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第14話: 「新たな出会い!再び人材募集会で掘り出し物発見!?」


「ふぅ、ようやく落ち着いたな…大規模案件を無事に乗り切ったし、今のところは順調そのものだ。」


涼は、商業ギルドの輸送プロジェクトを成功させ、派遣会社の評判も高まりつつあることに一安心していた。だが、成長を続けるためには、次なる一手が必要だと感じていた。最近は依頼が増加しており、既存の人材だけでは対応しきれないことが見えてきた。


「もっと多様なスキルを持つ人材を確保しておかないと、いつかパンクしそうだよな…。よし、また人材募集会を開こう!」


前回の募集会でかなりのスキル持ちを集められたものの、需要が追い付いていないことを痛感した涼は、すぐに再度の人材募集を決意した。


◇◇◇


「さて、今日も広場で募集会を開催するわけだが、どんな人材が来るか楽しみだな。」


涼は前回と同様、王都の広場に大きなテントを張り、派遣会社の看板を掲げて待機していた。アリア、ロイ、カイル、グラム、ゴルドも今回はサポートに駆けつけてくれている。


「今回はどんな人が集まるのかしらね?」とアリアが微笑みながら言った。「前回も個性的な人たちが集まったけど、まだまだうちには必要なスキルがたくさんあるわ。」


「確かにな。いろいろな分野で即戦力が求められているし、特に特殊なスキルを持った人が来ると嬉しいんだけどな。」


ロイも期待に満ちた表情で頷いた。「僕も魔法系の新しい仲間が欲しいね。複合魔法の研究に協力してくれるような人がいたら、もっと研究が進むかもしれないし。」


「それに加えて、警備や防衛の強化も必要だな。最近は依頼が多すぎて、グラム一人じゃ手が回らなくなってきたし。」とカイルが冗談交じりに言うと、グラムが少し照れくさそうに肩をすくめた。


「まあ、俺に任せればどうにでもなるが、確かに人数は多いに越したことはないな。」


こうして、涼たちが次々とやってくる応募者に目を光らせる中、人材募集会がスタートした。


◇◇◇


「次の方、どうぞ!」


涼が呼びかけると、最初に現れたのは、風変わりな服装をした女性だった。彼女は大きなバッグを抱え、笑顔で涼の前にやってきた。


「こんにちは!私の名前はリリィ。スキルは『即席料理』です!」


「え、『即席料理』って…?」


涼は思わず首をかしげた。戦闘や警備に関するスキルなら想像がつくが、料理スキルとは一体どんなものなのかが分からなかった。


「どんな材料でも、その場で即席料理にして食べられるんです!それもただの料理じゃなくて、食べた人の体力が回復したり、ステータスが一時的に上がったりしますよ!」


「おお、それはすごいじゃないか!」


涼は思わず感心した。戦場や長期の任務で疲れた冒険者たちをサポートできるスキルだ。しかも、料理によるステータスアップまでできるなら、派遣先で大いに役立つに違いない。


「リリィ、君のスキルは素晴らしい!すぐにでも派遣先で活躍できそうだ。さっそく登録してくれ!」


リリィは嬉しそうに笑い、登録用紙にサインした。


「ありがとう!これから頑張ります!」


◇◇◇


次にやってきたのは、若い少年だった。涼よりもかなり小柄で、まだまだ成長期という感じの彼だが、目はキラキラと輝いていた。


「僕の名前はカエデ。スキルは『縮小魔法』です!」


「縮小魔法?どんな風に使えるんだ?」


「物や自分の体を小さくできる魔法です!たとえば、敵の攻撃を避けたいときに自分を小さくして隠れたり、大きな物を小さくして運んだりすることができるんですよ!」


涼はその話を聞いて、驚きの表情を浮かべた。縮小魔法なんて聞いたことがないが、確かに戦闘や探索、そして物資輸送など、様々な場面で役立ちそうだ。


「それは便利そうだな!君もすぐに派遣できそうなスキルだ。カエデ、君も登録してくれ!」


カエデは嬉しそうに笑い、涼の言葉に応じて登録用紙にサインした。


「ありがとうございます!僕、一生懸命頑張ります!」


◇◇◇


その後も、様々なスキルを持った人々が次々とやってきた。


「私のスキルは『物語生成』です!どんな場面でも即興で物語を作り出し、人々を鼓舞したり感動させたりできます!」


「俺は『透明化』のスキルを持ってるぜ!影に潜んで、敵を奇襲するのが得意だ!」


「私のスキルは『雷操作』です。雷を自在に操って、敵を一瞬で倒せます!」


涼は一人ひとりの応募者をしっかりと見極めながら、それぞれのスキルがどこで活かせるかを考えていた。次々と個性的な人材が集まる中、涼は派遣会社の未来がますます明るくなっていくのを感じていた。


「今回は本当に良い人材が集まってるな…。これなら、どんな依頼でも対応できるかもしれないぞ!」


◇◇◇


募集会が終わる頃、涼は満足げに広場を見渡した。新たなスキル持ちが加わり、派遣会社の力が一段と強化されたことを実感していた。


「よし、これでまた一歩成長だな。次はどんな依頼が来るか楽しみだ!」


涼は心の中でガッツポーズを決め、これからの派遣会社の発展に期待を膨らませた。


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