93.ダイジババア
『あっちっちゲーム!』
『何?』
『すごろく的な、二人でおデートに行くゲーム。行先が決まると、何を持っていくか、だとか、何時にどこで待ち合わせるのか、だとか、参加者達に見守られながら話し合うことになるという非常に大人向けなゲームで、ハイドランジア王国、という架空の国の地図もついていて、そこに行先とか自宅とか宿とかのってる。ミッタ・ハイドランジアという王子さまをやる参加者は、その日の天気を決めることができる。これを二つ、間の国の第二王子殿下が持ってたんだけど、一つだけ盗まれたそうだ』
『お殿下さま?』
『間の国の東部な地域の領地の役所に、ミッタ・ハイドランジアから領主宛ての手紙が届き、封筒の中には便箋と封筒が入っていた。便箋には、一緒に入っていた封筒には推薦状のようなものが入っているので、それを持ってお茶席さんに来てよ!な内容が書かれていて、ミッタ・ハイドランジアの住所は間の国の王城‥‥‥当時お茶席さんで出される側をする年齢に当てはまったのは、第二王子殿下だけだった。物証も確信も特に無かったが、東部の領主達から報告を受けた第二王子殿下は、王城の大階段の頂上からお殿下さまを蹴り落とした。下まで転がり落ちると元気に起き上がって走り去ったお殿下さまは、東部にいる従妹な女の子さんの自宅に逃げ込んだ‥‥‥』
『なんて楽しく生きていそうな人物なの‥‥‥!』
『すると、東部な地域の領地の役所に、ミッタ・ハイドランジアから領主宛ての手紙がまた届いた。やはり封筒の中には、便箋と封筒が入っていて、便箋には、一緒に入っていた封筒には招待状のようなものが入っているので、それを持ってお茶会に来てよ!な内容が書かれていて、ミッタ・ハイドランジアの住所は、東部にあるレンギョウ商会のお宿の錬金術師の間となっていた‥‥‥そんな部屋も広間も無い‥‥‥あっちっちゲームを持参してやってきたお殿下さまは、第二王子殿下に火矢を射る的にされて、元気に走り去った‥‥‥』
『‥‥‥まったく懲りなさそう』
『第二王子殿下は子猫ちゃんをベッドで愛でまくっているような奴なんだ!教育上よろしくないよね!という言い分で従妹な女の子さんの自宅に居座るお殿下さまは、第二王子殿下の子猫ちゃんは従妹な女の子さんじゃないよね?従妹な女の子さんだから東部の宿で待ち構えていたの?第二王子殿下の子猫ちゃんは少なくとも東部にいるよね?誰だと思う?といつものお殿下さま手口でお楽しみ‥‥‥』
『第二王子殿下の子猫ちゃんを探していますよ?』
『まず第二王子中お殿下さまとして、お殿下さまは遊んでいたのではなく第三王子のために女の子を見繕ってやろうとしていたんだ!とやってから、第三王子中お殿下さまとして、そんなの迷惑なんだよ!とやったり、まず第二王子中お殿下さまとして、お殿下さまが遊んでいたなんて思われている女の子と遊んでいたのは第一王子だ!とやってから、第一王子中お殿下さまとして、もう終わったことだ!とやったりする。そして、第二王子殿下の子猫ちゃんって誰だと思う?君?君じゃないよね?と次の女の子と遊び始めるので、北部でふられたから次は東部だよ!とか、お茶席さんよりも上な年齢の女の子が第一王子中お殿下さまの分で、お茶席さんな年齢の女の子が第二王子中お殿下さまの分だよ!とか、そういった胸糞いことを言うんだろうな、と思いつつ従妹な女の子さんの自宅に滞在しているままにさせていたそうだ』
『‥‥‥そういう方面に特化しているの?』
『お殿下さまが活躍するのは、そういう方面だけ』
『だけか‥‥‥』
『お妃さま三人持つのが夢なんですって』
『夢‥‥‥』
『間の国の東部のお宿には、ばらまき先とされた領主さま方が集まっていた。タイサンボクって東部?』
