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シアの国  作者: 薄荷堂
兵器
104/106

104.焼き殺す

私が馬で近付くと、四角が一つの広場では、一つの人影が動く。


「おーい!」


「シアー!」


やはり戻ってきていたデューイは、すぐに馬に乗って隣に並ぶ。


「じーさまも、カイドウから出るようにと?」


「そう。やっぱり隣だからねー」


「ダドはお宿で眠っているだろうが、陣営の解体が進まないどころか、お嬢が追加されたと予想する」


「動きにくいったらないよー‥‥‥」


「本妻さま宅の厩舎の隠す気のない二階で、犬が見つかった」


赤い首輪さんについて話すと、デューイは。


「呪いねー。どんちきババアがどんちきババアに見えない呪い」


「それもあるね。間の国にいる間の国の第二王子殿下のところへ辿り着くことをするのは、それを解く方法を見つけてから。役所だそうな場所には、消滅希望お荷物さま、死ぬべきドンチッキ・トンチッキとジョルム、ジゼットを探しに行ったことにしているどんちきババア。役所には、ギドロイさまとニーニトッセ、焼き殺すことを希望するおじさま方。丸が四つの広場には、ディードとライリ。ヤマユリのババアの自宅には、間の国の護衛さん達。と予想する」


「ジゼットさんは、レンギョウ商会のお嬢さま?」


「そうなっているだろうね。丸が四つの広場へ向かうね?」


「そうしよう」


馬を走らせると、あっという間の距離にある丸が四つの広場では。


「そうだよね‥‥‥皆、こうするよ‥‥‥」


陣営に加えられてしまうことなく仕事をする、それが困難なのでは、皆は動き回っている選択をするしかないだろう。


「デューイも食事を」


「もらってくる」


馬を繋いでおくと、私はディードのところへと向かう。


「おーい」


「おー」


食べ放題を実行中なディードは、盛り盛りな皿を手にして、丸太だらけとなっている丸の方を向いている。


「ライリはお嬢をと?」


「だそうだ」


「ジゼットはヤマフジの窓口へ向かわせよう。レンギョウの支部へ運ばれてきた数と、ヤマフジの窓口で受け付けた数って同じなのかな?」


「そんなことするか?」


「買春次男やべたべたさんのような誰かがお金を支払って窓口に出しているのかもしれないが、窓口の人員が無料で受け付けてから、無料で受け付けた分の代金をヤマフジのおじさんが納めていたとするには、それも慈善団体による何かとして記録を残したくなるような額となっていそうなような?」


「あー‥‥‥」


「どうせ調べることをされないと知っているヤマフジのおじさんが、消印を押して、紛れ込ませておく作業をしていたのではないだろうか」


「窓口をどう通過させるのか、という部分で、配達事業の人員もヤマフジ家当主の手下であるかのように思えていたが‥‥‥」


「ジモルルさんからおじさんへの小包は配達せずに置いておいてくれないか?ネズでのフリューゼンへの手紙をまとめてきてくれるんだが、自宅へ持ってこられても困るだろう?なんて訳のわからない指示を出しておき、またかい?と確認に来て、配達事業の人員の前で小包を開けると、中には大量の手紙。すまないがここで作業していくから鍵を預かるよ、と言われてしまえばそこでも指示に従ってしまう、という部分では手下ではありそう」


「ヤマフジから出しておけば、ジモルルさんがヤマフジに来ていると印象付けることにも使える。小包の中身に消印を押して紛れさせておけば、ヤマフジ家当主が持ち運ぶことをしなくてもいい」


「または、窓口をやっている人員も愛人なのかもしれないが、お金のやり取りをしていないことを他の人員に気付かれないのか、と思えば、そこに勤める人員はみーんな手下?」


「そういう部分だよな‥‥‥」


「ジモルルさんからだそうな未開封な荷物の山が役所に無いとすると、同じく配達せずに置いておかせて、配達事業の人員に知ってもらってから、どこかに隠しているんじゃなくて置いておいただけですよ、をやっているような気もするし、知ってもらうのはジモルルさんのお姉さんやフリューゼンだったのかも?」


「ジモルルさんと愛人の家だそうな場所かもな‥‥‥」


「どうせ、自由使用しているだろうね‥‥‥愛人と暮らしているのをおじさんだってことにしようとしてくるんだよ、なんてことを言っていそうでもある。役所のフリューゼンの執務室な部屋に、おじさんの業務日誌だそうなものがあって、そこに、絵を寄贈したそうな先が書かれていると思う」


「役所で直接管理していないようなどこかか?」


「避難所だそうな、常時無施錠お邸なんだよ‥‥‥」


「わーお‥‥‥」


「管理人という形で、ヤマブドウ家が暮らしていて、慈善団体のお偉いさんの宿泊所として使用している」


「だから、金のやり取りは存在しません」


「住み心地を試してみる活動中です」


「だから、おじさんと女の子の比率が一対一なんです」


「ここですか?鋏な看板って呼ぶのはどうかな?なものが出ていましたよね?そうです、営業許可は得ているんですが、仕立てても仕立てても、購入には至らないバスローブを扱っているんです」


続くことができなくなったディードは、悔しさを滲ませ、スプーンを口へと押し込む。


「ここですか?限りなく趣味の範囲な行いなので、ふらっと立ち寄ってくれるとみることをしたりしていますが、そんなような行いなので、看板には両手の間に、火、ですよね?」


「どんな行為とは言わないんだ‥‥‥」


「ここですか?どうぞ、見て行ってください、画廊なんて、そーんな!下手とか上手とかなんて考えなくていい、そんな場所があったっていいですよね?なので、看板と呼ぶより目印ですね、それには望遠鏡、です。双眼鏡じゃないんですよ?」


「うぜぇ‥‥‥!」


「どうせ、避難所の六角形と看板の邸の六角形が地図上で、とかなんだよ‥‥‥」


食事をしながら聞いていた軍の人員達は、わいわいと地図を囲み、分担を決めていく。


「食べると出て、回って戻り、食べると出て、回って戻り、だ」


「人数を理由にして、回る範囲を指定していたのが、現場だそうなディードに任せる?」


「そうなった‥‥‥」


何もかも失せていくのだと、ディードはゆっくりと肩を落とす。


「私のせいだとして放置しておけるんだから、放置しておくのが王太子もどきだ。さすがのルツも、きー!ってなっていたのでは?」


「そうだと思えたな‥‥‥」


「死ぬべきドンチッキ・トンチッキは、宮廷の門番という役職者が見聞きしているのだからと、どんちきババアに向けて、大人しくしていればおまえも死ぬべきドンチッキ・トンチッキが包んでやる?」


