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シアの国  作者: 薄荷堂
魔女
79/106

79.夕食

広場は四つの丸が寄り添うような形となっていて、広場の中央には噴水が位置している。


噴水の周りにはテーブルや椅子が並べられているのが、この広場のいつも通りというものだ。


どういった意図なのかとなると、分断ということなのだろう。


噴水周りのテーブルは、出来上がった食事を並べる場として使用していて、三つの丸では、それぞれ、ジーオと護衛達、モーリスと護衛達、ポギャッドと護衛達も食事を始めている。


ジョルムもポギャッドの部隊と一緒にいるので、情報を整理しているところなのかもしれないが。


食べているものの味などわかっていなさそうなポギャッドの近くに座ると、ポギャッドは、皿を持っている手を膝に置いてくれた。


「魔女を披露していい?」


「‥‥‥いいよ?」


「そのまんま言うジーオが、ラージウとずっと関わっていたいのなら、別の男も必要だろ?」


「うわー‥‥‥それなら、あんなに律儀に会いそうだね‥‥‥」


「ジーオが、お戯れ、というようなものだとして、第二王子殿下によって第二王子殿下のブローチを着けられてしまえば、第二王子殿下の側近の皆さんはそれに従い、ブローチを着けられてしまったどなたかも、どのように振る舞うべきなのかと胸糞く強要された通りに振る舞っているんだ、とティファカさまとラージウには教え込む」


「第二王子殿下がティファカとラージウさんの知らないところでそういった行いをしているんだ、と教え込んだことになるね」


「そうだね。そして第二王子殿下には、ラージウのお眼鏡にもかなうのを見つけてやりたいだろ?として、御曹司さま達が女の子さんをどのように扱うのかを見ることのできるそうな場に、ラージウを連れ出すように仕向ける」


「本当だったのかよ‥‥‥と思わせることができるのかな?」


「そこは、二人なら、ジーオは第二王子殿下をどうしやがるつもりでいるんだ?と思って、ラージウが一緒に行ってやらないと、と思って待っていそうだね」


「第二王子殿下がそう仕向けられた場合に備えてくれるのか」


「そうして実行させることができてしまえば、第二王子殿下は、ティファカさまに会わせてやりたいそうな御曹司さまもいる場所で、女の子さん達と遊んでるー!の出来上がり」


「ひどいよ‥‥‥」


(そうだね)


しっかり落ち込んでくれては楽しくなる。


「私は、私の考え、というものを話していく」


「それは‥‥‥続けて?敬意だとか仕立て上げるだとか、そのようなものは置いておくことにしよう」


「では、続けます。私は、こんなものを読んでしまっては、ジーオが指示書一味であるかのようだ‥‥‥という感想を持たせようとしている胸糞いお手紙攻撃もあったのだ、と考えています」


「さっきの魔女のように、送られてきた手紙の内容にジーオが上手いこと組み合わさってしまうと、と思わせようとしている、というもので、ジーオは手紙を送ってきた誰かに利用されてしまっている、という印象を持たせようとしている、ということだよね?」


「そうです。俺は攻撃する側に立っていないと判断してくれるよな?というものであり、送り主はどのようにして俺の特性だそうなものを知ったのかと知ろうとしてくれるよな?というものです」


「吐き気がするんだよ‥‥‥ジーオは利用されている側なのだと認定しろ、そのために動け、どうしたんだ、ジーオが利用されているなんて状況を放置しておくのか?それでは第二王子殿下も利用されてしまうことになる、だ‥‥‥」


(同じ考え、ということでよさそうだね)


「ジーオから、勝手に報告書だそうなものを、私に知られないように送るようになったのではないだろうか?」


「やりそう‥‥‥受け入れたからには、とかってことにして‥‥‥それなら、内容をジーオに合わせたものとできるし、フユーの周囲というのも筒抜けだ‥‥‥」


「さも仲良くやっています、と送られてきてしまえば、いや、そいつ留学生だから!まずそいつが左の国に連絡して、左の国から間の国へ、ってやるよ?そいつが何か急ぎな内容で困って公的などこかに連絡してきたら対応してやって!それまで放置!放置でよし!」


「まずはそうやって、ジーオとやり取りする、という状況を作り出す‥‥‥」


「そいつ!こーんな!こーんなだから!遠慮とか堅苦しいとか大袈裟とかじゃなくて!あいつ全然通じない!引き離して!」


「そうして王城へも送らせるように‥‥‥来てた‥‥‥君に関わってしまってはこんなにされてしまうんだと教えてやっているのに、そんなことありませんよー!と返ってくるばかりなんだが無事なのか?!なもの‥‥‥」


「おまえはフユーリンさんのケイオシュだろうが!」


「そう。急に‥‥‥離れろ!ってことだったのか‥‥‥」


「どうせ、バンラームさんとゼンマイどばか娘に情報をもたらしておいて、あいつらきっと送ってるな‥‥‥って思ってたんだろうな、って‥‥‥」


「‥‥‥丸投げ?」


「あいつの受け入れ担当、こんなもの送ってくるんだ」


「受け入れ担当?」


「俺は言った。放置でよくて、左の国と留学生についてやり取りする窓口は第一王子殿下に頼みたい、って」


「腹立つ‥‥‥ジーオが留学生に寄っていけるようにしてやったんだと思える」


「どうだ?手紙、送ってやってるのか?」


「うぜぇ話し方だ‥‥‥」


「バンラームさんは経験上、え?とだけ言ってやる手順が必要なのだと知っています。バンラームさんが、え?と言う、王太子もどきは、どうせこのような内容のものを送っているんだろう、として、王太子もどきが送っている内容を言っていきます」


