えっと……オレの存在がメタ過ぎて世界がヤバい
暇だ………。
どうしよう、何しよう?
何かしよう。何かしたい。
今オレがいるこの世界って、ココから見れば現実だし……。
ゲームでもするか!!
という訳で、【ブラッドゲート】という人気ゲームをすることにした…けど、カミサマの素質故か、すぐに攻略法が浮かんじまうんだよ………。
当然、素質を自覚した分
「全っ然楽しくねぇ」
こうなっちまう訳で。
【ブラッドゲート】は、中学生の主人公がとある町に迷い込み、出られなくなってしまう。ループする時間の中、ヒロインと共に、異形とかした町人《ドリーマー》から逃げながら、活路を見つけるホラーゲームだ。最近、映画化が決定したらしい。あまりの難易度の高さから、通称『初見殺人鬼』と呼ばれている
今度、カミサマの力を使う機会があれば、あの世界へ行ってみよう。
あ、一つだけ生活に変化があった。あの天界の子(天使らしい)が、オレの家に住み着いた。
オレの親は二人揃って他界してるし、丁度いい。家事スキルも天使の力でどうにでもなるらしい。
暇なので部屋に入ろうとドアを開けると………。
なんということでしょう!!
あんな暗くて不衛生だった部屋が、匠の掃除によって明くるくて清潔感あふれる部屋に早変わり!!
おっと、なんか電波が入ったぽい。
部屋の明るさまで変えるとは、マジで何したんだよアイツ…………。
ハァ、とため息をついた俺の耳に、不安とは程遠い声が聞こえた。
あの天使(自称)の声だった。
「夕飯できましたよー」
マジか、神か、あの子
「いえ、神はあなたですけど」
いちいち突っ込むんじゃありません!
あ、コイツ学校とかどうすんだろ?
疑問点だったので、少し質問する。
「オマエ、学校とかどうすんの?」
返答は、すぐに返ってきた。
「あ、学校ですか?今まで考えてませんでしたけど、もちろん行きますよ?一応、ボクはお義兄さんのクラスにですが」
今、オレのクラスにとか言わなかったか?コイツ?
まぁいいや、それより今のコイツの言葉に、鋭い人なら気づいただろう。
コイツが(現)オレの義妹で、ボクっ娘ということに!!
いや、ねぇ。コイツが家に住みたいっていうから、ちょっと話をしてたんだが、その時コイツがボクっ娘だという重大な点に気づき、こちらからお願いしたんだよ。
まぁ、この話はここまでにして、と。
この世界でチート能力を使おうと思う。
いや、『負加価値』ってよく考えたら、うまく使えばチートじゃね?って思ったんだ。
まぁもっとも、平和の二文字は宇宙の彼方に隠れちまうだろうけど。
つー訳で、この世界でチート(カミサマの力含む)能力を使って、世界を敵に回すことにしました!!
今更気付いたが、えっと……オレの存在がメタすぎて世界がヤバい。
はぁぁぁ(´Д`)ハァ…