電車での遭遇
恋愛話書くのたのちい
暑くも寒くもないベストな暖かさの朝日を浴び、
いつもの駅へと歩む。
7時にはたくさんの人が通る道だが、俺には関係ない。
なんたって6時半には誰もいないから!
いやー我ながら頭がいいわ。ほんと。
そう自画自賛を心で呟き、ホームへと、足を運んだ。
ホーム内には何人かいるが両手で数えれる
くらい少なく、あと30分後には
閻魔も顔が歪むほどの人口密度地獄(盛ってる)が
待っているとはとても思えない。
広いホームに少人数しかおらず、
とても快適である。
カバンの中に入れたカフェオレを取り出し
口に入れる。
「ああ、幸せぇぇぇ…」
思わず声がでた。そのくらい気分がいい。
6時50分。この駅に電車が来る時間が来た。
明るい黄色の車体が風と共に駅内にくる。
車内に入り空いた席に座る。
いつもどうり、第一車両には
バスケ部に入っているであろう服をした
高校生が2人乗っていた。
バスケか…
中学時代、我が県のみならず全国でも
最強レベルのバスケ部がある明海高校を目指し、
毎日欠かさず努力しバスケに三年間を捧げた。
しかし、最後の総体で怪我をして推薦の話はなくなった。
そうして、なんとなくで今いる南徳高校に入学した。
もう、バスケなんて…
過去を振り返っていたら
もう次の駅に着いた。この駅は使用人数が
少なく、ましてやこんな早い時間には誰も乗ってこない。
しかし、今日は違った。
ホームに南徳高校の制服を着た女子高校生がいた。
まじか、こんな時間にかよ。
変なやつだなあ。とブーメランを投げた。
ドアが開き、女子高校生が入ってきた。
目がいい方でなかったがこの距離ではよくわかる。
約16年生きているが、ずば抜けて1番綺麗だと感じた。非常に整った顔立ちにツヤのある美しさ髪。
世界三大美女が四代になるくらい綺麗とおもい、
息を呑んだ。
バスケ部二人組も目と口を見開き、体を彼女の方に向けていた。
こんな人、学校にいたっけ?