「え?バンラームさんだとして送ってるってこと?」


「送ってます。窓口というのは、というような内容については王太子もどきとして王太子もどきが送り、そういうの以外の、フユーリンさんとの恋物語のような内容については、バンラームさんとゼンマイどばか娘が共謀しているものとして王太子もどきが送っています」


「始めから、と言いたくなる段階から、別人だとして送っていた‥‥‥」


「王太子もどきが言い終わって、バンラームさんが何を言おうが、王太子もどきは、もう、バンラームさんがそのような手紙を送ったのだ、ということにしています。横では、警察から派遣されている従者が、きちんと書き留めています」


「‥‥‥どういう?」


「王太子もどきの大親友だそうなゼンマイどばか娘によると、強烈胸糞自白だそうです」


「糞みたいな二人だ‥‥‥」


「他国の王子に私がどんなんなのかと吹き込んだのは、バンラームさんであって、王太子もどきじゃあない‥‥‥バンラームさんの行いなら、まだ、私は許してくれそうな気がしないでもない‥‥‥ゼンマイどばか娘と共謀させてやらないとな‥‥‥」


「‥‥‥似てる、って言いたくなる」


「バンラームさんは、さくっと部下を送り込んできて、左の国との留学生についての連絡役ですので、とやってくれた」


「え?いた‥‥‥から、第二王子殿下へのお手紙攻撃の内容に含んだのか‥‥‥」


「ジーオは、おまえ、左の国で何してきたんだ‥‥‥?」


「うっざ‥‥‥」


派手に顔を歪めてくれては、長年蓄積していそうだと思えてしまう。


「私が監視下に置かれているんだからこの状況をどうにかしようとしろ、だそうで、その部下を女の子に溺れさせる計画だそうなで女の子と遊んできたんだと語ってきたので、さくっと通報してやると、虐待、という現象を知ったそうだ」


ポギャッドは、遠くを眺めて嬉しそうに言う。


「びっくりしたよね‥‥‥幼女に性的で卑猥でど下劣な情報を聞かせた、ということについては、特に何の感想もなかったけど、まさかこんなに真っ当な対応をしてくれる子を送り込んでくれたとは、と思ったよ」


「バンラームさんは、もっと部下を送り込みたいよ?とやったでしょう。しかし、王太子もどきは、これほどまでにな私に帰ってもらいたかったら、ティファカさま連れていって左の国で勉強して?って私に言ってやってもいいよ?」


「来てた‥‥‥何が二人の姫だ!って気迫を感じた‥‥‥もっとやる気を出して追い返せよ!ティファカ付きでな!」


「どうせジーオは、もしかしてもっと別な、ばいーんなお嬢さまを寄こしたくなっちゃってません?」


「あいつに人語は通じないんだ‥‥‥」


「せっかく左の国のばいーんお嬢さまをご賞味するための手駒を手に入れたんですから、有効活用させてもらいますよ!ちょろくないど糞餓鬼を寄こしやがったのでは、楽しくご賞味できなくて、ちっとも楽しめていないんです!本音ですよ?」


「ずるむけ?」


「すごいなー、ん?お嬢さま、お嬢さま、お嬢さま、お嬢さま、え?パパさん、パパさん、パパさん、パパさん‥‥‥何よ、ひどい、あんなに‥‥‥楽しくご賞味してくれてやがったんだよね?‥‥‥はははー、王子だよー」


「あいつ怖い‥‥‥!」


「怨念蓄積エンラッドがいやがったから、どれにするんだ?と聞いてやると、はい次の方ー、をやってたアイヤードの方を手で示した。アイヤードに水差しを持たせてやって、ジーオが戻ってくる度に注がせた。ジーオが移動しようとすると、スケート靴との差異に、おおっと、となっていて、アイヤードに、足、ずるむけてるんじゃないのか?と言ってみると、さあっと青くなって追いかけていった。平気だと言われたと、どうしよう、で戻ってきたので、盥に雪を入れさせておいて、戻ってきたジーオを座らせ、足、臭いんじゃないのか?と言ってみると、アイヤードも避難を済ませてから、靴を脱いでくれたので盥の雪に突っ込ませておいて、靴下を切らせた。まだ水を持ってはいない水疱未満ができていたので、そのまま座らせておいて、魚を釣っていた御曹司さま方にスケートぐるぐるをやらせようとすると、パパさん達がいい顔しない。おまえらは王の息子に何をさせていたんだ?と、所属と名を聞いてやると、エンラッド、笑顔」


「それで第一はアイヤードさん?」


「おまえ、靴下脱がせてもらったことある?」


どやにまを意識して言ってみると、ポギャッドは嫌そうに目を逸らす。


「心配そうに、そおっとだ。まだ無事だったことにほっとしていた。でも、手を洗いたそうにしてなかったか?とは思ったが、そこの雪で手をしゃばしゃばしておけ、って、俺の前で言う?濡れてたよ?濡れてたよねー‥‥‥雪山をね?きちんと目隠しなんだろうなって盛り方してくれてて‥‥‥おまえの汗のかき具合なんてもんを知ってる仲!それがアイヤード!やっらしー!」


「‥‥‥僕が聞いたのは、息子と父親達に囲まれてたのが、エンラッドさんとほくほく顔で出てきて、こっち来いよ、とやると、ミィアンさんの手を引いて連れてきたのかと思えば、説教されてやるよ顔‥‥‥それを、盛り方してくれててまでは保っていたのに、急にお子さまを全開にしやがって、エンラッドさんも笑顔だった、って」