「手柄を独り占めしちゃいまーす、なんだと‥‥‥」


「何もかも胸糞多重世界での出来事だと並べてしまえば、王太子もどきはカフェで焼き殺されない?」


「俺は‥‥‥正直、王太后さまに生きていてもらうには、と思えている‥‥‥」


「王とは王座にいるものだ、と思っておこうにも、無理だ。こんな時だけ責任者面してこの地にいれば、間の国がどうにかしてくれる。そこをちょこっとだけ為政者ぶっておけば、ヒノキはもう引っ込むことになる。あれは、ヤマフジのおじさんが勝手に作った謎の建築物だろうか?ヤマフジのおじさんが勝手に作った国境だろうか?」


「ずるい、って言いたくなるんだ‥‥‥はいはい、国対国ですから出番ですよね‥‥‥」


「やっぱ、そこだけだよね?そこで、ちょこっと顔出しておくために滞在している‥‥‥犬、せっかくいるのにな、って」


国境内部に待機しているだろう組織所属員について話してみると。


「使えよ‥‥‥!犬!」


「ジョルムが、借り受けたい、とか言ってくれるとなのかな?」


「左の国側から言うって判断をしないだろうと思える。から、死ぬべきドンチッキ・トンチッキが王子さまでーすと動いてくれると、って思っていられるんだろうな‥‥‥」


「間の国は、おそらく、カイドウな領域まで軍を進めないでいるよね?」


「そうだと思えるな‥‥‥そこを進んでしまっては、という判断をするような気がする」


「僕、それ言ってくるよ!カイドウ側も調べてくれ、って!」


「ヤマユリのババアの自宅に、ジーク・イヌマキという御曹司さまがいるだろうから、その方に」


「わかった」


デューイは、ふがふがと口に押し込みつつ歩きだす。


「ディードもライリを連れて動き、そのままカイドウに寄ろう。まずは非常時用だそうな倉庫だ」


「おー、いかにも着火して回りそうだな」


「赤い首輪さんや緑の首輪さんを慈善団体に所属する犬だとしておけば、自由に出歩くことや、誰かと歩いていることや、どこかの誰かから預かってきたそうな手紙を窓口へ運ぶことも、日常だとできるし、無料で受け付ける手紙があることや、慈善団体による支援を受けているそうな子供がどこかへと一人で歩いているのも、日常だとできる」


「アヤレイス、だったか?」


「そう。アヤレイスには別の犬がついていたが、本妻さま宅は、アヤレイスと犬が自由に出歩くことが可能な家となっていた。私くらいの大きさであれば、滑り台を上っていくことが可能だったので、そういった経路として使っていそうな気もする。一度窓口を通すことになるが、繋がりが見えないままにしておきたいどこかからどこかへの、指示書、注文書、依頼書のようなものを、いかにもな偽名で送りあうのも日常なのかも?」


「日常に紛れさせておく、か」


「これか?慈善団体の活動で知り合った子なんだよー、来週も活動に参加してくるからな」


「そういうこともしていそうだな‥‥‥」


「どうせ、便箋にはど偉いさまの名が書かれているものも、あちこちにばらまかれているだろうし、大型船の従業員が港で出す、という方法だとして窓口に持ってこられてしまえば、封筒に書かれていても受け付けてしまうのかも?」


「船まで確認に戻り、また窓口へ来る時間はない、自分は預かった従業員なんだとわかるだろう、と胸糞く通り抜ける」


「死ぬべきドンチッキ・トンチッキが窓口にやってくることが日常となっていると、またお忍び中兄さんのお供なんだ、と持ってこられてしまえば、とも思えるし、ガーロイド・スオウなんて名を使っているけれど、なんて店で語っていそうにも思うし、ガーロイド・スオウという名だとしているからには、スオウの領境を通してもらえることにしていそうで、そこでも何かありそうだが、手紙をスオウの港で受け付けてもらえるとは思えない」


「スオウ周辺で使用できていたとは思えないよな」


「宝石飴を女の子にあげる時に、ガーロイド・スオウという名を使用していれば、スオウでしか買えないと言い、デューイの名を使用していれば、カイドウでしか買えないと言う?」


「それもやっていそうだが、シアにばらまくように言われた、と言っていそうだ」


「私に‥‥‥死ぬべきドンチッキ・トンチッキがリタジオードとして家庭教師をやろうとするのは、私が押し付けようとしている女の子だー?」


「選定人だからな」


「胸糞多重構造‥‥‥アップルパイとミートパイ、どちらが気になりましたか?とすぐに選ばせるのも占いだよね?」


「商品ではないとして、手にさせる方法か!」


「そうして手にしたそうな香水とかマニキュアのようなものを持ち歩いていて、女の子を見つけると、占いでもらったー、開店何周年の記念品としてもらったー、パーティーのゲームの景品だったー、と、自分では使わないんだと寄っていき、誘っているんだと押し付けようとしてやる、に使える何かが気になる」


「小さくて、いくつか種類をというのが容易だ」


「私が作ったー、もできるし、私にどんなのが女の子さんに人気なのか調べるように言われたー、もできるし、これってカイドウで人気なんだってー、もできるし、この色をあげるってカイドウだとこういう意味合いなんだよー、もできる」


「使い勝手がいい。領主さまにな」


「そうだね。券の時と同じく、気になる店や場があるかもしれないのと、香水の匂いがぷんぷんな手紙とか、封蝋印ですとマニキュアで描かれている手紙とかもありそうで、会話させられることになった配達事業の窓口の人員も、しつこく迫られたり、どこかへ追いやられたりしていそう‥‥‥」


