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走り屋の妹(全年齢版)  作者: 浅野 武一
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第三十七話 耐久レースと愛理沙ママと百合ちゃん

BDFにもはねかえりが?

耐久レースの結果はいかに?

「雅子、ママと相談したけど、ボンネットバスのデビちゃん(DB100)もリベットは無くてもいいって。それやって錆が出る原因増やすならない方がいいの」


「じゃあ、デビちゃん(DB100)も張り替えた場所はリベットじゃなくて溶接ね」


「うん、ねえきいてよ。やっぱりパパの会社って仕事多過ぎよ。バスの稼働率高すぎてオイル交換すらなかなか持ち込めないんだもん。バスの予備車がないんだから何かあったら仕事止まっちゃう位ギリよ。ラムちゃん(P-RA52M)が予備車よ。雅子マキちゃん(U-LV270H)のオイル交換よろしくね。今日のうちにのって帰れるよね。たまたま今日は雨で助かったのよ」


百合ちゃんが仕事の合間を縫ってマキちゃん(U-LV270H)をオイル交換に持ってきていた。


「そうなんだね。百合リン、わかったわよ。まかせてよ。とにかく、マキちゃん(U-LV270H)のオイル交換は直ぐで、ドライブ君(DR15)のレストアを急いで仕上げね」


「ありがと。雅子、お兄ちゃんのビーフさん(BF30)は後回しでいいよ。多分イベントくらいだろうし。あ、そっかあ、仕上がったらショート系の予備車になるかも」


「ダンプのターボは?その後?」


「ダンプは雅子の工場の人たちの手が空いたらお願いできるかな?まずはKL-CW55XKUD改から。いいことにお兄ちゃんがボンネットダンプ(TM65ZD)買ったからそっちが予備車になってる。それにいざとなったらパパのボンネット6×4(K-TW53LD)ダンプとボンネット6×6(P-HTW12K)ダンプもフルに仕事に使えるから」


「わかったわよ。お兄ちゃん。スーパーの車2台とも納車したから百合リンのところのダンプ(CW55XKUD改)のターボいけそうだよね」


「行けるよ、部品は集めてある。エンジンも組んであるから残りは積むだけだ」


「そうなの?」


4軸のレッカー(KC-CB55E改)からおろしたエンジンがあってミッションも在庫ある。そこまでやってあるから簡単だな」


「お兄ちゃん。一週間あればいける?」


「多分、そのくらいじゃないかな?ミッションはH/Lの6速にするけど、普段はロー側にして高速でハイすれば7速になるから今と変わらず行けるよ」


「フィンガーシフトにするんでしょ?」


「そう、それはいいことにしてよ。FDをハイギヤにして今の7MTとオーバーオールで同じくらいのギヤ比にするよ」


「お兄さん。それ用のFDも在庫あるの?」


「うん、在庫あるよ」


「えええ?早いなー。お兄さんさすがあ。それなら雅子、これからダンプ(CW55XKUD改)持ってくる。雅子、帰りにのって帰れるやつあるかな?」


「ええと、いい子ちゃん(P-RB115AA3)がある。って言うかそうか今日はお兄ちゃんと別便で来たからあたしのニジュちゃん(U-RP210GAN)乗って行って」


「じゃあ、借りるね。じゃあダンプ(CW55XKUD改)を取ってくる。今日は雨で現場お休みだから空いてる。雅子ニジュちゃん(U-RP210GAN)借りるね」


そう言って百合ちゃんはニジュちゃん(U-RP210GAN)ダンプ(CW55XKUD改)を取りに行った。


「百合リンは相変わらずせっかちね。すぐに行っちゃったよ」


「良いじゃん。次の仕事はダンプのターボ2台と急ぎでドライブ君(DR15)の、仕上げだね」


「そうだね。入ってる修理は加藤運輸のトラックの油圧低下だよね」


「うん、ドライブ君(DR15)くんは3人の職人に任せるよ。僕と隆弘はダンプ(CW55XKUD改)のターボやるよ。隆文は油圧低下の原因突き止めと修理」


と言っていたらあろうことか?新しくスーパーで移動販売車の担当になった小笠原(おがさわら) 愛理沙(ありさ)さんがやって来た。


「雅子先輩、ご無沙汰です。よろしくお願いいたします。愛理沙です。百合先輩の後任でリース車両と移動販売車の管理担当になりましたので挨拶に来ました」


事務所に入って来たのは雅子がいた時の制服を来て見た目は清楚な女性だった。

背がやや高く160センチの後半は有りそうだった。

既に2児のママになっているとは全く思えないのだった。

それにもとレディースの総長とは思えないいでたちだが、只者ではないオーラをだしながらも先輩に関してはしっかり上下関係を守るという姿勢があるのがありありとみて取れた。