「もう完全にベッドを共にしている二人だったね」


「僕が聞いたのは、やだー!となってる娘と、こいつ抱く、教え込む、と決めてる野郎と、やってくれやがったな?となってるエンラッドさんだった、って」


「汗かくほど靴下履いたままする?って聞かれて、しようとなって、脱がせてもらって、まだ臭くない!ってほっとされてたんでしょ?って言ったら、笑ってたのに、留学生はどうしたんだ?って言われて、間の国の王子は汗をかく前に脱ぎます、ってお手紙書いて送っておくって言ったら、ちょっと考えさせてくれって言われた」


「考えるんだ‥‥‥」


「靴下を履いていると、汗はかかない程度で終わります、がいいのかと聞いてみると、左の国の王子は?って聞かれたから、下っ端留学生は王子なんてもんは実在するのか確信を得ていない、と言っておくと、私を送ってきたのはビュードノーアさまだと教えてくれた。靴下をどう扱ってそうに見えた?と聞いてやると、そこでやっと、なぜにパパさん達がお子さま連れでわらわらいるのかと気付いちゃいましたよ、とやっていた」


「待って‥‥‥?僕が城内ご賞味野郎にされたのって、ジーオなのかと思えてきたよ?」


「パパさん達の謎の生態なのかもしれません」


「‥‥‥どんなの?」


「ご賞味ジーオだと情報を得たパパさん達が、うちのされてた!うちのだってされてた!うちのは一緒に風呂入ってたな!うちのは泊まっていった!うちのは旅行行ってた!うちのはほぼ一緒に暮らしてるようなもん!」


「ずーっと、誰も見たことないってことか‥‥‥」


「皆さん王子が本命顔してますけど、手持ちのカードを見せないようにしながら、どなたが一番仲良しなのかだとか、ジーオがどなたを思っているのかだとか、予想しまくって牽制しまくっているようでいて、誰がどんなカードを持ってるのかなんてわかってるよー、ですよね?」


「あっちの息子の分だったのに?」


「ポギャッドがカード状態のお相手だったとして、パパさんからジーオにご賞味された認定もらった娘を、以前と同じようにこそこそ抱けます?」


ポギャッドは次第に笑顔となっていき、ジョルムを横目で見ながら言う。


「僕、堂々と抱く」


ジョルムはひゅっと眉間に皺を寄せてしまいながらも、視線を地面に固定し、自分で自分をどうにかしようとしているようだ。


(強いんだよな‥‥‥)


「ジーオが他所の子だったとして、ポギャッドの息子がカード状態お相手だと、おい、別のにしろ、ってなりません?」


「なる‥‥‥ご賞味認定されたのよりいいのを捕獲してこい、くらい思う」


「そこで私が御曹司さま方に、猫のお宿というものが存在していて、そこを訪ねると、お嬢さま方がやってくるお店で職業体験だとして、足を触りまくらせてもらえるよ?と言ってやると、にこっとした」


「‥‥‥どこに存在してる?」


「会員制なんで‥‥‥」


ポギャッドのにこやかさが、少し変化したような気もするのだが。


「ジーオには空の盥に靴下履いたまま足を突っ込ませておいて、目の前で私が御曹司さまの靴下を脱がせて、あったかいタオルでさっと拭いてから、湯を張った盥に足をつけさせておき、やすりを持ってきて、爪をちょっと削ってはぽちゃん、ふいふい、ちょっと削ってはぽちゃん、ふいふい‥‥‥そうしていると、お嬢さまが替えの盥を持ってきてくれるので、ふいふいふいふいやってからそちらに移らせ、私が食べ散らかした八朔の皮を加工したものを包んだ小袋を、お嬢さまがぽちゃん‥‥‥お嬢さまが私の手にお嬢さまオイルを出してくれると、私は御曹司さまの足を、何してるのかってマッサージ!な扱いをしていき、お嬢さまは、オイルどべな手で触れてしまわないようにと、御曹司さまのズボンの裾をまくり上げておいてやる方もいれば、ぐいと引っ張り上げておいてくれる方もいて、あーあーあーと御曹司さまと一緒に笑っている方もいる‥‥‥私がオイルどべな手をしゃばしゃばし始めると、アイヤードが替えの盥を持ってきてお嬢さまに手渡してやり、お嬢さまは膝にのせていたり、手に持っていたりしたタオルを盥の湯につけて、それぞれな絞り方となったタオルで、ふいふいさせてから取り出した御曹司さまの足を拭いてやる。どう?」


「‥‥‥ど糞餓鬼から、お嬢さまが御曹司さまを返してもらったかのような気分となれそうにも?」


「ど糞餓鬼さまは、イタドリ博士‥‥‥知ってるよね?と、御曹司さまに手渡してあった絵本について言う」


「‥‥‥まさか?」


「出して?と言ってみると、御曹司さまは、ポケットに何かあったかな?え?となって、お嬢さまに助けを求め、お嬢さまは、脱がせてもらったまま、そっと置いてあった靴下を手にして、きれいにくるりんとまとめてやる。それを手にして私に差し出そうものなら、ジーオの盥に投げ込まされ、てめぇのお嬢さまの名を言え、と言われてしまい、言ってしまえば、お子さま領収書に、お嬢さまに贈ってもらう用靴下、と書き込まれてから、投げ込んだ靴下と一緒に、私から手渡されることになる。別室にお茶が用意してありますので、それを飲む前に、靴下を履かせてもらってくださいねー、次の方ー」


「靴下以外のものだと?」


「会員以外にはちょっと‥‥‥」


「‥‥‥ジーオは?」


「私が食べ散らかした八朔の皮を小さくちぎっては小袋に詰め、きゅっとリボンで閉じておきながら、私の作ったお作法解説書につける挿絵を描かされてた」


「それは?」


「裏紙としてお子さま領収書になったから、全員分を並べると、全体が読める」


「いた?」


「エンラッドが仲良くしているパパさんの息子」


「事前に選んであるのか」


「全員終わると、皆で私の悪口言ってるんだろバーベキューしてた」


「卑屈なお子さまは?」


「エンラッドとパパさん達にメレンゲ作らせて、アイヤードと一緒にシフォンケーキなるものを量産して、違う味で輪を構成できると、ママさん達へのお土産にしてもらった。ママさん達からジャムとか紅茶とかもらった!」


