表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
走り屋の妹(全年齢版)  作者: 浅野 武一
56/73

第五十六話 雅子の再リベンジとバスのレストアとエンジンスワップで

ミーティングの後にまた修理と言うかパワーアップの依頼が来る

古い車を壊さないようにいじるのは大変

TSカーレースでリベンジの雅子と優勝狙う愛理沙ちゃんは?


主な登場人物


佐野 雅子 ヒロイン 24歳 4月生まれ

峠のバトラー⇒TSカップレーサー、6勝目にトライ中。

家業の佐野自動車販売の中古車販売店兼整備工場の経理、整備の段取り担当の副社長

前職はスーパーで経理兼販売促進

所有免許;大型2種、牽引運転免許。2級整備士免許

レース以外の趣味:

オフロード走行。大型の2軸総輪駆動(U-FZ2FJCA改)のエンジン、サスペンションをいじって自分好みした。

パソコン:プログラム組むのも好きでシステムを自力で組める

所有車:ニジュちゃん(U-RP210GAN)エムエム君(U-MM618J改、)大型総輪駆動(U-FZ2FJCA改)イチゴちゃん(GF-S15改)


僕;佐野 悟瑠(さとる) 雅子の兄 27歳、3月生まれ 妹の雅子より4学年上

家業の佐野自動車販売に就職して6年目、整備工場の工場長兼副社長。

所有資格 2級整備士、MIG溶接機、レーザー溶接機、ガス溶接、玉掛。免許は大型、けん引免許

カーキチ、スペックオタク 所有車:バス9台+大型総輪駆動(KC-CF53XH改)サンゴちゃん(GF-GC35改)三四郎君(GFーENR34改)


加藤 隆弘 27歳

悟瑠の同級生で親友。専学卒業後家業の内燃機整備工場に就職、佐野自動車販売に事業譲渡でそのまま異動。悟瑠の幼馴染、所有車両 大型総輪駆動(U-FR415H改)、CBA-GVB。


加藤 隆文 24歳

隆弘の弟。雅子より一学年上だが、3月生まれで実はほとんど同い年。工業高校から家業へ就職。佐野自動車販売に事業譲渡でそのまま異動。所有車 大型総輪駆動(K-SKS390)ロックン(KC-VGY61)


松尾 百合 24歳

雅子の親友、丸松建設のお嬢さん。雅子と同じ高校卒業して同じスーパーに入って家業に転職。

所有車;武蔵君(P-RU636BB改)ラムちゃん(P-RA52M改)美浜ちゃん(U-FT3HGAA改)徳次郎君(TK20GD)エッちゃん(DBAーL235S)

現在は丸松運輸の副社長 

兄は譲さん 26歳 所有車 ビーフさん(BF30改)旦那さん(DU780Hダンプ)、KE70HT


小笠原 愛理沙 23歳

雅子の一つ後輩。小笠原食肉のお嬢さん。元レディス総長。2児のママ かつて雅子がいたスーパーに勤務 大型免許所持 所有車:GXE10 B806K改(ババロアちゃん)

兄は哲史さん 26歳 所有車AE70セダン


長野さん 29歳。

バス会社に居たが欲しい車が排ガスの関係で登録できなくて雅子がいたスーパーに転職。今は愛理沙ちゃんの上司 所有車9メートルワンドア(U-MM517J)9メートル観光(MM515H)9メートル路線前中(MR520)、NE


狩野さん 29歳 

運送会社にいたが首都圏の事業縮小で地方に転勤になったが偶然募集していた松尾建設に転職

所有車 6×4V10ダンプ(U-FS1VKBD)6×4V8ダンプ(KC-FS3FKD)とND

「雅子、6トンボンネット(T412DD)は235psの80kg迄行くからね」


「耐久性もばっちりね」


「もちろん、鏡面加工とフィレットロールもやった。高尾さんが取りに来るって言ってるから楽しんで帰るんじゃ?」


「そうね、あれ?愛理沙から?はい?長野さんがバス買ったって。それで移動事務所に改造してくれって来たよ。エンジンオーバーホールも」


「ちょうど仕事掃けたからいいよ。」


「悟瑠、あの前にマニ割にしたV10ダンプ(U-CW61ANVD)あっただろ、それをサージタンクにしてくれって来たぞ。予備車なんだが、マニ割禁止のところに行くみたいで」


「いいよ、やるぞ」


「雅子、レースはいろんなことが起きるんだよ。悟瑠も見逃すってことだ。風の流れも計算できるようにしようぜ」


「うん、今回はあたしも運転ミスかも。愛理沙との争いに熱くなり過ぎたわよ。今まで勝ってたのはビギナーズラックもあったかもね」


そう言って、次こそ勝つぞと意気込んでいる雅子だった

雅子の出る次のレースは隣の県にあるTサーキットだ。

ここではドリフト時代から何度か優勝していて雅子は好きなサーキットとも言っている。その日は月曜日で愛理沙ちゃんが勤めているスーパーマーケットの車の点検の日でもあったので大型タンクローリー(KC-FR1FKCD)中型タンクローリー(U-FD3HDAD)の法定点検を頼まれていた。