「愛理沙、久しぶりね。そうか去年正社になったんだよね。もうママだもんね」


「はい、課長さんには感謝です。それに本社に来れてよかったです。勤務の曜日がしっかり決まってて子供たちのことできるんです」


「そうね、普段は移動販売車の乗務でしょ。大変じゃない?」


「自分には合ってます。週に4日乗って、一日は内勤です。平日と日曜休みになって助かってます」


「そうなの?良かったね」


「今日は挨拶に来たんですが、実はタンクローリー(KC-FR1FKCD)調子悪くて見てほしくて乗ってきました。全然パワー無くて」


「ええええ?そうなの?お兄ちゃん。見れる?」


「いいよ。百合ちゃんのダンプ(CW55XKUD改)が来るまでなら」


「え?百合先輩もくるんですか?」


「百合ちゃんちのダンプ2台にターボつける。丸松建設の社長は速い車好きで。そのうちの1台持って来るの」


「そうなんですね。百合先輩から、移動販売車とキッチンカー引き継いだんですけど。一緒にやってるのがさぼり酷くて。大卒なんですけど」


「ああ、あの久保田って奴ね。やっぱりね。それで百合リンが課長に何とかしてって言ったんだけど、だめかあ」


「百合先輩に聞いたんですけど。課長も手を焼いてるみたいです。雅子先輩を取ったんでやむなしとか」


「はああ、そうなのね。仕方ないか。あたしが係長になったときにそいつは主任になり損ねてふてくされていたんだよ。そこに百合リンが主任になったでしょ。百合リンにも抜かれてやる気なくしたみたいで。歳はあたしより一個上なんだよ。リースを各店舗管理するって提案してやったけど店舗のへの引継ぎがいい加減で各店舗が全く管理しなくて早速車検切れ起こしたんだよ」


「はい、百合先輩に聞きました。それで本社でまとめて管理して整備は雅子先輩の工場にお願いするって。そう百合先輩が変えたって言うか、今までの本社で一括管理する方法に戻したって」


「でしょ。自分の提案したのがうまくいかないってさらにふてくされちゃったって百合リンが言ってた。実は以前リース車の面倒見てたところが廃業してさ、うちに百合リンが頼んできたの」


「そうなのね。それでリースとか移動販売車には一切手を出さないのね。店舗の仕事しかしないし販売車への補充の手配もしないんです。課長がやれって言うと渋々やるんですよ。パートの方が早いんです」


「はああ、愛理沙、どうしましょうね?っていうか愛理沙とそいつは今、課長直轄でしょ。主任も係長も居ないから」


「はい、あたしも課長に任せるしかないっておもってます。でも課長もお手上げでしょ。大変ですよ」


「そうよね、そう思うわよ。あたしも課長が大変だって思うよ」


と言っていると、百合ちゃんが来た


「あ、愛理沙。挨拶来たの?」


「はい、百合先輩も来るとは思ってなくて」


「それはいいよ、ってことでうちも雅子にはお仕事いっぱい頼みっぱなし。今は実家の車の管理もあたしのお仕事。重機の整備の計画もあたしの担当。愛理沙、あのタンクローリー(KC-FR1FKCD)どうしたの?」


「あたしもそうです。雅子先輩の工場に仕事頼みっぱなし。実は今日来たのは挨拶とタンクローリー(KC-FR1FKCD)が調子悪いの見てほしくて。全然パワーないんです」


「いいよ。愛理沙、タンクローリー(KC-FR1FKCD)はおいといて。見てみる。百合リン、ターボにするの一日遅れでいいよね。お兄ちゃんに急いでこれ見てもらうから。もう一台は4トンのローリー(U-FD3HDAD)だと一回じゃあ運べないもんね」