「やってそう‥‥‥船の従業員?」


「配達担当は、ぜーんいん組織のお殿下さま、って気がするよね‥‥‥ぜーんいん、どんちきババアの使用済み‥‥‥」


「だろうな‥‥‥どんちきババアの査定を通過しないことには、お殿下さまを名乗ることなどできず、それでは配達担当になることはできない‥‥‥」


「時には、我こそは間の国の第二王子殿下のお相手!な女の子に挑ませて、配置させたい先に配置するんだよ‥‥‥」


「相当、自分に自信があるようだったよな?」


「大道芸‥‥‥」


ディードも笑ってしまい、わからないのだと首をひねる。


「どれだけでもちやほやしてもらえてきたようには思えないのにな‥‥‥」


「死ぬべきドンチッキ・トンチッキにより死ぬべきドンチッキ・トンチッキへの供物扱いされてきた従姉妹な女の子さん達も、うっぜ!って態度でいるし、こう、護衛さん達は、ずっとこんなもん見続けてるのか‥‥‥って思えるんだよ‥‥‥自分に対して超絶前向きな感情しか向けられることがない、って信じ切っているように見える‥‥‥しかし、王女殿下の表情もほぼ死んでいた‥‥‥やはり、ダイジババアの息子として組織でとんでもなくちやほやされて、男性器そのものとして生きてきたんだろうな、となる‥‥‥」


「そういう方面と限定できない‥‥‥そういう世界で生きてる‥‥‥」


「どんちきババアによると、こんな行いを知らずにいて実行せずにいた時間を取り戻したくて仕方ないくらいすんばらしいものなんですって‥‥‥」


「どうせ、赤子まで遡りたいんだろ‥‥‥?」


「そ、れ、が、間の国の第二王子殿下、なんですって‥‥‥間の国の第二王子殿下はそういうことをする人物なんだって‥‥‥誰に?」


「聞いちゃいけない!」


「そうか、間の国の第二王子殿下がこういう行いをしてきたのは、どんちきババアにこういう行いをしたかったからなんだ!って気付いてからは、どんちきババアにだっけ!」


「怖いよー!」


「そんな会話をして、好き!なお盛り上がりとなるどんちきババアと間の国の第二王子殿下が怖い‥‥‥」


「あーら!わからないなんてお可哀想ー!」


「どうせ、ヤマフジのおじさんもどんちきババアの間の国の第二王子殿下も、小さいんだろ?」


「黙った?」


「黙った。でも、そうだよね?どんちきババアのような身体の小さい女性とおどべぐちゃってそーんなに盛り上がれるってことは、小さいのに小さいのがちょうど、ってことを大声で言いまくっているんだよね?」


「そうだと思う。何がそんなにそいつに自信を?って思わせていたが、そういう利点を誇っていたのか」


「し、か、し!どうせ、君がそんなでは全力を出せないな、ってやられ続けているんだよ」


「それで、こーんなに!盛り上がりまくったんだと主張しまくっていたんだな」


「どうです?どんちきババアって全力出せないなおじさんとだって、こーんなに盛り上がりまくってみせますよ?ってことなんだろうが、リッタさんを小さいとお評価しているのか?リッタさんにも全力出してもらえないのか?」


「あらー、踏み込んだなー」


「やっだー!リッタさんったら、そーんなこと気にしてるなんて!リッタさん、が、す、ご、い、の、よ!「なんて一途なんだ‥‥‥」」


二人で夜空を見上げてしまう。


「あったんじゃないか?どんちきババアの研究ノート」


「あったな‥‥‥シアに塗り潰されたと騒ぎ始めると、起きないどんちきババアにだけわかる恋文だったんだとなり、夜勤だということにしておけば日中は自由だろうが、こんなに会いたがっているんだから日中におどべぐちゃりに向かわせてやれ、こうして会いに来てくれているのに少しも自由に会えないのでは、ってことは、組織は慈善団体として活動しているのに、切り離された状態でシアを支援するのでは、慈善団体が違ったものだと見られてしまう、ってことを言っていたんだろうな」


「どうせ、カフェにだって来店していないことにしてあるんだから、慈善団体に参加させていないでしょうね?と、どんちきババアがあれもこれも見回る口実として使ってたんだよ。これは誰?確認させてちょうだい!と、観客を用意することをお要求‥‥‥「愛されてるなー‥‥‥」」


やはり二人で夜空を見上げてしまう。


「やる気‥‥‥」


「すごぉい‥‥‥すごいことあったー‥‥‥」


「それ何?紙に絵具どびゃ出したの持ってるの?などんちきババアが突進してきて、馬が、ぼっこー!蹴ってやった。死んだ‥‥‥?って思っていると元気に起き上がり、馬についてしまっていないかと寄っていこうとして、また、ぼっこー!‥‥‥死なないの?って思っていると元気に起き上がり、違うんです!きっと苦手な香りだったのよね?残念だけどこの香りはもうつけないことにしますね、と立ち去ろうとして連行された?」


「門番が‥‥‥」


「お腹の子がー!をやらないんだから、一途ー!馬に、ぼこーん!で生きてて、まだ突進していくんだから、一途ー!と、一途な驚きが止まらない?」


「何がそんなにいいの?って目で見てしまうだろ?」


「そうしないなんて不可能だよ‥‥‥で?」


ディードは、にやっと笑い、スプーンを口に運ぶ。


「ほーら、門番の皆さんだって、どんちきババアに愛され上手なんだ、という結論を得たんでしょー?」


「どうしたって、そこに出る」


「とにかく、どんちきババアがむしゃぶりつかれる見た目?」


「それもだな」


「ほーら、門番の皆さんだって、ど卑猥な見た目をしているかのように扱うことになったんだろう?」


「そうなる」


「だーれも、もて、なんて言葉に変換しない。どんちきババア、そこのみに向けて輝いている、という現実を直視しまくっている」


「そういうの見てると、自分の妻となる女性のみに向けて輝く、という行いは‥‥‥注目、を集めることになる」


「リッタさんのおむしゃぶりつき妻であるどんちきババアが、門番の皆さんの人生観に影響をね‥‥‥ダドは?」


ディードは、ふいふいと首を横に振る。


「ダドは、どんちきババアにおむしゃぶりつく見た目を、していない」


「そうなる」


「どんちきババアは、誰だっていいんじゃない。リッタさんのやってる間の国の第二王子殿下、それに、とにかく、おむしゃぶりつかれる」


「そういうことだ」


「リッタさんが両腕を広げて立っているだけで、すぐ、なんじゃないか?」


「あっという間どころではないだろうな」


「しかしそれでは、ど卑猥物質として扱うことになってしまうので、ここは、どんちきババアとの密会を予定している王太子もどきの生まれる前からの幼馴染度合いという謎の数値を計測するために、ど貧相な半裸程度の足枷は必要だよね?」