「雅子、今日はローリー2台だよな」


「ええと、そうよ。ドライバーは、だれかって言うと、えええええ?愛理沙も来るの?今日は移動販売車の消毒の日だよね。移動販売にいけないから愛理沙たちが運転してくるのか」


「そうだね。」


と、いっていると、ドリュドリュというフルデュアルマフラーの音を響かせ大型タンクローリー(KC-FR1FKCD)が愛理沙ちゃんの運転で入って来た


「悟瑠さん、すみませんが定期点検お願いします。すぐに長野と河野が来ます。信号機で引っかかったみたいです。リースの車で戻るんですが、河野が悟瑠さんに相談があるということでいいですか?」


「はい、いいですよ」


「愛理沙、何か訳アリのように見えるわね」


「あははは、バレました?実は古いバスを直して欲しいんですよ。河野の祖父が倉庫で眠らせていたモノコックバス」


「これだよ、エンジンスワップ?」


「そうなるかなと、エンジンはもう作って無いでしょうから。B806Kっていってワンドア自家用」


「結構古そうだなあ。年式は?」


「77年式の最終型って聞いた」


「まさか、愛理沙が買うとか?」


「あははは、ばれました?」


「これだよ」


「あ、いらっしゃい。長野さん、河野さんだよね」


ガアーッと事務所の自動ドアが開いて長野さんが入ってきた、後ろから160cm無いくらいの百合ちゃんよりちょっと小柄な女子が入ってきた


「先輩、紹介します、うちのチームに来た河野 優花(ゆうか)と言ってあたしの1年後輩に入ってきました。3年目の専学で21歳です。先輩と同じ高校です」


「河野と申します。店舗から今月に愛理沙先輩のところに来て、車の管理と移動販売やってます。車関係でお世話になります」


「実は、優花はこの前に大型取ったんで移動販売車は全部乗れるの。今まで運転してたもう一人が物流に行ったんで代わりです」


「愛理沙は後輩出来たのね。ところで愛理沙が買うって言うバスは?」


「はい、実はあたしの母親の実家、おじいちゃんのお家にあるんです。ちょっと遠いんですが戸隠に」


「実は、僕もそこからバス1台買っちゃったんです。同じところから」


「へえ、バス2台も持ってたの?コレクターっていたんだ?そんなところに」


「実はおじいちゃんが昔から精油工場をやってて。一時期廃業しようかとか言ってたんですけど、今は何とか復活してあたしの再従兄弟とおじさんが無農薬食用油を作ってるんです。菜種だけじゃなくてオリーブオイルとか米油とか。無農薬が売りでこのところの健康ブームで売り上げ上がってて工場の倉庫を拡張するんですけど置いてあったバスをどかさないといけなくなってって買う人居ないかなって聞きました」


「え?え?え?精油所?戸隠?もしかして高尾さん?高尾製油所?」


「あ、はい。高尾製油所です。雅子先輩は伯父さんや再従兄弟をご存じなんですか?」


「今、そこの6トンボンネット(T412DD)の車検とエンジンオーバーホールとターボにしてくれって車が来てる。それに百合ちゃんが乗ってる4×2ボンネットダンプ(TK20GD)は高尾さんから買ったんだよ。お兄さんの譲さんが倉庫にあった6トンダンプで売りに出てたの全部買っちゃったし、クレーンにしたデニムちゃん(TWD20改)も元々はその工場で使っていたものだって」


「先輩ってあちこちに知り合いっていうか。あ、そうか百合先輩のほうかあ」


「優香がまさか高尾さんの親戚筋って知らなくて、びっくりしちゃった」


「あたしも雅子先輩がおじさんちから車買ってるって知りませんでした」


「河野さん、車を買ったのは松尾建設のほう、うちが整備してるんだよ」


「そうなんですね。この前に行ったらボンネットダンプカーが全部なくなっててどうしたのかなって聞いたら買ってくれる人がいたから売っちゃったって言ってたけど百合先輩の家で買ってくれたんですね」


「そうなんですね。優香。結構お爺さんが大事にしてた車でしょ」


「どうなんだろ。ママに聞かないとわからないです。あたしはずっとこっちに居てたまにママが帰省するときくらいでしたから。ママか雄一さんに聞きますよ。2台もあるってすごいですけど」


