
「もちろんよ。紫陽花はママについて経理業務ね。部品手配と受け取りも。大物はお爺ちゃんがやるって。フォーク乗る腕が落ちるとか言ってるよ」
「はいよ。これから今日の段取り説明だな。みんな。今日から4日間はなみちゃんとレイ君の外板張り替えを仕上げる。金曜日までの目標は2台ともプラサフ吹いて水漏れテスト完了。リース車の軽整備は雅子が指揮を執って田口さんとやるからよろしく」
「はい、工場長」
"カンカンカンカンカンカン"と鉄板を叩くハンマーの音が響く、"ヒュオーン、ジジジジジッ"というエアやすりの音、"バズズッ"とレーザー点付け仮止め溶接の音が聞こえ、その後にまた"カンカンカンカンカンカン"と鉄板を叩くハンマーの音、"バシュシュシュ"と加工した鉄板を本止めする音が響く
レイ君の後面を直していた若い組の小林というのが、加工したパネルを屋根にあてて村上君に抑えてもらってすこし離れた位置から後ろの形状を見比べて言っていた
「工場長。ええとあれ?なんか左右対称になってないです。左のつながりに違和感があります」
「それならレーザーで左右測って比べてみて」
小林君がレーザー計測器で後面形状を測る
「工場長、ちょっと左側の加工した鉄板の寸法が合わないようです。手叩き修正要りますね」
「小林君。それなら鉄板をもう一度ダイレスにいれて再加工してみな。数値の確認は要るけど。右と左のデータは同じはずだよ。もしかするとデッサンのデータ使ってないかみて。BXD30はここで2台直したから。間違って使ってないか」
「はい、右左のデータを合わせたはずですけど」
「今作ってるのレイ君だから、同じボディビルダーのデータを使ったか確認して。レイ君は以前6BGエンジンに換装をやったBXD30と同じボディビルダーだよ。加工機には両方のデータがあるはず。スーパーのデッサンはビルダーのメーカーが違うからデータがつかえない。確認してみて」
「以前エンジンを6BGに載せ替えたBXD30改ですね。あ、ありました。ええと。すみません。左がデッサンのデータになってました。鉄板を再度加工しなおします」
小林君が鉄板を加工機に入れて加工しなおしていた、機械が加工している間に僕はなみちゃんの加工した鉄板で外板の張替、小林君はレイ君の別の部分の張替をやっていた。
全員が夢中になってやっていたので、気が付かないうちに1時間半の残業になっていた。
「みんな、お疲れ。今日はここまでにしよう。残業になったね」
「そうね。みんな。明日もレーザー溶接と計測をやるからね。レーザーの管理区域に入る時はちゃんと保護用のゴーグルかけるのよ。レーザーの反射光でも目が焼けちゃうからね」
「はい」
僕たちは金曜日までなみちゃんとレイ君の外板を何とか全部の張替を終えて、どぶ漬けで防錆処理した後に高圧洗浄機で水密テストしていた。
「2台とも水密OK。今週はここまでだな。みんなありがとう」
「工場長、なみちゃんとレイ君の2台には念のため電子防錆装置つけました。この2台の作業再開は火曜日以降ですね」
「はい、明日からお店は3連休。みんなには休暇のお手当が2万円ずつ出るからね」
「え?いいんですか?休みは知ってましたが」
「はい。このところ残業多くてハードなんで体調崩す人が続出してます。その分もあります。3日間休んでリフレッシュしてくださいね」
「ありがとうございます。工場長、私たちは社長たちと近くの温泉でのんびりの予定です。工場長たちは?」
「僕らは隣の県に行って温泉でのんびりお休みです。村上君たちは西の方に行くんだよね」
「はい。今日このまま出発です。工場長たちもすぐに出発するんですか?」
「僕らは明日の朝に出発して昼頃に現地についてって感じだよ。夜通し走るんなら気をつけてよ」
「はい、ありがとうございます。温泉宿でのんびりもいいですねえ。お土産買ってきますね」
「ありがと」
金曜の夜に解散して、僕と雅子はアジトで出発の準備していた。
「お兄ちゃん、知ってると思うけど明日は愛理沙とまゆら、由香里も来るからね。百合リンもだけど。紫陽花は学校があるから来れないね。明日は由香里、まゆら、百合リン、愛理沙の順番で拾っていくのよ」
「譲さんたちは?」