「そうです。百合先輩が見つけたこの車いいです」


「ありがと。車が調子悪いのは仕方ないじゃん。」


「あ。お兄ちゃんマキちゃん(U-LV270H)オイル交換OKだよね」


「うん、終わってる、のって帰れるよ」


「お兄さん、雅子ありがと。愛理沙、この車はシングルグレードでもいいから維持費が安くて助かるんだよ。それに、タンクローリー(KC-FR1FKCD)も同じだからね」


「え?DH2じゃなくていいんですか?」


「うん、ホントはCF4あれば理想だけど、BDF使ってるならCDあれば十分よ」


「すごい。そうなんですね。知らなかった」


「そうなのよ。お兄ちゃん。タンクローリー(KC-FR1FKCD)のパワー無いのは、BDFで溜まってたスラッジ落ちてオイル系に混じったかな?」


「うん、その可能性もあるね。調べてみる。それなら原因なら楽だよ」


「お願いします。良かった」


「愛理沙、帰りはいい子ちゃん(P-RB115AA3)に乗ってもらっていいかな?代車が無くて」


「はい、ありがとうございます。お借りします」


「あ、あたし戻んなきゃ。愛理沙、雅子、お邪魔様。ターボよろ。ニジュちゃん(U-RP210GAN)ありがと」


「雅子先輩、百合先輩、あたしも失礼します」


百合ちゃんと愛理沙ちゃんが帰った後、僕はタンクローリー(KC-FR1FKCD)のオイルを交換して調べていた。

するとあろうことか?真っ黒で、しかも納車の時に交換したフィルターもスラッジで詰まっていた


「やっぱりそうか、スラッジが剥がれて落ちたみたいだな。エンジン洗浄してないから、エンジンに溜まっていたスラッジが落ちてオイルに入り込んでって感じかな?もしかするとオーバーホールして無くてライナーとピストンのクリアランスでかいのかな?オイルに異様に混じってるなあ。天ぷらの匂いする」


「そうね。オイルパン剥がして掃除かな?オイルフィルターも交換だよね」


「うん、ひどいなら、エンジン交換だな。在庫にはこのエンジンないか。それならうーん。この感じはスラッジが一気にはがれたって感じだ。掃除してみよう」


「お兄ちゃん。アイドルでEGRうごいてる?なんかオイル燃えたようで煙いんだけど」


試しにオイル交換した後にエンジンを掛けて作動状態を見ていた


「あ、そう言うことか。EGR詰まったら吸気絞りが閉じてるからオイル吸うよ。それで煙いのか。悪いことに空気少ないところに燃料規定量吹いたら余った分はオイルに入っちゃう。全負荷にしたら更に燃え残る」


「そうよね、吸気絞りも作動不良とか?開かない時にフルに燃料吹いたら燃え残ったのがオイルに混じっちゃうよ。BDFなら軽油ほどは黒煙吐かないでしょ」


「わかった、EGRと吸気絞りを見てみる。パイプ内に溜まったスラッジがはがれてバルブが詰まったのかも」


僕と隆弘は吸気系をばらして中のスラッジを見ていた

するとEGR制御バルブ付近にびっしりと詰まっていて全く機能してなかった。

それに、吸気絞りのところも確認すると、これまたびっしりスラッジがたまって半開迄しか開かない状態だった。


「これはひどいなあ。吸気絞りも詰まってる」


「そうだなあ」


僕と隆弘が分解したどころを見て困っていた。


「とにかく、落そう。吸気管内も酷そうだな」


「そうだな、インテーク一旦外してしまえ」


隆弘が言う、見ると吸気管内どころか、吸気ポート内にもびっしりスラッジがついていた。


「悟瑠、これも取らないとやべえなあ」


「それがいい、しっかり取った方がいいよ。手で掘ろう」


「それにしてもこのエンジンは全くばらしてないからか?」


「そうだな。僕のバスや中型の積載とレッカーはエンジン組むときにブロックとかヘッドとか全部洗浄したからな。隆弘の言う通りばらしてあればなあ」


「そうだよ。ブロックとヘッドを洗い油にがっちり漬けたよな」


「うん、灯油で洗ってガソリンでも洗ったからきれいになってたよ」


「悟瑠、それならいいけど、これみたいに全く開けてないエンジンはスラッジやよばいかもな。特にKC−とKL−が」


「そうそう、生は特にだな。ターボなら過給かかるから少しは良いとして」


「ってことは、スーパーの車全部やばいだろ」


「そうでもないぞ、中型ノンステロング(JP252NAN改)大型ノンステップ(UA452PAN改)は載せ替えたエンジンだから良いとして、あとはキッチンカー(U-RB1WEAA)は大丈夫だよ。あれも洗浄してあるエンジン乗せたんだ」


「雅子にいってやばいやつは持ってきてもらった方がいいぞ」


「うん、雅子を呼ぼう」


僕が事務所に雅子を呼びに行ってタンクローリー(KC-FR1FKCD)の吸気系とEGRにスラッジがたまりまくっている惨状を見せた


「えええ?こんなに?やばいじゃん」


そう言ながら廃油回収車両のタンクローリー(KC-FR1FKCD)のスラッジのたまり具合を見ている妹の佐野(さの) 雅子(まさこ)

