僕は男だああ
※ベーコンレタスです。今回はそんなにそういう雰囲気はないのですがそれでも苦手な方は見ない方がいいと思います。
※女装があります。こちらも苦手な方は見ない方がいいと思います
僕は男だ。確かに声は普通の男の子より高くてよく女の子にまちがえられることもあった。それでもちゃんと男なんだ・・・なのにどうして僕は女の子の格好をさせられてるんだろう。
「おねぇちゃん・・・お店手伝ってくれってこうゆうことだったのぉ」
夏休み初日、姉に今バイトしてる店の人手が足りないから今日だけ手伝って欲しいと言われて喫茶店に来たらいきなり更衣室につけていかれ女の子用の制服を着せられてしまった・・・
「うん!だってゆうちゃんかわいいのに全然そんな格好してくれないんだもんーあ、人手が足りないのはほんとだよっ」
と言ってきた。昔からそうだった、姉の言うことは絶対でよくおままごとやそれこそ女の子の服を着せられたものだ。
しかし、高校生にもなってこの仕打ち。いくら姉のためとはいえこれはない。
「おねぇちゃん、やっぱり僕できないよお。恥ずかしいし足スースーするし久しぶりに目をだしたから眩しいよお」
「男でしょ!我慢しなさい!店長にはもう話しちゃってるし面白がっ・・・それに、この夏休みの間忙しくなるのに2人でやれっていうの?おねぇちゃんを過労死される気!?」
怖い・・・それに店長は面白がってるらしい。タチが悪いな。
おねぇちゃんと同じタイプなんだきっと。
「そ、それは・・・」
「ゆうちゃん優しいからそんなことしないよねぇ、おねぇちゃん思いのいい子だもんねえ」
「・・・わかったよ、今日だけだよ。」
こう言わなきゃどうなるか分かったもんじゃない。この制服を無理やりでも着せられた時点でもう決まっていたんだ。こういう運命なんだなあ僕は。
「嬉しい!ゆうちゃん、大好き!じゃあさっそく今日からやろう!ね!」
「うん、わかった分かった」
やけくそだ。こうなったらどうにでもなれ。ここは同じ高校の人たちはあまり入らないタイプの喫茶店だろうし僕はウィッグもかぶってだいぶ雰囲気がちがうからもしきたとしてもぱれないだろうしな!
とタカをくくっていたのが間違いだったのかもしれない
レジ打ちや接客の基本を教えて貰っている最中だった。カランとドアにつけてあるベルがなって下を向いていた僕は顔を上げて
「いらっしゃ・・・いませ・・・」
なぜ歯切れが悪くなったのか、それは目の前にいるお客さんが僕のクラスメイトの寺坂くんだったからだ。喋ったことはなかったがいわゆるイケメンという類いの人で教室でも目立っていたので覚えていた。
どうして僕はこんなに運がないものか、最初のお客がクラスメイトなんて・・・
固まっている僕を見て姉はすかさず
「お一人様ですか?」
「あ、はい。」
「かしこまりました、お好きな席にどうぞ」
すると、寺坂はテーブル席に座った。
そうしているうちに僕の意識も戻ってきてやっと状況が読み込めた。
姉に伝えて彼の接客は姉にやってもらおう。
「お、おねぇちゃん。今の人僕のクラスメイトなんだ・・・バレたら嫌だから接客は避けたいんだけど・・・」
「何言ってるの、忙しくなったらそんな事言ってらんないわよ。それに髪型だって服装だって違うのにバレるわけないでしょ」
そうだ、バレるわけないんだ。さっき自分が言ったこともあまりにもショックでわすれちゃったや。
店長さんがお冷をお出ししてくれと言ったのでお盆にお冷を乗せて彼の元に行った。
席についてすぐ本を読みだしたけど僕がお冷をテーブルに置くと僕を方を見て
「望月・・・?」
「え?」
今、何と言った?たしかに僕の苗字を言ったよね?いや、まさかたまたま知り合いに僕と同じ苗字の奴がいたんだそうに違いない!
「同じクラスの望月裕次郎だろ?何してるんだ?」
・・・バレた。誰だよぉバレないって言ったのはー僕とおねえちゃんだよぉ。
どうしよう・・・女装姿、クラスメイトに見られてしまいました。
望月裕次郎、絶体絶命です
続く
初めまして桜野パン子です。この度は僕と君を読んでくださりありがとうございます。
まだまだ文章がおかしいところがあるかと思いますが楽しんでいただけたらと思います!
それではまた続きを書いた時に会いましょう