「お仕事で来れないよ、松尾建設はもうそろそろまたダムの底攫いのシーズンなんだかんね。その準備中。小笠原精肉は獣油の拡販で哲史さんが納品に奔走中。長野さんは愛理沙から代わってもらった分の移動販売車の対応でこれないし、河野さんも移動販売車。今週末は大型セミロン販売車でまゆらの実家の近くでお弁当と生鮮食料品の販売」
「そうか。ってことは僕と隆弘、隆文、雅子、百合ちゃん、まゆらちゃん、愛理沙ちゃん、由香里ちゃんの8人ってことか」
「そう、あたしたちの目的の半分はうちの高校に来たひどいセンコーの追い出し作戦会議ね」
「それもいいかもね。百合ちゃんや愛理沙ちゃんって今週休み取れたんだね」
「百合リンは先週、譲さんや狩野さんの代わりに土日も両方出て働いたんで今週はお休み。愛理沙も今月の第一週目に長野さんがダウンして規定の日数を休んでないの。先週もダウンした河野さんの代わりにお休みの日を一日返上して出てるから今週はお休み取れるってこと。まゆらはまだ育児休職中なんだけど、子供は親に頼んで育児と旦那の世話した分の息抜きね。由香里は一日有休使って参加」
「そう言うことか。参加者が多ければ楽しいよ」
「そうね。まゆらは旦那を使って悪徳教師のスキャンダルがないか裏サイトで調べるみたいだよ。見つけた情報で悪徳教師を追い出すんだけど、紫陽花に聞いた悪徳に味方しそうな教師どもの弱みも調べてるよ。他の交友関係はレディースと元レディースのメンバーが全部調べ上げたって聞いたよ」
「なるほど、それならいいかもね。後は親父たちのつても使うといいかも」
「そうよ。もっといい方法ないかとか、集めた証拠固めのやり方を相談するんだって、総長クラスになるといろいろやり方知ってるからね」
「そうだね」
次の日、早朝にアジを出発。僕と雅子は隆弘、隆文を乗せて温泉旅行に出かけていた、途中で由香里ちゃん、まゆらちゃん、百合ちゃん、愛理沙ちゃんを拾って現地に向かっていく。
車は雅子のルーシーちゃんにした。
お昼前、無事に海鮮物を食べられるところについて車を駐車場に入れてお店に入った
「雅子、悟瑠さん。運転ありがとう。由香里とあたしはこの車運転できなくって」
「いいのよ。まゆら、愛理沙、今日は子供のことは忘れてお休みするんだよ」
「うん。まゆらは子煩悩なところあるからなあ」
「そうよ。リフレッシュしないとね。そう言えば、みゆきはこのところなぜかお魚好きになっているんだよなあ」
「はあああ、だめだこりゃ。言った途端にママになってるし」
「え?あ?あははははは。やっちゃった」
「6代目、わかりますよ。あたしもついつい思っちゃう」
「愛理沙、そうよねえ。子供を連れてくればよかったとか」
「まゆらと愛理沙は仕方ないわね」
「お昼はみんなで海鮮丼かな?」
「うん、お兄ちゃんたちはメガ盛り海鮮丼がいいんじゃない?」
「それもいいかもな」
「みんなでたのもうよ。」
僕たちはその日の朝に上がったばかりという魚を使った海鮮丼を食べていた
「美味しいなあ」
「お米も美味しいよね。酢飯の美味しいこと」
「そうそう、来てよかった」
「まだ、みゆきはお刺身、あああああ、またやっちゃった」
「まゆらはこれだよ」
「雅子先輩、あたしもわかりますって。ママに預けてきたけど二人は喧嘩してないかなとかついつい」
「そうそう。愛理沙もそうだよね」
「あははははは」
午前中みんなで海鮮ものに舌鼓を打って午後は近くの神社によってお守りを買って日帰り温泉に入って宿に行った。
やや大きめのホテルなので、雅子のルーシーちゃんでも停めることができてよかったと思っていた。
到着するや否や5人の女性陣はきゃあきゃあいいながらまた温泉に行ってしまった。
子供から開放されたまゆらちゃん、愛理沙ちゃんは、どこか肩から荷が下りたようなハレバレした顔していた。
「悟瑠。俺たちも行こうぜ」
「メガ盛り海鮮丼は美味かったなあ」
「おう、このところ鉄板の加工ばっかりで飽き飽きしていたから休みはいいよ」
「そうだよ。ゆっくり寝て疲れを取ろうぜ」
「明日はどこに行こうか?」
「明日は県庁所在地の北側にいってそこで酒と寿司が美味しいところがあるんで食べに行こうぜ。お酒は親父たちへのお土産だ」
「そうだな。朝の食事も美味そうだし」
「ここは米どころで酒どころだからさ、車に乗らないなら明日は午後からこのあたりで酒盛りもいいかもな」
「そうだなあ、たまには酒盛りもいいよ」