峠のバトラーからスタートして、チーム戦では負け無しのままバトラーを卒業。

その後はドリフト競技に参加して対戦クラスで3回も優勝してそれも卒業。

やっぱり自分にはレースの方が自分に向いていると言って、TSカーを作ってTSカップのレースデビューしてしまった24歳。

そこでも既に2勝あげていた。

この前はレース序盤でラジエターにパンフレットが張り付くトラブルで遅れ、惜しくも優勝を逃していたのだ。

次の耐久が楽しみと言っている。

雅子がレースデビューしているTSカーは会社のPRとして効果ありということでTSカーの車体に会社オリジナルステッカーを張ってスポンサーしている。

このところ雅子はオフロードに嵌ってしまって大型の総輪駆動に興味を示して自分で車を買ってきて走るためにいじるべく準備している。

この総輪駆動に嵌ってしまってドリフト競技を辞めると決めてドリ車を売ってしまったのだ。

買って来た総輪駆動もエンジンからサスペンションまで自分好みにいじってしまうのだろう。

といいながらもV8の大排気量エンジンが好きなのは早い車好きの証でもある。

うちの会社にはオフロードに詳しい隆弘がいるのでサスペンションのセッティングも勉強できてしまいそうだ。

ちなみに雅子の運転はとてもスムーズで隣に乗るとついつい寝てしまうくらいだ。

普段は車を労って走らせているのがよく分かる。

かつては大型バスを使ったスムーズドライブ競争でもバスドライバーや、トラックドライバーのプロに勝ってしまうほどのスムーズさなのだ。

今は親が経営している中古車販売店兼整備工場で働いていて、経理、整備の段取り担当の副社長している。

雅子は家業についてから大型2種免許と牽引免許を取って、整備士の資格も取っているので仕事で必要ならトレーラーや増トンの積載車を運転して買い付けた車の引き取りもできるし、時には整備工場に来て納車前のお客さんの車をメンテすることもある。

雅子はとにかく車好き、運転好きなので家業の買い付けとか、売却、納車でいろいろな車に乗れるのでそれが楽しみと転職した。

加えてGHATGTPやロボタイズのようなプログラム組むのにも嵌っていて、自分のドリ車のエンジンの制御コンピューターも自分でプログラム組んでいた。

また、最新の点検整備機器も扱えるので整備の面でも助かっている

他には実家の規模に合わせたいろんな経理システムを自分で組んでいて、両親も大助かりといっている。

その効果はお店の財務状況がわかるように管理しているので、今までのように確定申告のときにバタバタだった準備作業がすべてデータとして蓄積されていて簡単にネット上で簡単に確定申告できるようになっていらなくなった。

ほかには部品の発注も整備の受注もネット上でできるようにしてあるので電話での対応も減っていてその分営業に時間がさけると営業担当の父親と母親は喜んでいるし、僕もネットで事前に不具合の状況を画像等でもらっているので修理箇所の予測がつけやすくなって仕事が早く進むと喜んでいる。

今、雅子は僕といっしょに仲間内からアジトと呼ばれている祖父母が経営していた製材所の跡に併設の家に住んでいる。

そこから市内のお店に通っているが、使う車は大型9メートルカテゴリーのニジュちゃんと呼んでいるバスを改造した貨物車のU-RP210GAN改280ps仕様か、エムエム君と呼んでいる、大型9メートルカテゴリーのバスを改造した貨物車の○アロスターMMのU-MM618J改の300ps仕様だ。

この2台には以前勤めていたスーパーから買っている使用済みの食用油をリサイクルして作ったバイオ燃料を使って環境に配慮している。

その燃料はしばらく雅子の車で使ってみて全く問題が出ないことがわかったので、今は会社で使ってるトラクターやバス達、積載車にもつかっていて環境にやさしいBDFとステッカーを貼っている。

僕:佐野 悟瑠(さとる)は妹より4学年上の3月生まれの27歳。

地元の大学を卒業して家業の中古車屋に就職して6年目、大学の頃は自動車部でラリーやジムカーナをやっていた。

今は家業の中古車販売店、整備工場で中古車の納車前整備や車検、修理、一般整備もしていて、時には中古車の買い取り査定もする。

大学のころから家業の手伝い=バイトしていてMIG溶接機、レーザー溶接機、フレーム修正機はバッチり使えるようになったし、板金もできるようになった。

また、○ントリペアも勉強して資格もとった。

加えて、カラスリペアと危険物の免許も取って玉掛けも資格を取っているので入社4年目の4月から整備工場の工場長兼副社長をしている。

大型免許は大学在学中にとってさらに就職してから直ぐにけん引免許もとっているので、オークションに買い付けに行く時には自分でキャリアトレーラーを運転していく。

使っているキャリアトレーラーも中古車で買ったものでもある。

在学中に2級整備士の資格も取っていて、バスの管理士になれるのもあり、大型バスも持ちたい放題だ。

それを良いことに中古だが、大型観光バス4台と大型路線バス5台もってしまった。

ほかには丸松建設のバスの管理者にもなっている。

雅子と一緒に所有している11台のバスにはパワーアップに対応して止まる方も強化としてリターダーを追加している。

僕らの両親はどちらも車大好きでそれが高じて中古車屋兼整備工場を経営している。

この整備工場は大型車の整備もするようになった関係で場所がいる。

そのために僕と雅子が住んでいるアジトのガレージがあるのでそこもお店の工場にしてある。

アジトの車両をいじる設備はすべて中古ではあるが、大型車対応のボードオンリフトが2機、大型エアーコンプレッサー、スポット溶接機、MIG溶接機、プロパン+酸素バーナー、レーザー溶接機、板金道具一式、定盤、2000トン油圧プレス、油圧けん引機、油圧ベンダー&カッター、ボール盤、旋盤、フライス盤、20トン対応天井クレーン、3トン対応のリフター、ワゴンしき工具箱、タイヤチェンジャー、バランサーまでそろっているので、メンテどころか改造迄できてしまう。

