初採集に行こう。
二日目~
色々やって、ぐっすり寝た。
夢を、見なかった。
熟睡したらしい。
…神様に逢うパターンとかじゃないっぽい。
というわけで、おはようございます。
「もちろん、知らない天井、どころか、知らない部屋だし、知らない世界なわけだ」
ふむ。
部屋はまだ暗い。小さなガラス窓の向こうは薄っすらと景色が浮かび上がってきている。
はて、今何時だろう?
カーン
カーン
なんて、良いタイミング。
「これが一刻って事かな?」
よし、起きようかね〜。
コンコン
「はーい」
「起きてるか?」
「あ、今開けますね」
鍵を外して扉を開けると、アルセラさんが勢い良く僕の肩を掴んできた。
「え?あの!?」
「凄いな!殆ど疲れが残ってないぞ!いつもなら動かすのが辛いくらいなのに!こんな事なら腰回りも頼めば良かったな!」
話しながら揺すられて、軽く酔いそうですよ?
「こ、効果があったようで何よりですよ〜」
「これなら大して休養も要らないから、狩りの効率が良くなるぞ…!」
「えーと、でも、あんまり無茶はして欲しくないんですが…」
「ふっ、お前に言われるまでもないさ」
ニヤリと聞こえそうな笑みを浮かべるアルセラさんは、ちょっと怖いけど、でも、そんな所も可愛いと思ってみたり。
「準備ができたら、すぐに訓練するからな」
「了解です」
よーし、気合い入れていきますかー!!
チャチャッと準備完了で、庭へ。
「今からお前の動きを確かめるぞ」
「…それは、どうやってですか?」
「組手だ。お前は躱せばいいから」
…手加減してもらえるのだろうか。
「頑張ってみます」
「いいか、適当に攻撃するから、とにかく躱すんだぞ」
「はい!」
2メートル程離れて向かい合っている状況で、互いに無手。
さて、どう…
フッ
「っ!?」
誰かが笑ったわけではなくて、空気が抜ける音でした〜。
だって目の前に拳があるんだもん。
「んー、やっぱこの辺は無理か…」
「あの、どの辺でしょうか?」
「4級くらい?」
要求が意外と高かった!
チート無しの素人に飛び級は求めないで!
「むー…近接はもっと落としていくか…。よし、もっかい構えろ」
「は、はい」
仕切り直して。
アルセラさんが一歩踏み込んで来る。そのまま右手が、僕の視線を覆うように向かって来るので、右足を引いて当たらないように後方へ回避。
アルセラさんはそこから更に踏み込んで、今度は左の拳が僕の胴体へ。
華麗なるバックステップで避ける。
「見えてるとちゃんと躱せるんだな。それじゃどんどん行くぞ!」
言い終わらない内に、アルセラさんは右足を振り上げ…って蹴りか!バックステップで回避!位置的にそろそろ後ろに退けない…。そしてアルセラさんの身体が回るっ!後ろ回し蹴り!?
ならば左前に飛び込み前転…
ザリッ
頭に何か掠ったー!髪は無事か!?
「あ、ある…か」
「休んでる暇は無いぞっ」
「え?」
振り返ると、振り上げられた足が落ちて来る所でした。
「ふおっ」
うさぎ跳び一発!
「お?躱すか…それじゃもっと逝けるな」
…なんで今、背筋がゾクッとしたのかな?
疑問は解決する事なく、組手は続いた。
「…と、ここまでだな」
大分、辺りが明るくなっている。
「あ、ありがとうございました…」
アルセラさんは大して疲れてなさそうだけど、僕の疲労はMAX。
少しずつ速く、鋭くなる攻撃に晒されていたので、肉体的な物と精神的な物が…。
「よし、飯を食ったらギルドに行くぞ」
「りょーかいです…」
軽く整理体操をしてから、朝食である。
さて、テーブルに並べられているのは、パンと、スクランブルエッグ?とベーコン?と牛乳??