「悟瑠さん、兄貴。今日もルーシーちゃんを運転して気が付いたんだけどさ、恋路ちゃんは生にしてるから、やっぱり発進のトルクとピークトルクになるまでの出方が自然なんだよなあ。一般道じゃあ発進時のトルクが大事だってわかったんだ」
「隆文、その通りだよ。エンジンをターボから生にしてしかもストロークを伸ばしたからわかったってことだろ」
「そう。6D15だとターボ効くまでと効いてからで段付きがあるって感じかな。6D15は悟瑠さんのターボだからドッカンターボじゃないけど。発進の時にどうしても過給が遅れてあがって"ぐわわっ"と来るんで気になってたんですよ」
「そうか。まゆかちゃんときみこはNAだもんなあ」
「雅子のニジュちゃんみたいにエンジンが増えたようにグイグイ来て強引に上まで引き上げるって感じの加速じゃないけど、気持ち良く下から上まで吹けあがってくれるのは僕には最高ですよ」
「隆文はきみこで相当ギヤの使い方練習したもんな」
「悟瑠さん、その練習はTSカーカップに役立ってますって。非力な車を速く走らせるのって面白いですよ。きみこのエンジンバランス取りしてあるんでレブアラームないとやばいですよ」
僕と、隆弘、隆文の3人はトラック談義しながらお風呂から上がって、戻ってくると雅子たちは先に戻っていて何やら5人でメモを取りながら話していた
どうやら、紫陽花ちゃんをいじめている教師の素性から何から調べていた結果を総合していたのだった。
「まゆら、その教師ってひどいよね。紫陽花のお母さんと喧嘩して伸されたからって仕返ししてるってことじゃん」
「そうなんだよね。紫陽花のお母さんから高校時代に別の娘を襲っている時に喧嘩になって伸されたんだよ。紫陽花のお母さんも空手やってて全国大会の猛者だよ。旦那に他にないか調べてもらったら別の高校で女子生徒に手をだして逃げてきたみたいだよ。18歳なんで法律的には問題なしだけど」
「それはひどいですよ。6代目。紫陽花は何も悪くないじゃん」
「そう、紫陽花のお母さんに喧嘩で負けたからって恨んでその娘に仕返しってひどいよね」
「とにかく、校長と副校長を味方につけるのと、校長と副校長の念のため弱みを探っておくのと教育委員会も探っておくの。何かあったら問答無用で雑誌に売っちゃう。自分でSNSでさらすときは最後に"と、言ったところで眼が覚めた"とか、"これはすべてフィクションであり、実在の人物、関係団体には一切関係ありません"っていれるの」
「そうね、夢とか小説ならいいもんね」
「そうなんだよ。訴えられたときの対策して」
「お兄ちゃん、パパたちにも力借りたから。愛理沙のスーパーとか百合リンの建設会社仲間とか、パパたちの整備業界とか、精肉業界、ビルオーナー業界にも」
「あたしたちの高校って手に職なんで意外に引く手あまたなんだよ。今はプログラミングやってるから何でも出来ちゃうの。それはいいとしてその業界の人たちに聞いてもらうことにしたの」
「なるほど、就職数もカウントになるんだもんね」
「そうですよ、あたしのパパ知り合いの弁護士にも協力してもらうの。手付は裁判になったらその時にしっかりやってもらうの」
「裁判辞さずってことか」
「そうね。喧嘩は力だけじゃないの情報でも」
「まゆらも愛理沙も上手く味方を増やしていったもんね。味方は大事にしていたもんね。あたしはまゆらと愛理沙をすごいと思ってたのよね」
「雅子が言うと説得力あるよね。昔から本質突くのは上手かったからね」
「あたしは勉強バカだから。まゆらとか百合リンの人が寄ってくるのってすごいと思ったよ」
「悟瑠さん、あたしたちのレディースってこんなに素晴らしい先輩達に支えられているって改めて知ってよかったですよ。13代目として、後輩の窮地にはあたしもできることやります。パパの司法書士仲間にも声掛けて。うちの高校の経理専攻から司法書士の個人事務所に就職する人も10%はいるんですよ」
「そうなんだ」
「お兄ちゃん、あたしの出た高校のOGって県内のいろんな会社にいるから情報いっぱい取れるの。学習塾の業界からも取れるから」
「すげえ」
「とにかく、情報戦よ。どっかから裏金もらっていたらそこはつっつきところ。うまく2学期には追い出してやるから」
「作戦はきまったね」
「もちろん」
雅子たちはその後も雅子たちの部屋でなんだかんだ話して、役割分担も決めていたようだった。