「2台とも古いよねえ。70年代とは。長野さんが取りに?」


「そうですね。僕のは74年の最終型です。自力で取りにいって来ようと思います。戸隠のお蕎麦を食べるのもいいので」


「そうですね。あたしもお爺ちゃんのおうちにいくときはお蕎麦が楽しみです」


「美味しかったよ。僕らもたべたいかも」


「お兄ちゃんも行きたいんでしょ」


「バレちゃったかあ」


「悟瑠さん、是非同行お願いします。あたしも行きますけどエンジンが万一かからなかった時のために」


愛理沙ちゃんが言う


「愛理沙、いいよ。日取りを決めてね」


「あたしも行きたいですね。お休みの日を合わせて」


そういうのは河野さんだ


「さすがに3人同時にお休みはまずいか?」


長野さんが言う


「そうねえ、まずいかもしれませんね。雅子先輩達の負担考えたら3人お休み取れればいいんですけどね」


「そうですね。長野さん、愛理沙さんだめもとで言ってみましょうよ」


「そうかあ。課長がなんて言うかだな。多分だけど来週の火曜日ならいいかも。3連休の後なら休みとりやすいよ」


「そうですね。月曜日が休日だと移動販売もメンテは火曜日になりますからね。運転しなくていいんでいいかも」


「悟瑠さん、ご都合いかがですか?」


「火曜ならいいですよ。レッカーですね」


「そうよね。船底もかしらね」


「高さがどのくらいかだよね。どっちも路線系だろうから。高さはそんなに高くないでしょ」


「そうですね、3.1メートルくらいですね」


「うちの船底っていくつ?」


「0.7メートルだよ?ギリじゃん」


「ギリOKなんだね。船底はエアサスだからやばかったら最悪サスのエアを抜けばいいのかな?」


「そうだね。大体大丈夫。5%くらい余裕あることが多いから」


「それならいいかもね。そうかB806Kはエアだから抜けてて下がってるかも」


「決まりね。取りにいくのは船底とレッカーの2台だね」


「それでお願いします。お暇します」


そう言うと長野さん、愛理沙ちゃん、河野さんは帰って行った。


「お兄ちゃん、来週までお仕事かたづけないとね。また詰まっちゃうよ。百合リンのV10トラクター(W-FV414JR)のターボもあるし、V10ダンプ(U-CW61ANVD)のサージタンクもあるでしょ」


「頑張るよ。その次はバス2台か?バスは程度によりけりだなあ」


「そうだけどねえ。愛理沙がバスをもつってすごいよねえ」


「多分、ほとんど毎日乗ってるから欲しくなったんじゃあ?」


「そうかもねえ。愛理沙も運転できるし、結構楽しいかもとか言ってるし」


「それに、愛理沙ちゃんって意外に大きい車好きだよね」


「そうねえ。愛理沙が19歳の時に旦那が事故死だもんね。それで一時期トラガになろうって時期あったのよ。2人目の子供産んで子供を新生児から預けられる託児所に預けてすぐにパートであたしがいたスーパーマーケットに入ったんだよ。あ、もしかしたら長野さんがMR520をエアサスにしてくれって来るかもね。持ってる他のは全部エアでしょ」


「それはそれでいいんじゃない?愛理沙ちゃんのは元からエアだからエアバッグの部品があるかなあ。なかったら新型のを流用すればいいか」


「うん、その通り、ないならどっかの流用でしょ」


「そうだね。長野さんのバスをエアにするならリーフで位置決めしてバンパーラバーの代わりにエアかなあ?総輪駆動と同じやり方で」


「そうねえ。それもいいかも」


「とにかく、今週のうちにV10ダンプ(U-CW61ANVD)のサージタンクとV10トラクター(W-FV414JR)のオーバーホールとターボだよなあ」


6トンボンネット(T412DD)のターボもね。既に3台来ててほかに来ても待つしかないじゃん。バスまで来ちゃったら工場パンクよ。といってもお兄ちゃん倒れないでね」


「おう、アルバイト君3人いるなあ。リースの整備と中古車の納車整備で」


「いいよ、じゃあいつものようにチームのメンバーに募集するよ」


「OK。走り屋さんは自分でメンテやるからね」


「うん」


「レースは来週の土日だよね。それまでに6トンボンネット(T412DD)のターボとV10ダンプ(U-CW61ANVD)のサージタンクは片付けないとな。出来たらV10トラクター(W-FV414JR)のオーバーホールは終わらせたいなあ」


V10トラクター(W-FV414JR)のフレームとキャビンが大丈夫なら早くない?」


「そうだね、笠木さんのお店でメンテしてたんなら防錆は大丈夫だと思うよ」


「エンジンが出来れば傷んだところを塗りなおして納車ね」


「連結のところも見てだよ」


「カプラーを見てだね、じゃあ今日の段取りは?」


「今日の段取りは隆文にはサージタンクを作ってもらって、煙突に上手くつないでもらおう、僕と隆弘は6DBエンジン。3人は6トンボンネット(T412DD)のキャビンと荷台。油漬けで日陰に放置されていた他のダンプと違って電子錆止めつけてても結構太陽光で塗料が傷んでいるよ。新人君たちは隆文のアシストとV10トラクター(W-FV414JR)のエンジンおろし準備」


