第一話(宗ver)夏はやっぱり
暑い。つか暑すぎる。温度計は35度を差している。
何なんだこの異常気象は‼
俺は机に突っ伏しながら、心中で叫んでいた。
ちなみに今は昼休み。午前の授業は何とか耐えた。
「宗君大丈夫?」
零が俺の所にやってくる。
「これが大丈夫に見えるかボケ」
「見えない」
いいからあっち行っててくれよ。俺は何もしたくないんだ。つうか、零は隣のクラスじゃないか。何で此処にいるんだよ。
「だって暇なんだもん」
「瑞来にでも遊んでもらえ」
とにかくこの暑さをどうにかしてくれ‼
俺は寒いのも苦手だが、暑いのも苦手なんだよ‼
「宗君ナイーブだもんね」
うっせ。
「だったら図書室行けばいいじゃない」
「やだ、面倒」
「クーラーついてるのに」
ガタンと音を立てて立ち上がった。
…そうか‼図書室ならクーラーがついてるじゃないか‼何で今まで気づかなかったんだ‼
「気づかなかったんだ…」
うわむかつく。俺より成績悪い癖に。
「宗君って、頭良いのにどっか抜けてるよね」
「黙れ‼」
この馬鹿を除けながら、図書室へ向かう。
まあ、当然のようについてきたけど。何故か瑞来まで。
この二人がいると喧しいんだ。
無視しながら図書室に向かう。ああ、学校てのは何で冷房設備がなってないんだ。暖房設備はなってなくもないと思うのに。各教室にストーブあるのにクーラーがないとかおかしいだろ。
馬鹿二人を連れて、図書室へ入る。
ああ、一つ言って置くか。
「お前等、静かにしてろよ?」
「「はーい」」
心配だな…
この二人は図書室に入ったことがないから。
まあ、数分後、俺の言ったことは忘れ去られたみたいだけど。
図書委員の百花に怒鳴られてた。
百花は普段のんびりしてる奴だし、敬語だから怒ると怖いんだ。
俺には関係ないし、しーらないっと。騒ぐ方が悪いんだ。
快適だし暫く図書室通いづめだな。本は嫌いじゃない、寧ろ好きだ。
一応真面目なんだよ。