次の日はみんなで県庁所在地の北側にあるこれまた美味しい寿司屋にいって舌鼓を打って、地酒のお土産を買って、しかも酒の肴になるものもたんまり仕入れた。
昼下がりからはホテル系列の温泉にふやけるほど入って日ごろの疲れをリフレッシュしていた。
なんと言っても、ハイライトはホテルの温泉施設のラウンジから見える真っ赤な夕焼けになっている夕日が、海に沈んでいくところをみていた。
日が沈むその美しさは感動もので、この優美な風景を見れただけでも来たかいがあったといった8人全員が言いあっていたのだった。
僕らは温泉でリフレッシュして大満足で帰って来ると、村上君たち、鈴木さんたちとお土産交換していて、同時に雅子たちは母校の悪徳教師の追放に動き出していたのだった。
休みが明けた火曜日は、その週の土曜日までの段取りをしていた。
「今週末までにはなみちゃんとレイ君の納車が目標」
「悟瑠、なみちゃんとレイ君はボディーカラーやって納車か?」
「そうだね。レイ君は、エンジン関係をビーフさんからおろした6BGエンジンと周辺機器に載せ替えてあるから色塗れば納車いけるね。念のため全開テストはやるよ。エンジン換装したビーフさんもレン君もテストして納車、なみちゃんも全開テストするよ」
「レイ君はシート表皮の張替もしてあるし、内装材全部外して洗浄もしたんで大丈夫だ。内装が思ったよりもきれいで良かったよ」
「そうだよ。隆弘。なみちゃんはボディに色を塗ってだな。もう内装材貼ってシート取り付けてという作業は村上君がやってくれたから良いけどマフラー作りだよなあ。レイ君よりはちょっと時間かかるな」
「悟瑠、ビーフさんの移動事務所への再改造もあるだろ、公認が大変ってことはないけど車検取り直しじゃん」
「隆弘、そう言ってもだ。ビーフさんにはDH100エンジンが乗ったから公認は一緒になるんだよ、手間は同じだ。移動事務所は全部ボルトオンだから2人で半日あれば組めるよ。以前組んであったから調整要らないし、それこそ2時間で終わるかもよ」
「そう言えばそうだったな。シートの取り付け点やスタンションポールの取り付け点を使って事務所を固定できるんだよな」
「その通り、他は改造とか要らないよ。全開テストはできればビーフさんとレン君の2台は金曜日には行ってそのまま納車にしたいなあ」
「悟瑠も考えたな。バスから移動事務所、移動事務所からバスに簡単に組み換え可能にしてたとは」
「もしかすると、ビーフさんはその当時バスが足りないとか言ってて、急遽バスに変更の依頼があるかなって思ったからな。レン君や伊吹君もそうやってある。そしたら見事に予想通りに変えてくれって来たんだよ。後ろの方をちょっといじればレイ君にも組める。6BGエンジンにしたBXD30にも組めるよ」
「さすがだな、悟瑠は。ビーフさんのエンジンの重量が増える分は、総重量を8トン未満にするために最大積載量は減らすんだろ。650kgまでにするのか?」
「減らすけど。重量測ったら実質はそんなにへらないよ。多分だけど1トン積みのままで行けるよ。移動事務所は600kg位だよ。それにシートって結構重くって一つ25kgはあるからね。元々500kg位は余裕はあったんだよ。それにこの年式は排ガス規制が始まる前だからガス検査ないし、駆動系の強度起算だけでOKだろ」
「そう言ったらそうだ、デフとペラの強度は簡単だ。雅子がやり方知ってるよ」
「ってことはビーフさんも納車ももうすぐだな。残ってるのは申請と全開テストだ」
「優先度はなみちゃんの公道復帰だ、移動事務所よりも」
「ああ。隆弘、この仕事の詰まり具合からすると、ビーフさんの改造申請して納車準備完了したらレン君のエンジンを6QA1にして納車準備という段取りで並行してなみちゃんの色塗りと内装工事、このなみちゃんも排ガス規制始まる前の車だからエンジン換装しても強度計算だけだ。レン君となみちゃんの全開試験を一緒にやるって段取りだな」
「とにかく、なみちゃんとレイ君の納車が終わったらやっとK-ZC121改のシャシの改造に入れるってことか」
「そうなんだよ。隆弘、もう二人位板金が得意で古いバスに詳しい人が欲しいよ」
「そうだなあ、俺たちじゃあ経験値が不足だよ。鈴木さんもわからない古いバスの再生の仕事が来過ぎてみたこともない車が多過ぎだよ」
「とにかく、今週の段取りは、ビーフさんとレン君を仕上げて納車となみちゃんの残った部分をやろう。レイ君の色塗りも必要だな」