「その段取りでいこうね」


僕と隆弘は6DB1を組み立てていて、インタークーラーのレイアウトも決めていた。

隆文は親父にエギゾーストマニフォールドを作ってもらってサージタンクとつなげていた。

新人君たちはV10トラクター(W-FV414JR)からエンジンをおろすべく、オイルと水を抜いて周辺機器を外していた


「工場長、6トンボンネット(T412DD)のキャビンと荷台、フレームの修理終わりました。年式相応に傷んでますね。普段使いしてたんで通気が良くて油だらけで日陰の倉庫に眠っていた車とは塗装の痛みが違いますよ。これも笠木工房で荷台を改造したようです。鳥居の部分をキャビンの屋根と同じ高さにする改造ですね」


金曜の夕方、鈴木さんが僕のところに報告に来た


「やっぱりそうですか。フレームの防錆の塗り方異常なほど厚塗りなんで、もしかしてって思ってたんです」


「そうですね。あっちじゃあ笠木工房は有名な工房でしたからね。大型車の改造で」


「ですね。エンジンもターボ化が終わったんで明日は外に置いて漏れがないか確認しましょう。エンジンかけっぱなしでちょっと放置して。今日はあがってください」


「はい」


僕らは後片付けしてアジトに向かっていた


「お兄ちゃん、愛理沙ってすごいよね。前回の優勝と会社への提案で会社から金一封もらったって」


「看板背負ってるからなあ」


「それだけじゃなくて、あたしも驚いたんだけど車両の管理システム作っちゃった。それで使用者に法定点検とか車検の連絡が時期が来ると自動的に直接メールで飛んでいくんだよ。


「やるなあ」


[愛理沙は只者じゃないって思ったけどね。学校にろくすっぽ来ないのにテストで科目の1番取ったりして、クラスの5番には入っているから先生たちが困ってたの。成績が抜群にいいんだもん。まともに学校くれば断トツ一番で卒業よ」


「確か、高校3年で妊娠しちゃったんでしょ」


「そう。3年生に上がってすぐにレディースの総長になって半年もしないうちに妊娠が分かったの。それで8代目に引き継いで引退したけど総長を降りてからはほとんど毎日学校来ててまじめに資格取っていたって先生から聞いたけど全部取れたって免許も」


「妊娠しながら教習所?すげえな」


「愛理沙のすごいところよね。将来は小笠原精肉の副社長かな?お兄さんの哲史さんが戻れらないなら社長かもね」


「雅子の周りってスーパー女子って言うかさあ、すごい()がおおいねえ」


「家業をやってるとあたしが入った高校に入るのよ。そこで経営とか学べるから。その後専門学校に行くか?実地で学ぶかだよね」


「それでかあ」


「お兄ちゃんは進学校入って地元の大学行ってだったよねえ。いろんなやり方あるでしょ」


「そう言ったらそうだな」


「再来週はレースなんで対策よろしくね。整流版の計算は終わってるよ。熱い空気を吸わないようにって難しいよね」


「そうなんだよ、エンジンのヒートした風は入れたくないし。かといって上手く取るにはサイドからだからさ」


「そうよね。新気をどうやって誘導するかでしょ」


「その通り、ミッションクーラーも大型したよ。ちょっと配管が長くなるけどコアは前面に持って来た」


「最終戦のFは勝っちゃうもんね。Tの後のSはどうしようかなあ。Fの対策ばっちりやりたいじゃん」


「まあ、そうだけどな。Sの時はF用の部品の試しってどうだ?ぶっつけ本番でいくよりもいいんじゃないか?」


「それもいいわねえ。それなら順位を気にしないで走れるから」


「フロントのベアリングを大きくしたもの組めるスピンドルをつけてブレーキだな」


「MKでしょ」


「フロントの定番だな。それ以外は無理でしょ」


「そうね、後ろはどうすんの?」


「愛理沙ちゃんと同じホーシング持ってくればディスクになっていいけどね。レギュレーションに対して大丈夫か確認中、OKならやるよ」


「お兄ちゃん、いいわね。それで行こう」


雅子の車のチェックもやってその週は溜まって来た仕事の仕上げをやっていた。

次の日、朝から6トンボンネット(T412DD)のエンジンをかけっぱなしにして水やオイル漏れの確認をやって問題がないことがわかったので次の火曜日に船底に積んで納車に行くことにした。