「貧弱じゃないからな」


「別人中外套の着用は許可し、足元までの何かの着用は許可しないが、ジャドルーオだってどんちきババアにおむしゃぶりつき次男さま、という看板は、あえて、添えておこう」


「一人で立ち向かう、それでこそ、王太子もどき」


「犬は使わないんだから放ち、計測が終了した王太子もどきに、山羊の面倒をみる仕事を開始させよう」


「カフェで解体したい」


「いいね。計測場所はカフェとして、消滅希望お荷物さまと死ぬべきドンチッキ・トンチッキとの会合状態で解体させて、山羊だったものも燃料としよう」


「よーし、動くかー」


ディードは皿をテーブルに置き、山羊の誘導を開始する。


「あ、こんな、皆、そんななんだ?」


「皆で、同じ行動、って集団のようだ」


山羊達は、散ってしまうことなく、広場の出入口へと向かっていく。


これならばと、私は箒と塵取りを手にする。


山羊達が残していったものを集め、それから追いかけるとしよう。








◇◆◇◆◇◆◇








空いた袋を山羊達が残していったもの入れとして持参してくれているライリは、私が塵取りで集めたものを入れてしまうと、また歩きだす。


「合流できてよかった‥‥‥」


「何をさせられることになるのか、って思えてしまうよね‥‥‥」


「それだよ‥‥‥」


「死ぬべきドンチッキ・トンチッキは、イヌマキ家の長男さまとの縁組みとしている」


「‥‥‥え?私?」


「そう」


どのように起用されているのかと話していくと、ライリは、理解に苦しむのだと表情を険しくする。


「たーのーしーそー、以外に言葉にできる何かを見つけることができない‥‥‥」


「その通りな人物だと思える。間の国で、おまえと仲良しなおじさんってことは、組織所属員だが、いいの?って気分に‥‥‥」


「死ぬべきドンチッキ・トンチッキを、王子として、寄ってくるおじさん?」


「死ぬべきドンチッキ・トンチッキが言うには、第一王子は王城にいるようなおじさん、第二王子は領主をやっているようなおじさん、第三王子は、その土地の有力者‥‥‥」


「‥‥‥恐怖の構造だと思える」


「そう思う感覚を持っていない、ってことが、また、恐怖‥‥‥ん?っていう隙間を壁とか家具に見つけて鋏を、ちょーっど突き立てることができそう、って思えば実行して、きっちんと鋏を元通り仕舞って、もっちろん突き立てた場所に見てわかる変化を生じさせていないのであれば、そーんなのってちょっと怖いよな?」


「‥‥‥もう、おまえの何もかもが怖い」


「そこに至る‥‥‥間の国では、死ぬべきドンチッキ・トンチッキの手下を、捕まえていく作業を始めていたんだが、死ぬべきドンチッキ・トンチッキとしては、組織のお殿下さまの手下を、捕まえていく作業を始められてしまった、ので、左の国の宮廷の門前で、第一王子としてどんちきババアを連れて騒いだ、のではないだろうか」


「そいつらは、お殿下さまの手下じゃあない!」


「死ぬべきドンチッキ・トンチッキとしては、それをやった、んだろうな、って‥‥‥さらに、死ぬべきドンチッキ・トンチッキとしては、死ぬべきドンチッキ・トンチッキの手下が、自分達は間の国のお殿下さまの手下ではない!と主張し、はいはい、間の国のお殿下さまはもう排除されたからね、と言ってやっていた、ので、死ぬべきドンチッキ・トンチッキは、お殿下さま活動、なるものを、取り上げられてなんかいないよな?フユー?と、第二王子を着てやってきたんです、ええ、そうなんです、というのを一枚着ていたんだろうな、って‥‥‥」


「何枚だって着てるんだろうな‥‥‥そうなると、死ぬべきドンチッキ・トンチッキとしては、当然、誰もが、死ぬべきドンチッキ・トンチッキとは組織所属員ではないと考えている、としている、ってことか‥‥‥」


「どうして、と思うのは不必要なんだって自分に言ってやることをもうしたくない、って従者が言ってた」


「そうなるだろうな‥‥‥」


「右の国のど偉いさまが私に持たせてくれたそうな、お年を召した女性が数人‥‥‥」


「‥‥‥何を?」


「甲板からぽちゃんした死ぬべきドンチッキ・トンチッキは、分類としては第一王子殿下の部隊である護衛さんとして同行してきたそうなポギャッドを自称して戻ってきた‥‥‥船内を案内しろと言って私を連れ出し、あの妊婦、何か気にならないか?」


「いやー!」


「思ったね‥‥‥おまえは、どうやって、左の国に入国するつもりでいるんだ?と聞いてやっても、自分はポギャッドであり、間の国が手を焼いているそうな第三王子ではない、と説明してくる‥‥‥」


「第三王子だと入国できないってことでいいんだ‥‥‥」


「どうせ、無資格医だそうな私がおまえを器具として使用して帝王切開するのでと、船そのものを間の国の第二王子殿下が押収したことにするんだろ?おまえは今すぐ自死を選べ」


「そうなる!」


「丸っと無視して、そんな措置が必要となる状態なのか‥‥‥?と妊婦を見ている死ぬべきドンチッキ・トンチッキ。どうせ、あの女性が使っているそうな客室に案内してもらうと、部屋の出入り口の両脇に護衛さんを立たせておき、そこにどんちきババアが、すみませーん!派遣医局員ですー!状況を教えてくださーい!と盛り上がりに来て、私は護衛さんという言葉に不快感をと始めるつもりでいるんだろうが、おまえを間の国の王家所属員だと私は認識していない」


「いいぞー!がっつんがっつん殴れ!」


「死ぬべきドンチッキ・トンチッキは、間の国の第二王子殿下は私が間の国に入国すると私を出迎え抱きしめると約束しているのに、それをしなかったのは、フユーをやっているのが私だと気付いていなかった、権力って何だろうな?」