「ジーオは?」


「あばずれど糞餓鬼に石けんくれたから、モーリス時間外湯上りポギャロをベッドでマッサージしてたらどっか行った」


「‥‥‥マッサージ対象は?」


「お好みで」


「どうしてベッド?」


「もう寝るから」


「‥‥‥解説」


「ポギャロを自分のヨツバに任命したんだと煩いゼンマイどばか娘に、丁寧に育てられた箱入りお嬢には決してできない行いである、スカート履いてるのに跨るなんて行いをしているところを見せつけてやれば、一気に戦意を喪失し、宮廷の門前から、ギドッチー!あばずれがあばずれらしく生きてるー!と叫ぶことだけをして、バンラームさんを抱き枕にしに行くので、バンラームさんの自宅だそうな物件前では、ゼンマイどばか娘の涙腺芸が披露されることになるんですね」


「抱き枕にさせろと?」


「いいの?!バンラームさんを抱き枕にしていいの?!と、ポギャロが何をどう言おうが、ポギャロを抱き枕にさせるようにと、ゼンマイどばか娘だけが楽しく盛り上がる」


「‥‥‥カフェ?」


「まず叫び、ポギャッドに自分は見えていないかのように極近な距離で見つめ続け、密航させてくれと煩く盛り上がってから、会長ご夫妻を連れて間の国の王城に乗り込もうとするんだろうな、って」


「目的は?」


「ティファカさまの強奪ですが、話し合いだそうな席にはポギャッドを要求し、ティファカさまを連れて戻るのでなければと、ポギャッドの自室にでも住み着こうとして、ポギャッドを受け入れ先として留学することを希望し始めていたのが、花嫁修業としてポギャッドの側に置いてもらって、ポギャッドのお好みそのものに育ってみせる!と宣言するんです。もちろん、自力で習得するので誰も情報をもたらすなと言っておき、ポギャッド本人も気付いていないそうな、本心、というものを読み解こうと邁進するようになるんですね」


「生贄?」


「そんな!素材次第では悪い気はしないですよね?」


私が安い笑顔となると、ポギャッドは苛立たせてもらったのだと見下ろしてくる。


(追加するか)


「まあ、胸というのはどのくらいか予想がね?」


ポギャッドは、そこを見てしまってはならないと視線を空へと移し、もぞもぞと笑いそうになっていく。


(胸ね‥‥‥)


野郎には野郎の世界があるのだと、横に置いておくとしよう。


「あいつひどい!トランプで先に上がることを、はい果てたー!って言ってた!」


「‥‥‥は?」


一応聞いてやろうかな感を出してくれては面白い。


「いつもあいつが先に果てるから俺が出せないまま終わる!」


「‥‥‥で?」


「エンラッドがそういう教育をしてやがったんだ!」


「‥‥‥で?」


「俺はあいつとベッドを共にしたって言っても、それだってガキの頃に一緒に寝てたってだけだ!」


「‥‥‥そっか」


「兄さんが羨ましくて果てちゃうから、そんなこと言っちゃだめだよ!」


「‥‥‥おや?」


ここでは聞いてやろうかな感を出してくれなくてもいいのだが。


「‥‥‥くれって」


ポギャッドは鼻で笑ってから、きちんと微笑み聞いてくる。


「で?」


「あげた‥‥‥」


「‥‥‥説明」


「あ、寒いよね、僕はお布団入ってるからって気付かなかったや、こっち入って?と腕を枕にさせると、さてと、腰のところにね、すいー、あれ?あ、腰はここか‥‥‥いや、違うような、すいー、すいー、やっぱりここが腰だな‥‥‥でも気になるんだよな、すいすいすい、腰?すいすいすいーすいー、腰?ごそごそ、撫で撫で、あ、下着か、こ、下着だね、下着ね、下着、すいー、背中ね、ってことはここが腰か、撫で撫で、これ、無いほうが、ずらし、撫で撫で、すいもね、腰ね‥‥‥下着‥‥‥最優良ルガさまが起き上がると女の子も起き上がり、最優良ルガさまは女の子を脱がせていく」


(ん?違ったかな‥‥‥?)


「腰のところに腕を落ち着けようとは思うんですよ、ええそうなんです、腰に。腕をってなるとどうしたって手はどこに落ち着けるのかとなり、落ち着くとこどこかな?ここかな?って探っているだけなのに、おや?ということで体勢を変えて始めていく」


「いや、おっとなー!おっとなー!な表現!よかったー!お子さまのあっさい性知識で構築した最優良ルガさまじゃなかった!これはもう人体構造なんてもんは皆同じ!ポギャッド、女の子に腕枕してて、どこに腕を落ち着かせるんだ?」


「‥‥‥おまえ、何して生きてきた?」


(え?!)


