81.違い
「あいつらを除けておきたい‥‥‥」
「どうせ、三番がバンラームとジモルルさんを利用することにして、糞坊の許可だそうなものを、図書庫大好きジモルルさんに与えてやり、ガーロイド・スオウとジモルルさんが一緒に図書庫にいました、を実現」
「‥‥‥どうやる?」
「ジモルルさんが宮廷の門番に、ガーロイド・スオウさんお願いします!あれー?ガーロイド・スオウさんですよ?と、三番の世界で生きているガーロイド・スオウとはどのような人物なのかを語ってから、あのお方ですよ!と、バンラームを呼び出し、バンラームがやってくれば、おやー?ガーロイド・スオウの名は出しちゃいけなかったんでしたっけ?すみません!消しといてください!と門番にやり、バンラームは、書いておいてくれ!とやってから、三番のところへと連れていく。三番胸糞劇に巻き込まれたくないバンラームは、ジモルルさんから情報を得ようとせず、ジモルルさんから何も情報を出してこないことにより、ジモルルさんも巻き込まれたくないようだ、と判断する。バンラームは、ディードもいるよね?と、執務室の扉をちょっと開けただけで中を確認し、ディードがバインダーを構えてくれると、糞坊客だぞー?糞坊の大親友の片割れだー‥‥‥執務室に押し込まれてこないことによって、ジモルルさんだと判断できるそうな三番は、うんざりお演技を披露しながら、どうせ図書庫だろ、宮廷を出るまでずっとおまえが案内してやれよ、と言っておく。二人は図書庫に移動し、バンラームが、終わったら声をかけてください、と言っておいて、離れていけば、ジモルルさんは図書庫の職員に寄っていき、あれ?ガーロイド・スオウさん?ガーロイド・スオウさん?あ、いた、いましたよ、ガーロイド・スオウさん、あ、言っちゃいけないんだった、言わないであげてくださいね?でも書いておくのはしないといけないようなんですよ‥‥‥とやって、図書庫への入退出の記録にも、ガーロイド・スオウという名を記録させる」
きちんと言うのを待っていてくれたニーニトッセは、小さく叫ぶ。
「うんざりするよー!」
「シュイージ達は?」
「俺もあっちの、丸が一つの広場にいる」
「それがいいね。ダドは?」
「ぐるぐるしてる」
「見えるところで、きちんと謝罪し、先ほど取り上げた所持品を返却させてもらいたいと願い出るようにと」
「仰せのままに」
ニーニトッセに別行動とさせることができたので、ヒイラギの息子達に隊を割り振られてしまうことも妨害しておこう。
「健やかさーん?」
健やかではなさそうなロロイは、悲しそうにこちらに来てくれた。
(だいぶ心をやられているね‥‥‥)
「あいつらは、腕を食いちぎったそうな獰猛猪を押し込めておくことに成功したそうな場所とかで、乾杯してから、お肉に加工する際に得た血をばらまいて集団自殺ごっこするつもりでいるから、全箇所、押し入るように」
「‥‥‥はい!」
「ごみ燃やしてるんだ!とか、やっと死んでくれた暴力夫を燃やしてるのに!とか、重篤な伝染病患者なんだぞ!とか、気狂いで何も着てないのに責任取ってくれるんですか!とか、虐待されて育ったから顔面を傷つけるんです!とか、みーんな、胸糞台本から選んで読み上げてるだけだから」
「行ってくる!」
(よしよし)
部隊長達で集まり、分担を決め始めると、部隊の皆は馬の準備を始めていく。
バンラームは憤り、ヒイラギの息子達も移動したそうにしているようだ。
どちらもが、ヒイラギの息子達はこのまま戻ることにしてしまいたいところだろうが、さすがにそれは無理だろう。
(どうしたもんか‥‥‥)
私が座ると、ジョルムは、ぐんと口元を歪めている。
「‥‥‥お飾り?」
「私を使用した功労者、というものになりたがる人物だと、三番によってされてしまっている‥‥‥うちの子にこんなもの困りますよー、と私から取り上げ、自分の所有物だとして扱い、私が何を言おうとも、餓鬼が持ってていいものじゃないんだ!餓鬼にこんなものを与えるような誰かと関わることにした根拠を示せ!とやり、私に与えた誰かには、どういった理由でうちの子にこんなものを?私の何を利用しようとしているんだ?違うのなら、自分を納得させようとしろよ?私に与えてもらいたいのなら、左の国にとって無害だと証明しろ、私はそういうお子さまなんだ、として、私や自分がどのようなと語っていき、はい、自分が上の立場として私の所有物を管理しちゃってまーす!なんだってー‥‥‥」
「それで、バンラームさんから与えてやってくれ‥‥‥」
「どうせ三番の世界では、バンラームが、手紙くらい書いてやれよと、三番に会えば言っていたことになっていて、三番が渋れば、二番が入国禁止となっていることは知っているが、やりようなんていくらでもあるだろ?というように、どうにでもして、三番に手紙を出すようにさせたんだということになっている‥‥‥」
「王太子もどきがそれでは‥‥‥」
「もしもゼルガルさまが、執務室的な場所に呼び出したジョルムに、ゼルガルさまがエンラッドの分のプリンを食べたのは、ジョルムがゼルガルさまに食べるようにしつこく言ってきたからなんだってことにしてよ、と言ってきて、仕事じゃなくて私生活だからいいよ!ってなる?」
「そんな分類‥‥‥」
「エンラッドにはゼルガルさまから、ジョルムが、ジョルムがエンラッドの分のプリンを食べたくて食べて美味しかったって言ってたよ、とすでに言われている‥‥‥」
「どういう‥‥‥?そういった引っかかる部分をきちんと設ける?」
「三番によると、どういう意味?と思わせることで、こういう意味だ、と断定することをされずに、こう?それともこう?といくつか候補として持たせておくことができるので、三番が私の解釈した通りに思わせたのではなく、私がそういった候補を採用しているだけ」
ジョルムの動きを止めさせることになり、なんだか愉快だ。