「黙れ!」


「言い訳をしているんだ、と触れようとしてきたので、甲板を移動していくと、もう一度、ぽちゃんしてくれた。轢かせようと操舵室に行くと、殺人鬼だー!と盛り上がられてから、レンギョウ商会の錬金術師さまじゃないですか!と盛り上がられ、船はもう間の国の第二王子殿下に乗客ごと押収されたそうだ。当然、間の国の北部の港へと向かい、間の国の警察が乗り込んできた。待ーった!待った!今、そういうのじゃないんだ、悪いな、手間をかけて、と出てきやがった死ぬべきドンチッキ・トンチッキは、警察の皆さんを船から降ろそうと煩い‥‥‥ドンチッキ・トンチッキを乗せず、船は出た」


「あーあ‥‥‥」


「とっくに押収され済みなのに、シキミの港で降りる客は準備を始めてね、なことを言って回る従業員がいる‥‥‥お年を召した女性数人が、私が右の国のど偉いさまに持たせてもらったんだから聞いてよ?な態度でお報告を始めた‥‥‥お高い客室に入室すると、どんちきババア‥‥‥」


私が笑ってしまうと、ライリは、えぇ‥‥‥?と怯えて言う。


「どんちきババアと間の国の第二王子殿下が素っ裸で?」


「その状態で、まだいいでしょー、と盛り上がりだしたので、退室して部屋の外で待っていると、部屋を出てきた間の国の第二王子殿下はどんちきババアを腕に絡みつかせた状態で歩いていったそうだ。従業員な通路を通り、船から降りた間の国の第二王子殿下は、私に言われた通りにイトスギに小豆を買いに行ってくる、と船に向かって言い、待っていた馬車に乗り込んだそうだ。しかしどんちきババアが何やら馬車の近くにいて、馬車を引く馬にどんちきババアが乗ってしまうと、間の国の第二王子殿下は馬車から降りてきて、まだなのか?!早く出発したいんだが?!と、どんどん遠ざかっていく船に向かって言ったそうだ。その隙にどんちきババアに馬車に乗り込まれてしまった間の国の第二王子殿下は、馬車を引いていた馬をすべて連れて船の近くへと来ると、三人でいい!すぐに出る!と船に向かって言ったそうだ。お報告中な女性達は、はい、もう船は遠いです、ということで外気を浴びない場所へと移動して、今現在、だそうだ」


「‥‥‥拘束されて?」


「あんな男捨ててやればいいのです!右の国のど偉いさまだってそのつもりで!よよよ‥‥‥そうまでしてあの男を夫としていたいのならば、夫たる者として相応しい行動を!よよよ‥‥‥右の国の言葉を使用して?と言ってみると、なりません!主にそのような言いつけはされておりませんので!と、つーん!‥‥‥はい、拘束」


「シキミで降りるんだよ!」


「出てきたね‥‥‥船には船の予定ってもんがあるんだ!はい、拘束。ははは!やっぱり来ていたな!ハヤテ嬢!お嬢ちゃん知ってるかい?間の国の第二王子殿下とハヤテ嬢は、あんなの許嫁みたいなもんだよな?ああ、そうさ!キリに通っては抱きまくってないで、きちんとお披露目してもらいたい、って間の国のみーんなが思ってると思うんだがな‥‥‥はい、拘束。妊婦一団が寄ってきて、自分達は間の国の東部で降りることになっていたみたいだけれど、組織から抜け出すことなんてできているのかしら?はい、拘束」


「いないって知ってるのに?」


「間の国の東部まで行けば、はい、仕事は終わり、解散!ってことにしてもらえるとしていたのかな?」


「そいつらとしては拘束されると出番が終わり、なのであって、予定通りではある、ってこと‥‥‥?あれ?死ぬべきドンチッキ・トンチッキ、いつ来た?」


「西部支所を越えて、国境に沿って移動して、カイドウの向こう側にある出入口から国境上部へと出ると、ヤマフジでドンチギー家との同行を開始したのではないだろうか。ヤマボウシの停車場って、草取るとこんなに広かったんだー」


「思った。あれって、ぼこってなってるんだってわかるように、ちょっとだけな傾斜な部分には草が生えてるままにしておいたんだろうな」


「王都までの準備を終えてからの王都での登場なんだから、みーんな準備を終えてる」


「王太子もどきが手配した準備、ってのと何が違うんだ?と思える‥‥‥」


「王太子もどきは、お?始めるのか?と立ち上がっただけ、というのが王太子もどきの認識なんだろうか?」


「そういうのが、がっかりさせてくれやがるんだ‥‥‥」


「ドンチギー家は帰宅するだけなんでしょうね?帰宅するための移動ではあるんでしょうよ?帰宅している状態ではあるんでしょうか?」


「制圧しろよ!」


「思うよねー‥‥‥まさか、調査は終わったので自由そのものと、なーんて?」


「知りたくない‥‥‥あれ?」


赤い首輪さんがにこやかに登場しては、ライリも笑顔となっていく。


「こいつ、笑ってる」


「王太子もどきから自由になったんだね」


「こっちに行くと、また見つかるぞ?」


「子供が歩いていると、同行するもので、子供は非常時用だそうな倉庫で夜を過ごすものなのかな?」


「そういう自宅ではありそうだな‥‥‥非常時用なので鍵は無い?」


「そういう理論で自由に出入り可能としているので、備蓄してあるそうな食品を子供達が食べてしまうんだ」


「言いそう‥‥‥そうなるから子供達に備蓄もさせているんだよ」


「言いそう‥‥‥どうせ、ドアベルなんてものが設置してあるんだよ」


「店としても使ってるんだろうな。商品棚に品を並べるのは子供」


「コーヒーとか酒を使用しているので、子供はだめだ、と言われていると、なーんだ、大人達だって食べてるんだー、なご気分で、大人の分だそうな商品も子供達が作っているのかも?」


