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アザムーキーの書庫  作者: 正信
The Story of Whipple
8/9

06

ちょっと短いです

 アザムーキーの書庫にはこんな話がある。


 ある女がいた。

 女は貧しく、頼れる友も親もいなかった。

 女には恋人がいた。恋人は彼女を残して死に絶えた。

 恋人は国に仕える兵だった。能力者の不興を買い、殺されたのだ。女にはすぐにそのことがわかった。


 女には恋人しかいなかった。恋人を殺した能力者を誰よりも恨み、そして殺そうと、死のうと心に決めて包丁を握りしめた。

 女は能力者の家を調べた。そして今日その家で眠ると知った。

 女は包丁を手に取り、布で丁寧に包んで袋に入れた。女はただ能力者を殺すためだけに歩みを進めた。

 夜半過ぎ、月明かりが照らす中を女は歩いた。途中で一人の老人が立ちふさがった。

 老人は言う。

「まだその時ではない。アンネリーの加護は得られない」

 女は老人を無視して歩みを進めようとした。老人のすぐ隣を通り抜けようとしたその時、何かにつまずくとそのまま地面に転がった。

「この老体一つに止められるようではまだまだ。もう少し調べてから行くがいい」

 女は老人に恐怖し、家に逃げ帰った。今日復讐は果たせなかった。


 あくる日、女はあの憎き能力者が女を連れ込んでいたと聞いた。

 老人の言うその時ではないとようやく女は知った。


 またある夜、多くがかけた月がわずかに照らす夜の道を女は仇の元へと足を進めていた。

 またもや、女の前には老人が現れた。

 老人は言う。

「今日は風が悪い。アンネリーの加護は得られない」

 女は問う。

「ならばいつならいいのか」

 老人は答える。

「今日は風が悪い。アンネリーの加護は得られない」

 女は老人の忠告を聞き届けて家に戻った。

 女は老人を押しのけて、人を呼ばれることを嫌ったのだ。


 またある夜。


 またある夜。


 またある夜……。



 ――回数にして10度目の仇討の夜。

 女の行く手にあの老人は現れた。

「今日は日付が悪い。アンネリーの加護は得られない」

 女は老人を無視して歩みを進める。

 女は当たり前のように老人の目の前に立ち、老人をその手に持つ刃で串刺しにした。

 腹部を突き刺され、膝を震わせながら、口を震わせながら、老人は言う。

「ならば行くがいい。アンネリーの加護は得られるだろう」

 老人はそう言い残して血に倒れ伏した。

 女は返り血を浴びながら、刃を手に道を進む。




 決闘騒動から一か月が経過した。

 結局のところ俺もアリーシャ様にわかることは伝えたが、学園側から特に発表はなく、アリーシャ様は「国のレベルで動き始めているから気にしなくていい」と、あまり関わらないように言いつけられた。

 ヘレン様の師としての活動もある程度は落ち着いてきたという感じで、当然いざこざも少なくはないが、これはいまさらなので気にはしない。アンドレアとの関係も良好とは言えないが以前よりも突っかかってくることは少なく、ダンジョンの帰りに出くわすと会話する程度にはよくなった。不満をため込むたちなのだろう。俺に対しては完全なとばっちりだと思っているが。


 今日もまたダンジョンから帰って、いくつかの剥ぎ取り品をクラウスに袋ごと手渡す。

 クラウスも慣れた手つきで様々なことを情報交換(こちらからはダンジョンの様子や見かけたほかの生徒の様子を提供している)していると、気になることをクラウスが口にした。


「そういえば今日は妙に見慣れない顔が店にいたな。しかも必需品のいくつかがかなり減っていたよ」

「あぁ、来週から新入生がダンジョンに潜れるようになるんだ。その影響だろ」

「なるほど、でも新入生っぽい奴以外にもダンジョンに行ってない奴らまで見かけたぞ。そっちはどうなんだ?」

「お前知らねぇのか。三日後から十日間にかけてアーノルド家が視察に来るんだよ。貴族の護衛になりたいってやつは多いから、ここでいいところを見せようって魂胆じゃないか?」


 アーノルド家……聞き覚えがあるがぱっと出てこない。重要な役職にいる貴族の一族だった気はするのだが……。


「あ、アーノルド家は近衛に人を輩出し続けている武闘派の一家な。割と中央の方では歴史もあるせいか信頼が厚い。忘れていましたなんて言うなよ?」

「はい、忘れていました。いや、なるほど思い出した」


 これはちょっと面倒ごとの予感がある。何せアーノルド家が個々に視察に来る理由として思いついたものに嫌なものがあったからだ。


「じゃあお礼に一つ教えておくよ。アーノルド家の本家の系列からは二、三十年くらい近衛は出てない。もっと言うと今一番若い世代だと能力者ですらない奴が少ないけど入るって話だ。紹介業っぽいことばかりだな」

