冒険者になる!
グレイは冒険者になれるのか?
「はい,次の方ーどーぞー!」
10~15分程待ち,自分の順番になった。
知識によると、証明書のようなものは村人にはない。だから、冒険者になり身分証を作る(祝福のこともあるし)
「こんにちは。村から出てきたばかりなので身分証はありません。」
「そっか。なら、この魔方陣に乗って質問に答えてね。」
確か、この魔方陣は嘘を見破ることが出来る物だと地図にあったな。どんな質問が有るのか。
「まずは、入門するための銅貨二枚は持っているか?」
………然るべき時ってこの時かよ!
ん?でも銀貨一枚と銅貨二枚も有るんだけと。
……………あ!冒険者ギルドに属するためにも金がいるのか!知識に入れといて欲しかった。
………痛いけど
「はい,あります。どうぞ!」
ポケットに手を入れてからボックスを開き銅貨を出す。ボックス持ちは少ないらしいからな。
「よし!次だ。君の種族と此処にきた目的は?目的については………言いたくないなら犯罪的な事か,違うかだけでもいい。但し、身分証を作るまで監視をさせてもらう。」
人手が足りるのか?それ…。俺には関係ないけどね!
「人族で、冒険者ギルドに所属するために来ました!」
「嘘は……無いようだな。ただ、お節介だが冒険者は危険が伴うという事は忘れるな!入っていいよ、嬢ちゃん」
お節介はありがたい。多少声を高くした自覚もある。けど!俺は………俺は…
「男です!これでも17の!」
「嘘はいか………本当だと…!!」
そんなに驚くことかよ!
・・・・・・・
・・・・・
・・・
「お詫びとしてギルドまでの道を教えてくれたけど、釈然としねー」
業務内の事だったのでは?とさえ思えてしまう。
しかも、ギルドと呼ばれるのは、一際目立つ。一回り程他の建物よりもでかいし、それぞれどんなギルドか分かる目印もある。
*商人ギルドは金と財布(それでいいのか?)
魔法ギルドは杖と本
冒険者ギルドは剣と弓と盾─等々
歩くこと三分
「冒険者ギルドはここか。やっぱり道案内とかいらなかったな。」
扉を開けるとそこには………
受付(美男美女)に並ぶ15歳位の子供(男女)。
紙を見ている武器をもった人たち。
イメージと違うか。
静かだ。あまりにも静かだ。
昼過ぎだからか人が少ないのも影響しているようだが。
「…取り敢えず並ぼ」
「ここいいよー。嬢ちゃん!」
イケメン君が自分を見ている。
後ろを見る。………誰もいない。
「並ぶか」
彼にはきっと幽霊が見えているんだ。
「君だよ、お嬢さん」
…何となく気づいてはいた。髪はそこそこ長いしな!けど…けど……俺は男だ!何度もいうが
「男だ!」
「え!ごめん!」
普通に驚かれた。いいけどね!
取り敢えず
「冒険者になりたいのですけど。どうすればいいですか?」
呪い…祝福のこともあるしさっさと冒険者になろう。
───三十分後───
「これで君も冒険者です。頑張って下さいね!」
説明が長かった。冒険者になるまでは速かったのに。
やったこと
1,名前と年齢を伝える。(書いてくれてた)
2,水晶に魔力を流す。(ダンジョン産らしい)
3,銀貨一枚払ってカードをもらう
だけ!ここまでで十分程
残りは説明でした。大まかに
1,ギルドカードは身分証明になる。
2,ギルドランクと言う物が存在し、冒険者ギルドは、E~Sまでの6ランク構成。Eは新人,Dで新人卒業。
3,Bまでなら強さだけでも何とかなるがAとなると指揮能力を問われる。Sは例外。規格外に強いか、英雄と呼ばれる功績を持つもののことらしい
4,Bでも十分皆の憧れだとか
5,魔石があれば、受付で鑑定してくれる。買い取りもあり。(売った!)
6,カードには、名前,所属,ランクがかかれ、念じれば自分の身体に引き寄せられるように飛んでくる。
7,依頼は紙が張ってあり、常時依頼の紙以外は剥がして受付に持ってくる。
8,指名依頼が入る時がある。断ることは一応出来るが、断らない方が良い。
9,ダンジョンに入る場合は、ランクを最低Dにする事。
10,最後に何があっても自己責任。
助け合いは大切らしいが大体はこんなもんらしい。まぁ、何にせよこれで呪いは解けた!
ゴブリンの魔石は小銀貨一枚なので、安い宿に1日は泊まれるらしい。
「明日から頑張るか!」
…ホントに頑張るよ?嘘じゃないよ?
この世界の金の価値について。
銅貨一枚=十円
銅貨十枚=大銅貨一枚
大銅貨五枚=小銀貨一枚
小銀貨十枚=銀貨一枚
銀貨十枚=小金貨一枚
小金貨十枚=金貨一枚
です。
五百円の宿…。
次回もよろしくお願いします!
取り敢えずサヨウナラ!