事実、ドリ車とTSカーはここでどんガラの状態から作り上げたのだ。

そこで大型の総輪駆動の改造もそこでやろうとしている。

もっとも、スポット溶接機、レーザー溶接機、タイヤチェンジャー以外は祖父が現役の頃、林業で使う道具や木材運搬車等が壊れると、そこで修理していたのでそれを受け継いだのだ。

整備や改造にも活躍する2000トン油圧プレスは材木が反ってしまったときの修正用兼圧縮用でかなり大きいのだ。

これがあるおかげで改造が楽なのは言うまでもない

油圧牽引機は木材で変形した運搬用トレーラーを直すためのものでその能力は200トンと聞いた。

それにアジトの敷地は木材搬送のために大型トレーラーが20台くらい悠々と停められる広さがあり、父親がこの場所を借りて中古車版売店、整備工場を始めた場所でもある。

社長である父親は元は大型車整備メインのディーラーにいたが、結婚を機に独立してこの店を立ち上げた。

若いころはマニ割をやっていた。

今も技術を使ってマニ割り+左右の煙突デュアルマフラーに自分で改造してしまうほどのマニ割マニアっぷりを発揮している。

マニ割仕様のエギマニはステンレスパイプをベンダーを使って手曲げで作ってしまうほどの腕を持っている。

若いころに大型車メインの整備工場に勤めていた時にはマニ割車を100台以上作ってはお客さんに収めていた。

トータルでマニ割車を何台作ったか覚えていないというマニ割マエストロでもある。

その業界ではいまだに名の知れた存在で旧車のマニ割作って欲しいという発注がいまだに来る。

副社長の母親は、独身の頃にドリフト競技、ラリーに出ていたという位の運転好きだ。

かなり上手く何回か入賞する位の腕を持っていたらしい。

ドリフト競技に出ていたころ、ドリ車の整備と改造を当時大型車メインの整備工場に務めていた父親に依頼したのが馴れ初めで結婚したのだ。

乗用車の整備工場では見てくれなかったが、大型車メインの工場なのにうちの父親が仕事を引き受けていたのだ

この両親を見れば僕と雅子が車大好き、運転大好き、競技に出たいとなってしまうのは当然だろう。

雅子の小学校からの親友で高校の同級生の松尾(まつお) 百合(ゆり)ちゃんも同じく車好きでもある

百合ちゃんは雅子と同じ地元の商業高校を2番目の成績で卒業して雅子と同じスーパーに入った。

販売部にいたときに提案した買い物難民救済用の移動販売車の成果が認められて主任になってキッチンカーの担当もしていたが、家業の人手不足もあってやむなく退職して家業についている。

この百合ちゃんも大型バスにも嵌って2台、自分で買ってしまった。

V8エンジンの排気音が好きというから筋金入りの車好きかもしれない。

百合ちゃんの一家も車好きで社長の百合ちゃんの父親は旧車好きでしかも速い車が好きでもある。

先代から受け継いだバスとボンネットダンプにターボをつけて速くしてくれと依頼してきたくらいだ。

社長の奥さんで副社長の百合ちゃんのお母さんも大型車好きでしかも旧車好きのオリジナル好き。

これまた50年位前に作られたレアなリアエンジンバスとボンネットバスを買ってうちの工場にレストアを頼んできた。

それに百合ちゃんの兄も旧車好きで、55年近く前の元送迎車のフロントエンジンキャブオーバーバスを見つけてきててそのバスのレストアも頼んできた

この百合ちゃんのお兄さんはマニ割好きで出力よりもマニ割を優先してほしいというのだ。

もう一つ、新たな仕事として雅子が勤めていたスーパーで使っているリース車両のメンテをうちに依頼され引き受けた。

雅子が辞めた後はリース車を各店舗で管理してメンテするようにしていたが、その方法ではメンテがおろそかになり、しかも車検切れさせたのがわかって、元通り本社で一括管理することにしてそのメンテナンスをうちの会社にお願いしてきたのだ。

その仕事も請け負ったので人員も増強したがそれを上回る仕事量で嬉しい悲鳴を上げている状態だ。


「じゃあ、愛理沙に言って移動販売車とキチンカーの調子悪い時はすぐにもって来いって言うね」


「多分、KC-以降がやばいかも。U-はEGRしてないから問題なし」


「ってことは、お弁当用キッチンカーと移動販売車のKC-RM211GAN改がやばいのか。百合リンの家の車は古いから良いとして、ダンプの一台はエンジン載せ替えるからいいよね、もう一台はどうすんの?」