「おいおい、それってつまり今回のは……」

「青田買いか、血を引き込むのも目的にしているかもなー。うん、貴族仕えが狙いならいいチャンスだと思うよ」


 問題は数年前から露出していた。そして、さすがにこんなところでしかもクラウスに伝えたりはしないが、やっと思い出した。

 アーノルド家はライナの不貞の相手がいるところ……正しくは不定とは別のものだったらしいが、ここでは重要ではない。そしてそれがわかっているのでここでの相手のやりたいことにも予想はついている。


「ま、まさかケイスにこの系統でそのまま使えそうな情報をもらえると思ってなかった……」

「自覚あるけど、国防に関わる人物だからって理由でアリーシャ様に仕込まれた知識だぞ。因みに名前ですぐに出てこなかった」

「それを聞いて俺は安心すればいいのか笑えばいいのかよくわからん」


 調べればわかるだろう情報を提供したし、お互いに気分よくわかれて俺はいつも通りに部屋に戻った。




 二日後、俺はダンジョンの中で前方の集団を観察していた。集団の人数は軽く見積もって20名程度、その誰もが初々しい新入生だった。

 これは新入生たちの護衛と、油断しきったところに死なない程度の魔物を連れていく学務からの依頼だ。師匠となっている人物は希望すれば優先的に自分の弟子がいるグループに振り分けてもらえる。それを利用して俺は前方の集団の監視役としてここにいた。


「ケイス殿、彼らはどうやらなかなか油断はしなさそうですな」

「いや、正直前方集団は怪しいぞ。たぶん夜には一度タイミングがあるな。あとは二日目の昼すぎあたり。最後に終了直前の疲れ切ったところを狙ってもいいんじゃないか?」


 後方の監視役は俺とヘンリーの二人だけ。明らかにヘンリー一人で事足りるレベルだが、こういった判断を含めての監視役。……とは思ったのだが、俺の考えを伝えるとドン引きされている……?


「え、そんなに引くようなこと言ったか俺」

「――そういえば、私たちの代で一グループだけ鬼人なんていうものを連れ込まれ、さらには前後の挟み撃ちとかいう頭のおかしい襲撃を経験したグループがあったと聞いたが……。そうか、ケイス殿がいたグループだったのだな」

「……。すまん、俺はアリーシャ様から当時に『この実習は調子乗ったアホどもの鼻っ面を叩き折って、ダンジョンの危険性や戦うということの覚悟を問うものなの』と聞いたんだけど。実際、この依頼を受けるときも学務からは『今後困るだろうことを経験させることが目的』って聞いたから納得していたんだけど」


 どうにも、ヘンリーからはかわいそうなものを見る目で見られている。ここまで来たら俺にもわかる。要するにアリーシャ様の言葉が過激で、本来の目的は別の場所にあるということなのかもしれない。


「一応聞きたいんだけど、そっちは師匠からなんて聞いている?」

「油断するようなら魔物をけしかけろとだけだな。お前の言うような死なないぎりぎりを攻めるような方法は聞いていないし、そんなこと本当にやれば下手をすると止める前に死ぬぞ」


 つまりだ。アリーシャ様が悪い。オーケー理解した。


「今更だけどな、もう何年も前だから今更だけどな……俺のグループにいたやつら、完全にとばっちりでひどい目にあってないか?」

「アリーシャ様だからな……」


 沈黙が流れる。恐らくヘンリーの脳裏にはアリーシャ様の微笑む顔が浮かんでいるに違いない。俺の脳裏にはいい笑顔をしたアリーシャ様が浮かんでいるよ。

 というか、やっぱりアリーシャ様のそういうところって有名なんだな。ヘンリーがアリーシャ様だからで納得しているよ。


「それで、どうする? アリーシャ様式の厳しい奴と、普通のちょっとした危機……どっちにする?」

「…………」


 何かを考えるように、ヘンリーは黙り込んでしまう。

 どうしたのかと周囲の警戒を少し押さえて様子を見てみると、すぐに答えが出てきた。


「何を言っているんだケイス殿。アリーシャ様式? 普通のやつ? あぁ、俺はこっちの監視をやってるから準備しておいてくれると助かる。襲撃に関しては全て君に任せるよ」

「うわぁ……」


 こいつ全責任を俺に押し付けながら、アリーシャ様式のやつを指示してきやがった……。実際こいつがいれば問題はないと思うけども。

 とはいえいやではない。むしろ楽しみだ。さて、どこまでやっていいものか……ここの監視での実力判断が重要だからな。




「――それで、あの時に鬼人が3体同時に現れたわけですか?」

「十分対応できる範囲だっただろう? 俺の時には挟み撃ちの上に合計6体だったんだ。その時に比べたら圧倒的に小規模だぞ」


 場所と時間は変わってダンジョンから帰ってきた日の晩。学園内では最も格式のあるsレストランで俺とヘンリーはヘレン王女に説教されていた。アンも被害を受けたからか若干以上に普段よりも目つきが悪い。