「‥‥‥それで通‥‥‥らないから、三番の世界ではそういうことになっている?」
「訳のわからん世界で生きている‥‥‥バンラームが、バンラームの思う三番である糞坊を作り上げているので、三番はバンラームに糞坊として扱われているそうだ。先ほどの例だと、ゼルガルさまは、呼び出したジョルムに、おまえ、プリン食べるように言ったのか?」
「‥‥‥ゼルガルさまは、エンラッドさんから聞いた、という話し方をする?」
「エンラッドのプリンだって知ってて言ったんだよな?」
「‥‥‥そういうことにしろよ?」
「正解!三番胸糞劇の台本を、非常に胸糞悪く教え込み、もしもエンラッドに何か聞かれるようなことがあれば、そういうことでよろしくな」
「‥‥‥糞坊」
「その通り!三番という人物が糞坊という人物。しかし、三番は、バンラームによって、いもしない糞坊という人物に仕立て上げられているんだ、可哀想な三番‥‥‥という三番の世界に変換する」
「‥‥‥ずっと上演中?」
「ずっとだ‥‥‥三番によると、ゼンマイどばか娘とバンラームのだそうな魔界で生きているのが、二番王子」
「‥‥‥三番によると、ゼンマイどばか娘と魔界で恋しちゃってるのはバンラームさん?」
「正解!お妾さん帝国というのは、三番にバンラームについての情報をもたらされたゼンマイどばか娘が言い出したものなので、三番はもうまったく無関係」
「‥‥‥ゼンマイどばか娘は、バンラームさんのこと、知ってる?」
「ゼンマイどばか娘がバンラームについて持っている情報は、ほぼ、三番にもたらされた情報、のみ!しかし、三番は、そんなゼンマイどばか娘によって、バンラームという人物の情報を得ているそうだ」
ついにジョルムが何も言えなくなってしまったので、まとめておくとしよう。
「いつでも、魔界に立っているので、三番は、三番の世界で生きている。ぜーんぜん!ぜーんぜん!そんなこと思ってない!間の国のお姫さまに来てもらったら困っちゃうな!ってことで、左の国としてではなく、私が迎えにいって、左の国に滞在してもらっちゃえよ‥‥‥」
「‥‥‥大歓迎?」
「三番が持ち帰ってきた留学の話を実現させてしまっては、三番はこちらのお嬢さまと結婚します、ということになってしまう‥‥‥だが、三番にこれから寄っていこうと考えているお嬢さま方がいるんだから、そのように一気に決めてしまうのは、な?‥‥‥」
「‥‥‥いる?」
「受け皿が必要なほどいるんですって‥‥‥私を呼び出した三番は、おまえ、王の愛人との隠し子だとでも思われるんじゃないか?」
「‥‥‥何の話?」
「三番の従者も私も、何も、言わない‥‥‥三番は、間の国って野蛮らしいから、寝てる間に頭の皮を剥がれるんじゃないか?」
「‥‥‥何の話をしているのか、って‥‥‥三番の世界では、フユーが留学することになったの?」
「三番の従者も私も、何も、言わない‥‥‥三番は、おまえ、間の国の言葉もできた方がいいよな?」
「行ってこいとしか聞こえないよ‥‥‥」
「私は、三番の従者を重石として三番の膝に座らせておくと、走って逃げた‥‥‥私の何をどうともされないうちにさっさと行こうと思い、一人で行って、間の国の王妃さまに、絶対!絶対!絶対!左の国と無関係な存在だとして、間の国に存在していることを知らないでいて!?絶対だよ?!怪奇現象!突如出現した!記憶の無い私が間の国を通ってきたんだと思い出したので、帰り道というものを通っているのが今現在!とやっていると、一番が引き取りにきて、はい、下っ端官吏の留学生を送ってきました、とやられた」
そんなにね、と何かを読み取ってくれたジョルムは、小さく笑う。
「フユーは、左の国と打ち合わせをできていないままに来たってことか?」
「そうだね。留学ってどうやるの?状態のまま、今に至る」
「今に!って、え?」
「私は、三番のお相手のお披露目な催しをできた場合には、そこで戻ることになる、ってことになってはいるんだろうな、と思ってはいたんだけど、どうせそのうち、もう間の国にすっかり馴染んだよな?として、左の国からの留学生という扱いをやめて放っておいてくれるんだろう、と考えていた。左の国としても扱いに困っている人員なんだ。どうこうしてやろうなんて考えずに、間の国としても私に関与しないように。放っておけばどこへでも行く。というようなことを言いに来たのでは?」
「そうだった」
「私を、間の国の先の王さまのお妾さんとの子ぶってる存在として、殺させることができますね」
ジョルムは動きを止めてしまい、ポギャッドは身構え、背筋を伸ばす。
「‥‥‥そのための手順だったと?」
「おまえは、そのつもりで、私が単独であの離宮を使用するようになると、三番を呼び出したんだろうか?」
「待ってよ!」
待っているというのに、ポギャッドが何も続けないのでは、ジョルムは怯えというものを示している。
「同時進行というものだ。フユーリンさんの恋物語を扱っていたのは、三番とゼンマイどばか娘。ケイオスさま、という名を差出人や送り先として悪用しているのが、三番、どんちきババア、マーシャの父親とマーシャ、そしてヤマフジのおじさん、というところまで、私には見えている」
「‥‥‥これ、何?」
「ここまで私が話したケイオスさまの行いは、あなたの行いだろうか?」
「違う‥‥‥」
「この場を収束させる、それを目指しているあなたは、三番の世界とどんちきババアのお手紙世界、そこにぴーぎゃー世界を融合させようとしている」
ポギャッドは、情報を整理しようとしているのか、しきりに目を泳がせつつ黙り込む。
「あなたには頼みたいことがある。どこかの世界のことは、今は置いておこう」
私がポギャッドから皿を受け取り、護衛に渡すと、ジョルムはポギャッドと顔を見合わせ、ゆっくりと立ち上がる。
(ど‥‥‥どう?おー!)