思わずジョルムを見てしまうと、ジョルムはすでに顔を遠くへ向けていて、こちらを見てくれない。


「おまえの大きさだから、腕枕してて、腰のところに置くのがちょうどいいんだろ?」


「ジョルム!こいつは身長差というのは幼女にしか発生しないとしている!」


ジョルムはこちらを見ないままに言う。


「待て待て、フユー、こいつはそういった身長差にならない大きさの女の子を抱き撫でしてきた、ってことだろうな」


「そっか!」


「おい!待て!かなりの身長差だろ?!幼女にしか発生しないほどの身長差!」


「おいおい、おまえさんがどのような距離で抱きしめながら寝ているのかを暴露しやがるんじゃないよ!」


「隙間?!隙間の取り方の問題?!」


「どうやら幅広い問題のようだ。とても私が関与しているとは断定できない‥‥‥」


「このど糞餓鬼!」


「私は最優良ルガさまを提案し、ゼンマイどばか娘が、いただこう、と言えば、最優良ルガさまはまた一歩ゼンマイどばか娘の大好物へと近付いたな、と思っておくことを、していた」


「嫌だ!」


「あらー、あなたさまも最優良ルガさまと同じお楽しみ方をね‥‥‥まあ、やることなんて突き詰めれば一つであり、やり方なんてもんもそんなに多種多様とはいきませんからね!」


「ど糞餓鬼‥‥‥」


「おやおや、こちらのお兄さまは、あっさくない性知識をひけらかさないようだ。まるで別人、そう思ってもらえないということは、あなたが抱き撫でして生きてきたからなのでは?」


ポギャッドは、きちんと値踏みするようにこちらを見下ろしながら言う。


「‥‥‥言って?」


「この曲線!どうかしてるとしか思えない素晴らしさなんだ!何がってわからないんだけど、ずっと見ていられるし、ずっと撫でていられて、僕は僕が気持ち悪くて仕方ないんだよ!」


「‥‥‥もっと」


「何なんだ?!何でできているってそりゃ肉なんだけども、これはどういう、どうして、何が起きているのかと人体の神秘なんてもんを感じていれば、そりゃずっと揉んでいたいものなんだよ!」


「‥‥‥もっと」


「気付いたらやらされてる!何をしているんだろうか、と気付くのが後!気付いたら座ってる!動きにくいな、と思うのが後!気付いたら持ってる!何を手にしているんだろうか、と気付くのが後!」


「見てたの‥‥‥?」


「私の周囲にも、同じようなことを言っているのがいました」


ポギャッドはゆっくりと頷き言う。


「君だよね‥‥‥?最優良ルガさまを使われたんだよね?」


「世の中には、あなたと同じような曲線狂いがたーくさんいます!皆さんだって、抱き撫でしたい気持ちというものを知っているので、あなたというのは抱き撫でする王子、だと認識しているんですよね?」


「‥‥‥言って?」


「寝返りして、すぱーんと頭を上げておけるようになったティファカさまの背面曲線を、女の子さん達に見せつけてやっては、ポギャッドはこの曲線にいかれてやがるんだ!とジーオがお楽しむ、のをちょっと離れて見ているポギャッドは、女の子さん達に囲まれているのに遠い目となりそうになりつつ、食べたいな‥‥‥」


「君が王妃に?」


「王妃さまはとっくに解明していましたが、あなたにどう説明したものかと悩んでいました。王城でどれが食べたいと言ってしまっては、ベッドに来いと言っている‥‥‥買いに行っては、懇意なのはそのお店を所有しているパパさんなのか、職人のパパさんなのか、取引先のパパさんなのかと、勘繰られてしまうことにはなる‥‥‥お友達のお家で出してもらえるようにするのも、何を気に入っているのか、どのような結びつきなのかと、やはり勘繰られることにはなる‥‥‥食べたいものを、気に入ったものを食べさせてやりたいし、仲良くしたい、もっとよく知りたいと感じた方と関わってもらいたいし、縁や絆に信頼や信用というものを育んでいってほしいし、あなたがあなたのやりたいようにできる状況を作りだせるようにもなってもらいたいし、と、どのように慎重になってほしいのかを説明するには複雑すぎます。まして並べられてしまったものを、誰がどのように用意して持ってきたものなのかをわからずに手に取る際に、何をどう気を付けるべきなのかなどと‥‥‥説明するのに困ってしまうと、あなたは王城で食事として出されるもの以外を食べなくて済むようにしようとするようになってしまい、ちょうどよかったのがお客さまです」


「まあ、そうだったんだけど‥‥‥」


「お客さまのお嬢さんが、チョコのなんかあれ!としか教えてくれなくて、チョコそのものではないものを探しているんだよね、だとか、お客さまが、あのいつだったか食べたんだよ‥‥‥ふわっとしてるの‥‥‥ふわっとしてたんだ‥‥‥としか思い出せないようなんだよね、といったものは、あなたが食べたいものがぼんやりしている時に便利かもしれませんし、もう決まっているのなら、ここのこれを気に入っているお客さまが来るから買いに来たんだ、ということでよさそうですし、王妃さまにケーキでもと思ってね、なんて言ってみるのも面白そうです」


私が止まると、ポギャッドは遠い目になりそうになりつつ言う。


「言って?」


「ポガロは魚を釣りに湖に行き、同じく魚釣りをしていたお兄さんから、一人前の野郎というのは子猫ちゃんと一緒に寝るものなんだ、と聞き、子猫というのはどこにいるものなのかと聞いてみると、おまえさん熊だから森とか山とかじゃないか、と教えてもらい、熊いる!となって、アローラが手下製造果実で眷属を従えるのを見ていたポガロは、寝ていたアローラの口に手下製造果実を突っ込み、子猫ちゃんになーれ!とやった。手下製造果実は、魔法素材でできているアローラだから使いこなせるものだったんだけれど、苛っとしたアローラが安眠のために子猫になって寝るようになったので、ポガロは子猫と一緒に寝ることができるようになったんだね」


「熊いる!‥‥‥どうだ?ジョルム‥‥‥子猫ちゃんと寝るためじゃない、一人前の野郎となるためでもない、熊いる!‥‥‥熊いるので、子猫ちゃんにして一緒に寝よう‥‥‥」


「それでおまえは、ティファカさまではなく、おまえの子猫ちゃんの曲線に狂っているんだ、と言い出し、ジーオがどんな子猫なのかと聞いてくれると、甘いものが好きな子猫ちゃんだ、と答えたのか?」