「数の問題ではありません。タイミングの話をしているのです。夜襲をかけておいて数の多さだけで言い訳をするのですか?」

「はい、すみません」


 因みに、学務へと報告したら苦笑いされた。とはいえ、怪我人程度しか出ていないので説教までは受けていない。学務の方からは『ほどほどにするように』とだけ言われている。


「……とはいえ、私たちも油断が過ぎましたね。聞いていたよりも魔物の数が少なく弱いと思っていましたが……お二人が私たちの監視と護衛をしていたとは」

「ヘレン様、これは学園の慣習でして、もちろん皆さんの命には影響しないようにと私たちは細心の注意を払って襲撃を行いましたとも」

「私たちの対応できる範囲ギリギリだったことに異論はありますか?」

「ありません」


 だいたい時間にして三十分程度説教をされたころ、二人の貴人が現れた。

 近づいてくることには気づいていたが、しっかりとテーブルにまで来てくれたため観察する余裕ができた。


「ヘレン様、お初にお目にかかります。

 ミオドラック・アーノルドと申します。こちらが息子のセドリックです」


 そういって優雅に一礼するミオドラック。なるほど、こいつらがアーノルド家から来たってやつか。ご丁寧に息子まで連れてきている。

 ミオドラックは四十代半ばの男で、少しばかり白にも見える金の長い髪をすべて後ろに流しており、なかなかに良いものを使っているだろう杖をついている。紹介された息子のセドリックは二十前後の見た目で、父親と同じ色の短い髪の男だ。どちらも顔立ちは整っているが、どうにも胡散臭く見えてしまうのは偏見だろう。心のどこかでは貴族としては信用できるとも思っているのが気に入らない。


「初めまして、こちらが私の師のケイスさん、そしてこちらが私の護衛の師であるヘンリーさんです」


 ヘレンはそうやって俺たちを紹介する。護衛であるアンはこの場では紹介しなかったようだ。


「そちらがあなたの護衛かな? 実に愛らしい」


 は?

 いや、うん、ミオドラックはアンを見てそういった。愛らしいというよりは冷たい雰囲気のする一部の人に人気が出そうなタイプだと思うんだが……。主に紳士同盟とか。


「はい、アンといいます」


 だが、答えるのはヘレンのみ。まぁ、ここで下手に口をはさむのも変だよな。……ダメだ、こういう時の作法なんてわからん。知っているけどやれると思えない。


「これはこれは……ヘンリー殿もご活躍はお聞きしております。そちらのケイスさんも先日の決闘騒動の時にほかの生徒への被害を食い止めるために体を張ったという話は聞き及んでおりますとも」

「あの時はケイスさんがあの魔物の気を引き続けてくれなければ果たしてどれだけの犠牲が出ていたか……魔物は運悪くもあまり戦いの特異でない者たちの元へと進んでいたようなので」


 ――そうだったのか、そこまでやばいところに突き進んでいるとは知らなかった。


「それほどとは! 素晴らしい師をお持ちになられましたね」

「ありがとうございます。ですが、称賛は師へとお願いします。それはそうと、本日はどのようなご用件でしょうか?」


 ようやく本題に入るらしい。あと面倒くさい。相手を褒めるために周囲を持ち上げるやり方が面倒くさい。


「いえ、本日はご挨拶に伺っただけでございます。本日より私たちはこの学園の生徒たちの健闘を見させていただき、その中で特に有望なものがいれば国にご報告させていただこうと思っております」

「そうですか、ではぜひ皆さんの姿を見て、父上に伝えてください」


 話が終わったらしい。そういう事なのだろう。ミオドラックとセドリックは一礼するとその場を立ち去った。ただ、最後にセドリックがヘレンとアンの姿をねちっこく見ていたことだけははっきりと俺にも見てわかった。