「そっちも載せ替える、組んでるのあるからそれにする。それなら一週間もあれば十分だよ」


「ってことは、愛理沙に言って移動販売車(RM211GAN)キッチンカー(RM211GAN)の2台を入れて掃除ね」


「後は雅子の総輪駆動のKC−も」


「あ、そうか、元除雪車の総輪駆動(KC-CF531XH)もやばいじゃん、うちの2軸トラクターヘッド(KC-SH3FGEG)3軸トラクターヘッド(CW542GHT)もじゃん。他は載せ替えたエンジンなんで大丈夫かな?」


「そうだな。まずは、うちの2軸トラクターヘッド(KC-SH3FGEG)から見よう。その後雅子の元除雪車の総輪駆動(KC-CF531XH)3軸トラクターヘッド(CW542GHT)、スーパーのキッチンカー(RM211GAN)移動販売車(RM211GAN)だね」


「わかったよ、愛理沙に持ってくるように連絡するよ」


「できればタンクローリー(KC-FR1FKCD)の掃除が出来たところで来てもらって帰りに乗って帰って貰えばいいよ。隆文の油圧低下原因分かったよ。樹脂のオイルパイプに穴が空いてた。そこから空気吸うから圧力上がらないんだよ」


「そうね。そうすれば一石二鳥ね。隆文も戦力ね。それにしてもあのエンジントラブル多いのね。陽気なラテンは雑なことやるのね。日本ならやらないよね。」


「うん、あれじゃ、定期交換部品だよ。コスト下げて自分は会社の金持ち逃げしたレバノン人のいたところが原設計だぞ。旧品の金属製あったからそっちにした」


その週の僕は自分ちの2軸トラクターヘッド(KC-SH3FGEG)3軸トラクターヘッド(CW542GHT)、雅子の元除雪車の総輪駆動(KC-CF531XH)とスーパーのキッチンカー(RM211GAN改)移動販売車(RM211GAN改)のスラッジ掃除で忙殺されていた。

その次の週は滞ってしまった丸松建設のダンプカー2台のターボ化を仕上げて、週末の土日を迎えた。

その日はFサーキットでTSカーの6時間耐久レース決勝だった。

方式は変わっていて、クラスわけなしで使用燃料の総量が決まっているのだった。

すなわちいくら車が速くても燃費が悪いと完走できないのだった。

しかも最低重量も決まっているというなかなかハードな戦いになりそうだった。

燃費を元にポールを取ったのは雅子でセカンドには隆文が居た。


「雅子、予選はとにかく、決勝だよな」


「隆文、そうよ。今回は重量ハンデが20kgに縮まっているからね」


「そうだな。うまくいくかな?燃費勝負か」


「そう、トップの走行距離から計算すると燃費はリッター12キロが勝負だな」


「お兄ちゃん、とにかくエコランってことはなさそうだけどやってみるよ」


「おう、今度は雅子に勝つぞ」


「いいよ、どんとこい」


そう言って決勝の準備していた。


「お兄ちゃん、少しタイヤ細くしたよね」


「ああ、燃費重視。と言ってもだ。初めてだからむずかしいよ」


「うん、そうね」


「雅子、このレースの燃費規制は車への負担を減らすのが目的なんだって。6時間も全開ではTSカーが壊れるっていうんで」


「そうなのね。いいアイデアね。でもお兄ちゃんはなにかたくらんでるでしょ」


「バレたか。今回はストイキからややリーンで行くから。キャブと燃料にウォーマーつけた。それで勝負だな。元から熱対策で鍛造ピストンとソジュームバルブにヘッドのリメルト処理はしてあるから」