『あー‥‥‥そこは、何だろうな‥‥‥地図とか?によっては、東部になってたり、北部になってたりする、というのを知ってるわね』
『第二王子殿下と領主さま方は、そこにも送っているのでは?と思ったんだけど、役所で領主さまが受け取っていなかった。しかし、どこぞの親子は、王城にもお宿にもやって来ていた』
『どこぞの親子とは直接‥‥‥?』
『タイサンボクの領主さまも一緒に、皆さまで調べてみると、南部の女性のところに婿養子に入ってるのが、職場とかではタイサンボクを名乗っていて、娘も同じくだった』
『え?‥‥‥タイサンボク家から婿養子に出された、のではな、同じ?三番みたいにタイサンボクを与えてやったの?』
『婿養子に入った先は南部で果樹園をやっていて、強奪ババアがやってきたそうだ』
『誰‥‥‥?』
◇◆◇◆◇◆◇
果樹園で何が起きたのかを話していくと、三人はそれぞれに情報を整理していく。
『タイサンボクを自称し、マツリカ商会と専属契約‥‥‥強奪ババアはヤマフジのおじさんと仲良し?』
『婿養子に入っているのは、タイサンボク領に存在するちょっといいお家の生まれで、婿養子に入った先のお家がそいつのことをずっとタイサンボクと呼んでいたので、いつまでも家族の一員だとは認めてもらえないんですよねー、ということで職場でもタイサンボクを自称していたんだー』
『どんちきー!そいつもヤマフジのおじさんと繋がっていそう‥‥‥』
『南部の領主さまや警察が出ていって、こいつらタイサンボク家と無関係だからー!とやって、どこでもタイサンボクを自称しないようにさせたんだが‥‥‥?』
『お殿下さまはどこぞの親子をタイサンボク所属だと思ってるの‥‥‥?』
『そういうお殿下さまを演じているんだか、そういう情報しか持ってないんだかわからない、というのがお殿下さまなので、第二王子殿下はお殿下さまを放置しておくことにしていた。今夜も、とにかく語らせてやっていたね』
『そういう存在になる気がするわね‥‥‥』
『二回目を送り付けられても、娘にそんな情報を与えた領主さまはいなかったんだが、娘にお茶席さんに行きたいと言い出された領主さまがいた』
『どこぞの親子と?って思うには使いどころが‥‥‥』
『ご当主さまからの届け物を持ってきたとか言って上がり込もうと騒いでまわって目立ってそう、とかは思うよね?』
『そういうのよね』
『お殿下さまの従妹な女の子さんが近くにいるのでは?って聞いてみると、そうだった』
『お殿下さまが直接?』
『従妹な女の子さんは、第二王子殿下が差出人となっている手紙を送りつけられていて、従妹な女の子さんが第二王子殿下の子猫ちゃんなの?!どうなの?!そうなの?!違うよね?!とお殿下さまが煩い、と教えてくれた。開けて読ませてもらうと、従妹な女の子さんの近くにいるあの子とはこそこそお付き合いしているような状況だから、隠しておくのに協力してあげてね!あの子ってこーんな子!‥‥‥』
『どんちきババア‥‥‥?』
『思ったね‥‥‥お茶席さんに行きたいと言い出した子のパパさんに、お手紙制度の窓口に送っていないか?と聞いてみると、本当に返事が来るのか試したかったんだ、と言っていたことが一度だけあった、と教えてくれた。どこぞの親子の娘の方のような、強奪先とできるところからやべぇ手紙が来ると、強奪ババアが出向いては強奪を試み、場合によっては、王子と仲良くさせてあげるわ!と、王子として文通したりしていたのではないだろうか』
『強奪ババアが‥‥‥?お茶席さんに行きたいと言い出した子が自分で送ってない?』
『その子は、ちゃーんと従妹な女の子さんが近くにいるところで、誰とお付き合いしてるのー?な内容を取り巻き達に質問させたがり、質問させると、従妹な女の子さんは知ってるんじゃないかな、とか、こういう質問には答えてもいいと思う?と言うことを繰り返していた』