「デジャブ的なラインナップだ…」
「ん?どうした?」
「えーと、故郷の朝食と同じ物が並んでいたので…少々驚きました」
「そうなのか?…これは、パンだろ?こっちは玉子焼き、ベーコン、それと、白乳だ」
「玉子焼き…は鳥の卵ですか?」
「多分な」
…え?多分なの?
「は、白乳というのは…?」
「牛か、ヤギかその辺のだろう」
…アバウト…アバウトだよ!
「どうしたの〜?」
「あ、食材が何かなーと」
トコトコとやって来たハーティさんは、小首を傾げて可愛い仕草をしてるけど、騙されないぞ、僕は決して。
「それはね〜、朝鳴鳥の卵と〜、豚さんのお肉と〜、白黒牛のお乳だよ〜?」
朝鳴鳥…鶏?
白黒牛はもうそれは牛だよね!?
「エッジ君は〜こだわり君なの?」
「…違います」
こだわり君って何ですかって聞くと思ったら大間違いだー。
「うんうん、エッジ君は〜、不思議君だもんね〜」
…。
アルセラさんと微妙な感情を持て余す、そんな朝のひと時…。
気を取り直して、準備をして、いざギルドへ。
あ、そういえば、歯ブラシあるのかなーと思っていたら、なんとありました!
ただ、材質が分からない…。何かの毛だろうけど。
後でアルセラさんと買いに行くので、その時に真実が分かるだろう。
そして着きました。朝のギルドです。
いよいよ冒険者としての生活が…始まる!
「あたしはちょっとユフィエスに会ってくるから、エッジは適当に依頼票を見ててくれ」
「あ、はい」
という事で、依頼票を見たいんだけど…10人以上並んでいてよく見えない。やっぱり早くから活動するのが普通らしい。いかにも冒険者っていう男達が、わらわらとギルド内を動いているのを見ると、何だか不思議な気分になるなぁ。あ、あの獣人さん可愛い…。
「おい!」
それにしても、依頼票ってランク別に貼られてないのかなぁ?
「おい!」
!?…肩を掴まれた気がする。
「何無視してんだよ!邪魔だ!」
…お、おお!
も、もしかして、からまれてる?
「あの、なんでしょうか?」
「ああん!?なんでしょうかじゃねーんだよ!ガキは邪魔だから退けろって言ってんだ!」
「24歳に向かってガキという事は…あなたは、40歳前後ですか?」
ぱっと見た感じ十代だろうけど。
「っはぁぁぁっ!?」
あれ?
何やら失笑が辺りから漏れているような。
「て、テメェふざけてんじゃねーぞ!ガキが!」
「あなたの方が子供でしょうに…」
…あ、言っちゃった。
「テメェっ!」
うおぉっ、引っ張られる!
「止めたまえ。何をそんなにイラついている?」
掲示板の前から引き摺り出された所で、助っ人登場。
金髪ロン毛水色瞳のイケメン…いや、これ、マジイケメン!
パーツが整い過ぎ!!
そっかぁ、いるんだねぇ…イケメン。
「あ…あ、あんたには関係無いだろう」
わー…何その態度。意気消沈し過ぎだよ…。
しかし、この金髪イケメンは強いパターン?
「こんなに可愛い子に言い掛かりをつけるのは、男としてどうかと思うよ?」
…。
ん?
「キミ、すまないね。彼にはボクが言って聞かせるから、怖がらないでいいからね」
いえ、寧ろ貴方が怖いんですけど?
「ボクはセルディオ。可愛いキミの名前を教えてくれないか?」
いーーーやーーーーー!!!?!!?!?
手を握られたーーー!!
何こいつ!?
え?いきなりこんな濃いキャラなの??
金髪イケメンのヘンタイパターン!?
無理無理!僕にそっち方面の免疫は無いんですけど!?