移動用のノーパンクタイヤの準備もしていて2台のバスを引き取る準備もしていたのだった


「悟瑠さん、V10ダンプ(U-CW61ANVD)のサージタンク終わったよ。いい感じ。音聞いてよ」


「やったか?それなら。行こう」


隆文がエンジンをかける。

"ブロロロローン"と軽いエギゾーストノートが上がる。

結構あおっても静かでこれなら予備車として十分使えそうだった。


「納車だな。定期点検もやったし。残りは松尾建設のV10トラクター(W-FV414JR)だな」


「悟瑠。部品はそろってて全部洗浄済だ。組み立ても8割終わってる。残りはターボのレイアウトだよ」


「それも終わってる。このエンジンはコンパクトだから嵩上げも要らない。ってことで組めばいけるな」


「工場長、この車は笠木工房の車なんでキャビンとフレーム関係の修理不要ですよ。キャビン外観の再塗装は終わってます。フレームの防錆塗装もOKです」


「インクラは560psと同じ位置に置いてラジエターも流用だから乗るな」


「そう、この車って元から大きいV10乗せる前提なんで隙間あって楽だし、フレームとキャビン骨格変えてないから楽ですね」


「よし、じゃあやるぞ」


金曜まで工場全員が突貫でエンジンを積んで仕上げることができて月曜日には納車できそうなめどが立った。


「土曜日にテストしてOKなら月曜に納車だな。液体式2連装だから大丈夫だろう」


「何とかめどが立ったな」


「来週の火曜日に6トンボンネット(T412DD)の納車と一緒にバス2台引き取ってくる。ついでに笠木さんのところで見つけてもらったミッション引き取ってくるよ。また加藤運輸のAMTの換装あったよね」


「ああ、今は予備車でやってるけど親父はAMTにはこりごりとか言ってるなあ」


「後は6R系のエンジンもだろ」


「そう。ひどいエンジンだよ。ブランドが泣くなあ」


「じゃあ、今日はおしまい、明日は漏れチェックと日曜日納車の車の整備だな。お掃除して」


「帰ろう」


僕らはアジトに向かっていた


「雅子、V10トラクター(W-FV414JR)も完成したよ。後は月曜日納車の予定。明日漏れ確認するから」


「お兄ちゃん。明日の夕方納車ってOK?百合リンが出来たら欲しいって。月曜日に朝から峠超えするんだって」


「月曜日のあさからかあ。たいへんだよなあ。漏れがないなら納車OKといっておいて」


「わかった、確実じゃあないけど漏れがないならOKって言っておくね」


「よろしく。今日は帰るぞ」


「うん」


僕と雅子は乗ってきたニイナちゃん(UA521NAN改)でアジトに帰っていた

次の日、僕は朝一番でV10トラクター(W-FV414JR)を外に出してエンジンをかけて漏れチェックしていた。

昼頃まで放置しても漏れやオーバーヒートの兆候もなく問題なしと思って雅子に


「雅子、V10トラクター(W-FV414JR)納車OK。置きに行けばいいのかな?」


「百合リンが引き取りに来るって。慣れるのとTSカーの件で相談があって」


「OK、いいよ。夕方だっけ?」


「うん、え?んもう。百合リンはせっかちなんだから」


「まさかもう来るとか?」


「うん、その通り。今日は家に居るんだけどお母さんと一緒に来るって。なんかお母さんのデビちゃん(DB100)のことでお願いがあるみたいで」


「わかったよ、何か改造してほしいのかな?」


「エアコンは付けたし。パワステもあるし。まさかエンジンをターボにしろって?」


「うーん、それは結構厳しいよ。ドライブ君(DR15)はエンジンルームに余裕あるけど、ボンネットはエンジンルームに余裕が意外にないんだよ」


「そうねえ」


と、いっていたらばばばばばっというマニ割に叩きの音が聞こえデビちゃん(DB100)がやって来た。


「百合リンいらっしゃい、V10トラクター(W-FV414JR)は暖機も終わっていつでもいけるよ」


「雅子、ありがとう。聞いてよ、ママったらデビちゃん(DB100)の排気系作り直して欲しいんだって。マニ割よりも等長にして欲しいって。6×6クレーン車(TWD20改)の等長マニフォールドの音が気に入ったみたいで」