『その子は、従妹な女の子さんが送り付けられていることを知ってるわね‥‥‥』
『強奪ババアはやべぇ奴らの所在を知っているので、どこぞの親子に、その子と協力して所属先から一人追い出してでも、どこぞの親子の娘の方にそこに所属してほしいんだ、とでも言ってやり、攻撃理由を与えてもらったその子が、どこぞの親子を手下として従妹な女の子さんを攻撃していたのではないだろうか』
『第二王子殿下が与えてくれて、手下に実行させているから、そんなに強気?安心しきってる?な態度で攻撃することを楽しんでいる、って思えるわね』
『従妹な女の子さんってことは、王家とすぐ隣って言えそうな近さだよね?』
『怖‥‥‥』
『パパさんも恐怖して、すぐにその子に監視役であるお世話係をつけて宿で暮らさせるようにした。その子が宿に持ち込めたのは所属先で指定されているものだけで、身の回りのものはすべてお世話係が与えるようにして、所属先に通うのに必要ないものは、一切与えなかった。その子はパパさんには、従妹な女の子さんは領主の娘であるその子を先頭や頂点に立たせないととは思っていても、気質で前に出たり上に立ったりしてしまうので、その子が従妹な女の子さんよりわかりやすく前や上にとなるためにお茶席さんに行ってきてよ、と言われたのでお茶席さんに行きたい、と話していた』
『領主の娘なのに頂点に立てないから邪魔ってことよね?』
『そうだね。こいつ何言ってんだ?!とおじさんは慄き、すぐに所属先の職員に話を聞いたそうだ』
『領主の娘なのに!』
『領主の娘なのに‥‥‥』
『そういうのかー‥‥‥』
『従妹な女の子さんの方を見ながら取り巻き達にひそひそやるとか、きちんと隅っこにいて取り巻き達に前に行ってよーとやらせるとかが大得意‥‥‥』
『職員も‥‥‥』
『パパさんにはそう思えたそうだ‥‥‥養子に出したいが出す先が無い、ということだったので、家名を名乗らせないことにした。すると?』
『上や前になんてやめてよ、をやるためだと盛り上がった?』
『所属先の職員は、その子をお家の一員として扱わないことになったのでときちんと説明したんだが、その子は、嫁ぎ先の家名を使うようになるんだからこれまでの家名は使わないようにしないとね』
『ど名家‥‥‥?お茶席さんな年齢‥‥‥?』
『周囲も、え‥‥‥?と思ってはいるようなんだが、その子が、ちょっとえへってなって言う?嬉しそう?なので、態度に出せずにいるように見える、と職員が教えてくれたそうだ。その子はそれまで通り、取り巻き達に、誰に嫁ぐのー?と質問されたがり、質問させると、えー?言えないよー、でも、従妹な女の子さんは知ってるんじゃないかなー?』
『嫌だ‥‥‥けど?』
『これはまた送り付けるな!と思っていると、姉のお古を使用していたその子は、従妹な女の子さんに、返して?と言いだした』
『従妹な女の子さんの持ち物を自分のだって?』
『そう主張したので、職員が、従妹な女の子さんの持ち物には従妹な女の子さんの名が刺繍されているんだ、と教えてやると、自分のものにしたいからって刺繍までしたの?自分で解くからいいよ‥‥‥と従妹な女の子さんの所持品を手にしようとした。その子のものにはその子の名が刺繍されているんだ、とも教えてもらうと、その子は自分の所持品を確かめ、よくこんなに手の込んだことができるね‥‥‥とその子の所持品を従妹な女の子さんの所持品と交換しようとした』
ミラナサーラはすでに笑ってしまいながらも、フリュージとジモルルの方を見ておく。
『どうなったの?』
『笑いそうだなんて気付かれてはならないと退室する子が続出‥‥‥その子は、騒ぎになってもいいの?という態度で従妹な女の子さんの所持品に手を伸ばし、職員が、合ってる?と迷いながらも、全員の持ち物に刺繍されているんだと教えてやると、その子は周囲を、こいつら全員共犯者なの?な顔で見まわし、誰もが笑ってはいけないと耐える時間となった‥‥‥』
