表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シアの国  作者: 薄荷堂
魔女
96/106

96.呼称

お宿が近付いてきたので、そろそろ呼称を決めなければと悩みだす。


『ねえ、ファーゼロッテ、と周囲に呼ばれている中で、ファーゼと呼ぶ誰かがいると、仲良しなんだねー、な印象じゃない?』


『私も、そっちが少数の方が?と思って、ファーゼなんとかさんというのと間違われたいのかな、って思った』


『真名を隠しておく、なんてこと言ってるんだから、何かあると思うわよね』


『ファーゼオンとかいなかったか?』


フリュージの発言を聞き、私もミラナサーラも首を傾げてしまう。


『ファーゼオン‥‥‥ファーギドン?』


『それ!は、合体怪獣だな‥‥‥いつか王子さまがあなたの名を聞いてくれるから、その時にやっと名の全体を言うのよ、なやつ』


『結婚する相手にしか教えない?』


『それが、違うんだよ。そういう出だしだったのに、王子がこの子かな、この子かなと踊りまくって、この子だ!となると、その子の名を聞いて、その子の名に王子が追加して真名として、お妃さまの名にもするので、その子はそれまで通りの生活をしながら、夜はお妃さまとして暮らすようになりました、で終わる』


『ほえー‥‥‥あなたはお妃さまになるのよ、と言われていたんだと思っていいのよ?』


『それだよ!はー?という読後感となったが、子供な女の子の中には、きゃー!なのもいた。王子かな?とりあえず抱かれろ!』


『そういう教育をするのが目的だと思えるお話だね。どんちきババアを奥さんにできたら、ファーゼロッテと呼ぶよ』


『そういう使用法もできそうだな。夫となるそいつだけが、ファーゼロッテと呼ぶ予定なので、ファーゼロッテと呼ぶ人物というのはもう予約済み?席が埋まってる?ファーゼギーだ』


『どんな人物?』


『フリューゼンのところに、フリューゼンとファーゼという名で、さっきのお話をお芝居として上演したいので出演してくれませんか、なものが来て、真名とするのがファーゼギー。なんでも、むかーし実在したそうな大層人気な美人で、演じることのできるそうな子が見つかったので、ぜひフリューゼンに、って』


『王子が足す、ね‥‥‥ドンチギー?』


『どんちきババアだからな‥‥‥三番の妃にするって言われたものだとして、盛大に利用することはしてあげてもいいわ?』


『どんちきババアからすると、三番が本物王子だと思えないのかな?』


『間の国の第二王子殿下よりはずっと近いところにいるのが三番なのにな。どんちきババアはリタジオードさんのことは気に入ったから、キリ卿とどべぐちゃってあげるわ!なんだろうか?』


『フユーが東部へと移動すると、お殿下さまは、リタジオードを自称して左の国の宮廷を訪ね、ヒイラギ卿の副官をしているナツメの御曹司さまを指定した場所に呼び出すように要求していた。間の国で第一王子としてフユーと関わっていたのが、フユーが東部に移動したので、また左の国でリタジオードを始めるそうだ‥‥‥門番はそのままをナツメの御曹司さまに伝えてやったのに、のこのこ出向いてやったナツメの御曹司さまは、何だこれ?と落ちていたノートを拾った‥‥‥あっちっちゲームにお風呂なんて行先は無い』


『‥‥‥あっちっちゲームをしたそうな内容が書かれていたのか?』


『そうだってナツメの御曹司さまは言ったから、そういうノートだとして扱われていた‥‥‥ちゃんと読めなんて言いたくないが、どちらがお風呂の準備をするかなどべぐちゃやり取りが書かれているページもあっただけ‥‥‥そのノートは、どんちきババアとゼンマイどばか娘のだそうな交換ノートだとされているようだった』


『ゼンマイどばか娘もどべぐちゃ?』


『ゼンマイどばか娘だけ‥‥‥胸糞お化けにしてやるための御曹司さまの名を多数知り得ていたようで、ゼンマイどばか娘はゼンマイどばか娘のカフェに来てくれた御曹司さま方とのどべぐちゃ自慢、どんちきババアは聞き役、という内容だった』


