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息も出来ないくらいの恋

作者: めい

人を好きになりすぎて苦しくなること、ありませんか?

今から5年程前、私には大好きな彼氏がいた。

私より7つ年下の彼。

もともと職場の先輩と後輩で、彼の方から告白してくれたことがきっかけで私たちの恋愛は始まった。


私たちは毎日毎日、どこへ行くにも常に一緒にいた。

同じ物を見て笑い、同じことに感動し、私の人生はキラキラと輝いていた。

でもその時の私には、これから起こる辛くて苦しい日々なんて想像もしてなかった…



「お母さんが病気で入院することになった」と彼は私に言った。

それから私たちが会う回数が少しずつ減っていった。

お母さんが大変な時だから仕方ないと、私は寂しい気持ちを押し殺し、複雑な想いを抱えながらただただ毎日を過ごしていた。

お母さんが元気になって、いつかまた一緒にいれる、そう信じていた。


でも、そんな願いは叶わなかった。


ある日、私たちの共通の友人に話があると呼び出された。



…話を聞いた私は、ショックが大きすぎて気持ちが追い付かず、涙が止まらなかった。


友人の話では、彼は今別の人と住んでいて、お母さんの話は全部嘘だということ…


とりあえず彼と話した方が良いと言われて、呼び出した。

彼は全部白状した。

友人が言ってたことが本当で、私はずっと騙されてた。


その日どうやって彼と別れて、どうやって家に帰ってきたのか覚えてない。

ただ私の心は張り裂けそうになって、辛くて苦しくて、それから毎日毎日泣いた。

何もする気力がなくて、仕事も一週間休んでる…


もう死んでしまおうかな…

そう思ってしまう程、息が出来ないくらい苦しかった。


仕事にはなんとか復帰したが、私の心はボロボロだった。

なるべく考えないようにしてたけど、油断すると涙が溢れてきた。


どうやったら立ち直れるのか、誰か教えてよ。


そう思いながらも、私はどうして良いかわからず、ただただ必死に生きていた。


辛くてお酒に溺れる毎日…

その日も家に帰る気になれず、私は行きつけのバーで一人飲んでいた。

すると、突然隣に50代くらいの素敵な紳士が座ってきた。

その男性は私を見てニッコリ笑ってきた。

その笑顔になぜかほっとして、私は気付けばその男性に自分の辛い話をし始めていた。


うんうんとただ聞いてくれて、「よく頑張ったね、辛かったね」と私の頭をポンポンと撫でてくれた。

私はその男性に居心地の良さを覚えて、その日は朝方まで語り合った。


その男性もかつて好きになってはいけない人を好きになってしまい、辛い恋愛をしたことがあった。

でも辛い思いをしてきた人は人に優しく出来るんだよ。

人の痛みがわかる人になったあなたは、一歩大人に前進したね。

と終始笑顔で話してくれた。


私の心がすっと軽くなっていくのを感じた。

そして、今度こそ幸せな恋愛をしようと私は心に誓った。


その男性とはそれから頻繁に会うようになり、数ヵ月後20歳程年上のその男性と私は恋に落ちるのであった。


人生何があるかわからないな。



いかがでしたか?

皆さん素敵な恋愛をして下さいね。

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