「減ってるー、と面白がって、自主的に、備蓄‥‥‥それを朝までの食事とする‥‥‥」


心を痛める、ギドロイがそれをしていないとは思わない。


「あ、一緒にいるからには、縄で繋がせてもらおうかな」


「そうだな」


ポケットから縄を出すと、赤い首輪さんは、首を傾げて待ってくれる。


「慣れてるー‥‥‥」


「組織の商売を利用する客のように、いつも見ている誰かではない誰かにも連れられているので、だろうか?」


「そうか。赤いってことは着任しなかったのか‥‥‥ってなると?」


「いつもは別の首輪をしているのかもしれないね。ヤマボウシの長男さまも、出るか?出るか?となっていそうだけれど、ね‥‥‥」


「どこで何がどう、とわからずやってくるのがな‥‥‥って思えて、ザリガニッチと一緒に来るのかもな」


「領としてなり、お宿としてなり、飼ってくれる誰かはいそうだけれど、どうなるかね‥‥‥」


「犯罪犬か‥‥‥」


私のリュックの肩紐に縄を縛ると、二人と一匹で歩きだす。


「非常時用だそうな倉庫にある、土嚢だそうなものの中身は、ジモルルさんだそうな人物が強度を調整したそうなものをヤマフジのおじさんが残しておいたんだよー」


「言いそう‥‥‥ジモルルさんのだそうな研究記録が、ちゃーんと見つけてもらおうと置いてあるんだ‥‥‥」


「ジモルルさんだそうな人物の土研究の出発点は、麻薬の原料となるものを育てるのに最適な土だったんだー、なものも残してありそうで、慈善団体の活動に参加していたジモルルさんだそうな人物の行いは、畑で使う土をー、となっていそう」


「そういった畑での収穫物を使って、備蓄していたのが子供達、と」


「どうせ、しばらく交代で見張りとなっているので、交代しに戻ってこないとか、交代しに来たのにいないとなれば、どこかへ報告するように言われていそうで、それが犬に手紙を、だろうか?おじさんが役所で知らせを待つのではなさそう‥‥‥ジモルルさんの犯行だとしたいんだろうから‥‥‥あれ?買春次男ってジモルルさんやってる?」


「そんな気がする‥‥‥どうせ、死ぬべきドンチッキ・トンチッキも顔を知られまくっているんだ‥‥‥あれ?止まってる?」


ゆったりとしたカーブの先に、山羊達が見えてきた。


ライリは袋を持ったまま、ディードの方へと駆け寄り、ディードは山羊達を気にしつつ、山羊達の後方へと移動してくる。


「特に何か見当たるというのではないんだが、急に止まって‥‥‥犬?」


しかし、赤い首輪さんは出番を思わせてくれず、私の隣にいるままだ。


「何だろう?匂いとか?袋の中身を転がしてみる?」


「わからん‥‥‥何なんだろう?」


「いつもは何かある?誰かいる?あ、地下に入るとか?」


「ここをこのまま進むのではない、ということか」


二人は、山羊と袋を気にしつつ、周囲を探してみるようだ。


私は塵取りで集め、袋へと入れておく。


山羊はこの道を真っ直ぐな方向を気にしているように思えるのだが。


(進まない‥‥‥待ってる?)


「いた!」


ギドロイから自由となったのは、ニーニトッセもだったようで、私をがしっとやっておくと、赤い首輪さんの頭を撫でてやる。


「山羊達がここで止まって、いつもは橋でも出てくるのかな?」


「あっちを気にしてるのに、ってことか。道路が嫌な素材に?」


ニーニトッセは山羊達の前へと出て、少し歩いて戻ってくる。


「わからない‥‥‥建物から矢でも飛んでくるんだろうか?」


建物を見上げてみても、どこも窓は閉まっているように見える。


「教育用通路なのかな?おまえはカフェに近付いてよくないんだから戻れ、とか言われて、近付いていい誰かが来る?」


「おじさん?」


「って思うと、角灯を持ってきてくれるとか、そういう何か?もっと山羊と合流する場所なのかな?」


「待ってる、って見た目だもんな。ここからは荷台に乗って移動とか?」


「出しまくってお腹が空いてみれば、自分達はどこへ向かっているんだろうか?」


「そんなようにも見えてくる‥‥‥」


「そわそわ感は無いよね?」


「無い。坂?なんて平気だよな。行ってはいけない、ではなく、何かを待ってる」


「水を撒いてから通る?」


「かかりたくないので、びっしゃー、が終わってから、通る。となると、やはり、勝手に通らせない?」


「びっしゃー、やった子供達が一緒に帰宅するのかな?」


「びっしゃー、やり終えると、皆で移動を始める。ってことは、この辺りは、子供達の‥‥‥待機場所?」


「非常用だそうな倉庫に備蓄するものを作る際に使った水を撒く、では面倒だな」


「雨水が溜まると、ここを通る?」


「それかな。毎日撒くなんてと思えるし、そんなところでも階級制となっていそう」


「雨水を管理するのが仕事な子供。みーんなが仕事を持つ。錬金術?」


「私を黒幕としているので、あいつらは私を読者とするつもりでいるんだね。非常時用だそうな倉庫に備蓄するものを運ぶのに、子供が使いやすい小さな台車でも使っていそうで、それがあると大人は非常時用だそうな倉庫に入らない。大人は、こうして、子供が非常時用倉庫にやってこない時間を知ることができている。だろうか?」


「そのような子供に、この時間はー、だとか、こうなってるとー、という、入ってはいけない、な時間の存在を教えると、探検気分でやってきそう。なので、おじさんが先導して、やや、大人も食べているね、子供達これからもよろしくね、なものを実行していそう」


「そうなると、これは、子供達を特定の場所へ配置するための手順か。商品となる子の品定め、よりは、階級が上がる、なので、男の子達が、力仕事?畑での作業に参加するようになる?」


「赤ちゃんでもいるのかも?夜通しな子守り中、好きに食べてよくて、夜まとめて眠るようになると、では期間が長いな。だが、雨水の管理も、雨漏りの管理?」


「そっちだね」


「雨漏りの管理を担当するようになれば、ここの建物で何かしら作業をしているようになり、かつて自分がしていた仕事をしている子供に、おまえらも次はこの仕事だからな?と見せてやり、自分達の次の仕事見学へ?」


「商品である女の子の管理かな?備蓄してあるものを自由に食べていたように、自由に手を出してはいけない商品だと教え込んでおく?」


「そうして、中には結婚するようなのも?」


「産まれた子は、おじさんが好きに作る戸籍があることを教えてもらえない、無戸籍だそうなヤマブドウ家所属とならずに生きるので、そういうのが畑作業とか、領の外との正常なやり取りをする組織所属員となる?」