『シアとゼンマイどばか娘をやり込めようと?』


『そういう用途だろうね』


私が必ず左の国へ来ると、知っていたのは誰なのだろうか。


どこからどこまでが私への報復なのか判断できないのでは、私というのはど糞餓鬼なのだと、思い知るしかないだろう。








◇◆◇◆◇◆◇









『一番が、胸糞滝壷で舞う木の葉のようになっていて、もう胸糞劇できないよ‥‥‥となっていた』


『どんちきババアと楽しく遊んでやるのがやって来たのではな‥‥‥巻き込まれたのがいるのか?』


『私の妄想だが、ナナセ‥‥‥』


『馬?』


『間の国の第一王子の馬は、嫌!自分に乗って!さんだそうで、間の国からずっと乗ってきたその高齢な馬は妊娠中だとしていただろう』


『妊娠中って‥‥‥春が来るからなー‥‥‥』


『牝馬を連れているヒイラギの次男が毎日のように宮廷を訪ねては、ナナセを名指しして診てやってくれだの預かってくれだの言い続けたが断られ、どんちきババアからナナセへのお手紙攻撃も続いていただろう。そこにお殿下さまが合流すれば、ナナセに預かってもらっていると聞いている、として宮廷を訪ね、具合が悪いから会わせてくれないのかだのとぴーぎゃー騒いだだろう。ナナセは、どの子を第一王子の馬だとして攫われてしまうのかと泣き暮らし、自分が間の国の本物第一王子殿下のところまで送っていく!と一番に直談判したのではないだろうか』


『確実に言ってる‥‥‥胸糞悪い。どんちきババアとお殿下さまは、三番の世界を披露させようとしていると思える‥‥‥』


『本当に妊娠中な馬を用意していようが、遊んでやることはない。第一王子の馬もナナセも視認させてやるな、第一王子の馬とナナセの乗っている荷馬車に荷馬車で続くことのみを、どんちきババアに許可してやるように、と三番に言っておいた』


『ファンシーな馬か?』


『大正解!一番にゼンマイどばか娘に描いてもらってこい、絶対にお殿下さまをお客さまとすることは認めない、第二王子中お殿下さまの従者も御曹司さまだから、と言っておいた』


『どうせ、どんちきババアと合流してたんだろうなー』


『バンラームはどうせ、ぴよぴよ聞いてやって、まあその程度ならいいよ、とやりたいようにやらせてやってたんだ‥‥‥どこが一味じゃないんだ?!』


『あいつはな‥‥‥』


『ヒイラギの次男を広場に入れてやっていた!』


『‥‥‥あいつがドンチギー家三男でいいんじゃないかな』


『そうだね‥‥‥ナナセはファンシーな馬と一緒に桃葉桔梗茶房に配置されたはずであり、パミザにナナセと合流するように言っておいた。ヒイラギ卿達と一緒に右の国へ向かった室長に合流させたい。ニーニトッセは宮廷に配置したいので、フリュージ達と一緒に移動』


『わかった』


『第一王子の馬を預かったことにするスオウのじいさまがフリュージ達に同行して、間の国の東部支所を訪ねるのと同じ船で、ムージェスがパミザとナナセを連れて右の国へ移動する。リッカさん達も一緒に行くことになるのかも?』


『ノノワさんは?』


『私の所有地の購入を室長に提案しておいたので、室長ー!ってやるために一緒に行く気になっていそうだね』


『マヤリーさんが人質になってるな』


『きっとね。お殿下さまは、三番がナナセと馬に同行させるのはどんちきババアの弟妹とママさん、ってことにしておいて、実際にはどこぞの親子を移動させてやるつもりだったのではないだろうか』


『そいつらもいたな‥‥‥』


『どんちきババアはカフェで降ろせと騒ぐつもりでいただろうが、荷馬車に乗り込めば、宮廷の近くの警察の支部まで移動させてもらい、そこで降ろされているはずだ。お殿下さまが第一王子のだそうな馬とナナセとパミザとデューイとどこぞの親子を間の国へと移動させる予定でいたんだが、第一王子の馬とナナセは領境の向こう側だ。私と別行動となると、べたべたさんの宿へ向かっただろう』


『ヒイラギの次男がいそう‥‥‥ニーニトッセか!』


『そうだね。お殿下さまも連れて、すでに宮廷の近くの警察へ向かっているかもしれない』


『ま、合流できればな』


つい、きょろきょろしてしまうが、馬車の通る音は聞こえてこない。


『いつまでも若々しいケイオスさまとポノレイさまの結婚式をやることを提案しておいた。お殿下さまがいない間にやったよ!ってことにするだろうから、そこにナナセは出席してなかったよ!とやることは可能』


