4回目
僕を助けた少女は微笑みながら僕を撫でた後神主さんを睨め付け、彼に向かって殺気だった。
?「いじわるしたら………だめ」
主「何者ですか?」
?「………もういい……さよなら」
少女は手をかざすとそのオーラのようなものを神主に向けて放った。神主は目を閉じたまま静かに消えていき、それと同時に神社も消滅していった。
?「もうだいじょうぶだよ」
快「あ、ありがとうございます」
?「………ん!」
少女を少し怒った様子で頭をぶつけてくる。
快「えっ?な、何?」
?「………おれい!」
快「お礼?…………あっ!そうか!」
お礼ってそういうことか!僕は感謝を込めて少女の頭を撫でた、少女は嬉しそうに頭を擦り付けて僕にくっついてきた。されるがままに頭を撫で続けた。
………しばらく経ってから僕は少女と山を降りる事にした。
快「………さっきはありがとね、君、名前は?」
?「え!?えっと………なまえ………そ、そらな!」
快「そらなか!いい名前だね!僕は快、よろしくね!」
そ「………うん!よろしく!」
快「それでこの山からはもう出れるんだよね?」
そ「もうだいじょうぶさっきの人はもう祓ったからちゃんとでられるよ!」
快「ならよかった!」
しかしどこまで歩いても結局山から降りれることはなかった。それどころかどんどん深くまで入り込んでしまってる気がした、そらなもそれを察したのか不安そうな顔をしている。
快「大丈夫だよ!ここを抜ければきっと………」
そ「だめ!はやく……にげないと………!!!」
そらなは急に快へとしがみつき震えた様子で快の背中に隠れた。
どうしたんだろう?僕がそらなに話しかけようとした時、遠くから誰かが歩いてくる音がした。咄嗟に茂みに隠れ、そらなを覆い隠した。ゆっくりと音のする方へと顔を出すとそこには胸のところに顔がついているなにかがいた。そいつはなにかを探す様子で動いている。
そらなは震えながら僕にしがみついたまま黙っていた。
?「………テン……………メツ」
快「なんか言ってる?」
そ「しゃべっちゃ………だめ………」
快「うん」
僕たちはそいつがいなくなるのを待っていたがいつまで経ってもいなくならない、それどころか僕たちのすぐ近くまで来ていた。必死に身を潜め、いなくなるのを祈り続けた。
………………しばらく経っても動こうとしない、どうしたものか………!?そらながいない!?どこに………!!!
そ「こっち!」
?「!!!テン………ソウ………メツ………」
快「まずい!」
僕は咄嗟に声を上げる、しかしそいつはまるで僕などいないものかのように無視してくる。そらな方へ一直線に向かっていく。
快「おい!にげろ!」
そ「だいじょうぶだから、快こそにげて!」
快「恩人を見殺しにできるか!」
?「………!?」
僕はそらなを庇いそいつと接触してしまった。その瞬間、僕の中になにかが入ってきた。
………なんだ……これ………上手く………喋れない
快「ハイレタ……………チガウ………」
そ「とりつくならわたしにして!」
………………そういうことか
快「……………???」
そ「快?」
快「そらな……………今のうちに………逃げろ………」
そ「快!?………おい!ヤマノケ!早く快から出ていけ!」
快「………………デレナイ」
そ「快!もういいから!じゃないとあぶないよ!」
快「………………だったら僕ごと祓ってくれ………」
そ「そんなことしたら快も死んじゃうよ?」
快「いいから………はや………く……………ダセ………ダセ!ダセダセダセダセダセダセダセダセダセダセダセダセダセダセダセダセダセダセダセダセダセダセダセ」
二度と出してやるかお前は一生僕の中でしまってやる。
けどそらなを逃がさないと僕がそらなに酷いことしてしまう。どうすれば………ダセダセダセダセダセダセ
………うるせぇ、そらなに手は出させねぇよ………ダセダセダセダセダセダセダセダセダセダセダセダセダセ…………絶対出してやるもんか
僕は必死に体に力を入れてそいつを引っ張る
そ「快!…………快!…………………快!おねがい!」
快「ダセダセダセダセダセダ、さなねぇよ!そらな!祓わないんだったらとっとと逃げろ!………ダセダセ………頼むから………早く逃げろ…………………」
そ「で、でも………」
……………ひとつ気づいたことがある。僕が今しんだらコイツはどうなる?そう考えた瞬間、ものすごい勢いでそいつが出て行こうとするのがわかった。
ダセダセダセダセダセダセダセ!!!…………もういいこれで終わりだヤマノケとやら………
僕は抵抗する足を無理矢理進ませ、崖へと向かっていく。
快「ダセ!ダセ!ダセ!ダセ!ダセ!ダセ!………そらな………ダセダセダセダセダセ!………ありがとう」
スッ
そ「だめ!!!」
スルッ
そらなの手は届かなかった、僕は真っ逆さまに崖へと落ちていった。落ちている途中、ヤマノケがずっとうるさかったが体が急に燃えるように熱くなり、気がついた時にはヤマノケの声はもう聞こえてこなかった。
………崖の上にいるそらなを見上げる。狐のような化け物がそらなの後ろから僕の方に手を向けて睨んでいる姿が見えた。
ハクマです!明日は休みなので3話出せたらいいなぁ