と、今週の段取りを話していると親父がやってきて
「みんな、連絡がある。明日からひと月だけど、俺の先輩と一緒に笠木工房やってる人に来てもらうことにしたから。もう一人、鈴木さんの先輩の佐藤さんにも来てもらうことなったから」
「え?社長。有起哉先輩ですか?」
鈴木さんがえっ?という表情になって聞く
「はい、佐藤さんはかつて鈴木さんと同じ会社に居て、引退と言うか工場閉めるときに独立して自分で細々とお店やってるんだけど、借りている建物の水回りが壊れて緊急の修繕工事が入ったんだよ。水漏れは電気設備も壊したらしくって、電気設備を相当量交換しないとやばいってことなんで一月ばかりお店が使えないんだよ。隆が工事をやるんで俺に情報が来た。それで、お店が使えない間うちでお仕事どうかって声をかけたってことだよ。笠木工房はというよりも先輩のやってる農業は今はオートメーション農業でしばらくは人手が要らなくて空くのと、ほとんどが道の駅で売ってるんで弟夫婦と奥さんで回るらしい。それに去年の在庫の漬物が好評すぎて半月前には在庫全部売っちまって行商もいけないらしい。困ったことに笠木工房のエアコンが壊れてしまって修理しているけど、この夏の猛暑じゃあ修理完了まで作業するのは無理だよ。修理完了までひと月はかかるって言うんでうちのお店で働いて欲しいって言って来てもらった。寝泊りは駅前にある五式さんのウィークリーマンションをひと月借りたんだよ」
「親父、その人たちがいれば100人力だよ」
「とにかく、今の仕事片付けてくれ。どうやら矢代さんのところの50周年式典もあるみたいだし。BH15を突貫でやってくれって依頼来た」
「OK。K-ZC121改は隣の県のボディビルダーに委託だけど丁度再来週中頃にはとりかかれるって言うから、それまでシャシを仕上げておく。エンジンは笠木さんのところで仕入れたF17E乗せるよ。ポンプの特性は17Cに合わせておいて360ps。ミッションはF21Cの5MTに換装」
「悟瑠、ってことはK-ZC121改を生のマニ割にすんのか?おれはエギゾーストノートマニフォールド作ればいいのか?」
「マニ割なんだけど、静かにして欲しいって言うから叩き同士集合にする。そうすると燃焼順序から考えると、位相が丁度360度のずれだから2気筒エンジンのようなポンポン言う排気音と4気筒の鳴き×2になるはず」
「"バババッ"っていう叩きじゃなくて2気筒のポンポン言う音もいいかもな」
「とにかく排気干渉なくしてパワー上げたいんだ。実力で360ps/2200rpm 125kg・m/1400rpmにしたいな」
「そうだな。吸気系も干渉無しにするんだろ」
「もちろん」
火曜日はレン君の色塗りとビーフさんの内装組み換えで忙殺、なみちゃんとレン君の公認と大忙しだった。
次の日の朝、工場で社長の親父が3人のベテラン板金工、修理工の紹介していた。
「みんな来てくれ、今日からひと月、うちに応援に来てくれた笠木さん植木さん、佐藤さんです。みんなで自己紹介」
親父が仕切って、3人を自己紹介していた
来たのは、笠木工房の主宰をやっているウッディパラソル社長だった笠木 達也さん、一緒に来てくれたのは 植木 桂さん、もう一人は鈴木さんの先輩の佐藤 有起哉さんだった。
挨拶が終わって親父がベテランの3人に仕事をお願いしていた。
「先輩、早速ですがこのなみちゃんと呼んでる車の色塗りお願いします。70年代のバス会社のカラーです。見本はこの雑誌とネットの情報です」
「おう。もしかしてこれは全部溶接で張替したのか?、リベットは無しか」
「はい、先輩、うちには全自動の鉄板鍛え機とレーザー溶接機、レーザー計測器があって左右の誤差2mmまで攻めてます。リベットとかスポットはやってないです。」
「すげえ、この自動レーザー装置はうちにも欲しい設備だなあ。このころの純正ボディよりもはるかに精度がいいじゃねーかよ。ここの工場は旧車の再生って言うよりも再生産って言った方がいいな」
「鈴木よ。こんなところで仕事できて幸せじゃねーかよ。この最新の設備は俺も欲しい。今もフルに稼働してるから元取れそうじゃん。このフレーム修正機も半端ねーじゃん」
笠木さんと一緒に見ていた佐藤さんも言う
「そうですね。僕も助かってますよ。鉄板叩いて腕がパンパンになるってことが無くて、やることは加工した鉄板の微調整ですよ。計測器で修正するところも出るんですよ」