「おや?緊張しているのかな?そんなキミも可愛いね…」
いや、何言ってんだこいつ。
どうしよう早くこの場から逃げなければ!
こんなイベントは放棄に限る!!
「あ、知り合いが待っているので失礼します!」
疾風の如き体捌きで脱出。※あくまでもイメージ。
ふぃ〜。危ない危ない。
受付側まで来たけれど、アルセラさんは…あ、いた。
「ん?どうした、エッジ?」
「いえ、人が多かったので、抜けてきました」
「そうか。こっちはもう終わったから出発できるんだが、どうする?」
「何処に行くんですか?」
「外域だな。ユフィエスに薬草の事を聞いていたんだ。あたしは討伐依頼ばっかりだから、あんまり詳しくなかったんでな」
「そうでしたか。何だか申し訳ないですね…」
「いいんだよ。それがあたしの役目だからな」
「…ありがとうございます」
「べ、別に礼を言う程の事じゃないだろ?」
「いいんですよ〜。僕がそう思ったんです」
「そうか。…よし、それじゃ行くか」
そして、外域に…とは、いかず。
「キミ!待ちたまえ!」
空耳だな!
「黒髪の可愛いキミだよ!」
幻聴だな!
「恥ずかしがらなくてもいいんだよ!」
「…おい、エッジ?よりにもよってなんでアレにからまれてるんだ!?」
…あ、やっぱり、よりにもよってなんだ。
「僕としても断固として関わりたくないので、早く行きましょう!」
決して歩みは止めない。
「お、おう」
戸惑うアルセラさんはキュート!
追い付く|ヘンタイ(金髪イケメン)はアウト!
「ちょ、待ちたまえ!」
さあ、いざ薬草採集!
「!」
一陣の風が過ぎ去った、と思ったら目の前にヘンタイが現れた!
扉はもうすぐそこなのに…。
このヘンタイ、無駄に能力使ってない?
「やっと追い付いたよ、愛しの少年!」
指を差さないでいただきたい。
「あのーとても邪魔なのでどいてもらえますか?」
へへっ、言ってやったぜ!※やや混乱中。
「おい、セルディオ、あたしの徒弟に何の用だ?」
「…は?……ミス・アルセラ?…今、なんと?」
「だから、あたしの徒弟に何の用だって言ってんだよ」
おや?周りの喧騒が無くなった…?
「いやいや、ミス・アルセラ?徒弟、と聞こえたのだけれども…」
「さっきからそう言っている。時間が勿体無いから、早くどいてくれ」
「ちょ、ちょっと待ちたまえ。愛しの少年よ、ミス・アルセラが言っているのは真実なのかい?」
「そうですよ。アルセラさんは僕の師匠であり恩人でもあります。…こんな所で立ち止まると他の方々に迷惑になると思うので、早くどきませんか?」
「え?あ、ああ、そうだね、ボクとした事が…すまないね。………そうか…徒弟か…」
なんだか上手い事誘導できたみたい。
この隙にさっさと脱出しよう、そうしよう。
「アルセラさん、行きましょう」
「ああ」
というわけで、やって来ました、外域。
北門を出てまっすぐ進むと、レムリア山に辿り着くらしいんだけど、ここからだと山も見えない。森が見えるだけだ。歩きだと一体どれくらいかかるのやら…。
ちなみにビオントは外域の中にあるので、浅域が結構近い。更に、この辺は浅域の幅が狭い方だから、中域までそんなに掛からないんだそうだ。…まあ、それだけ脅威が近いとも言えるんだろうなぁ。
「エッジ、まずは、キュリィ草を集めるぞ」
「キュリィ草?」
「こいつは葉と根が治療薬の原料になる。特徴は、黄緑色の細長い葉だな」
「どんな所に生えているんですか?」
「日の当たる場所だな。雑草に混じってちょいちょい生えてるらしいぞ」
「…らしいって…」
「…まぁ、その、なんだ。もう10年くらい採集系はやってなかったんだ。…あ、でも、物は分かるからな?」
「なるほど。アルセラさんは討伐系をメインにしていたわけですね」
「ん、まあ、そういう事だ」
「むむ…僕が戦えないばかりに…アルセラさんにお手数おかけして申し訳ないです」
「え?いや、お前、それは違うだろ。エッジは戦いに身を置いていたわけじゃないんだろ?それに、これはあたしの役割だからな。…なんつうか…お前は気にしなくていい」
あー…やっぱりアルセラさんは優しいヒトだよー!
