第一話
連邦の糾合
第一話
「善と悪が入り交じる境界」
銀河帝国と銀河連邦とレトナント王国、ソビエト共和国の四大勢力は日夜、銀河を股に掛け、攻防の歴史が加速していた。
「夜明けを知るものはいない。何故なら目覚めることはないからだ。」
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「久しぶりだな、マーティ」
マーティと呼んだ男はこう深々と叫んだ。
マーティ。
とある言語で昔、のような意味だが。
「久しぶり。」
名も名乗らぬ男にそう応えるのはマーティと呼ばれる男であった。
マーティは帝立大学商学部3年次でありそろそろ青春より研究をせねばならぬ時期であった。
帝立大学の中でも難易度は最底辺にもなる、この第九大学は大凡、凡人ではそれでもパスできまい。
「実はね相談があるんだ。
マーティに。」
挨拶や少しばかりの近況報告が終わると
「今上陛下がいらっしゃる。
直ちに学生は平伏しなさい。」
(we will invite our Emperor his majesty,
obey you.)
緊急のニュースが流れる。
今上陛下!?
皇帝がなぜこんなところに?
そう思ったのもの束の間。
「代読したものは死罪と致せ。
この大学に籍を置いている、マーティン・スコセッシとは何処にいる?」
次の瞬間、代読官が悲鳴を挙げる。
悍ましい悲鳴を。
「マーティン!
来なきゃだめよ。」
「皇帝陛下は貴方を御所望らしいわ。」
「マーティン!
光栄に思え!」
仲間たちはマーティンを不安にさせまい、と応援する。
「僕か。」
皇帝は覆面を纏い、古服と新式の洋装の折衷のような服装を纏っていた。
「この大学の全生徒を今すぐ討て。」
「はい、今すぐに。」
宮内大臣の一声で、全生徒の命脈は尽きる。
「あんなヤツいなければ、、」
あっ、
銃弾がその生徒の頭部を貫く。
一人、また一人と死んでいく。
その惨状をマーティンはいつまでも忘れなかった。
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「宮内大臣閣下は大層、ご不満なようで。」
宮内大臣の官位はソールズベリー侯爵家の世襲制であった。
「あのスペンサーめの領地のことでしょう。」
スペンサー伯爵領、コーズ星域はスペンサー伯爵の家領でもある。
謂わばスペンサー帝国の本土。
首府に近い。