「すげえなあ。誤差を極力出さないようにするんだな。康晴、いつの間にレーザー計測入れたんだよ。しかも溶接は全部レーザーとは」
笠木さんが聞いていた
「先輩、レーザーは楽でいいですよ。必要な深さにできるんで、シール材が要らないんですよ」
「それはそうだ。康晴の会社なら、隆と隆義のところの車抱えてればそれだけでもお釣り来そうだな。とはいってもレストアの仕事ここまで多いともう何とも言えないなあ」
「先輩、うちはレストアをなるべく人の手をかけないで早くやることにしたんです。リベットはシール材が最近高騰しててレーザー溶接より倍くらい高いんですよ、スポットも同じで隙間にシール材要るのと機械を連続で使用するので大量に修理するには向かないです。うちのポリシーは今後20年は再生しなくていいように防錆には力入れてます。設計値通りにすると車の耐久性も上がるようです」
「言う通りだなあ。レーザーはそれ自体あんまり発熱しないからなあ。水密よくなればいいよなあ」
「先輩、そうでしょ。悟瑠、この次はなみちゃんとレイ君色塗りだな。なみちゃんの色はこれとこれか?」
「うん、コードはこれ、佐藤さん、レイ君お願いします」
「はい、鈴木。このレイ君ってバスはかつて俺はあの会社にいたことあるけど、色コードちょっと違うぞ。1年くらいたって色あせると今のコードだけど当時の塗分けのコード覚えてるからそっちにしていいか?」
「佐藤先輩、そうなんですか?そう言えば最初にそこに就職でしたね」
「これは飾ってある車の現車見て決めたんだろう。でも実はちょっと違ってる。俺が塗る」
「悟瑠君、おれはこっちのなみちゃんを塗ればいいのか?カラーコードはあえてこうして欲しいってことか?」
「はい、バス会社と話しして決めたんです。まるっきり同じコードはやめてくれってことで」
「わかった、その通りにするよ。おいおい、なんだよ悟瑠くん、自動研ぎブ―スって」
「はい、ここにバスを入れると自動で水研ぎする設備です。この機械ができなかったところと修正必要なところは手でやります」
「それなら、ここは工賃やすいのに仕事が綺麗って言われるよなあ。これはいいよ」
「笠木さん、時には地元のバス会社のバスの板金とか再塗装の依頼も来ますよ。このおかげではかどっていいです」
「えええええ?マジかよ、ここにはどぶ漬け装置迄あるのかよ。カチオンのやり直しもできるのか?」
「はい、このなみちゃんもレイ君も張替後のボディの防錆剤はどぶ漬けをやりました。カチオンです」
「俺の予想の斜め上だ、すげえ、焼き付けブースもあって?電気代凄いだろ」
「いいえ、ソーラーとバッテリーでほとんどゼロです。バッテリーは80%充電なら1週間フル稼働しても大丈夫です」
「やるなあ。事務所も展示場もソーラーか?なるほどこの金網は?」
外の展示場脇の金網を見て笠木さんが言う
「はい、ここは線路の鉄粉が飛ぶのでここの設備を使って磁力で取るんです。土地は留置線での騒音、踏切の音がひどいので路線価は安いんです」
「そう来るか。良し、俺もやるぞ。植木やるぞ」
納得したのか?佐藤さんたちに続いて、笠木さんと植木さんの二人はなみちゃんの塗装作業に入っていた。
2時間ほど残業になったが、仕事を終えてアジトに帰ると、雅子とまゆらちゃん、由香里ちゃん、紫陽花ちゃんとこの前ドリフト大会に来ていた副総長だという3人も来ていた
「あ、お兄ちゃん。お帰り。2残だったのね」
「うん、あ、いらっしゃい」
「お邪魔してます。この3人はちゃんと紹介してなかったですね。3人、悟瑠さんに挨拶」
「オスッ、自分は大和 弥生と言います。紫陽花と同じ高校の3年です。お見知りおきを。雅子先輩と同じ総合経理です。」
「雅子の兄の悟瑠です。よろしくお願いします」
「オスッ、自分は大山 奈津子と言います 14代目の1個下です。プログラム専攻です。よろしくお願いいたします。」
「よろしくお願いいたします。」
「オスッ、自分が相本 貴子と言います。自分も14代目の1個下です。経理学です。よろしくお願いいたします。」
「よろしくお願いいたします。」
3人の紹介が終わると雅子が言う
「お兄ちゃん、なんかねえ、あの悪徳教師は県内の企業でも評判悪いよ。人によって態度が全然違うんだって。それに露骨には言わないけど何か物欲しそうで生徒を紹介してほしかったら見返り寄越せみたいな態度なんだってさ」
