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★★ろくでなしSpace Journey★★(連載版)  作者: 埴輪庭


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66/153

25.ベット

 ◆


 ──ダメかな


 君はなんとなくそんなことを思った。ここ最近、荒事とは無縁でいるが、荒事が嫌いなだけであって、苦手というわけではない。


 むしろ殺る時は殺る男でもある(惑星C66、昔の女③参照)。


 そんな君の経験からしてアサミの一撃は「なんだかちょっと浅い」と感じた。


「アサミを攫って逃げるぜ、レミー! 援護頼むわ!」


 君は言うなり駆け出し、アサミを抱えて部屋の出口へと向かう。


 しかし複数の警備ロボットがそれに反応し、君へとブラスターの銃口を向け──


 レミーの腕から伸びた蔦がそれらを絡め取った。


 ブチ、ブチ、ブチリと音がして蔦が次々に千切られてしまうが、それによって稼げた時間の価値は非常に大きい。


 レミーは腕を自切し、床を強く踏み込む。


 そして凄まじい加速を見せてアサミを抱えた君を担ぎ上げ、部屋の外へと飛び出していった。


 ・

 ・

 ・


 部屋の中に残されたレミーの腕は、まるで抑えられていたものが解き放たれたかのように蔦が活性化し、手当たり次第に警備ロボットを拘束していく。


 切断されれば切断面から新しい蔦が生えてキリがない。


 業を煮やしたか、赤い防衛ロボット──RB-07は両手を掲げて味方であるはずの警備ロボットごと蔦を破砕していった。


 レミーの蔦も無限の再生力があるわけではなく、圧倒的な破壊を受けることで活動停止する。


 しかしその頃にはもう君たちは警備ロボットたちからかなりの距離を取ることに成功していた。


 そして君たちを抱えたまま階段から飛び降り──


「お、おいいいいい!」


「ちょっとケージ! 耳元で叫ばないで!」


 お荷物と化した二人の叫びは無視して、脚部の蔦をスプリング状に変形させて衝撃を吸収しつつ着地した。


 それでもレミーの勢いは衰えることなく、エントランス部を猛進する。


「レミー! 上!」


 アサミが叫ぶ。


 レミーが顔を上げると、進行方向の天井部にヒビが入っていた。


 ヒビはみるみるうちに大きくなり、そこから赤い塊──RB-07が落下してくるではないか。


 RB-07は既に掌をこちらへ向けている。


 しかしレミーの片腕は失われており、空いている方の腕は君とアサミを抱えているため防御には使えない。


 その絶体絶命のタイミングに、君の頭の中で誰かが「菫。縺倥※縲?」帙? 蜃コ縺励※」と囁いた。


 言語ソフトがインストールされていない頃のミラの機械言語とも微妙に違う、奇妙な響き。


 しかし君にはその声が何を言っているのか、不思議と理解ができた。


「レミー! アサミをしっかり抱えていてくれよ!」


 君は叫び、強引にレミーの腕から抜け出して、レミーの体を飛び出し台の代わりにして踏み込み、加速を得る。


 宙空を切り裂くように頭から突っ込む君には何の策もない。


 しかし君は声に従うことにベットした。


 果たして賭けの結果は、RB-07は掌の照準を君に向け──


 放たれた不可視の光子が君の体から突如放出された真っ黒い霧のような何かに吸い込まれる。


 そして黒霧の膜にバシリ、バシリと白い閃光が迸り、その部分だけぽっかり穴が空いたようになった。


 しかし残された黒霧がRB-07に纏わり付き、触れた部分を文字通り食い荒らしていく。


 君はにやりと笑う。


 野良犬の笑み。


 弱みにつけ込むことに何よりの喜びを感じる、下層居住区民特有の卑しい笑みだ。


 君はある種の黴は生物はおろか、金属すらも食うことを身をもって知っている。


「ビビったかよ!? 俺もだボケ!」


 君はそんなことを叫びつつ、飛び出した勢いのままRB-07の胸部に強烈な頭突きをぶちかます。


 そして倒れ込んだRB-07に対してマウントポジションを取り──RB-07の顔面を掴んで少し浮かせ、空いた手で文字通りの鉄拳を叩き込んだ。

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惑星開拓事業団エンブレム

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GALACTIC FEDERAL GOVERNMENT AUTHORIZED
P L A N E T A R Y
D E V E L O P M E N T
C O R P S
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惑星開拓事業団

「銀河の未来を、あなたの手で。」

銀河の開拓者

西暦3889年──
人類はついに銀河の果てに手を伸ばした。

未踏の星々が、あなたの一歩を待っています。
あなたもその一歩を踏み出しませんか?

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

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◆ 開拓対象惑星 ◆
F R O N T I E R W O R L D S C A T A L O G
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美しき新天地

200を超える未踏の惑星が
開拓者を待っています。

▸ 未知の生態系の発見 ▸ 希少資源の採掘権
▸ 居住適性の評価 ▸ 新航路の開拓

※惑星ランクE以上の調査には所定の事前ブリーフィングが実施されます

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

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◆ 個人用船舶貸与制度 ◆
Y O U R W I N G S T O T H E S T A R S
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あなたの翼

入団初日から、あなただけの翼を。

ワープ航法
空間折り畳み式
銀河のどこへでも
AI航法支援
搭載型ガイドボット
あなたの相棒

※船舶の仕様・AI支援レベルは団員ランクにより異なります

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◆ 多種族共存環境 ◆
D I V E R S I T Y B E Y O N D S P E C I E S
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共に歩む仲間たち

種族を超えた絆が、銀河を拓く。

アースタイプ ベルトラン メタノイド
地球型人類 植物型種族 金属生命体
ピギー星人 スライム系 ザイフォルクス
豚型種族 不定形生物 交配進化種

※チーム編成はCランク以上でマッチングシステムをご利用いただけます

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

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◆ 拠点惑星 C66 ◆
Y O U R N E W H O M E
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惑星C66

銀河有数の居住適性──ランクA惑星。

惑星データ 詳細
居住適性ランク A(最上位)
都市階層 上層・中層・下層
主要施設 事業団支社・商業区・居住区
生活環境 快適

※居住区の割り当ては団員ランクに準じます

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

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━━ 団員ランク制度 ━━
C A R E E R P A T H
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E 研修生 ── 基礎訓練課程
D 調査員 ── 単独惑星調査
C 主任調査員 ── チーム編成権
B 上級調査員 ── 高難度惑星
A 統括調査官 ── 全権委任

あなたの努力が、ランクを決めます。
※昇格審査は実績に基づき随時実施 ※Eランク研修期間中の待遇については入団時にご説明いたします


星の海へ

星の海へ──

惑星開拓事業団は
あなたのご応募をお待ちしています。


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銀河連合政府認可 準国策事業体
惑星開拓事業団 広報局
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