ジョルムは、これでいいのか判断しかねるのだがと、ゆっくりとした動作でポギャッドを拘束していく。
私も動き出すとしよう。
◇◆◇◆◇◆◇
私が立ち上がると、俺が行こう!と余裕を演出しながらヒイラギ家次男がやってくる。
(何か持っていやがるな‥‥‥)
ムージェスが、何か仕込んでおいてくれたのかもしれない。
「はい、誰ー?お兄さんを虐めたのは、どこのお子さまだー?」
(そういうのか‥‥‥)
お子さま限定しやがっているのだが、私が出頭せずにいると、ヒイラギ家次男はしっかりとこちらだけを見て言う。
「パパが女の子と歩いていてほくそ笑む、そんな行いをしている幼い老婆を見てしまって、パパは娘の料理とは呼べない粘土細工に不満があるんじゃない!と何かを薄めようとしてくれたお兄さんが、とち狂うのはいつものことだろうがー?それを贄って‥‥‥どす闇属性認定もらってるからって、どす闇を多用するんじゃないぞー?」
「‥‥‥どうせ、おまえんとこの長女の髪が、残念銀髪だったんだろ?」
「このど糞餓鬼‥‥‥」
「ラギ・ヒイラギ‥‥‥ぷっ‥‥‥」
「この糞餓鬼!」
「正式な血統さまのご登場により、どす闇さまの価値というものはごみ孫さまへとお変化‥‥‥ごみ他所猫は、せいぜいど高貴ど銀髪をひけらかして生きていきますわよ‥‥‥次も女の子だろうな‥‥‥残念娘乱発次男‥‥‥おまえ引っ越せよ」
ヒイラギ家次男は、前屈みになるほど笑っていたのだが。
「俺は他所へなのか?!」
「おまえの親に可愛がらせてやること、のみ!を実行できて満足しているんだから、とっくに離縁を決意しているに決まっているだろうが‥‥‥次は里帰り出産ってことにしてもう帰らないことは、あちらの実家としても決定済み‥‥‥悪阻で苦しむ奥さんの代わりに洗濯したかと思えば、多いな‥‥‥出産を乗り越え生き残った奥さんの希望は無視して、おまえの思い入れだそうなものだけを詰め込んだ名付け‥‥‥赤ちゃんのいる毎日に翻弄されてへとへとな奥さんに向かって、俺何食えばいいの?‥‥‥どごみ‥‥‥奥さんの中であらゆるものが消し飛ぶのを、おまえは止めることをしないどころか、猛烈な勢いで消し飛ばさせてやっているど最中‥‥‥奥さんはおまえに何も言わなくなっている。それは、奥さんが何か言えば、おまえが、奥さんに対する不満や文句しか言葉にしないからだ。おまえから話すことなど、あまりにも薄っぺらいからだ。奥さんは見ていた。おまえに触れた。それは、そういう関係だということだ。どれだけあっさい関係だったとしても、奥さんは、見ていたんだ。ヒイラギ家との縁組みというのは逃げられない。逃げ出さない。奥さんはそう決めた。だがつらい‥‥‥どれだけ悲しくても、この子が生きている。それは奥さんが生きてきたからこその生命というものだ。そこにおまえがどれだけ貢献しているのかとなると、残念銀髪、そう表現する、この子のどこが残念なのか、奥さんにはわからないが知っている。それでも、この子が生きている。この子はこの髪で生きていく。残念銀髪だと評価されてしまうこの国で‥‥‥この髪を持つ私が、無様に死ぬことを、あなたも願っているだろう?ヒイラギの価値を示すことをしない残念次男‥‥‥奥さんが変わった、それは、赤ちゃんを愛しているということであり、おまえを愛さないと決めたということだ。おまえは金と精子、そして憎しみや悲しみをもたらす存在でしか、ない。私が死んだ、そう聞くと、奥さんは笑ってくれるのかもしれないが、先代ご夫妻も、ほっとするだろう‥‥‥おまえは、まだ、ヒイラギを蹂躙されたりないのか?ヒイラギ家、その家格をどこまで落とすのか、それすらも、私の仕事だと、私の裁量だとしてくれているのなら、おまえがいなくなる、それが、おまえの休みなんてものが消滅することを願っている奥さんにとって、心安らかな出来事なのだと‥‥‥」
走って逃げてくれては笑えてしまうのだが、丸太となったポギャッドを持っていってくれないだろうか。
◇◆◇◆◇◆◇
「それ、食べていい?」
丸太状ポギャッドに腰を下ろしたジーオは、護衛から皿を受け取り食べていく。
「すげぇんだよ!起きた出来事を話しているんだとしか思えない話ぶりだった!」
「魔女というやつ?」
「そう!キャンプ場!」
「キャンプ場?」
「ケイオスさまはフユーによって、こーんな目に遭わされてるー!な中に、ぼとんとあった!」
ジョルムが話していくと、ジーオは笑いながら聞いている。
「いかにもフユーが言い出しそうな金儲け?ではないか。開発計画?ということ?」
「いいえ。ポギャッドがやりたそうだな、というものです。どうせ、ティファカさまには、王妃さまからだそうな、ポギャッドがぴーぎゃー書いた手紙を読ませていたんですよ」
「それで、ポギャッドのぴーぎゃーが国の動きであるかのように思わせることができていた?」
「そっちじゃねぇ!をきっかけにして、王妃さまからポギャッドに送り付けてこられるようになっていて、ティファカさまが西部に来たので、ティファカさまへのものも入っていた、読んでしまいたくないので二人とも封筒に入れるように、と言って渡されると、ポギャッドが長男さまなんだよね‥‥‥?と、返事を書いて封筒に入れてポギャッドに渡すように言われたんだ、と判断していたのではないでしょうか」
「それか‥‥‥どうもあの二人が不審者を見る目なんだよ」
「これ‥‥‥?これが‥‥‥?これだった‥‥‥?これになった‥‥‥?ここまでなる!?となっていましたね」
私がリュックの底で見つけたブローチを取り出すと、ジョルムが、わー!と受け取り眺めていく。
「間の国の王妃さまのところにいた私を回収しに、これに色石だらけなものをつけた一番がやってくると、私を下っ端お官吏さまとして採用したのでと、王妃さまが止めようとするのを無視して、私にこのブローチを与えようとしました。王妃さまは私を連れて右の国へ。弓を用いる際に胸元を保護する防具がありますよね?」
「あるね」
「あのようなもので胸元から膝上までを覆うことにして、そのような防具を着用したまま着用できる服を、右の国や間の国として用意してくれたのが、このようなスカートであり、私はそういった準備を終えると、単独で間の国の西部へ移動し、温泉お宿に滞在していた」
「これ、股下な部分までズボンな形状なんだよね?」
「そうです。三番の世界での出来事ですよ?」
ジーオは笑いながら悔しがる。