「ありがとうございます!よーしサクサクと採取して修業しましょう!」
「お、おう。…っと、あの辺から探して行くぞ」
しばらく歩いて、ぽつぽつと低木が生えている場所にやって来ました。
「お、これだな」
アルセラさんは屈むと、雑草を掴んで、そのまま引き抜いた。
「ほら、これがキュリィ草だ。…なんか懐かしいな〜。…初めはこればかり集めてたっけ…」
目を閉じて、昔を思い出しているのだろう。
ああいう穏やかな表情は、美しい、とここに断言しましょう。
「よし、エッジこれを見本に周辺を探してくれ。…多分、魔物や魔獣は出ない。害獣は出るだろうけど」
「がいじゅう?」
「ヒトを襲う動物だ。殆どが犬や猫程の大きさだから、まあ、大丈夫だろ?」
「犬猫くらいなら…流石に大丈夫かと」
「そんなに離れないようにするし、なんかあったら呼んでくれ」
「了解です。では、僕はこっちの方を探しますね」
さーて、地味クエスト開始だよ!
こうして、ちまちまと探すのは嫌いじゃないのだ。じわじわと攻略するのって楽しいよね。あ、一気に勢いで進めるのも、嫌いじゃないけど、その場合、記憶に残りにくいと思う。まあ、個人の感想なので反対のヒトもいるだろうけど。
「ん?…あ、これだ」
しゃがみながら、草を掻き分けていたら、在りました。
近くで見ると、それなりに違いが分かる気がする。
「まずは一つ、と。…あれ?どれくらい必要なんだっけ?…アルセラさーん、数はどうしますかー?」
「…あー、とりあえず、10本だー」
「了解でーす」
よし、あと9本。
そうして、あっという間に腰が重くなった。
何気に皮鎧も重いんだ…。
「うぐ…変な姿勢は腰がやばい…」
腹筋を意識しないと腰だけに負担が掛かるのだ。
あと、太腿。空気椅子で鍛えねば…。
ガサッ
「?」
ガサガサ
…少し背の高い雑草が揺れている。
そう、犬くらいなら全身が余裕で隠せそうな、茂みだ。
少し体勢を整えて、構える。
ガサッ
ピョコン、と音がするように、草の間から兎の顔が出て来た。
知識の中の兎にそっくりだ。
鼻をすんすんと動かしながら、耳もピクピクと動かしている。
うん、めっちゃ可愛い。
「…」
目が合いました。
さて、どうしよう?
「ん?」
なんだろう。凄く狙われてる気がする。
いや、そう、嫌な予感?
不穏な空気?
ガサッ
「うぇっ!?」
兎が飛び掛かってきた。
変な声を出しつつ、ボールをキャッチするように兎の肩?辺りを両手で掴んだ。
意外と反応できるもんだと思いながら、それを確認すると…
「ぉわあっ!!」
そして目撃してしまった。
兎の身体がおかしい。胴が長い。1メートルはあるんじゃなかろうか。
…何これ?
「こわっ」
思わず手を離しそうになった瞬間、兎の胴体が縮んだ。
「っっ!!」
押される!
「だぁっ!」
払い退けるように両手を左にずらし、身体も一緒に右方向へ流す。
ズサッ
「怖い!!変!!」
通り過ぎたそれを見ると、やっぱりおかしい。兎なんだけど、胴がビヨーンと長い。ダックスフント…に近いと言いたいけど、バランスがおかしいし、何より気持ち悪い!!いやこれ無理!!