「ヤマブドウ同士で結婚となれば、戸籍があることを教えてもらえる?」


「皆、診療所で、無戸籍なのにヤマブドウとしてカルテを作ってもらえているんだ、と教え込まれているので、結婚したいよー!とおじさんに直談判なるものを行えば、相手によっては、君のために戸籍を用意してあげることができたよ」


「うわ、それ死んでない?」


「それでは、ちょっと階段を上ったぜ!な気持ちで組織に所属していてくれないのでは?」


「そうか。こんなところに、と思わせてはならない」


「それでも生きてこられた。それでも生きていける。十分に。そう思わせようと、それなりに手厚く?不足を自覚させないように?与えまくっている気がする。実際には、産まれた時におじさんが勝手に作っておいた戸籍があることを教えてやるだけだが、やり方としては、慈善団体に所属しているあのおじさんが、あのおじさんの家の端っこに入れてくれたよ!」


「それだな。となると、言われた側としては、確かに産まれた時から面倒を見てもらってきた、という感覚を得ることになりそうだ。慈善団体‥‥‥雨漏りを修理してくれないのは、仕事が必要だから?」


「風見鶏のような、無い時に雨漏りとなるのは仕方ない、と思わせるための、どんちきババアのカフェを彩るための植木鉢とか?子供達がきれいに咲かせると、どんちきババアがカフェに持っていってしまうんだー、と言われている子供達はカフェに近付くことを許されていない」


「雨が降りそうだから、植木鉢をもらってきましょ?」


「頻回とするには適していない気がする‥‥‥雨漏りを修理しようと屋根に上がったのが踏み抜いてしまい、そこを出入口とする鳥が住み着いたのでは、おじさんは修理なんてできないよー、鉢植えでも置いておこ?」


「おじさんってそういうおじさん?」


「私の知ってるおじさんは、ここに置きたかったんだ、とこちらを見て笑って言うが、テーブルから落として割れたグラスの方を見ることもどうすることもしない、というおじさん」


ニーニトッセは小さく頷く。


「雨が入ってくるのだから鉢植え‥‥‥」


「カフェでもう使わないそうな薬缶を使わされていたのに、水やりに使うからと持っていってしまった、という出来事で鉢植えの存在を知ったどんちきババアが、この花がいいって言うんだ。頼めるかな?」


「そうして、鉢植えの世話と雨漏りの管理を任されるように。鳥?」


「勝手に住み着いてくれなくても、おじさんは子供達の前で、また戻ってくるかもしれないから穴を塞ぐ気になれないんだ、と穴を見上げ、笑顔」


ニーニトッセは、建物の屋根を見上げながら言う。


「カフェから遠ざけておくために、暴挙を許されるどんちきババアを教え込む、という教育用通路」


「カフェへと持っていく役目を、買春次男や死ぬべきドンチッキ・トンチッキが実行していると、子供達はおじさんを頼りにしてくれる。死ぬべきドンチッキ・トンチッキは、仕方ないだろ?な態度で接して、反感を引き出し、買春次男は、ごめんね?な態度で接して、どんちきババアとは高い階級にいるんだと知覚させる。カフェへの隠し通路もあるね。通ってはいけないとされているのに通らないとならない仕事を言い付けられてしまい、どうすりゃいいんだ気分でやってくると、おいおい、今、間の国の第二王子殿下がどんちきババアにおむしゃぶりつき中なんだが?と阻んでもらえて、さらにどんな言い付け内容なのかも聞いてもらえて、死ぬべきドンチッキ・トンチッキや買春次男がやっておいてやるから戻れ、と言ってもらえるのでは、こいつらも自分より上の階級にいる間の国の第二王子殿下に虐げられているんだな、と思わせることができるし、どんちきババアのベッドにいるのは間の国の第二王子殿下なんだと知覚させることになる」


「言っちゃおうかなー」


「何だい?」


「べっらべらすいすいなくせに留学って‥‥‥辞書の読める姫って、どうせ、シア‥‥‥受け入れろ!って言っても受け入れないのが、王太子もどき‥‥‥」


「それはあなた方向けのページであり、王太子もどき向けのページでは、どんちきババアを送り込んでやるよ!妹なのでは間の国の第二王子殿下は無傷でいられるはずだろう?」


「どうして!って思えていたが‥‥‥」


「どうせ、王太子もどきがまんまと私を送り込んでくれると、死ぬべきドンチッキ・トンチッキは王太子ケイオスさまに、こういうことなんだよ!ぎゃはは!」


「あちらとしては、シアは見えていないのであれと遊んでやることにした、と判断したようだ」


「私としては、え?私を胸糞大迷宮に入れて何を?」


「ひょいと出ることのできるシアを、ってことか?」


「お手紙制度、それは王家が手にして引っこ抜くための制度だ、とすることも可能であり、王太子もどきとしては、はーいはい、そちらが引っこ抜くのに合わせて動きますよ?な態度を貫いている、と、私には見えていた。よって、どんちきババアも間の国の第二王子殿下が手にしている」


「これは‥‥‥?ダイジババア殺してこいよ!って送りこんでもらえた?と受け取った、ということ?」


「ううん。俺死ぬ!やれるだろ?」


「そっちー!そっちだったー!そっか。間の国に移すんだからな?」


「そうだね。ほーら、難易度を上げてやったが、私という兵器には可能だよな?ってことで、図書庫の下っ端かー‥‥‥って思っていると、王太子ケイオスさまいるー!え?いいの?最強武器持たせてもらっちゃっていいの?って思ってると、エンラッドもやってきて、あのおじさん‥‥‥って教えてくれる。これはもう振り回していいってことだよね!王太子ケイオスさま、行こー!」


「‥‥‥どこに?」


「お高い商品となる部分を取り出して、残った部分を使っているので価格が安いんだ、という言い分でやっている宝飾品店なのに、店構えだとか、商品を入れるケースなどは、お高い店なんだとしか思えない店。はーい、はい、こんなのはね、イヌマキ家に挑もうっておじさんだから、アローラの散歩道の職人達を邪魔だなって思っていそうなおじさん達の工場を制圧しよう!って言ったら、すぐ!制圧してくれて、その店をやってたおじさんも逮捕されたね。エンラッドは、あ、私ね、とわかってしまえば、ぼんぼこ潰していってくれて、イオッシュには、強奪ババアの仕組みを崩壊させてもらった」