「ごっちゃごちゃなんだよ‥‥‥」
「三番の指示に従う一番が、ポギャッドの自宅だそうな場を訪ねようとしていると、なんと右の国のガーロイドさんと間の国の王妃さまが、ポギャッドの自宅だそうな場の門の横っちょで待っています」
「まさか、門をちょっと開けただけで応対したこいつからは見えなかった?」
「正解!お宿は道路に面していて、道路から見てお宿の奥隣りにポギャッドの自宅だそうな場があり、ポギャッドの自宅だそうな場の門に辿り着くには、お宿の横にある道をまっすぐ行って、左に曲がる必要があります」
「一番の後ろから誰か来るよね?」
「正解!一番は左に曲がって止まり、キリ家の次男さまがキリの野郎共を連れて後ろからきているので進み、右の国のガーロイドさんと間の国の王妃さまにも見守られながら、ポギャッドの自宅だそうな場を訪ねた‥‥‥ポギャッドは、皆さまがいることにはまったく気付かずに、三番の指示に従って行動してきたんだと語ってから門を閉め、一番は皆さまに連れられて警察へ‥‥‥というのが、三番の世界で起きていたので、一番からポギャッドへと、超絶危険生物だとして私を引き渡す、という出来事が実現されなかったんだ、となっています」
「どんだけ入り組んでるんだよ‥‥‥一番からポギャッドに引き渡されなかったと知って、そのような出来事が起きていたからだ、とする順序なんだな?」
「そうです」
ジョルムは、私にブローチを返してくれると、手帳にある文字を指でなぞって言う。
「さっきの王妃陛下のところに一人で乗り込んできた、というのも?」
「そう。ポギャッドが、そうだったのか?と、そこだけ語ったので、三番の世界でそういったことが起きたな、と」
「海まで行くと、ババアが登場?」
「これ、ぴーぎゃー世界の王妃さまじゃない?と思える内容を語っていき、ババアと別行動となると、俺もう利用お断りになっただろう?と語った」
「それがさっきの、レンギョウ商会の店も宿も取引先も利用お断り、というものと‥‥‥そこだけ同じ、と表現すれば伝わるか?」
ジョルムが、首を傾げたそうにジーオの方を見ると、ジーオも首を傾げたそうだ。
「さっきのは三番の世界とどんちきババアのお手紙世界が融合したもので、ポギャッドが言い出したのは、レンギョウ商会の店も宿も取引先も利用お断り、のみ、だね。そんなことになってるの?と思っていると、取り調べを受けてくる、と言って、左の国の警察職員と一緒にどっか行った」
ジョルムもジーオも笑ってしまっているのだが、丸太となっているポギャッドは、こちらに背を向けたまま無反応だ。
「さっきも、拘束を解いてもらえると、第二王子お殿下さまを始めていた。フユーが話してくれる、第一王子お殿下さま中なこいつの行いだとされているものを、第二王子お殿下さまとして聞いていくんだ」
「こいつとしても初耳?こいつとしては、俺が第一王子お殿下さまとして、そんなことしてたんだー?」
私の予想でいいようなので、述べてみよう。
「おそらく、三番が引き留めようとしてきても引き留められてやらずに、どうしてか、東部から戻ってやる!なご気分となっていたので、落ち着け、俺‥‥‥ということで、とぼとぼ歩いていると、三番の従者が!三番は架空世界で泳いでいるので、今のところ、休暇中みたいなものなんだ、と訳のわからないことを言われ、旧モクレンの国境から帰ってね?と言いに来たのかな?と思っていると、ポギャロが馬を連れてきてくれたので、馬での移動を開始。え?一緒に来るの?と思っていると、桃葉桔梗茶房へと連れていかれ、店仕舞いに追い込もうとしているんだとしか思えない勢いで食べていく‥‥‥かと思えば草取り‥‥‥え?窓もなの?雨戸?池?と思っていると、茶房?な食事を提供され、それもまた底をつくという状況を引き起こそうとしているのだとしか思えない勢いで食べていく‥‥‥え?一番?やってきた一番にちょんぼり盛りを提供すると、従者の列に加わった‥‥‥一番はちょんぼり盛りを前にして、え?第一王子って言ってるよね?さっきから第一王子って言ってるよね?俺に、言っている‥‥‥え?と思っても、一番の従者は拷問待機室にいるのかな?となっていて、三番の従者は満腹なのだと笑顔‥‥‥左の国、怖‥‥‥はっきりわかるのはそこだけ‥‥‥ん?フユーと一緒に来た俺は帰らされて、次男さまは残っているということは?次男さまなの?次男さまが左の国に来てて、どんちきババアというのとどべぐちゃりまくっていたの?俺は第一王子として‥‥‥え?俺、今、誰なの?いやー!聞いてはいたがこんなにね!と、ポギャロは面白がる余裕があるようだ‥‥‥え?これ何?何が起きてるの?一番の従者は次が一番の従者の番だね?三番の従者はもう空腹なの?と思っていると、バンラームが来やがって、あろうことか間の国の王子の側近の皆さまに、人払いなんてものをさせてくれるんですって!」
「‥‥‥おまえ‥‥‥眷属を従えているな‥‥‥」
眷属が見聞きしていたものを知っているのだと、表現されることもあるのだが。
心の中では、眷属達が、不愉快なのだと見上げてくる。
「これは私の妄想だ。向かう先がカフェではないことにより、店仕舞い寸前に追い込む作業を実行できないことを知った三番の従者は、分厚いチョコを取り出し、ばっきばき食べていく‥‥‥ちょうだい、と一番の従者も食べているが、一番は忍者の本を読んで涙‥‥‥訳のわからん国だ‥‥‥え?何その色?と思う装飾を纏った馬に乗るように言われたのは、ポギャロ。身の安全?あ、乗ってほしくなかったんだー‥‥‥バンラームが敷地内へと入っていくと、どこぞの三女が出てきて、きょろきょろ。バンラームが示しているのは、俺?!怖!守って!とバンラームの後ろなんてものに隠れることになり、敷地内へと連れ込まれ、納屋だそうな場所にあった、火鉢なんだか鉢植えの鉢なんだかなものを調べるようにと、あ、言ったけど、バンラームさんが調べるんだ‥‥‥胸糞劇をご披露しまくる二物質を前にして、一番は涙、一番の従者は忍者の本を読んで不満そう、三番の従者は、あれ?ちょっと色違う?な分厚いチョコを食べている‥‥‥え?移動?と敷地から出ると、ポギャロはちゃーんと駆け寄らないと追いつけない距離だけ離れた地点で馬を歩かせていて、どこぞの三女は駆け寄り、そのまま宮廷へと移動していく。人払いってこれかー‥‥‥と思っていると、おいおい泣きながら遅れて移動していくのがいて、その子から遅れて移動していくのも数人いて、さらにその数人から遅れて移動していく一行がいる‥‥‥宮廷の門前ではどんちき盛り上がっているのがいたんだが、私が現れると逃げていき、空いた舞台では、どこぞの三女が大好調に演じていく‥‥‥一行はそんな三女を囲んでやっていたんだが、その子と数人は、その輪に加わらず、門柱の上でも見ていたのではないだろうか」