「良いけど、ここに置いていくの?急ぎ?」


「急がなくていいよ。ママも今はドライブ君(DR15)でお仕事してるから」


「わかった。来週の月曜、火曜で出来るだけやってみて2日で上がればOK。それ以降になったら時間かかるかも。デュアル区間は長めにして低速稼ぐ設定でいいんだよね」


「うん、いいよ」


「すぐ冷やしてとにかく外しておくよ。そうすればいける」


「隆文が突貫ね」


「雅子、それから、TSカーなんだけど。もう少しなんていうかな?空力何とか出来るかな?」


「うーん、オーバーフェンダーいいのがあれば。チンスポと後ろは今がいいところ」


「そうか、お兄ちゃん。トレッドからしたら幅狭めるとか?」


「それもありだな。めいっぱい行くことばっかり考えていたけど幅を減らすって言う手があるな。タイヤと面一にして」


「だね」


「お願いします」


デビちゃん(DB100)おいていくのね」


「うん」


百合ちゃんが帰って行った後、親父と隆弘に排気系を作ってくれと頼んでおいた。

次の週はバスの引き取りだった


「愛理沙とはアジトで待ち合わせね」


「ああ、アジトから後2軸トラクター(CW542GHT改)+船底と2軸レッカー車(KC-CVS80改)で行くんだよ」


「じゃあ、あたしは愛理沙を乗せてかな?」


「そうだね。僕は長野さんとあ、河野さんもか?」


2軸レッカー車(KC-CVS80改)は3人のれるからこっちは3人乗りで行くよ」


「そうしよう」


僕らは5人で引き取りに行った。

自走できるならいいなと思って僕は仮ナンバーを二組持って行ったがこれが間違いの元だった。

到着した製油工場で船底から6トンボンネット(T412DD)を降ろしている間に長野さんと愛理沙ちゃんが買うバス、MR520とB806Kを見ていた。あろうことか2台ともノーパンクタイヤを履いていてそのまま動かすことができるのだった。