「お騒がせしてしまったようで……すみません」

「いや、そこはまったく気にしてないから俺はかまわないよ」

「私も今回のことはまったく気にしていない。それよりもケイス殿、最後に眉をしかめていたが、何かあったのか?」


 ふとヘンリーが話を振ってくる。たぶんこれは前のお説教に話を戻させないためのものだとはわかるが、そこをつくかという思いの方が強かった。


「あー、どうにもあの息子の方のセドリック? の方の態度がな……」

「確かに、あの場で自分からヘレン様にご挨拶しないというのも珍しい」

「いや、そっちじゃないんだけどなぁ……」

「恐らくですが、最後にセドリック様が私たちを舐めるように見ていたことを言っているのだと思いますよ。正直私も不快でしたし」


 俺が言い淀んでいると、サラッとアンが俺の気持ちを代弁していた。ついでに自分の感想を付け加えて。


「アハハ……」


 ヘレンは愛想笑いで返答をごまかしている。やはり女性というのは性的な意味で見られるということにはかなり気づきやすいらしい。


「ふむ、しかしよくケイス殿は気づいたな。私はミオドラック殿の方に注意が向いていて、さすがに視線までは見ていなかった。これはヘレン王女の師匠としての保護欲のようなものかな?」

「なるほど、これが保護欲というものか。実をいうと恋心のようなものにでも目覚めているのではないかと少し心配になっていたんだ」


 理由は全く別だが、ここは話に乗っておく。そちらの方がうまく真実をごまかせるだろう。


「本当に保護欲や恋心を持っているのであれば、もう少し怪我のリスクの低い襲撃にしてほしかったですね」


 アンにバッサリと切り捨てられるが、何とか笑い話に持っていくことができた。

 それにだ。俺としてはヘレン王女を守ろうとしていることが周囲にばれても何の問題もない。俺は師匠という枠を超えて、一度だけライナの娘を助けると約束しているのだ。

 何とかごまかしきったまま、俺とヘンリーは説教から話を逸らすことに成功し、いろいろな学園に関することを説明するということをした。


 ――これが、アーノルド家来訪一日目の事であった。




 ――助ける。

 その方法はおそらく無限に等しいだろう。単純に危機を救うのも助けるというだろうし、何かを成し遂げるための手を貸すことも助けるという。とにかく、その人物のためになる行動を行うことが助けるというのだ。


 しかし俺は、単純な危機を救う行為の助けは、あまり価値がないと思っている。俺の思う善良な人間というものは、自分にとってそれが大きな損とならない限り、目の前の危機的状況化にある人間を助けるものだと思っている。もちろん、相手が犯罪者や敵国の兵士などならば話は別だ。そいつらは『その時の善良な人間』にとっては『人間』ではなくなるからだ。ならばそいつらを助ける必要などない。いくらでも見捨てて構わないし、何ならより危機的状況化に陥れたり、自ら手を下そうとしたりしても俺は何らおかしいとは思わない。


 ならば、わざわざ頼まれて助けるとはどういうときか。

 つまりは、先ほどの例に当てはまらない時だろう。それは相手がその時の自分にとって、『人間』ではない時や、自分にとって損が出ると分かっている時、もしくは力を貸すという行為を指す時だ。

 ライナの娘を助けるという行為は何になるのか。俺の中の定義では、現状ライナの娘は人間に含まれているし、危機的状況化にあれば現在の立場を踏まえて助けるだろう。自分に損が出るというのは師匠という立場ですでにほとんどが無意味と化した。ならば、俺がライナの娘を助けるというのは、それが人間ではなくなった時。そして何かをするために力を貸す時だ。

 だが、俺が言われているのは一度きりのもの。ならばそれはその人物が最も困っているときに使ってやるべきだろう。俺にはそれを判断する術があるのだから―――




 ――夜中、日付の変わらないくらいの時のことだ。

 すでに寮の鍵は全て閉ざされ、全ての家屋から明かりが消え去っている。この夜の世界を照らすのは月の女神の美貌ともいわれる月明かりのみ。

 大きく欠けた月の明かりが夜の道を照らしている。その中を風のように走る一つの影が見える。それは予想通りに俺のいる方向へとまっすぐ、音もなく走り、その目の前に現れた俺という異物を見て、すぐさま停止した。

 顔は見えない。だが背格好はわかる。それに、そんなものがわからなくても俺には誰だかわかる。だが、それを口にしないのがここではいいだろう。お互いのためだ。お互いに、ここでお互いを敵だと完全に認識するのはよくないだろうから。

 こちらの様子をうかがい、剣を引き抜く影に、俺は槍の石突を地面につけたまま、この場を守る衛兵のようにたたずみ、口を開いた。


「まだその時ではない。アンネリーの加護は得られない」


 俺はとある物語の中から一つの、この状況に最適なものを選んでセリフを引用した。

 影は一歩後ずさる。俺の脳裏には俺を襲うための手段が何度も浮かんでは消えていく。さらに影はもう一歩あとずさり、その影は踵を返して元いた方向へと走り去っていった。


「全く、人助けをするっていうのも大変な話だよ」


 空を見上げる。下弦の月が夜空を照らしており、もうあと数日もすればこの時間に月は空にないだろう。アンネリー、月を司る女神の名前。物語と彼女の名前を騙ってしのいだ今夜。俺が彼女に見放される日も近いだろう。

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