「‥‥‥子猫ちゃんと一緒に食べるんだよ。あ、もう、決めてるんだね、よし、次男用解散!」


「とはならず、女の子と遊びたいのに見栄張っちゃって、まあ、な次男さまとされてしまったのか?」


「‥‥‥女の子と楽しく遊ぶものであるあいつに、甘いものを食べるものである僕のことを語られたくない。そういうものだと教えてもらったけど、僕は、その場にいる全員と仲良しだと振る舞うなんてしたくない。それなら数人の自宅には訪ねていくように、なんてこともしたくないし、実態としては、僕の分だとされてる女の子達も、楽しく過ごそうとしない僕じゃなくて、一緒に楽しく過ごそうとするジーオと楽しく過ごしていたよね?」


「俺にも、あいつが仲良くしようと思う対象に、女の子、という存在が含まれているんだ、と見えていたな」


「あいつにはあのやり方が合ってるのかもしれないから、僕のいない場で続行されるようになり、僕は王や王妃のお茶の席に同席させてもらって、甘いもの食べながら、大人達を観察している方法を実行させてもらえるようになった」


「そこをあいつとしては、あのやり方に合わせてきたのに、合わせない選択をしたおまえは手厚く教育される機会を得ることになったんだとしていて、あいつはああいったやり方でやればいいんだろ、と‥‥‥」


「僕が僕の分をご賞味しないから、あいつがご賞味しないとならないそうだけど、それはあいつの解釈がそうだというだけであって、僕は女の子をご賞味したくない、誰のどんな娘なのかを知りたいんだ、と言ってやると、本人を知らないままでは知った気になっているということなのではないのか、と聞かれた。僕は、父親の手駒である娘本人を知る必要がなく、父親がどのような手駒をどのように使おうとするのかを知る必要があると判断しているから、誰のどんな娘なのかを知りたいんだが、娘本人の情報を持っていて、それを、ジーオが、どう使うのか、と聞いてみると、この中で組み合わされよ、ということでああいった場を設けられているんだから、ジーオがどれを選ぶかで変わってくる、というような、あいつにとってのお妃さま選びの場なんだってことを言ってるようにしか、僕には聞こえなかったし、あいつはあいつなりに全員の縁組みをどうこうしている、気になっている、としか僕には思えない‥‥‥」


「あいつとしては、自分がお相手を選ぶことを優先事項だとしてああいった場を設けられているんだ、と判断しているので、受け取っておく、ということをしているのかもしれないが、お愛想‥‥‥色目なんだよな‥‥‥全員に色目を使って回っている、のだと本人もしているように、俺には思える‥‥‥」


「僕には、みーんながあいつが第一希望だと示しているようにさせていて、あいつはみーんなを抱いてて、次を誰にするのか悩んでいる、というように見える」


「それな‥‥‥次を誰にするか、なんだ‥‥‥おまえはあの場で選ぶことをすることにして、次男は別の場で選ぶことをすることにしたんだろうな、と言ってみると、あいつに隠しておかないとならないということか、だと‥‥‥わかってるんだから、と一瞬思うが、勝手にやってろよ、と思わせてくれるのがあいつだ‥‥‥」


「スケート、ポギャロや僕のような周囲が集めて、いかな男性なのかと知らしめてくれたんだ、としか聞こえない‥‥‥エンラッドさん?」


どこまで話したものかとは思うのだが。


「私には、エンラッドだけでなく、あの場にいた皆さんが、どうしてたった一人の手を取ってスケートをする、それだけをしてくれないのか、と悲しんでいるように見えましたし、特定の女の子達との仲を薄めるためにああしているのだと見えました」


「‥‥‥アイヤードさんだけじゃないの?」


「妄想です。集団内で、それとなく、自分達まとまりましたので、と示しておくのが、参加者である以上、最低限の心遣いのようなものかと思えます。それをして、出席はしていますが、とやっているのに、ジーオは二人に寄っていき、まさか自分がまだ選んでいないのに先に選ぶなんてことをしていないよな?この子を選ぶ可能性は無いとしているのか?そんなことはないんだが?と、その女の子さんの気持ちだとか希望なんてものは存在しないものだとして、その女の子さんを抱こうとしているとしか思えない行動をして、はい、抱いたー!おまえの分じゃねぇんだよ、と離れていったんだとしか見てもらえない行動をして、誰も選ぶな、ここは俺のための品評会だ、としてきたんだろうな、としか思えなかったです」


「わかってるなー!」


「フユーはわかってる!どうしたんだ、仲良くなろうとしろよ、とやられて話しかけようものなら、お、おまえはこの子をね、とやってきて、その子とべったべたに過ごすようになるから、次男がケーキに囲まれてくれてると、男共が分けてくれよと寄っていけて助かっていたんだが、それでも女の子達がこっちに来てくれようものなら、はい、ケーキはぜーんぶあいつが配ってやるからどれがいいのか言えよ‥‥‥次男が抜けてくれることになり、総入れ替えくらいのこととなって、どれでもどうぞー、状態だろ?」


「それで、すーん開始?」


「そうなんだよ‥‥‥いや、俺はいいや、とさも出席させられてますを始め、そこをアイヤードが、トランプだとかボードゲームのようなものを始めてくれたから、あいつは楽しく過ごせてきたんだ。それを、持て余されてるのをアイヤードにどうにかしてもらってきたあいつってどうなの?だと‥‥‥」