しかし、そこで見つけてしまったMM115H。


「このバスは?残すんですか?」


「これも売ってるんですが買い手がつかなくて」


「僕が買います。走れますか?」


「これは大丈夫です。タイヤがないです」


「うちのノーパンクつけましょう。ジャキを使えば交換できますよ」


「MMだと大型用がつかえますね」


「昨年ナンバー切ったばかりなんでエンジンはかかると思います」


僕らが始動を試みるとキュルキュルというスターターモーターの音を響かせてあっさりとかかってしまった


「長野さん、このバスを自走で回送お願いします。雅子はMR520をレッカーで引っ張って、僕は船底でB806Kを引っ張る」


「はいよ、お店集合ね」


「はい」


優花(ゆうか)よく来たな。お婆ちゃんが顔見たいって言ってるから家によっていきな」


「はい。10分ほど」


「大丈夫だよ。僕が船底にB806K乗せる迄20分はかかるから」


「愛理沙、行こうよ」


「先輩、悪いけど悟瑠さんのトレーラーの腕を見てみたいの。それにB806Kはあたしが買ったんだし」


「いいわよ、お兄ちゃん、あたしも船底に乗せるから」


「助かるよ。右側見てて。愛理沙ちゃんは左ね。長野さん、ウインチでゆっくり引っ張るからいいですか?」


「はい。お願いします」


僕はウインチのコントローラーでゆっくり引き上げていく。


「長野さん。ちょっと右切って」


「はいよ。よいしょ」


「まっすぐね」


後ろ向きで上手く乗せることができたのでタイヤチョックで固定して念のため牽引フックにもワイヤーをかけて固定していた


「あ、優花(ゆうか)戻って来たね。先輩の2軸レッカー車(KC-CVS80改)に乗って。先輩の牽引の腕を見ててね」


「はい」


河野さんが2軸レッカー車(KC-CVS80改)に乗って、愛理沙ちゃんが後2軸トラクター(CW542GHT改)に乗って、長野さんがMM515Hに乗って出発だった。


「愛理沙ちゃん。悪いけど。ちょっと笠木さんのお店によるよ。雅子のレース用のミッション引き取るんで」


「そうですね。前回壊れちゃいましたね」


「予備も兼ねてだけどね」


そう言って、笠木さんのお店に行った。

ミッションを積んでいると、ついついKL-UA452PANの96MCE1観光ボディーの路線フェイスに目が行ってしまった。


「笠木さん、この車は?」


「来たばっかりですね。珍しいでしょ。ロングですね。最終年式の」


「これ、いかほどで?」


「こんなところです」


「買います。ナンバーは?」


「まだ切ってないです。乗って帰れます」


「悟瑠さん。先輩に怒られますよ。また増やすのって」


「そうですね。悟瑠さん。RG8エンジンと7MTもですね」


「う」


「あるので、配達しておきます。後はGH11の7MTもでしたね」


「はい、よろしくお願いいたします。」


「悟瑠さん。このバスはあたしが乗って帰ります。お店ですか?アジトですか?」


「お店に、エンジン載せ替えるんで」


「300psバージョンですもんね」


「そう。P尺は300psが多いよ」


「笠木さん。手付です」


「まいど。エンジンとミッションついたらよろしくお願いいたします。」


「はい」


「愛理沙ちゃん、いいの?」


「このバスなら、移動販売車と同じですよ。ちょっと前が短いくらいで」


「じゃあ、お願いいたします。とても助かります」


「あたしのバスを引き取りお願いしてるんですから」


バスを持って帰ると雅子が呆れていたのは言うまでもなかった


それからちょっと経った週末はTSカーレースの日だった。

スケジュールはいつもと同じで土曜に予選、日曜に決勝だった。

予選はやはり雅子がトップ2番手に色部選手、3番手に愛理沙ちゃん、4番手に百合ちゃんだった。車の不調で隆文は5番手からのレースになっていた。

他にはベテランの久保田選手、玉城選手もいたが下のグリッドからスタートになっていたのだ

"さあ、TSカーカップT波戦です。今年の残りはここが終わるとS生とFになりますね"

"このところ3戦リタイアになってる色部選手はきついですねえ"

"予選は順当に佐野選手ですね、色部選手フロントローに来ましたね"

"ええ、今度こそはと意気込んででしょうね"

"それにしても佐野選手もここ2戦は不運に見舞われてリタイヤになってますね"

"今回はその対策したところも見どころですよ"

"ビギナーズラックもあったんでしょうが、ちょっと苦しんでるようですね"

そんな、アナウンスが聞こえる


「お兄ちゃん、行ってくるよ」


「おう、無線1番OKだな」


「うん」


「兄貴、俺も行ってくる。追い上げ見てて」


「そうだな。無線2番OKだな」


「うん。OK」


「悟瑠さん、行ってきます。今回はちょっと苦しいですけど。なんとか順位を上げますよ」


「よろしく。無線3番」


「無線3番、OK」


「隆弘さん、言ってます。表彰台行きますよ」


「その意気。無線5番ok?」


「無線5番OK」


そう言うと僕らは4人の車から離れてピットに戻った。

"ピーッ"と鳴ってエンジン始動。ブロロロローンと各車のエンジンが雄叫びをあげた。

"間もなくスタートです"

シグナルが黄色の点滅に変わってフォーメーションラップのスタートだった。

一周で整ってシグナルが青に変わって一斉にスタートだった。

"今日のレースの解説は槌谷さんです。実況はわたくし日吉が努めます。よろしくお願いいたします。"

"どっちにしても、佐野選手の走りに注目ですね。前回は小笠原選手に追われて車を壊したようですから"

"そうですね。3番手に居ますが手ごわい相手ですね"

"とにかく、勢いがありますよ。佐野選手も前々回、前回といい車のトラブルなんで致し方ありませんけどね"

"さあ、まずは佐野選手と色部選手が後続を離しにかかってますね"

"そうですね、バトルは後程で今はセーフティーリードを稼ごうということですね。その後ですね。ここはタイヤが持たないので交換するのでそこが見どころになりますよ"

"そうですね”

雅子のレース運びは計画立ててあって、しかも隆文の時計のような走りを学んでいたのだ。


「悟瑠、雅子はラップが0.1秒以内でそろってるぜ」


「そこがすげえところだよ。そうやってそろえる練習もしてた。前回リタイヤしたのはどうしてもギヤの負担のかかる入れ方していたからだよ」


「それを解消ってこと?」


「そう言うことだ」


「やるなあ」


雅子は順調にラップを重ねていった。


「隆文?どうした?」


『兄貴、ブレーキがおかしい。ピットはいる』


そう言って、隆文が入って来た、左フロントから白煙が上がっている


「うーん、ベアリングか?引き摺ってるよ」


「交換にはどのくらい?」


「これはキャリパーもだよ。無理だ」


「そうか。ざんねん」


「すまんな、昨日気が付かなかった」


「ベアリングは交換したんだろ?」


「ああ、一昨日4輪とも」


「おかしいなあ」


「不良品かな?」


「外してみるよ」


「俺は、応援だな。車は積載に乗っけるんだよね」


「おう、片付けよう」


"加藤選手リタイヤですねえ。今季初のリタイヤですか?"

"そうですね、どうやら車のトラブルみたいですね。完全に引っ込めましたね"

"雅子選手といいこのところ佐野自動車チームに不運が続いてますね"

"仕方ないですよ。それもレースですから。佐野選手素晴らしく安定した走りですね。徐々に色部選手を離していきますね。対策したようですね"

"レースは中盤に差し掛かりました。タイヤ交換に入る車が増え始めてます、佐野選手はいつですかね?”

