依頼を受けましょう
ただの物語としては頑張った!
「痛てて…」
格安宿であったせいか、眠りが浅かった。(5時間は寝ていたが)
しかも、直接では無いものの地面で眠ったため体中が痛みを訴えていた。個人部屋なんて上等な物はなかったため、知らないおっさんたちと雑魚寝したのも眠りが浅かった原因だろう。(イビキが煩い)
「依頼を受けて、ランク上げして金稼ぐ。
よし!やることはわかってる。今日から頑張るか!」
飯なし,雑魚寝のこの宿に留まる必要はない。
ギルドは、6時には開くからもう少しで入れる。
今宿を出たところで問題はない。
「朝早いし、ゆっくり行くとするか。昨日の復習としてスキルを使いたいし」
昨日の寝るまでの間、宿の近くでスキルを把握して、魔法の練習をしていたのだ。
その結果固有スキルに【魔法剣】と言うものが出てきた。
【魔法剣】
己の武器に魔法を纏わせて使うもの。魔力の通りが悪いもので使えると取得できる。スキルを使いながら纏うと魔攻に+15の補正がつく。
火や水の形を変化させてたら出てきた。
あれか?魔法の通りが悪いもの=子供用の剣?
スキルは手に入ったけど、魔法に関するステータスはそんなに上がらなかったし、レベルアップが必要なのか?一般人はLv3が平均らしいし。
「ん?ついたか。魔法の発動は速くなったけど,形を変化させるのにまだ時間がかかるな。
宿のランクを上げたら、魔法に関する本を買った方がいいか?接近戦はこわいし。」
取り敢えず、依頼を受けてこよう。と
『Eランクオススメ』と書かれた依頼板に近寄る。そこには
・町の清掃・迷子のペット探し・教会の清掃
・孤児院で子供の面倒をして下さい
等々。依頼料も低く、まとめて依頼を受ける事を前提とした雑用ばかりでゲンナリする。
常時依頼の
・薬草とり(知識が必要)とか
・荷物運び(商人,冒険者)の方がやりがいはあるだろう。
【観し者】で名前を見れば失敗することもないし、魔物を倒せば臨時収入にもなる。時間が余ったら、町の清掃を受ければいいか?幸い地球よりも1日は長いしな。
「よし、森に行くか!」
───森に近い門の外壁───
「あっさり外に出れるのな。やっぱり冒険者だからか?」
Eランクとはいえ冒険者カードを提示したからか、あっさりと門を通して貰えた。(きーつけろと言ってくれた)
森に近いため五分ほどで森に着く。
「すぅー。はぁー。よし!行くか!」
【孤空】を使って!
・・・・・・・
・・・・・
・・・
「薬草見ーけ!」
森に入って一時間程だろうか?
【ボックス】に指定された薬草を大量に入れて、たまにすれ違う魔物を魔法を使って倒す。剣で首を斬るとか力が足りなくて出来なさそうなので、魔法を纏わせて斬った。接近戦は恐いがただ魔法を使うよりも、消耗が誤差の範囲とは言え少ないのだ(魔力消費1,2の誤差でも今の自分には大きい)。
お陰で、Lv7となり魔石を入れてもボックスの容量に余裕がある。
スキルも増えたし、恐怖を抜けば良いこと尽くしだ。
───グレイ(17歳)───
Lv.7 冒険者ランクE
────────────スキル──────────────
・生活魔法・初級魔法(全)・魔法剣・中級魔法(水)・中級魔法(火)・中級魔法(光)
見事に魔法特化である。
魔法のイメージはしやすいし、接近戦は恐いから助かるが、これはどうなのか………。
不意討ちで倒しているため、防御系統のスキルは手に入らないし、戦闘技術なんて大したことはない。
しかも、スキルで気配を消しているのに精神的な疲れがもう、出ている。
「一旦町に戻るか…。やっぱり恐い。
ラノベの主人公たちは、何であんなにメンタルが強いんだ?俺ってば、割かし物事の順応は速いと自負してたがあそこまでは無理だぞ…」
つい呟いてしまったが、本当に何であんなに冷静に物事を把握して受け止められるのか。
物事の把握は出来たが、まだ受け止めきれない俺にはとても羨ましく思う。出来るだけ平和に生きたいとまだ願ってしまう。これは、仕方がない事なのか?俺が女々しいからなのか?解らないが、この世界で生きるしかない俺には、出来るだけ速く受け止めなければならない事実だ。
「まだ午前中だし、町に戻ったら清掃の依頼を受けて小遣い稼ぎでもしようかな?」
時計とかも欲しくなってきた。戦闘の邪魔になりそうだからあっても買わないけど。
───ギルド内───
「すいません。薬草と魔石の鑑定をお願いします。魔石は全部売りますので依頼料と一緒にください」
薬草採集では、薬草の状態で料金が変わってくるため、気を使って採ってたが全て『状態普通』となり、全てで小銀貨三枚。魔石は、全て欠けておらず、小銀貨八枚となかなかの稼ぎになった。
二,三時間程で小銀貨十一枚(5500円)。かなりの稼ぎだ。
*ちなみに、薬草が全て目的の物というのは新人にしては珍しいと受付で言われた。
「昼まで休んで、町の清掃を受けるか!不人気らしいし…」
せっかく冒険者になったんだから、
ギルドランクを上げて他の町にもいきたいしね。
あっ!
頑張って稼いで装備も男用にしないといけないのも思い出した………
つぎはなにカコーカナー。
グレイが倒した魔物はまだ考えてないので、何を倒したか?とは聞かないで下さい!
ではサヨウナラ!