「‥‥‥おまえは?」
「私は、ヒイラギ卿の部隊が使用する馬を連れてきて、皆さまの準備が終わるのを待っていました。準備が終われば門から出るので、どこぞの三女は急に走りだし、ポギャロが前を塞いでやると、しばらく喚いて静かになった。バンラームが三女を移動させ始めると、一行はやれやれと解散し、ポギャッドは、その子にカフェを開けろと言っていた三番の従者に連れていかれたはずなのに、着替え?‥‥‥それからカフェ‥‥‥ケーキって、棒状で食べるものだったのか‥‥‥一番の従者は丸っとね‥‥‥スパゲティ?メニューにあった?というものを一番は食べている‥‥‥誰?という誰かは、きちんと切ってからシフォンケーキの空洞にホイップを満たして食べている‥‥‥カフェ?と思っていると、遅れてやってきたバンラームは、バンラームの目の前でヒイラギ卿はテオも連れて移動を開始していたのに、煙に巻かれた、と言って、ヒイラギ卿をテオの部隊の頭に据えると話し、誰かは、もぐもぐしながら、小さく頷いておくだけ‥‥‥バンラームが奥へ行くと、ひどい!ひどい!と女の子の涙声が聞こえてから、かっぱらってきたのだとしか思えないコーヒーを、ポギャッドの前にバンラームが置く‥‥‥知ってるか?ここのカフェは、と語りだしたバンラームの前にあったコーヒーを、誰かがびちゃん‥‥‥たっぷりとコーヒーを吸収させることを終えた誰かは、ポギャッドの外套を、じっ‥‥‥三番の従者が、背中を見て?とやってくるので、脱いで見てみると、お情け雇用バンラーム、とクレヨンらしきもので書き殴ってある‥‥‥バンラームは、私がいないかときょろきょろしていたのが、お情け雇用外套を手にして退店し、食い逃げ!とその子は追いかけていく‥‥‥戻ってきたその子は、注文請書を手にして飛び出さなかった自分を恥じているのだと明らか‥‥‥奥からど美人が出てきてくれると、その子は奥へと引っ込み、悲しい曲のオルゴールが聞こえてくる‥‥‥なんて悲しみに満ちているカフェなんだ!と思っていると、微かに聞こえていた歌声は、オルゴールの曲が明るくなっていくのにつれて大きくなっていく‥‥‥歌いきったぜ!と出てきた幼子は、一番がちょんぼりスパゲティを渡してやろうとすると、そんなもんいらん!と誰かのシフォンケーキを所望し、誰かは取り皿を持ってくるようにと仕草で示してやったんだとポギャッドも思ったのに、幼子が取り皿を持って戻ってくると、誰かは食べ終えていた‥‥‥幼子は爆泣きを開始し、誰かはびちびちする幼子を抱えて奥へ‥‥‥急に静かになり、幼子を抱えていない誰かがフォークを手にして戻ってきたのに、一番は自分で食べてしまうと、一番の従者を、じっ‥‥‥苛ついている‥‥‥確実に苛ついている‥‥‥しかし立ち上がった一番の従者は、お会計を始めてもらい、皆さまは退店‥‥‥私との合流なんてものを目指したくない一番は、私の受け入れ担当なんてものをやらされていたポギャッドが、どんな目に遭わされていたのかって、こーんな風な生活だろう?と語っていく‥‥‥私によって、固茹でなんてものの良さを見失っている状態にあるポギャッドは、一番はかぴりきっていくスパゲティーを目にしたことなどないのだと思えてならなかっただろう‥‥‥ジーオは、スパゲティ?スパゲティー?」
何かを判別されるのだと気付いているらしいジーオは、嫌そうに目を逸らす。
私の使用者となることを望まぬジーオを、それでも私は利用するのかと、この期に及んで俯きたくなどないのだが。
嫌なのは私だけなのだと、心の中の崖では魔女が泣いている。
私が何をしようとしているのか、それを知っているのは私だけなのだと、知っていて、それでも私は起きている。
ここには砂が無いのでは、お子さまは雪など降ってこない空でも見上げておくしかない。
一人なのだと、それも知っているお子さまは、眷属と共にいる。
燎原は燃えていて、足りないのだと、灰鷲は角灯を携え火を放る。
魔女はいつでも泣いていて、それがいつも通りというものだ。
「脱衣ショー?」
質問を変えてみると、ジーオは憮然として見下ろしてくる。
「船旅も三番の世界なのか?」
「それも三番の世界」
「おまえ、国境を入国手続きとか無しで通る王子だとされているんだぞ?」
ジョルムがポギャッドの視界に入る位置へと移動してやっても、ポギャッドは何も言わないようだ。
「ぴーぎゃー世界を融合させてくれやがったのでは、私の邪魔だ」
「俺の邪魔でもある」
少し体を後ろに倒すようにして、ジーオがポギャッドに向けて言ってやっても、ポギャッドは何も言わない。
「こいつ、第二王子お殿下さまとして、精子与えてやったんだと。フユーは精子を与えてくれた御曹司さまを自由使用してもいいものだとしているので、間の国の長男さまと同じく、間の国の次男さまも、フユーに自由使用されるようになったそうだ」
「あばずれは、何してやったんだ?」
「おまえ、ミカシュに命じたな?」
やってやるよ、と見上げてやると、ジーオは冷たい目で見下ろしてくる。
「‥‥‥どうして、バームクーヘンではなくシフォンケーキを選んで、ポガロやっていいよ、となる?」
