ハードなエンジョイ
定期ライブまであと12日
ギターを弾く。
弾いているヒット曲の旋律が、自身の部屋にある家具、本棚に置かれている本、時計、色々な物達が盛り上がっていくのを実感する。
そんな環境に自分も高揚していた。
----一昨日----
「もう二週間しかないんだろ? 三人はどれくらい練習したんだ?」
「いや、そんなしてないぞ」
「私はもう合わせるだけで大丈夫だから」
「ぐっど」
いや、ぐっとってなんだ。
ぐっどって。
てかなんでユカはそれでドヤ顔なんだ…。
「…んで、何の曲をやるんだ?」
ワタルは自分のリュックからCDを取り出し、俺に差し出す。
受け取って確認してみると、曲名が二つディスクに書かれていた。
「CDの方には、二曲入っている。ヒット曲二つだ」
「この二曲を本番でやる感じなんだな」
ワタルは頷く。
「これを各自練習して、三日に一回集まって合わせるっていう感じだ。 まぁとは言っても、この二曲はライブでやったことある曲だけどな」
「うん、だからそこまで忙しいわけじゃないんだよ」
「ブイ」
ユカは無表情で、指でVの字を作る。
いや、ブイじゃないんよ。
「じゃあ次に集まるのが明々後日?」
「そーね、今日から毎日練習だぜ~」
--------
「……。」
普段からちょこちょこやっているとはいえ、二週間で二曲を…。
そう思うと休める暇ねぇなぁ…。
少し古い時代のラジカセから、ワタルに貰ったCDの曲がループして流れている。
帰ってきてから、パソコンがこちらをジィっと見つめている気がするが無視。
課題は、しばらく捨てる方向で。
そして休めていた手を、再び躍らせるように動かし始める。
そのリズムの中で、携帯がバイブする音が微かに聞こえていた。
次話投稿は2月25日になります。
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