『ダイジババアの王さまがお殿下さまを守るだろうからな』


『御印があるってことになってると、皆さん何色着るんだろう?』


『何色が残ってるんだ?』


『ざっくり表現すると、長男さまアイオライトで青、次男さまロードライト・ガーネットで赤、三男さまグリーン・トルマリンで緑、王女さまゴールデン・ベリルで黄色』


『紫、茶色、黒‥‥‥?』


『東部支所はロードライト・ガーネットで、西部支所はアイオライトで、王城がゴールデン・ベリル、みたいに残してほしい』


『お殿下さまは第一王子として西部で、第二王子として東部だったんだし、今残ってる皆さんはロードライト・ガーネットのバッジ。ちょうどよさそう』


『ポギャッドに、ヒイラギ卿や右の国のど偉いさまに持ち帰ってもらう招待状もそういう色にしよう、って言って?』


『出席してきましたよ、とな』


『あと、国境に角灯な灯りをぶすぶす出てるのでは風が強い日に、と思えるから、ちょっと窪ませてそこに角灯?』


『毎日絶対火を灯しがてら見回りする、ってことか』


『決まった時間になると思えば、意味が無いような気もする‥‥‥』


『見張りというのはな‥‥‥』


『ヤマフジのおじさんを見つけられない左の国の軍って、ぷぎゃー!だよね?』


『見つけることができない軍でいいんだなー、って思える‥‥‥領主を見つけられないから奥さまに対応させるって‥‥‥』


『何を対応させることがあるんだ?』


『そこも。制圧しに来たんだろうが、って‥‥‥』


『どうせ、ヤマフジのおじさんの言っている通りだとされるんだとしか思えない。軍が領主を見つけることなど不必要な行いだと、私は判断する』


『王家や領主については、潔白だとして調べているんだからな‥‥‥』


『王の意向、それに従う臣下を揃えることは、国を運営するために必要なことだろう。国を保つ、それは大変な行いだろう。だが、守るのか、そう思えてならない。はい、身の潔白を掲げまーした!』


『それをやって、間の国を攻撃‥‥‥』


私が何をしたのか、それは、間の国を差し出させたのだと知っている。


私の命、そんなものが、何をどうにもできないのだと知っている。


左の国の軍を壊滅させるのならば、それで守れるのではないと知っている。


無力、それを、どうすることができるのか。


わからない、それではだめだと知っている。


嫌だ、それでどうにかできない、それも知っている。


『犯罪を実行させてきてやったのは王なのに‥‥‥』


『合法だとするんだよ』


『それって、こんなに需要があるんだから、ってことか?』


『ずっとあったのに平和だったんだから禁止することはない、とか、特別区としてここではいいってことにする、とかだね』


『何だよそれ‥‥‥ずっと犯罪やって生きていけよ‥‥‥』


『見逃してきたのではなく、静観、という行いをしてきたんだ、とできる』


『そうして、ここで判断?』


『そのために、領主とのお話し合い、というものを必要としているんだと私には思える。どうせ、見つければ王に差し出しておいて、現場、というものを収束させれば、はい、軍の仕事は終わり。かーえろ。え?警察がやってるんだよね?軍はその後を知らないよ?』


『大規模演習ね‥‥‥』


『身の潔白、というものを用意することをしている。きちんと身なりを整えた状態で眼前にいるものだとしかしない。おっきれーなおじさんを整列させて、それで王、それが左の国だ。だが、結束というものは強いのかもしれないね』


『戦争?』


『旧モクレン領は買春するための地ですので、とすることで、間の国との国境の門は使用しないものとさせたいんだろうね。国境の門を使用するのは、左の国の軍、それのみ。そうしておいて、ヤマフジにある国境という建築物は、壊す。左の国の軍をここに置き、国境ではありません、どうぞ通ってくださいね?』


何をどう謝罪しようと、私が何をしたのかと。


泣きたくなるのでは、お子さまなのだとうんざりできない。


左の国は私を呼び戻し、いくらでも殺させてくれてから、犯罪者として処刑することを望むだろうか。


『そうして左の国の軍は通る?』


『まずは、左の国の王家から間の国の王家への用事だとして、通る。そのためには、ナナセを人質としてくれると、左の国の王としては大助かり』


『そこも、静観‥‥‥』


『そうして、何かと理由をつけては通ることを繰り返し、こんなに安定している仲良しだよね?東部支所があるではありませんか、合同訓練などいかがです?いえいえ、左の国の軍がそちらへ伺います』