「まったく、お兄ちゃんメカ弄り好きだもんね。前回の雪辱よあたしは」


「そうだな。隆文もだろ。燃えてるぞ」


「うん。見てて。お兄ちゃんのエンジンで勝ってくるから。って言うか今回のレースはお兄ちゃんも走らないとだめじゃん。運転時間に最長連続2時間以内の制限あるんじゃ」


「そうだな。僕も走る準備はOKだ。隆弘も走るんだな」


「お兄ちゃん。よろしくね。スタートはあたしね」


そう言って雅子はコースにある車に行った。

その後から隆文がついていく。

そのレースには前回勝った車は不参加で、ベテランの車は2列目に居たのだ。


「今回は長丁場だな。どのくらい燃料使うかとタイヤマネージメントが勝負だろ」


「まあな、俺たちは経験少ないからAIの分析結果で勝負だろ。それに今日は監督兼ドライバーでもあるよ」


「そうだな。ピットの指示はアルバイト君たちにお願いだな」


と言っていると


「こんにちは、来ちゃった」


「え?百合ちゃん、愛理沙ちゃんも?」


「お兄さん、応援と思ったんですけど。スタッフにしてください。いつも雅子に助けてもらってるんで」


「そうですよ、先輩が居なかったら移動販売車もみて貰えなくて大変ですよ」


「ありがと。それならちょっと待って」


僕は2人をスタッフに登録してパスを返していた。


「じゃあ、もうすぐスタートだ。最初の2時間は雅子が走ったら僕と交代する。途中おかしなことあったら無線で来るからね」


「はい」


ピーっとなってフォーメーションラップが始まった。


「どこまで行くかだな。使用燃料は量が決まっていてそれ超えると走れない」


「はい、そうですね」


一周でそろってレースのスタートだった。

半周したところで雅子の車を探すと


「雅子は?3番手?そうか。6時間だから自分のペースで行くつもりだな」


「そうだね。ベテランはちょっと飛ばし気味?」


「もしかするとそうか」


「悟瑠?何か?」


「簡単。あのkpとB3はグルでペースを乱して周りをガス欠に追い込む。自分たちはどっかで休みを入れて完走を狙う」


「なるほどな。それで雅子はマイペースで」


「ああ。雅子は練習でどのくらいで走れば燃費どのくらいになるって言うのを練習してたよ」


「走りに関しては天才過ぎる。天才過ぎる女レーサーだよ。エコランもできるって言うことか」


「そこが、雅子のすげえところだよ。先を読んでどうすればいいか考える」


「隆文には高すぎる壁だ。脳筋だからなあ」


「お兄さん、雅子ってアクセルワーク20段階って感じですよね」


送られてくるデータを見ながら百合ちゃんが言う


「そうだよ。毎日ニジュちゃん(U-RP210GAN)エムエム君(U-MM618J)キューピーちゃん(KC-LV280N)ニイナちゃん(UA521NAN)で練習してたよ。ポテンショメーターつけて」


「すごいよ。雅子は」


「雅子先輩の走りってそういう何時もの練習に支えられてるんですね」


「そこが雅子の凄い所」


レースでは雅子は順調に周回を重ねて既定の時間になって僕と交代していた。

トップ2台からは約20秒遅れで周って燃費も計算通りだった。

ドライバー交代時にタイヤも交換してピットロードを走りだした。


『お兄ちゃん。無線OKね』


雅子からの通信


「OK、クリア」


『5000以下で行けば燃料は持つよ。お兄ちゃんとにかく燃費に振ったエンジン作ったでしょ』


「まあな、徹底的にやった。カムもリフト量落として5000回ればいいように。低速トルク重視で作ったよ」


『リッター15行くからあたしのペースでよろしくね』


「OK。見ててずれたら言ってくれ」


『はいよ』


久しぶりのサーキット、集中力を切らさないように走る。

僕のピットアウトと前後して隆文が来て隆弘にドライバーチェンジ。

いいペースで走っているようだ

レースも中盤を過ぎた。

ここまでくると各車の作戦が出てくる。

雅子と僕の作戦はとにかくコンスタントに走ることにしていた。

エンジンには上手く組み込めたボールベアリングプッシャーと中空プッシュロッド。軽量ロッカーアーム、軽量バルブに中空クランクといった仕様だ。

最高回転こそ6000rpm位だが、とにかくフリクションを徹底的に減らしてしかもイグニッションはCDIと低抵抗ハイテンションケーブルにしてリーンバーンにでも火がつくようにしていた。