「自分から選んでない‥‥‥で、ちょんぼり?」


「それ!ちょんぼり!総入れ替え前はアイヤードの姉と妹もいたから、アイヤードは三男の分だ、なんて考えることもできるそうだが、あいつが勝手にやり通したかったようにできなかったことを、ぐちぐちうだうだやり続けてきただけだ‥‥‥だが、アイヤードはあいつを選んでいない。それこそ、あいつと同じように皆さんで楽しもうとすることをする、性分、とできる人物だから起用されただけだ。それをあいつが、選ぼうとしたそうな、性行為に持ち込もうとする行いをして、アイヤードが、は?とやったのを、王妃陛下の意向だとして、王妃陛下にぎゃーぎゃー言ってただけなんだ」


「ありがとな‥‥‥アイヤード‥‥‥外に出してくれて助かった。ああして立たされていたように、筆頭とできる立場にいて、どうやって抜けさせたものかと思っていたんだ‥‥‥」


「うわー‥‥‥」


「おまえがアイヤードを立たせたくてスケートしてたんだろ?きっしょ」


「あらー」


「俺の性分というものとして、せっかく来てくれたのに、と語り始めやがったので、おまえの情報なんてものはごみだ。留学生の滞在先を訪れられて迷惑だ。失せろ」


「言ってやってるー!」


「引き離されたくなければ、ミィアンとヨツバをジーオに派遣して、ジーオから二人に、私の世話を仕事として与える形をとらせろ、と聞こえたことを言われてから、私達の滞在先を買い取って官舎にしたいと言われたので、ミィアンは、どうせレンギョウ商会が阻んでくれると考え、そっちでお願いしたいわ、と言っておいた。レンギョウ商会に出向いて話をすると言い出し‥‥‥バンラームさんが送り込んでくれた部下?」


「そんなもん残るに決まってる!あ‥‥‥左の国に行って直接報告したらどうするんだ?」


「言った‥‥‥国家間で、このようにやりましょうね、と実行しているやり方を無視するつもりがあるのだ、と示されては、バンラームさんの部下から間の国に報告してもらうしかない‥‥‥ポギャロは、バンラームさんの部下と私達三人を連れ、サカキの領主さまとお隣さんも一緒に王城へと向かった」


「用地?」


「引き離されたくなければの話をされる前に、お隣さんに連れていかれ、話はフユーから聞きました、としてお隣さんの所有地についての話を始めた‥‥‥お隣さんが、ポギャロを呼べ!と騒いでやると、ポギャロが領主さまを連れてきてくれて、そこで、領主さまからお隣さんに、西部支所を作る計画が出ていて、というところから説明してもらっているのに、待ってくれと止めてまで、お隣さんの自宅な土地建物については、ジーオの私邸として買い取りたいんだ、と話していった‥‥‥」


「もう、フユーを従えてやるよ!しか考えてないんだろうな‥‥‥」


「思ったね‥‥‥お隣さんは、しつこそうだな‥‥‥となっていて、領主さまに買ってもらいたいな、と言ってみると、価格を交渉されているものだとされ、ポギャロはどうなのかな、と言ってみると、この物件は側近達用の官舎として、私達の滞在先に厄介になるのもいいなと考えているんですよ‥‥‥」


「あれだけが満足のいく結果が、みーんなが丸ーく収まる最善策でもある妥協案だとする‥‥‥」


「誰もがうんざりしていました‥‥‥お隣さんが、帰ってくれ‥‥‥とやり始めると、左の国からの留学生を手厚く持て成したいのに、それを私がさせてくれないので、まずは私に打ち解けてもらいたいんですよ‥‥‥お隣さんが、それを左の国はやめてもらいたいと伝えているのに、ジーオがやめないので、周囲に、左の国は困っているのだと知ってもらうしかない状況なんだろう?と言ってやると、何か困っていますか?‥‥‥とっくにお疲れきりポギャロが、間の国として留学生を受け入れていますよ、その留学生について国家間でやり取りする係を、第一王子殿下が担当していますよ、ということだとして、ジーオ以外の誰もが行動しているのに、ジーオだけがそのように行動しないせいで、間の国としてジーオを留学生に関わらせているんだ、と見えてしまうことになるのを防ぎたいんだ、留学生の滞在先を訪れるなんて行いをするな、と間の国として申し入れたい、という言い方をしてやっているのに、放っておくなんてできないだろ、と‥‥‥私は左の国の王の隠し子なので追い出されてきて行くところがないんだ、としか聞こえないことを言われ‥‥‥お隣さんが、ジーオには売りたくない、帰ってくれ、と言ってくれても、自分は私の面倒をみていきたいんだ、と語る‥‥‥」


「まるで左の国に阻まれ、間の国にも応援してもらえない恋仲であるかのように?」


「そう聞こえたね‥‥‥お隣さんの奥さまが、ポギャロにだけ会いたいのよね?と聞いてくれたので、うん!とやると、お隣さんが領主さまに、ポギャロとだけ!会えるようにしてやりたいな!とやってくれて、領主さまが、おまえ帰れよ!王城に!とやってくれると、温泉お宿が自宅だ、というようなことを言いやがった‥‥‥正式にレンギョウ商会から抗議してもらおう!領主さまの個人所有地には二度と立ち入るなよ!と、領主さまとお隣さんが盛り上がると、温泉お宿も買い取りたいんだ、と私に言いやがったので、ポギャロに、あのお宿私の所有だってことにされてるの?!私はどれだけの税金を払わされているの?!こんな奴を税とか法律とか権利だとか留学生についてのやり取り窓口だとかやらせないで!とやってみると、手帳に書いてくれて、領主さまからも提言すると言ってくれた!」


「あれを封じ込めるにはね‥‥‥皆で頑張るしかない‥‥‥あの場所に縛られることになると気付くまでは、あいつが私邸として所有すると煩く、気付いてからは、国だの領地だので所有してあいつが使用者となると煩い‥‥‥」