「どんなの?」


「レンギョウ商会と取り引きがあるんだ、というマークを看板に入れないか?ってやつ」


「取り引きがあるんだマーク?」


「胸糞お化けお嬢の大親友ジモルルさんが女装しているそうなのがやってきて、自分は胸糞お化けお嬢がやっているレンギョウ商会の従業員として動いている最中で、この店と取り引きをしたいんだ、と話す。乗り気となってくれると、看板にマークをという話に移る。胸糞お化けお嬢はレンギョウ商会のマークをどんどん考え出しては採用してくれと涙腺芸で、だが、マークなのでとレンギョウ商会本体では採用せずに、こういった使い道をね、と語り、年契約での契約書だそうな文書を出す」


「毎年、新しいマークとなる?」


「そうだね。毎年、契約書だそうな文書に署名してくれると、こっちで勝手に看板を直しておきます、やってみせましょうか?と、すぐに実行可能な作業であり、すぐに終わる作業なんだと説明する。その契約だそうなものの代金が、その店で扱っている商品なんだね」


「強奪ババアだ!」


「その契約だそうなものを結ばせるのが上手くいかないと、自分は間の国の王妃さまの影武者のようなことをしているんだと語りだし、店主にも王子さまに差し出したい女の子がいるから迎えに来てやったんだ、となり、見目麗しい年若い息子でもいいのよ!とダイジババアの店の従業員だそうな暗殺者をお確保」


「すげぇ!すげぇ仕組み!」


「イオッシュは、やる気満々でおじさん達と一緒に飛び出していったね。王太子ケイオスさまは、ジョルムを従者として、次男さまツアー。まずは、ヒイラギ家当主であるルツを訪ねて、ルツの次男だとお子さまが認定するムージェスを案内人とすると、宮廷内にいた、デューイ、ボノバート、シュイージを連れて桃葉桔梗茶房へ。ジーディンにあんこを炊いてもらい、それを持って、フリュージかシュミルと同行し、シュミルかフリュージを訪ねる。謎の建築物なのか国境なのかという物体を眺めると、お子さま焼き菓子を出してもらい、ど愛人に強奪させてきた、本妻さまとフリューゼンに、私からの紙飛行機を渡す。その日は、フリューゼンも連れて、スオウのお宿に宿泊すると、次の日に、ルツのところで、解散」


「ねえ‥‥‥僕は、歌って踊っているのかい?」


さっと両手で目を覆ってみせると、ニーニトッセは、ぶんっ!と私の両手を下ろさせる。


「お子さまには刺激が強いよー」


「笑ってんじゃねぇ!」


「おニワイトさまは、おどべぐちゃりの合間にね?」


赤い首輪さんは、にこやかにこちらを見上げてくれる。


「僕と会話して!」


「どんちきババアとのおどべぐちゃりに盛り上がりまくっているので、決して見聞きしないように、と王太子ケイオスさまとジョルムに言っておいた」


「そういうことかー、って思えたなー。僕の孤独‥‥‥」


「どんちきババアを常時抱いているのに?」


「お子さま‥‥‥」


お子さまは引っ込んでいるようにと聞こえるのだから、お子さまは引っ込んでいることにしよう。


「お子さまには刺激物が通り過ぎます、どうぞ、カフェへとお急ぎください」


「僕が可哀想!」


「その袋、持っていっていいよ」


「仕事をどうも!ありがとう!」


ニーニトッセは、袋を持つと走り出す。


知っている、そう思う私は、やはり引っ込んでいるべきだろう。








◇◆◇◆◇◆◇








「いたー!」


カーブの先から走ってきたのは、シタン家当主だ。


(おう、おう、おう‥‥‥)


私がいることに気付いたおじさま方も、カーブの向こうから走ってくる。


あっという間に取り囲まれては、見上げることしかできない自分の状況に笑ってしまう。


「あいつ!自分は焼き殺されないかのように!」


皆が睨む先では、ギドロイが、台車をいくつも押さえている。


(器用なもんだ)


「あんなもんを隣国の王子であるかのように扱い続けたあいつ、処刑されないってどうして思えるんだろうね?」


「そうだ!密入国者を!宮廷にまで!入れてやる!お庭なんでしょうよ!おまえのな!」


「あほみたいだが、皆、宮廷へ?」


「あほみたいだ!あんなもんが入国していないという報告!そんなもんを入国という行いを実行可能な全箇所から報告!するのは王太后さまに決まってるだろうが!焼き殺されろ!部外者面しやがって!焼き殺し対象だ!」


「消滅希望お荷物さまと死ぬべきドンチッキ・トンチッキはヤマユリのババアの自宅へ?」


「大得意!のあいつの領分を出ちゃいまーし、どうしたんだ?」


シタン家当主は、足元で騒ぎ出した少年のふがふがに耳を傾けてやる。


「あー、はいはい。おまえさんの知ってるあいつというのが王子ではなかったとするとおまえさんが生きていられる、なんてことにならない!」


(はい、撃沈)


騒いでいた少年は、すすり泣きへと移行し、全員で溜め息となってしまう。


「おい!部外者面!それら全部、手で運んでおけ!台車は使う!」


おじさま方はギドロイの方へと向かい、それぞれに空いた台車を手にしてこちらへと戻ってくる。


「小さいとたくさん積めるな!」


(それは怖いよ)


嬉しそうに言われては、泣き出す子が増えていく。


「犬にすがる子が出てくるかと思ったが‥‥‥」


一斉に、ふがふがとすがってくれては、やはり全員で溜め息となる。


「カフェが近いので、これらも燃料として計測を見学させておこう」


「そうだな」


ふがふがは悲鳴となり、おじさま方は笑顔となって台車を押していく。


私は丸が四つの広場へ戻ろうと、木材お手紙に囲まれているギドロイの横を通り過ぎる。


「おい!」


「ボコリーとダコリーにしようかな」


「ボーダー・コリーってこれか!」


「いいえ、この犬は、ウェルシュ・コリーでしょうね」


「ウェコリーとルシュコリーだろ!」


「では、そのように」


「あ!きったねぇ!」


「じゃあ、違うのにしよー。ばいばーい」


黙らされてくれたらしく、もうギドロイの声は聞こえてこない。


この地へ来ている、それを潔いなどと思ってやれないのでは、私は何をするのだろうか。

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