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明日の日記帳(休載)  作者: 間宮 凪
6月
9/11

ハードなエンジョイ

 定期ライブまであと12日


 ギターを弾く。

 弾いているヒット曲の旋律が、自身の部屋にある家具、本棚に置かれている本、時計、色々な物達が盛り上がっていくのを実感する。

 そんな環境に自分も高揚していた。


----一昨日----




「もう二週間しかないんだろ? 三人はどれくらい練習したんだ?」


「いや、そんなしてないぞ」


「私はもう合わせるだけで大丈夫だから」


「ぐっど」


 いや、ぐっとってなんだ。

 ぐっどって。

 てかなんでユカはそれでドヤ顔なんだ…。


「…んで、何の曲をやるんだ?」


 ワタルは自分のリュックからCDを取り出し、俺に差し出す。

 受け取って確認してみると、曲名が二つディスクに書かれていた。


「CDの方には、二曲入っている。ヒット曲二つだ」


「この二曲を本番でやる感じなんだな」


 ワタルは頷く。


「これを各自練習して、三日に一回集まって合わせるっていう感じだ。 まぁとは言っても、この二曲はライブでやったことある曲だけどな」


「うん、だからそこまで忙しいわけじゃないんだよ」


「ブイ」


 ユカは無表情で、指でVの字を作る。

 いや、ブイじゃないんよ。


「じゃあ次に集まるのが明々後日?」


「そーね、今日から毎日練習だぜ~」




--------


「……。」


 普段からちょこちょこやっているとはいえ、二週間で二曲を…。

 そう思うと休める暇ねぇなぁ…。

 少し古い時代のラジカセから、ワタルに貰ったCDの曲がループして流れている。

 帰ってきてから、パソコンがこちらをジィっと見つめている気がするが無視。

 課題は、しばらく捨てる方向で。

 そして休めていた手を、再び躍らせるように動かし始める。

 そのリズムの中で、携帯がバイブする音が微かに聞こえていた。


次話投稿は2月25日になります。



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