燃焼温度が高くなることへの対応もバッチリやっていたので作戦通りの燃費で周回を重ねていた。


『お兄ちゃん、次の周で入ってね。交代の時間だよ。左側のタイヤ交換で行けそう。一時間で交代ね』


「OK」


僕はピットに入って雅子と交代。

タイヤは左のみ交換して雅子はコースに復帰した。


『お兄ちゃん、さすがね。燃料余ってるじゃん。ペースアップね』


「おう。頼むぜ」


そう言ってると、隆弘が入ってきて隆文に交代して出て行った。


「ちょっとひらいたなあ」


「そうだな。ベテラン勢は?まだいくのか?」


「隆文はペース上げて追いかけてるな」


「うん、そうなんだが、ベテラン勢はそろそろペース落とさないとガス欠起こすよ」


「俺もそう思うよ」


「雅子と僕のペースが乱されないのが誤算だったかもな」


「そうだろう。でも一周は差がついてないだろ」


「見ると、20秒。隆文とも20秒。ベテラン勢はお互いを引っ張ってるよ」


「どっちがいいのかな?」


「交代でやってるのは空気抵抗を考えたらいいかも」


「それも作戦か?」


と言っていると45分後に雅子が徐々に差を詰めて2台に追いついた。

そこで交代の、時間になった


「出番だ。ラスト1時間の勝負だな」


雅子がピットに入って来た


「センパイ、お疲れ様」


「ありがと。愛理沙。お兄ちゃんのベルト」


「はい」


愛理沙ちゃんがベルトを締めてくれた。

タイヤ交換しないでドライバーチェンジのみでピットアウト。

ベテラン勢もドライバー交代、差は変わらないままコースに復帰した。


『お兄ちゃん。ガンガン踏んでいいよ。60分ならガソリン持つはず」


「OK」


夕方6時過ぎて夕闇が迫る。


『残り30分になったら全力ね」


「はいよ」


しばらくは我慢してついていく

ライトオンの指示が出て各車ライトが灯いていた。

時計を見ると残り30分だ


『お兄ちゃん、勝負よ』


「OK、行くよ」


雅子の無線からの指示。

日が暮れ、夜の帳がおりたサーキット。

僕は2台のベテラン勢にパッシングライトを浴びせ宣戦布告

そこからは踏み合いになっていた。

とはいっても僕の車は出力的には80ps位に落としている

ベテラン勢の車はどうかわからないが5500から6000迄回していく


『お兄ちゃん、予想通りよ。ベテラン勢は燃料がギリ。ペース上がらない」


「そうか。こっちはまだ余裕ある」


「お兄さん、燃料OK」


百合ちゃんの声


『悟瑠さん、前の車音がばらついてます』


「OK」


どうやらベテラン勢は燃料が底をつきかけていてやばいのだろう

ペースが逆に落ちた。

そこを躱して踏んでいく


『お兄ちゃん、このままのペースでいけば逃げ切れる。他は隆弘さんのだけ」


『あと15分。全開で行けます。残り5周?』


百合ちゃんの声


「いくぜえ」


僕はスムーズドライブを心掛けつつなるべく速度を落とさないようにしていく

周回を重ねて行くと


『後1分。これがファイナルラップね。ベテラン勢はさっきピットアウトしたよ』


「わかった」


僕はペースを落とすことなく走り切っていた。

チェッカーフラッグがふられていた。


『お兄ちゃん、やったよ。トップ』


『悟瑠さん、おめでとうございます』


『あはは、百合リンは感動して泣いちゃった』


「ありがと」


僕は無事に走り切ってピットに戻って来た

車から降りた僕に雅子が抱き付いてきた。

これは、小さいころからの習慣と言うか、嬉しいことが有ると雅子はそうするのだった。


「雅子、お疲れ様」


「悟瑠さん、先輩。おめでとうございます。百合先輩泣きすぎ」


「あははは、そうだね」


表彰を受けて後片付けしていると


「雅子、やるなあ。タイヤ交換なしは失敗かな?ズルズルで追いつけないよ」


「そうね。タイヤマネージメントは難しいよね。あたしの腕よりもお兄ちゃんの車が良いのよ」


「雅子は謙遜しなくていいよ。データにしっかり出てるよ。悟瑠も。二人ともこのスムーズさには脱帽だよ」


「そうか?」


「そう、俺も練習しよ、いいことに総輪駆動(U-FT3HGAA)あるからそれで」


「そうだな。それがいいよ」


「兄貴、僕もやるよ。良い車ないかな?」


「自分で考えろ。全く俺を当てにすんだよ」


「お、おう」


「そうですよ、隆文さん。雅子は自分でメニュー作ってやってるんですよ」


「そう思います。隆文さん。雅子先輩のすごいところですよ。先読みしてどうするか考えて」


「ひえええ、やばい」


「まったく、これだよ。車は自分で探せ。不安定なのがいいぞ」


「おう、兄貴ありがと」


「そろそろみんな、帰ろうね。百合リンは何で来たの?」


「今日はパパの移動事務所のレン君(BD50改)を分捕って来た。愛理沙。遅くなったけど帰ろうね。愛理沙の子供たちも来てるんだもんね」


「うん、そうね。子供たちはもう寝てるでしょ。車の中で遊べるんですもん。それに調理もできちゃうからご飯も大丈夫」


「え?お子さんも来てたの?」


「はい、ママが面倒見てくれてました。上の子は車が好きなんで喜んでいたそうです」


「良かったね。帰り、愛理沙は中で寝てていいからね。雅子、この車って良いね。5人乗れるんだもんね」


「そうね。百合リン。愛理沙をお願いね」


「任せて」


百合ちゃんたちと一緒に僕らも引き上げてきたのだった。

トラクターヘッド(KC-SH3FGEG)の中で


「百合リンもやるわねえ。移動事務所のレン君(BD50改)を分捕ってくるとは。それにしても愛理沙の子供可愛いわねえ。子供もいいわねえ」


そう言う雅子は優勝の嬉しさと愛理沙ちゃんの子供の可愛さにずっとニコニコしていたのだった。

今回はタイヤ交換で負けた隆文

オフロードに嵌っている雅子は?


いつも読んで頂き、どうもありがとうございます。

今回はここで更新します。

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