「代わりに誰が行くのかと強気?」


「そうだった‥‥‥使う予定のない方法ではあるけれど、用意しておかないとならない方法だよね?」


「留学生から間の国に働きかける方法が何も無い、というのでは国として受け入れているとはできないから、というもの」


「それね‥‥‥どういった場合に使用するのかとなると、困っている時なんだから、すぐに対応できるように日頃から出入りしておくべきだそうで‥‥‥こいつ何か用意してきてて、それを出したがっているな、とは皆気付いてたんだよ‥‥‥もうサカキの領主と面識ができたので、留学生やミィアンさんやヨツバさんやご近所さんからサカキの領主、サカキの領主から王城へ、という経路が確立されていて、もしも左の国とやり取りする必要があるとなれば、そこでようやく、おまえが左の国とやり取りするんだ、と教えてやっても、それであれが担当していると言えるのか、だの、あれが受け持つからにはあれのご満足なやり方をさせてもらう、だの‥‥‥どうして?ってね‥‥‥」


「王太子もどきにも、フユーリンさんとの恋物語、という用意があった。行かせたくない、ティファカさまを左の国に呼んでくればいいだろう、ほーれ、そーんなのに寄ってこられることになっているな?仕方ないから引き離そうとしてやるよ、どうなんだ?そろそろ第二王子殿下を解任するために動け?そうして第三王子殿下を解任し、ティファカさまに辿り着けば、王太子もどきが迎えに行ってやらんでもない!」


「‥‥‥すごーい」


「ぜーんぜん仲良しじゃないよ?」


「それね‥‥‥何でもかんでも用意してあるんだ、と思うと‥‥‥」


「サカキの領主さまのご自宅までの道中の誰もが留学生だと知っているのか?」


「言った‥‥‥だーれも何も言っていないのに、あれが一人で、わーわー言い続けて、国中に知らしめればいいんだろ、だそうで、何かないか?」


「誰も何も言ってやらないと、俺にはある!」


「それ‥‥‥どうだ!と、古本集めて国中回らせると言い出し、宿泊先をレンギョウ商会のお宿とすればいいそうだ‥‥‥ポギャロが、行けよ、とやっていた」


「見事!レンギョウ商会のお宿も店も取引先も何もかも、利用お断りとなってきてくれた!あれがいなくなった隙に、私が読みたい本や、左の国の図書庫へ送りたい本を買い集めておいた。ポギャロがそれを、巻き込まれるだろうど名家のおじさん達に配っておいてくれたし、かかった費用を王太子もどき個人に請求したいのだという、私からヒイラギ家の先代ご当主さまへの手紙を、バンラームさんの部下が届けに行ってくれた」


「そこで部下は戻った?」


「いてくれるとあれが煩いので、左の国の皆さまへのお土産どっさりも配りに行ってもらい、王太子もどきには知られないように、王太子もどきによってバンラームさんの自宅だとされている物件の使用記録を調べるようにと言っておきました」


「何をやらされているんだ‥‥‥」


「自宅だそうな物件でゼンマイどばか娘に合流されてしまった、ということにされていたでしょうね」


「バンラームさんは、使用していない?」


「そうです。王太子もどきによって物件を所有しているものだとされてしまった人員を、部署として守るためにできることとなると、バンラームさんの上司が使用記録を管理し、バンラームさん自身については宮廷内の宿舎に入れておく、というような方法くらいしか思いつきませんでした‥‥‥」


「こう言ってはなんだが、監禁生活‥‥‥」


「そうですね。いつも誰かと一緒に宮廷を出て、その誰かと戻ることになるので、単独自由行動というのはしていません。王太子もどきは、どばかに、バンラームさんの同僚に女性職員を増やそうと働きかけやがり、そうして出してきたのが謎の軍人ポガロです」


「え?いるものだとしてるの?」


「王太子もどきは、王太子もどきが言った一文の中にどちらも含まれていようと、謎の軍人については魔界での出来事を話していて、女性職員をというのは現実に増やしてはどうだという提案をしていたんだ、という言い分を平気で述べます」


ポギャッドが感想なんてものを見つけることができないのは、当然だと思えてならない。


「笑ってやることもできない存在です。私が出ていって、謎の軍人ボゲチョにしてやっても、王太子もどきは、バンラームさんが王太子もどきから保護されているんだ、という状況をどうにかしてやろうと、バンラームさんに、私もその存在を認めている謎の軍人ボゲチョとは、女性職員をぞろぞろ連れて遊び歩くような人物だと説明し、おまえボゲチョをやったらどうなんだ?と、謎の軍人ボゲチョをやらせようとバンラームさんを追い込んでいき、それでもバンラームさんは謎の軍人ボゲチョをやろうとしませんでしたが、王太子もどきによって、バンラームさんは謎の軍人ボゲチョをやっているものだとされてしまいました」


「どこまでも、か‥‥‥うんざりするんだ。あれの言う通りだとしてくれるよな?」


「王太子もどきは、魔界での出来事だとしている王太子もどきが事実だとさせたい内容を、魔界での出来事だとは明言せずに話して聞かせる、という手口を愛用しています」


「‥‥‥あれは、こういう意図だの思惑だのと、僕の知ってる出来事に対して、あれの解釈を適用させようとする」


「王太子もどきは、国として事実だと確認した出来事を、きれーいになかったものとすることさえしますし、国として事実だと確認した出来事をぶつ切りにして混ぜ込むこともします。ジーオを知ると、国対国での素行、という部分は常識的かもしれないな、って思っておけそうかなと思っていたんですが、フユーリンさんとの恋物語を聞かされるようになって、そこも別世界だったな‥‥‥と思いました」


ポギャッドは、自分の中で情報を整理しているようなので、今現在の状況というものが少し見えてきただろうか。

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