「エッジ!?どうしたー!?」
「あの!!変な兎が!!」
「…胴長兎か!?」
…そのまんまかーい。
「とにかく避けて逃げろー!!」
「はいっ!」
っと、またこっち向いてる!
来るっ。サイドステップ!
チッ
うわっ、掠った!?
さっきより速い?
なんだろう、バネみたいに全身で飛び掛かってきているのか?
「うわぁ…」
兎を見てみると、じわじわと身体が縮んでいくのが分かった。
…タメ技か…長さに比例するなら?
「やばっ」
ビュッ
鋭い突風が左上腕部を掠めた。
今のはかなりギリギリだった。
今以上のがあったらやばい…!
「はっ!!」
シュドッ
「え?」
アルセラさんがこっちに来たと思ったら、槍斧が地面に振り下ろされていたでござる。※やや混乱中。
「今日の昼御飯決定だな」
おぉ…一刀両断というか、頭と胴体が別れてるよ…。
「大丈夫か?」
「あ、はい。少し掠りましたけど、大丈夫です」
「そうか。こいつは、胴長兎っていうんだが、その突進力で狩りをするちょっと厄介な兎だ。結構多彩な攻撃を仕掛けてくるから、油断ならないんだぞ」
「そうなんですか。…ちなみに強さとしてはどれくらいです?」
「んー、まぁ、7級だなぁ。基本単独だし、カウンターを決めやすいし。ちゃんと見ていれば躱せただろ?」
「一応…」
最後の一撃は掠りましたけどね〜。
「あぁ、そうだ。ぐるぐる蛇は見かけたら、すぐに離れて見ないようにするんだぞ」
「ぐるぐる蛇…?」
「催眠誘導をしてくるんだよ。基本大人しく臆病なんだが…目が合うと、逃げる為にそれを使うんだ。一度受けるとまともに動けなくなるから、気を付けろ」
ふむ、精神系の魔法の一種かな?
「とりあえず逃げればいいんですね?」
「まあ、そうだな」
そして、採取再開。
順調に5本目を採取した所で、生理現象が。
「…小ならその辺で…大丈夫だよね」
生い茂る草を掻き分けて、ちょちょいとね。
…ん?
草の間から何か…
「!!」
蛇がいる。
…え?フラグ回収?早くない?
ちょ、まだ動けないんですけどー。
とりあえず目を合わせないで…って!?
「…増えた」
蛇の頭の上に蛇の頭が乗って、更にその上に蛇が乗って…って、トーテムポール?
「あ」
蛇トーテムポールと目が合ってしまった。
いやだって、逆に見ちゃうよ?蛇頭三段重ねだよ?
臆病なのに、なんで目立とうとしちゃってるんだって話ですよ?
「…は?」
蛇が、回り出した。
…なんか既視感が。
そう、これはアレだ。
チューチュート○インだ!
まさに今、バックミュージックが聴こえてく…
「…るかぁぁっ!!あほかぁーーっ!!そんな回ってる暇があったらさっさと逃げんかーいっ!!」
「エッジ!?どうした!?」
「はっ!?衝撃的なものを見たせいでツッコミがオーバードライブしてしまった!?」
気付けば、蛇は去っていた。
「大丈夫ですーっ!」
「そうかー?何かあっても遠慮するなよー?」
「はーいっ!」
…ふぅ。色々落ち着いた。
しかし、あの蛇はなんだったんだろう。群れで生活してるのかな?
っていうか、ぐるぐる蛇のぐるぐるがチューチュート○インだったとはね…。
流石ファンタジーだぜ…??
そんな感じで、2刻の鐘が遠くに聞こえた頃、無事に、僕達はキュリィ草の採集を終えた。
ぐるぐる蛇は焼いて食べることができますが、味はかなり淡白です。