三人も笑いを押し込めておこうとしていたのだが、ミラナサーラが口を開く。
『そうね‥‥‥二人のものを入れ替えたんだ、ということを言っているのか、刺繍というのは入れてあるものなんだと知らないのか、と迷ってしまうでしょうね』
『その子が理解するまで職員が教えてやると、その子は、財布ごと貸してやったんだ、と言い出した。食堂でパンが買いたいと言っていたから貸してやったそうだ。食堂でパン‥‥‥?』
『‥‥‥無いの?』
『その場にいた職員は、その子が語るのを聞いても、他の子達の反応をみながら予想するしかなかった‥‥‥』
『何‥‥‥何‥‥‥パン‥‥‥その子は買っているってことよね?』
『買ってないんだね』
『買ってない‥‥‥?』
『その子の所属先の食堂というのは、その日の一種類しかない組み合わせなものがのせられている盆を、それぞれ受け取って、席に座って食べる、というもの』
『パン‥‥‥?を、お代わりしたがるので‥‥‥』
ミラナサーラが笑ってしまって続けられなくなったので、私が言ってもいいだろう。
『だめだめ!一人分というのは決まってるの!とか、あんた達より大きくなってる子達の分はあんた達の分より多くなってるの!といったことを大きな声で言ってやることを続けてもほしがるし、取り巻き達にほしがらせに行かせるから、ついに食堂のおばちゃん達が職員の中でも偉い人に報告して、偉い人からパパさんに報告すると、パパさんは混乱したそうだ‥‥‥』
『でしょうね‥‥‥』
『食事の代金というのは、所属先に納める金額に含まれているので、食堂でお金のやり取りをすることなく食事を受け取ることができるんだ、ということをその子も知っていると思っていたんだが、と思いつつその子に説明してみても、その子は、そうだね、な態度で聞いているだけ‥‥‥』
『そういう風にもね‥‥‥』
『パパさんは所属先に、理解させたので、と報告したが、その子はやはりパンをほしがらせる‥‥‥そんなことを続けていると、お勉強な面での読解力が壊滅的ということはないのだから、パパさんの前では理解していないんだということを出さないようにしている?この子はこういったことを理解するということができない?とパパさんは混乱する一方‥‥‥』
『不気味‥‥‥』
『パパさんは、混乱する一方なんだと所属先とも話し合い、その子も含めて所属しているみーんなに、その子がこういった行いをするのでその子だけ二つにすることになったと話して、その子にはパンを二つ提供することになった。するとその子はパパさんに、皆のように食堂でデザートを買いたいのでお金を持たせてくれ、と言い出した‥‥‥』
『何を‥‥‥?』
『その日、食堂では、領主の娘だからってこういうのは困ります、従妹な女の子さんからも言ってよ‥‥‥と、従妹な女の子さんにも二つ提供しろなどんちきを繰り広げていた。食堂のおばちゃん達は、どんな言い方をすればその子が理解してくれるのかと、さっぱりわからなかった‥‥‥取り巻き達にほしがらせに行かせると、おばちゃんがその子のところまで持っていってやる、という形に落ち着いたんだが、その子は拳をおばちゃんの方へと差し出し?』
『お金?』
『何かをおばちゃんの手に置きましたよな動きをしたのに、おばちゃんの手には何も無く、おばちゃんは恐怖!思わず近くにいた子達に、何も受け取っていないわよね?!見てたわよね?!とやったが、その子は、渡したのに‥‥‥と取り巻き達にひそひそ‥‥‥おばちゃんは何が起きたのか偉い人に話し、その子がお金を所持させてもらっていなかったことが確認できると、パパさん達と職員達でその子を囲んで話したんだが、やはり、そうだね、な態度‥‥‥そして帰宅すると、デザート‥‥‥パパさんは自宅にあった貴重品などを中心に家中確認してまわりたくなったが、まずこいつどうする‥‥‥』