『また、シアなのか‥‥‥?』


『私はそのつもりで、第二王子殿下を連れてきたんだ、とされる。第二王子殿下には打診済み、ともうなっている。第二王子殿下はレンギョウ商会とも仲良しで、ぜひとも商用にも使いたい、そう話したものだとされるだろう』


『今‥‥‥壊すのか?』


『その予定だろうね。第二王子殿下も現地を確認し、こんなものは壊してしまいましょうと第二王子殿下が、破壊、という行いを始めたんだとされ、自国ではあるが、密入国、という行いを、非常時、だとして実行したんだとされ、うちの軍も使ってくださいと間の国の軍を連れてきたんだとされ、おいおい、左の国の領地に入らないでね?とやられたので、国境という建築物があったはずの場所に間の国の軍を置いているんだとされて、では左の国も置かないことはできません』


フリュージは、泣きたくなるのだと堪えている。


それなのに、私は情報を追加する。


『そういった報告をする人員など必要だろうか?壊せばいい。壊せば、第二王子殿下は、必ず、そのように実行してくれる。壊すまでどんちきババアと遊んでいてほしかったんだろうか?どんちきババアが教えてやったことにする。国境という建築物がどうなっているのか、何も知らないでいた第二王子殿下には、お相手であるどんちきババアの活躍が必要だ』


『そのためにも、ヤマフジでカフェか‥‥‥』


『おそらく、お殿下さまは、左の国の第二王子殿下からの指示書に従ったんだとして、右の国へ三番ぶっても送っている』


『そんなものをぜーんぶ指示書のせいに?』


『もちろん間の国の手下達のところには、ほーら指示書に従って送ってるー!ダイジババアは恐怖のどん底!とできるものを送ってある。お殿下さまとダイジババアは何でもかんでも指示書に従っていたんだとするつもりでいるので、あんなにも堂々とお殿下さまとして三番を自由使用して過ごしている』


『指示書ね‥‥‥』


王太后は私に仕事をくれた。


そう判断している私は、何をしているのだろうか。








◇◆◇◆◇◆◇








『お殿下さまは胸糞すぎないか?』


『留学してまず、二人の姫なんてのが間の国にいると語られた』


『‥‥‥王女さまがお一方?』


『私も、間の国で姫と呼ばれるのは王女さまだけだと思っていた。お殿下さまの語る右の国とのやり取りだそうなものにも姫が登場‥‥‥お殿下さまの認識では、姫なんてのは言ったもの勝ちだそうだ』


『お殿下さまが遊んでもらえなかった相手は、ぜーんぶ姫だとしているのか、とか言いたくなる』


『なるよねー。何かしらお殿下さまの女性問題だと思えてならない。右の国が間の国に姫の交換を持ち掛けて断られ、間の国の第二王子殿下にと来ちゃったをやっても国境を越えさせてもらえなかったことになっているそうだ』


『どんちきもすごいが、ぴーぎゃーもすごいな‥‥‥』


『一応、ナナセからリッカさんに伝えておいてもらって?』


『わかった』


『もしもどんちきババアを間の国でなんてことになったら、もちろん本物第二王子殿下に押し付けるつもりでいるのと同じく、右の国へ押し付ける胸糞も用意していそう』


『さっきのも、そういう使用法も可能だな』


『どんちきババアって、間の国で第二王子殿下に寄って行く気ないよね?』


『思った。左の国の言葉しか話せないのではお相手ぶるにはだもんな。そういう部分でも、間の国の第二王子殿下なのに左の国にいるってことにできるリタジオードさんが間の国の第二王子殿下であってくれると、どんちきババアとしては好都合、ってことかと思っていたんだがな』


『バンラームによると、警戒対象として覚えておくためにどんちきババアの見た目を確認したことはあるが、えっと‥‥‥同じようにヒイラギの次男から、バンラームとはあいつだって教えられていそうにも思えるよね?』


『宮廷や領境の門番の前でどんちきはやっても、バンラームを待ち伏せして遭遇してやってどんちき、というのは無かった、ということか?』


『そうだった。リタも、対峙してどんちき、というのは無かったらしい。間の国で第二王子をやっていたのではどんちきババアが王妃になることはできないが、スオウやキリの御曹司さまをやっているのなら当主の妻になることはできるかもね、というのが三番なんだかお殿下さまなんだかヤマフジのおじさんなんだかにぶらさげられた餌なのかな、って思ってた』