"この様子だと、もうちょっと引っ張るんじゃないですか?先にあ、やっぱりそうですね。色部選手と松尾選手が入りましたね。"


『隆弘さん、タイヤお願いいたします。』


「はいよ。百合ちゃん、タイヤとガス」


「おう」


アルバイト君と隆弘、狩野さんがタイヤを交換してその間にが燃料補給して出した。


『すみません、タイヤお願いいたします。』


愛理沙ちゃんだった


「愛理沙ちゃん来るぞ」


「はいよ」


長野さんがもうジャッキを持って構ている。

そこにピッタリ停める愛理沙ちゃん。

4輪のタイヤ交換と燃料を補給してピットアウトしていった。


『お兄ちゃん、タイヤよろ。左のみ』


「雅子だな」


僕らは雅子の左側のタイヤを交換して出してやる


「雅子は、トップで戻ったな」


「クラス1は一部無交換だろう」


「だな。今、おーし、いったあ」


"松尾選手、色部選手に仕掛けていったあ”

"色部選手、ブレーキがやばいのかな?苦しんでますね。そうか。後ろのブレーキは松尾選手の方が大きいんで松尾選手はめいっぱい後ろのブレーキ効かせてるんでしょうね"

"そう言うことですか。後ろの効きで変わるんですか"

"ええ、フロントの負担が違いますからね"

"それでですか?すると佐野選手もきついはずですが?"

"佐野選手はなにか対策してるんでしょうか?"

"多分ですが、バン用のホーシングかもしれません。トレッド広がりますから"

"そうか、その手がありましたね"

"松尾選手はどうやらTE用のホーシングの様ですね"

"なるほど、後ろのブレーキの径がでかいってことですね"

"佐野選手の車がどうなってるかわかりませんが、ブレーキの対策してますよ"

"小笠原選手ちょっとクラス1の車に引っかかってますね"

"ええ、ちょっと青旗無視ですか?"

"あ、ゼッケン121番に注意の赤黄の旗ですね"

"もう一回振られると赤黒で失格ですね"

"黒振られたら次戦は出禁ですからねえ"

"いきなり黒ですね。普通は青旗3回無視で黒旗ですが。次回出禁ですね。さっきのブロックが悪質と見なされましたね"

"小笠原選手に対する悪質なブロックとみなされ出禁の旗ですか?"

"ここから追いつくかですね"

"佐野選手は全く他を寄せ付けませんね。このまま逃げ切りでしょうね”

"残り2周。小笠原選手が色部選手を躱しにいって、行くっ、いったああ"

"もう完全にブレーキが逝ってますよ。色部選手をほめるべきですね"

"小笠原選手が松尾選手を抜けるかですが、苦しいか?"

"ちょっと足りませんね”

"これは不運といってもいいでしょうね。"

結果は、雅子が逃げ切って6勝目、百合ちゃんが2番手。愛理沙ちゃんが3番手でゴールだった。


「今回の結果も満足だな」


「雅子はスゲーなー」


「あの、クラス1は何だったんだ?」


「あれは色部選手のチームの車みたいだな」


といっていると、色部選手が謝りに来た


「本当に申し訳ございません。僕の車が不調で表彰台危なかったんでブロックしたらしいです。本当に申し訳ございません。今年はもうわたしは出ません。それがお詫びです。こんなことして表彰台乗っても何も嬉しくないですから」


「色部さん、それはあなたのせいじゃないでしょう」


「いいえ、チームのリーダーの責任です。正々堂々がモットーでしたので」


「うちは大ごとにするつもりはないので。お気になさらずに。勝ちたいのはどのチームも一緒ですから」


「本当に申し訳ございません。そう言っていただけるとありがたいです」


深々と頭を下げて色部選手が戻っていった


「勝ちたい気持ちが強すぎたのね」


「そうね。あのくらい躱せないあたしもへたくそってこと」


「さすが、愛理沙ね。レディースの総長になる器よね」


「そうね」


「みんな。帰宅するよ」


「はいよ」


僕らは片付けるとアジトに帰って祝賀会を開いていた

雅子の6勝目なので雅子の好きなメキシコ料理だった


「雅子、6勝目おめでとう」


「パパありがとう」


「4台のバスを整備なのね。悟瑠はまたバス買ったの?」


「あははは。ついつい。KL-の96MC観光ボディー路線フェイスのロング、P尺なんでつい」


「あたしにバスをどれか一台頂戴よ」


「じゃあ、錦くん(U-LV224K)がいいかな?」


「それね。バスも楽しいかもね。短い方がいいわね」


「ママさあ。ママ迄バスに沼ったの?」


「うん、松尾運輸の社長がボンネットのデビちゃん(DB100)乗ってるじゃん。楽しそうで」


「はあああああ」


呆れたように大きなため息ついていた雅子だった。

6勝目をあげた雅子と優勝を狙う百合ちゃん

次のレースを見据える隆文

その前に仕事がいっぱいの佐野自動車


いつも読んで頂き、どうもありがとうございます。

今回はここで更新します。

お気に召しましたらイイネや感想いただけると更新のモチベーションアゲアゲになります

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