「ポガロは、森で出会ったお嬢さんに、バウムクーヘンを焼くのを手伝ってくれないかと言われた。バウムクーヘン‥‥‥?バームクーヘンだ‥‥‥バームクーヘンを焼くのは興味深い、だが、バウムクーヘンを焼かされたくない‥‥‥ポガロは断った‥‥‥お嬢さんは、それならポガロの籠にたくさんあるベリーを少し分けてくれないかと言った。ベリーを少し分けてくれないか‥‥‥?籠の中にあったのは、ポガロがポガロなりに満足のいく比率で集めたベリー達‥‥‥しかし、アローラによって、ざらざらと雑にマグカップに入れられることになるベリー達‥‥‥少し分けてくれないか‥‥‥?まさかのポガロによる分配というものを実現する機会なのかもしれないが、それなら、だと‥‥‥?こいつ、誰だ?不審者のような気がしてきたポガロは、何も言わずに立ち去ろうと移動を始め、お嬢さんは、お茶にしようと思ったのに‥‥‥と呟いてからどこかへと‥‥‥お茶にしようと思ったのに‥‥‥?あいつはまさかポガロのベリー達を搾取してお茶を?ポガロの身体をも?‥‥‥ポガロは帰宅すると、アローラがヨーグルトを食べるのを待っていてくれたことに歓喜‥‥‥待っていたのはベリー達だと思いはするのだがと、マグカップの中をよく観察すると、おや?ホイップ‥‥‥こいつ!自分がいない間に何を食べていやがったんだ?!と寝ていたアローラをがくがく揺すると、アローラは目を覚まし、ベリー達をざらざらと洗い、ホイップの中にぼとぼと‥‥‥今日はホイップなの?と思っていると、アローラはマグカップに合わせた太さの棒状に切ったシフォンケーキを、ポガロのマグカップにもぶすり。アローラはシフォンケーキでホイップもベリー達も掬って食べていく‥‥‥シフォンケーキとは夢のような食べ物だったのか!アローラは一本食べ終わると、次の一本をもぐもぐする間にアイスを作っていく。ポガロも次々もぐもぐしながら交代で混ぜていくと、アローラはベリー達をざらざらと洗い、ポガロがアイスにそおっと混ぜ込んでいく。そしてアローラは、シフォンケーキをさいころ状に切ってから、マグカップへころころするのかと思えば‥‥‥こいつは、自分になんて作業をやらせるんだ‥‥‥見た目‥‥‥でもアイスで、シフォンケーキだからな‥‥‥混ぜないとだ‥‥‥何?!あのアローラが!使用済みマグカップに入れるのではなく、ガラスの器なんてお事物さまによそえと‥‥‥?シフォンケーキ‥‥‥計り知れないお存在、だ?!こやつ‥‥‥こちらにはガラスの器で提供しておいて、ボウルから、だと‥‥‥半分だ‥‥‥自分でよそった‥‥‥確実に半分だった‥‥‥それなのに!」
「ポガロは、熊いる!で、アローラを子猫ちゃんにするんだ」
ジョルムもポガロについて話してやると、ジーオは、心底疎ましいのだとこちらを見下ろす。
「俺の子猫ちゃんはこいつだとされているのか?」
「きゃわきゃわお演技はどうしたんだ?あんこ狂い偽証おじいちゃん。バンラーム!こいつは、こしあんが無ければ、粒あんのどら焼きを夜中のキッチンでちびちび食べている!」
「なんだと!?出入り禁止だ!」
炊き出し班と同じ丸にいるバンラームは、きちんと手帳に書き留めることもしてくれているので、ジーオを桃葉桔梗茶房に近付かせないようにしてくれるだろう。
(ちょろいぜ!)
私が、ふふんと笑ってやると、ジーオは殺処分を決定していそうな勢いで睨んでくれている。
「おまえは、女の子さんを知覚しているときゃわきゃわするし、女の子さんを知覚していないとおじいちゃんとなる、性衝動というものに忠実に生きている人物なんだよな?背の高さなんてもので、目覚めているかどうかを知ることはできないもんな?」
腹が立つのだと顔を歪ませるジーオは、どこに憤りをぶつけたものかとなっている。
「三番の世界では、船で全員と性行為をしまくったゼルガルさまは、快く性行為をさせてくれなかったあの子を右の国の後宮に入れたいとやったところ、私の姉ではないと判明してうにゃうにゃして、あの離宮を行儀作法のようなことを教え込む場とすることになっている」
「もっとだ」
「ケイオスさまがやっているポガロは、一番につけてもらったデューイと一緒に、桃葉桔梗茶房で働いていたことになっている」
「まだだ」
「ケイオスさまのお馬さまだそうな馬は妊娠中だとされていて、左の国の軍の馬医と、どんちきババアのママさんと弟妹だそうな存在と一緒に、桃葉桔梗茶房で待機させられている」
「出せよ」
はい、と私がハンカチを差し出すと、ジーオが手を伸ばしてきたので、さらさらしてやるよ、とハンカチを動かすと、ジーオはハンカチを掴もうとしていた手の向きを変える。
ジーオの手の平に、ころころとピアスが落ちると、ジーオは手にしていたくないのだと目を伏せる。
私がすることは、いなくなる、今現在もそれなのだと、明白なのだが。
「あなたの子猫ちゃんには、楕円形がいい」
「‥‥‥楕円?」
「いくつになってもあなたのものだ、と語ってくれるだろう?」
「真珠は?」
「私には、ほんの一時、というものを捧げてくれ、だと思えるね」
ジーオは、溜め息をついて言う。
「こいつは、第二王子お殿下さま中、ということは、ぴーぎゃー世界では俺が第一王子お殿下さまか。俺は?」
「お馬さまを取り上げてもらって、さっさと西部支所へ戻れ、とポギャッドにやってもらえるのが、ぴーぎゃー世界での予定」
「三番の世界での予定は?」
「どんちきババアと遭遇したくないポギャッドが、デューイ達も、お馬さまも、馬医も連れて、スオウの港から東部の港へ。行儀作法などを教える場になるものだとして、あの離宮に皆さまを押し込んでから、王さまのところへ行き、あなたが第二王子殿下として三番と打ち合わせた内容だと報告しておけば、ポギャッドは西部支所で第三王子殿下としてキャンプ場。第一王子殿下として左の国へ来て、私とポギャッドが到着するまでの間、どんちきババアとどんちき騒ぎまくっていたそうなあなたは、この広場に置いていかれる。第一王子殿下の荷馬車だそうなものに押し込まれて、左の国の警察の人員によって移動させてもらえたどんちきババアは、この広場であなたと合流。移動手段が徒歩しかないそうなあなたは、走って移動を始め、左の国の警察の人員は、第一王子殿下のだそうな荷馬車も連れて、ほれほれ間の国へ逃げろよ、とあなたを追いかけてやったのに、あなたはどんちきババアに説得されて、荷馬車に乗り込み、そのままどんちきババアの自宅へと移動すると、どんちきババアの自宅で暮らすようになる」
「フユーは?」
「左の国からだそうな手紙では、三番が三番の世界のことばかり語っている‥‥‥」
「‥‥‥ティファカを迎えに行ったんだから、出せよ?」
「三番の要求というのは?」
「ティファカに女性従者をつけて寄こせ」