『そういうのだよな‥‥‥目標地点を誰もに見えるようにしておいて、ゼンマイどばか娘に?宮廷の門前で?どんちきできればそれでよさそう、というのが‥‥‥』


『ヤマフジのおじさんが、次男さまのお相手というのはゼンマイどばか娘だとしておいてるのかな?』


『それでゼンマイどばか娘ぶってどんちきやって、ゼンマイどばか娘をやべぇ奴にしてやったぜ?』


『お三番さまを手中に収めたご気分となっているからには、ゼンマイどばか娘が一度でも逮捕されてくれれば、それまでのどんちきババアの犯罪歴をぜーんぶゼンマイどばか娘の行いだったとしてやれる、とか思ってそうだし、まだ表に出していなかったお相手が複数の男性とこんなにどべぐちゃりまくっていることが判明してしまったのでは、そっくりだそうなどんちきババアがお相手として表に出ることになる、とかも思ってそうだし、すでに間の国の第二王子殿下にとっては、文通しまくっているどんちきババアこそがゼンマイどばか娘よ!くらい思ってそう‥‥‥』


『間の国の第二王子殿下がファーゼロッテ・ボロニアにしてくれる!』


『それだね。どんちきババアがなりたいファーゼロッテ・ボロニアをやらせてもらえるとしていそう。ホーミッヒにどんちきやってたのはキリ家のヒナタであって、医局を去ったのはキリ家のヒナタだとしているから、とばっちり的に医局に出勤できずにいたどんちきババアは医局に戻りたい?』


『そういう気付けない多重構造がありそうなのがどんちきババア‥‥‥医局に戻れないので間の国で受け入れて?』


『お殿下さまが三番と話してね?とやっておけばいいだけなヤマフジのおじさんは、それがいいね!』


『おじさんは、気楽にどべぐちゃることだけしていられる立場を確立させていそうだー‥‥‥』


『お殿下さまはどうせヤマフジやヤマボウシに遊びに来てるから、遊びに来ていたのはお殿下さまだよ!って言える用意があるヤマフジのおじさんは、遊びに来たいお殿下さまがヤマフジの国境をー!そして今現在の国境を通り道にしていたんだー!間の国はお殿下さまを止めてくれなかったー!を出す予定でいそう』


フリュージは周囲を軽く見まわしてから言う。


『この辺りまで来ると、もうお宿まですぐだよな?』


『そうだね』


『俺達としては、軍や警察に歩かれてなくてよかったが、どうぞ壊してくださいね、だ‥‥‥』


『家屋の仕掛けの中に潜んでいるのも見つけていってくれたのかもしれないが、軍が私の指示に従うのだからと、手が足りないことを理由にして警察も切り上げているような気がする』


『国境は?』


『あの円筒形の近くにある仕掛けは、私が見つけたものについては、見つけ方を知ってくれたので、間の国の皆さまが調べてくれると思うんだけど、調べている皆さまを見つけたおじさんにわーぎゃーされたくないからね‥‥‥山羊って頭突き強いんだよね?』


『そういう方法もできそうではあるが‥‥‥頭突きしたくなる建築物?』


『いつも通っている場所に、すこんと抜ける何かがはめてあることもあると?』


『いつも通りにやって、通り道を開けてくれてしまい、第二王子殿下が壊したんだー‥‥‥』


『壊す、と言っても、そういった通り道なものでも十分だ。ヤマフジのおじさんが山羊ぞろぞろと一緒に出てきて、山羊がいつも通りなことをして、山側へと行ってくれると、えぇ?!間の国は山で山羊を!?』


『おじさんはなー‥‥‥守る、か‥‥‥』


『塩の塊なものを置いてあるだけでは寄っていかないよね?』


『置いてあるだけでは、と思えるな‥‥‥だが、屋外へと出されてしまえば、いつも通りな行いをしそうにも思えるからな‥‥‥』


『おじさんは出てこないままでもよさそう、っていうのがね‥‥‥もう、そこが通用門だね』


『この子、フィーネ、俺、ヒューガ』


『ジーナ』


(お!)


ジモルルも決めたのでは、あとはミラナサーラだけだ。


『じゃあ‥‥‥ルイーゼ』


『決まったね』


通用門を入ると、ジーナはハイヒールへと履き替える。


まずは支配人を訪ねなければ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