「そうなんです。あたしたちを自分の私腹を肥やす材料にしてるみたいでいやなんです」
「そうだよねえ、嫌だよねえ」
「それにあの悪徳教師はかつて空手をやっていたらしくって、小柄で可愛い女子には声掛けてきて有無を言わさなかったこともわかってます。声をかけるのは全部18歳以上なんで成人になってて、親の親権が及ばないんですよ。しかもスマートフォンに同意したのを録音してるみたいで」
「悟瑠さん、そこが狡猾なところですよ。18歳未満だとまずいけど18歳以上なら同意あればいいですから」
「確かに狡猾だ」
「でしょ。成人年齢下げてからあちこちでそうやってたみたいです」
「でしょ。お兄ちゃん。追い出さないとまずいよね」
「その通り。雅子のいうとおりだよ」
「もう一つ、校長と副校長、教育委員会と教育長の裏金見つけたよ。闇があるみたいなんで、あの教師に甘いことしたら全部週刊誌に暴露するの。このネタはうちのレディースだけじゃなくて他にも全部共有するから」
「そうだねえ。共有しておいたほうがいいよね愛知県の事件もあったし、今は教師もやばいね」
「あ。もしかしてあのネタを持ってたりして」
「それなら、逮捕されるんじゃあ?」
「名簿にはなかったんでしょ。買っていたら逮捕物じゃん」
「裏サイトにあるんじゃない?以前の名簿が、そいつはやばいって思って消したとか?」
「まゆら、旦那さんに頼めるかな?」
「そうかあ、キーワードを変えて検索すれば出るかも。ちょっと頼んでみるよ」
「まゆら、さすがね。あたしも高速検索してるけどまだ出てきてないなあ」
「雅子もやってたの?」
「うん、大体は捕まえた。あたしの組んだフルオート検索はね。あの画像事件のはまだないけど、あるともうけどなあ。あ、あったよ」
「うそ?早すぎじゃん。旦那の結果も来た。やっぱり名簿に乗ってた。ってことはあのセンコーは上手く逃げ切っていたのか?」
「もしかすると、この名簿から自分で消したのかも。それならわかんないって。名簿は共有してたのかもな。注文書と一緒になってるよ」
「まさか、半年さかのぼったデータが残っていたとは思っていないはず。注文書っていってみんなが結託して動画撮ってそれを販売するんだね」
「6代目、それなら、あたしのパパのつてを使って捜査していた県警に送っておきますよ」
「由香里、頼んだぞ。あたしたちレディースに手を出そうものならどうなるか重い知らせてやる。覚悟しやがれ」
「そうだよ。いい?紫陽花、弥生、奈津子、貴子。レディースは縦と横のつながりは絶対だかんね。特に後輩が困っていたら絶対に助けることだ。それができないんだったらレディースの総長にはなれない。紫陽花が総長になったのは自分が危なくなるってわかっても友達を助けたこと、奈津子と貴子も助けてもらっただろ」
「オスッ、6代目」
「雅子、うまくいったら悪徳教師は一月後にはいなくなるよ」
「そうよね。紫陽花。弥生。あんたたちの就職は学校推薦要らないって言いうことになったからね。紫陽花はうちのお店ね。弥生は加藤運輸ね。行先決まったから大丈夫」
「え?雅子先輩いいんですか?」
「加藤運輸ってお隣の?」
「もちろん、パパたちが実は争奪戦になってたんだから。そうそう紫陽花が助けた石川 光は丸松建設に決まったから。あたしがいたスーパーの社長は激怒してて今年はうちから取らないと言ってた。隣の市の商業から取るって言うことなんで今は校長も焦ってるよ」
「なるほどね」
「雅子、まゆらちゃん。先輩の鏡だね」
「悟瑠さん、ありがとうございます。多分だけど。悪徳教師はいなくなるからあんたたちはちゃんと後輩を養成しろよ。」
「オスッ」
雅子たちの目論見はうまくいっていた。
どうやら、名簿の古いのが見つかったことでその悪徳教師は事件の逮捕者になったのだった、声をかけるのも小柄系が多かったのはある意味納得だった。
同時期、お店の仕事は結構ハードで、3人のベテランが加わったことで進捗が早くなり、譲さんにレイ君を納車、その後は丸松建設のレン君、ビーフさんのエンジン換装終えて納車。
その後に百合ちゃんのお父さんのなみちゃんの納車が終わって、うちにはK-ZC121改とBH15が来ていてK-ZC121改の2軸化とBH15とDA90の分解をやっていた。