「まともな返事をしてやる気など起きようのない要求を、胸糞悪く、ずっと、送りつけられ続けていた間の国に、頭の中が気色悪いとしか思えない三番が乗り込んできやがった。俺に用事なんだろうな、と三番と対峙してやったポギャッドによると、なんと三番は、ティファカさまと同じ馬車で移動し、同じ宿に宿泊したがっているそうだ‥‥‥どばかにラージウがぴよぴよ一緒に乗ろうとするのは間違いないので、ティファカさまが追い払ってやるしかないそうだ‥‥‥どうぞ乗ってやってくださいね、とやられた三番は、え?いいの?と一瞬なってしまってから、いえ、となり、もっと強く勧めろよを始めたのだと解説するポギャッドは、一緒の馬車に乗るだの、一緒の宿に泊まるだのと実行してしまっては、これはもう肉体関係だぜー!と盛り上がる‥‥‥青くなる三番‥‥‥違う、違うんだ、と周囲の皆さまに態度で語る三番に語るポギャッドは、三番というのはこーんな!とさらに騒ぎ立てる‥‥‥事実を述べてもらえているというのに、ぷるぷる半泣きとなっていく三番‥‥‥そんな三番を見ていられなくなった皆さまは、追い払ってあげよう?と、私のいた離宮へと追い立ててやった」
「見ていたかのようだ‥‥‥」
「しかし、三番の世界では、ポギャッドが、それで三番と肉体関係なんてことを思える三番を対等な話をできるような存在だと、どうやって判断することができるのか、と三番の従者に教えてやったところ、帰ろうねー、とやってもらえた三番は、謎の存在がいるよな?!と離宮へと侵入したことになっている。ティファカさまが三番を追い払ってやると、こいつ‥‥‥何してやがるんだ?!離宮に住み着き、ちゃーんと間の国では禁止されていない種である、麻薬の原料となる植物を栽培していた私は、ポギャッドからすると、三番に送り込まれた役者なのだとしか思えない。三番の世界を取り込むことにしたポギャッドの予定では、どこぞの誰かである私を三番が送り込んだんだよな?!パパじゃないんで!何をしてこようが、ティファカさまやらねぇ!とやるのに最適な人物として、三番の世界に生息している長男さまそのものだとしか思えないそうなあなたを、第一王子殿下として左の国に送り込んだところ、なんとどんちきババアとどんちき盛り上がっていたことにされてしまっているようだ‥‥‥先に戻っていろ、とやっておいて、ポギャッドが第二王子殿下として、スオウの港から東部へと戻る」
ジョルムが説明を足してくれると、ジーオは小さく頷いて言う。
「こいつとしては、元通りだな?とフユーに見せてやれる、と」
「間の国としては当然、誰かが離宮に入り込んで、物件として加工を施し、麻薬の原料となる植物まで栽培していやがった、とするんだよね?」
「その方向で調べているな」
「私は混ぜられたくない。周囲にも知られている私が関与しているものとしておいてもらえないだろうか?」
「そうはなってはいるがな‥‥‥?」
「私は木材お手紙について何も知らなかった」
「‥‥‥考察は?」
「あれは、三番のゼンマイどばか娘携行魔界ピクニック内容に、どんちきババアのお手紙世界と融合済み三番の世界もぴーぎゃー世界もと、ふんだんに混ぜ込んだもの。三番の世界では、三番が送り付けた手紙が残っていないことを確認するために、一番がポギャッドの自宅だそうな場を訪ねた、となっている」
「それで、三番の世界では、第一王子としてやってきたそうな俺が、三番に処分させてやるよ、とゼンマイどばか娘さんが差出人となっているものを持ち込んだことになっている?」
「どうせ、第一王子お殿下さまなんだが私的な用事で三番を訪ねたいのでケイルガです、だとして左の国の宮廷の表門ではない門を訪ねてきたので、ぷるぷる三番はビュードノーアお兄ちゃんを心の盾として一緒に来てもらい、宮廷の近くの警察の応接間であなたに対峙したことになっている。第一王子お殿下さまであるケイルガだそうな人物は、木材お手紙を持参したのに、テーブルにどんと置いておくと、それには触れず、自分はどんちきババアの自宅に置いてもらって、これほどまでにどんちき楽しく大盛り上がりしているんだが、第二王子殿下がフユーも連れてやってきて、どうにかしようとするだろうから、それまで放っておいていいですよ、フユーがこう言ってますので、フユーが第二王子殿下を連れてきたら、まあ王太后さまにでも?挨拶させてやってくださいよ、と要求したことになっている」
「それで、第二王子お殿下さまとしてフユーと?」
「私が勝手に、忍者を見せびらかそうと王太后さまを訪ねたら、三番もいやがった。忍者を見せびらかして、無意識偽装記憶操作性行為帝王を見せびらかしていると、ポギャロとジーオと合流できた。三番の世界では、間の国の第二王子殿下とならせる人物を選べるそうなジーオに私が、誰をゼルガルさまだと認識させますか、と聞くと、ジーオだと言ってくれたことになっている。私は、私が間の国で売り出したそうな雪野原ちゃんブローチを、三番に渡してやったことになっている。三番はぷるぷる待っていて、忍者‥‥‥?となった時点で、許容、というものが決壊しているそうなで、私が見えていることにご機嫌が崩壊したそうなとなって、雪野原ちゃんブローチをぼきっとやりやがり、そうかよ、知らないからな、とやられたことになっている」
「三番の世界では、そういった出来事があったものだとして、左の国の第二王子殿下として考察の場にやってきた?」
「三番の世界で生きている第二王子殿下が、ジャドルーオ、という人物であり、ジャドルーオ、という人物がやっているのが、ゼンマイどばか娘とお行儀よく遊ぶ二番王子だったり、医局で研修しているそうなおホワイトさまだったり、どこぞの軍に所属しているそうなボゲチョだったりするんです」
ジーオは、すぐには理解できないらしく、ジョルムが書き留めたものを見せてもらう。
「‥‥‥三番は、ジャドルーオ、という人物‥‥‥え?」
ジーオは笑い出し、ジョルムも笑いながら首をひねってしまっている。
「ある日三番は私を呼び出し、ゼンマイどばか娘は第二王子殿下の名を派手だと思っているようだな?」
「え?出来事?という範囲?」
「私は、王太后さまに、もう三番の世界に派手な名を持つ第二王子殿下が生まれている、と報告しました。王子というのは、言ってしまえば、左の国で縦横無尽に行動できるお人形さんですよね?」
「使い勝手が最高なお人形さんに、あれもこれもやらせるために、役柄?役名?着ぐるみか‥‥‥着せ替えては遊んでいる、と?」
「着るのは三番なのに、三番の世界では第二王子殿下が着ていることになっています。ゼンマイどばか娘は、バンラームのことを第二王子殿下だと思っているんじゃないか?」
「‥‥‥三番の世界では、バンラームさんが第二王子殿下?」
「だとゼンマイどばか娘が思っているのでは、そう思わせておいてやるしかないよな?どうするんだ?誤解はしているようだが、一般人であるゼンマイどばか娘に、この方が本物の第二王子殿下だよ、と会わせてやるなんてことをするのか?」
