カミサマって、オレのコト!?
「うーん……、ヤベー…授業終わったのか?」
しかしオレが目を開けるとそこには教室ではなく、見渡す限り真っ白で不思議な空間が広がっていた。
「そう、白い空間だ……ッ!?どこだよココ!!?」
そう、見知らぬ真っ白な空間だった。
おかげでオレの眠気は一気に吹っ飛び、頭は半ば強制的に覚醒した。
「夢、だよな」
頬をつねる。
しかし、何も起きない。
「痛い、ってコトは現実か」
そこで、ふと気づいた。
もしもコレが現実ならば、
………オレは帰る術がないということに。
「オイオイ、マジかよ」
仕方ない。あの秘技を使うか。
こうなったら使える手段は一つだけ。
【二度寝】である。
そう、コレは絶対に夢だコレは夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢夢夢夢夢夢夢……。
オカシイ人だ。端から見たら完全に頭がイッちゃってるよ、オレ。
幸い、ココには人はいないから気にならない。
さて、秘技『二度寝』を使うため、準備に取り掛かるとしようか……。
「あっ!寝ちゃダメですよ、カミサマ!!」
そこにいきなり中性的だが少女っぽい声が聞こえ、ッ!!?
……………。
思考停止時間3秒。
理解に2秒で合計5秒。
オレは声の主を探すために顔を上げる。
よく見ると、真っ白で区別のつかない地平線あたりに人のような形の像が動いていることに気が付いた。
その像は、陽炎のようにユラユラと動いていた。
声の主の言葉に、ひとつ引っ掛かることがある。
カミサマって誰のことだろうか。
いくら目を凝らしても、他に像は見えない。
えっ?アレ?もしかして……カミサマって、オレのコト!?
第2話かんりょーしました!!