鈴木さんと佐藤さん、渡辺さん、田口さんがK-ZC121改のフレームリアオーバーハングをしっかり延長と補強してバスボディを乗せてもいいようにしていたし、後ろのホーシングも2軸トラック用に交換して重い荷重に耐えれるように対策していた。
その間、僕と隆弘、隆文は搭載するF17Eエンジンのオーバーホールとミッション、トランスファーを容量の大きいものに交換して公認の準備していた
週が変わって、僕らは依頼していたボディビルダーにK-ZC121改の2軸になったシャシを自走で運んでいた。
親父が社長に会って、車を引き渡して架装をおねがいしてきた
「悟瑠、次はBH15の修理だろ。あれはフレームを買って来たP-FG195BAのに載せ替えるのが一番楽だろ」
「康晴、KB122とフレームを合わせるならP-FH229BAの方がいいぞ、いいことに息子のところに在庫がある。それならエンジン載せ替えの公認は要らない」
「先輩、そうなんですか?」
「そうだ。すぐに乗って来いと言っとくから。それでP-FG195BAは息子のところで買い取る。等価交換だな」
「納車費用と引き取り費用払いますよ」
「要らんよ。ここでこんなにいい経験してるんだ。お金もらって勉強できるなんて幸せだよ。この設備には脱帽だ。うちの10倍以上速く仕事がはかどる」
「先輩、そういわずに」
「康晴。いいんだよ。悟瑠君。ということで夕方には車がくるからよろしくな」
「はい、ありがとうございます。メインはP-FH229BAでキャビンの後ろはKB122にするんですね。」
「そうだ。良いことにあのフレームはボンネットと並行生産していた時から変わってないようで丁度キャビンの後ろのとこでボンネットもキャブオーバーもフレーム断面が一致する。しかもだ、純正でつなく部品があるからそこでホイールベース合わせて変更すれば問題ない。後ろのオーバーハングは2.75あるから。0.3延長しても十分いける。エアサスもある」
「笠木さん、どうもありがとうございます。」
「ってことは悟瑠、ボディを再生して車幅が変わるのはご愛敬だな。この仕事をこなせばDA90ベースのボンネットバス型のキャンパーも簡単だよ」
「やってみるよ。BH15のメーカーの博物館にいって採寸させてもらうようお願いしてみる、だめなら広島にある博物館の車の採寸行って来るよ。そこはOKもらってる。DA90ベースは後ろの形状は平面ガラスを使って側面に回り込んでいない仕様でやるよ。デビちゃんを借りてもう一度データ取りが要るけど」
「明日はDA90のチェックとガラスの調達だろ」
「うん、3人増えたのは助かるよ。村上君たちはいい刺激だよ。僕もそう。笠木さんには鈴木さんと佐藤さんも一目置いてるよ」
「良かったよ。俺達は悟瑠君と康晴が計測に行ってる間にBH15分解してる。佐藤さんたちもいい腕してるよ」
そういうと笠木さんは工場に行ってしまった。
「先輩はうちの工場の設備が欲しいとか言ってたなあ。でもなあ悟瑠。うちは大量にやって安めの工賃で修理する方向に舵を切ったんだけど、先輩には工房で丁寧な仕上げするショップのままでいて欲しいなあ」
「親父の言う通り。僕も佐藤さんにも同じこと思ってたよ。笠木工房や佐藤自動車再生所は今の設備で丁寧な仕上げで勝負してほしいよ」
「悟瑠、成長したな。俺も同じだ。佐藤さんものところはうちみたいな工場ではできない小回り効いたことをやっていて欲しい。俺も引退したら佐藤さんと一緒に自動車再生所やってるのもいいかもな。先輩や佐藤さんが手に負えない仕事はこっちに振ってもらってもいいかなっておもう。共同戦線だな。一台でもおおく古い大型車を救出して公道復帰させたいんだよ」
「うん。親父の夢は僕も協力するよ。さて、BH15を公道に送り出すぞ。まずはフレーム作ってだ。ボディは上手く合わせてやって行くよ。フレームもボディもカチオンもう一度やって」
「もちろんだ。20年は錆びないようにするんだろ。笠木さんたちも嬉々としてやるよ」
僕と親父はBH15を絶対に公道復帰させると決めたのだった。
温泉でリフレッシュと上手く悪徳教師追い出し成功した雅子たち
公道復帰に奔走する悟瑠たち、ベテランの応援のおかげで思ったよりもうまくいって
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