『そうね‥‥‥』
『所属先では、領主の娘だものタイムを設けてみた』
『その子だけ遅れて食堂に行くことになるの?』
『職員がちょっとした用事を頼むようにして、その子はその用事を終えてから、最後の一人として食堂へ行き、おばちゃんが、あと一つだから食べちゃって!と言ってその子の盆にパンを追加する、という方法。ようやく食堂に平和が訪れた‥‥‥!』
『よかった‥‥‥!』
『そういったことがあってから、財布を貸してやった事件が起きた。パパさんと所属先は警察を頼り、お金の入っている財布をその子がどのようにして手に入れたのか調べてもらった。その子は、自分は被害者なんですよ?あの財布お気に入りだったのに‥‥‥といったことだけを供述したので、留置所暮らしを開始』
『自滅‥‥‥?』
『第二王子殿下も戸惑っていた。どこぞの親子との繋がりを確認できなかったが、従妹な女の子さんに送り付けられてくることがなくなった。強奪ババアの存在を確認したし、従妹な女の子さんが送り付けられていた手紙をお殿下さまが楽しく利用していたことも確認したので、強奪ババアとお殿下さまを北部の端っこにでも追いやって、その子を所属先から除籍させたら強奪ババアの養子に迎えさせよう、って言ってみた。第二王子殿下が、強奪ババアはダイジババアなんだ、と教えてくれた‥‥‥』
『ダイジババア‥‥‥強奪できちゃうダイジババア‥‥‥』
『そういう存在らしく、これ以上調べるな、ってことで追いやることはしてくれるかもしれないとなり、第二王子殿下が確認している内容や、警察で確認している内容を、ダイジババアの王さまに報告する場に同席させてくれた。バビボブ・ケイオス以上の、なんとか・ケイオス、ある?』
『バビボブ?‥‥‥バビボブ‥‥‥バビボブ・ケイオス‥‥‥バビボブ‥‥‥無さそう』
『ダイジババアをバビボブ・ペピパプにして、ペピパプ家当主にする』
『ペピパプ・ゼルガル?』
『そう。どっちもやってるからどっちもあげる、ってやって?おまえが除けてあるようなのの中から選んでダイジババアに与えてやってるんだよな?あっちっちゲーム、盗んだのもおまえだろ?ダイジババアの王さまなんだから、ダイジババアと一緒に追いやられろ、って言ってみると、バビボブ!バビボブだよな!って‥‥‥』
『それって‥‥‥お殿下さまがバビボブだってことにされたの?』
『そうなった‥‥‥お殿下さまとして表を歩きまくってきたので、戸籍上ではこそっと排除されたバビボブを一般人として扱わないそうだ』
『何よそれ‥‥‥仕事しなくていい王子?』
『それのご誕生‥‥‥お殿下さまがその時やってたのは第二王子だからという理由で、バビボブは第二王子中お殿下さまを永続すると宣言したそうだ。ダイジババアは北部の端っこに移動して、その子はバビボブの内縁の妻状態なパピポプ・ペピパプとしてダイジババアの店で働くようになったそうだ。私が第二王子殿下だと思っていた人物は、自分では次男だと思っていたが実は三男なんだって!メグって呼んでよ!ははっ!自分が第二王子お殿下さまやってるから、バビボブは第一王子お殿下さまやってたんだって!‥‥‥』
三人も、笑顔となってくれてはいるのだが。
(赤子にね、癒されようね)
皆で順に赤子の寝顔を眺めると、三人は譲り合い、フリュージが発言してくれるようだ。
『‥‥‥次男だそうなバビボブが第二王子お殿下さまやっててくれていいよね?なものを並べてみせてくれたのであり、黙ってて?とやられたということだよな?』