「バンラームさんではない‥‥‥って言う‥‥‥」
「正体不明なぼやぼやっとした王子ではなく、抽象的!抽象的にバンラームを第二王子殿下だとしてみると、どうだ?」
「バンラームさんを第二王子殿下だとしてみない‥‥‥」
「ボゲチョがいいのか?」
「バンラームさんをバンラームさん以外にするな」
「ゼンマイどばか娘が!そう思っているんだ。おまえのように詰問する奴の前で、思っているなんて言えないだろうな‥‥‥ゼンマイどばか娘の心の中での第二王子殿下予想はバンラームで決まりだな‥‥‥おまえが問い詰めたりするから、やっぱりそうなんだな、と思わせてしまっているんだ‥‥‥どうするんだ?」
ジーオは渋さを増加させていく一方なので、同じ答えに辿り着いていそうだ。
「カード遊び大好きおじさんのとんでもごちそうおじさんの長女、持って帰って教育する?」
(笑ってる‥‥‥)
快に分類できる感情による笑顔ではないのだと明らかでは、心の中では灰狸が、魔女の後ろから顔を出す。
「パンケーキ焼き放題に仲良しおじさまのお姫さまだよ?」
「おまえは、混ぜられたくない?」
心の中では灰狸が、魔女の後ろから出てこない。
「‥‥‥ババアの一号店‥‥‥真っ先に立ち入るのはポギャロだからね?」
ジーオの顔面は忙しく変化する。
(‥‥‥書いてくれる)
「母さん、明日はリンに会ってくるよ」
「やめてやれよ‥‥‥」
「王妃さまは、三番は第二王子殿下として生きていくつもりになっているの?第三王子は?え?今日は第三王子?え?と混乱するばかりとなって、あれ誰なの?!と泣いていました‥‥‥派手?ビュードノーアというのは、第一子生まれちゃったわ!きゃは!で盛り上がりすぎてつけちゃった名なの?と泣いていました‥‥‥一番は、派手、派手、派手?となることで、三番はどうせオカラなんだ、と楽しく盛り上がりたいからだろう、と言って慰めましたが、私は、派手、派手、派手?となることで、一人だけ目立ちたいだけだから、どうせ王太子だとか言い出す、と言って泣かせました。二番王子がケイオシュをど下劣野郎にしてやり、王さまと王妃さまはど悪霊に連れまわされました‥‥‥いない!三番みたいなのなんていない!と王妃さまは泣いていました‥‥‥ルガさまへの嫉妬に狂う三番は、間の国の皆さまも三番の世界に引きずり込み、間の国の王城で胸糞劇をご披露したいと言い出しました‥‥‥王妃さまは、いつも、いつでも、話して、話して、話してきましたが、三番は、三番の世界を語るばかり‥‥‥やっちゃう?となった王妃さまは、ゼンマイどばか娘を連れて間の国に直談判しました‥‥‥王妃さまがダイジババアをやるつもりでいたんですが、三番の世界を説明するのは、非常に困難な行いです‥‥‥ポギャッド、その時点では、三番と文通してやってないよね?」
ポギャッドが、小さく小さく頷いてくれると、ジョルムは書き留めてやっている。
「間の国の皆さまは、ポギャッドのダイジババアをダイジババア役として起用してくれたばかりか、いつまでも若々しいケイオスさまをケイオスさま役として起用してくれましたので、王妃さまは観客となっていたんですが、三番の世界に引きずり込まれ、もちもちポノレイさまにされてしまいました‥‥‥」
「そうして、最高位お嬢さまとして君臨しているままとね‥‥‥」
「どんちきババアのお手紙世界と融合済み三番の世界では、旧モクレン領に私が作ったそうな本屋には、一番が間の国に連れていったそうなどんちきババアが、もちもちポノレイさまとして、ケイオスさまによって匿われていることになっています」
「‥‥‥壮絶な何かが起きていそうだね」
「話を戻します。実在回転木馬野郎となり、ゼンマイどばか娘とは大親友となったそうなジャドルーオさまは、おホワイトさまだそうな着ぐるみを着るようになりました‥‥‥ゼンマイどばか娘は、あんなにやっても大親友なの?と言ってしまい、王妃さまは泣いていました‥‥‥」
「‥‥‥考察をしている場にやってきた三番は、おホワイトさま着用状態ジャドルーオさまだった?」
「そうです。殺害を予告してやると、廊下までは連行されてやったんだからな!ご気分となったらしく、三番に戻り、指示書なんだと!戦時下に立たされていたんだと!と三番の世界をご披露し始めましたので、三番のゼンマイどばか娘携行魔界ピクニックが指示書なのかと聞いてやると、途端にご機嫌となって去っていきました」
「‥‥‥見えていやがらねぇの?」
「それです。私にばれていないのでは、予定なんてものは、さらっと塗り潰しておくことにして、よーし、私はマナを送ってやるために来た!と、マナにキリ卿として死ねと命じたんです。ミッタラじゃないのがいいと言ったあなたに、マナもテオもヒイラギ卿も、一緒に行こうって言ってくれませんでした?」
「言ってくれた‥‥‥」
「間の国の皆さまの護衛、という皆さんは、そういった役職名だと便利だ、という側近であり、王子と別行動となっては、処刑、なんてものではないのでは?」
「そうだね。何か向かってきた場合に、王子との間に入るものなんです、とできて便利なので、護衛、と呼んでいる、というものだ。ジョルムは連れていくので、こいつはドンチッキとする」
「解雇されたがっている次男!」
私が叫ぶと、竈の前でじっと火を見つめていたヒイラギ家次男は、すぐさまこちらへと走ってきた。
「これ、ドンチッキ。バンラームには、おまえが担いで行くことにしておいて、どんちきババアの収容されている荷馬車を移動させている警察の人員に、まっすぐ、王都まで連行させろ。使われてやっている警察の人員は、全員拘束だ。宮廷では推理大好きおじさん達が、わいわいやっている。そいつらも全員拘束して、まずは税からだ。ポポアの部隊が戻っているだろうから、ポポア選別をこちらへ向かわせて?」
「仰せのままに!」
ジーオが立ち上がると、ヒイラギ家次男は丸太状ドンチッキを担いで歩いていく。
(力持ちー!)
ジーオは、空となった皿を護衛に渡して地面に座る。
「邪魔なのか?」
「邪魔だね。とっくに霧散していた初恋というものにしがみついて、今現在だ」
聞こえているらしく、ヒイラギ家次男は、膝をつくのかと思いきや、またも走って逃げていく。
選ぶ、とは困難な行いなのだと、そう思ってやれない私は、皆を踏み躙っているのだろう。