『そう思った。表を歩きまくってきたお殿下さまがどんな権限を持っているのかとなると、お殿下さまの目の前に実在している誰のお相手でもない女の子と偽物として遊ぶだけ?間の国のどお嬢さま方はもちろん偽物と遊ぶような存在じゃないよね?内縁の妻状態ってことは?間の国の王家の倫理というものがどうなっているのか、お子さまを前にして答えることができるのが、ダイジババアの王さまだよね?ダイジババアの王さまは本物王子だった頃があって、本物王子を虐げることのできる権限を持っているの?ダイジババアの王さまやってるからには、偽物を優遇するのが仕事なの?お殿下さまって何人目男の子さんなのか、まさかわからないのなら、目印を入れさせてくれるよね?と聞いてみると、どんな目印かって聞いてくれた。局部のすぐ上には、好きだよー?好き好きー、で、臀部をぐいってやったところには、見ないでよー、で、女性なら穴がな位置には、ダイジババアの王さま継承順位第一位、って答えたら、外で走り回って遊んでこい、って追い出された‥‥‥帰った』
三人は、苦笑いとなっていいものかとなっていたのだが。
『今、残ってるのは‥‥‥?』
『第二王子中お殿下さま、だと私は思ってる‥‥‥留学して、東部に移動すると、第二王子殿下の御印のブローチつけてるお殿下さまが出てきた。その状態なお殿下さまと、右の国を通ってから左の国へ移動することになると、第一王子殿下の御印のバッジつけてる側近の皆さまが出てきて、その中にドンチッキもいた。ドンチッキ達も一緒に左の国まで来た。おホワイトさま扮装中三番に、木材みたいな手紙の束を押し付けられていた医局員がいた。おホワイトさまによると、間の国の第一王子殿下が持ってきたそうだ。お殿下さまは追い出しておいて、間の国の皆さまで読んでると、三番がお殿下さまを連れて来た。第二王子殿下の御印のブローチつけてたお殿下さまが、ブローチ外して、こいつが一時ゼルガルだ!って三番を私の近くに立たせた‥‥‥』
『一時‥‥‥?』
『持ってるんですって』
『持ってる?』
『三番は、ゼルガル・サザンカ、という名を持っていて、私には記憶制御装置がついているので、それを作動させれば三番のことを、ゼルガル、という人物だと認識することが可能となるそうだ』
『‥‥‥三番より胸糞くない?』
『私は、見分けるための剃刀を要求した。お殿下さまの頭の上半分の髪だけを後頭部できゅっとまとめておいて、頭の下半分をつるんとさせようって思ってたのに、従者が、ぴーぎゃー世界ではそうしたことにできるよな?って‥‥‥』
『‥‥‥そうね。可能そう』
『前から見ると髪が全部あるを目指すことになり、従者が剃刀を手にして、襟足?うなじ?な部分から徐々に頭頂部へと向かっていった‥‥‥私って、背が低いよね?』
気付いたらしく、ミラナサーラは前屈みになるほど笑ってくれる。
『見上げている分には髪が全部あったんだけど、椅子に座ると‥‥‥ずーっと立ってろ、座るな、と言っておくと、お殿下さまは第一王子をやり始めたので、三番と一緒に連行されていった。木材お手紙を読み終わって、お殿下さまを置いていこうとしていると、三番と第一王子中お殿下さまが戻ってきた‥‥‥従者がドンチッキを私の前に立たせると、お殿下さまは一時第一王子をやって、退室したなって思ったのに、別の扉から入ってきて、第二王子殿下の御印のブローチつけてた‥‥‥』
『一時だったわね‥‥‥御印って何?』
ミラナサーラが知らないのでは、やはりジーオが独自に使用していた制度なのだろう。
『王家のお子さま方は特定の宝石が御印だとされているそうで、従者もブローチ、護衛さん達はバッジ』
『お殿下さまやってるよー‥‥‥?』
『という用途だと思えるよねー‥‥‥』
間の国の皆さまで連携しているので今現在という状況となっている、と思っておくのがいいだろう。
私は魔女であり、他所の猫なのだから。




