表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
★★ろくでなしSpace Journey★★(連載版)  作者: 埴輪庭


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

48/151

7.遊星X015⑦

 ◆


 君はミラに軽口を叩きながら、適当な大きさに切り取った肉の塊を金属製の特殊容器に移していた。


 作業を始めてから何時間経過したのだろうか。


 ミラが休憩を提案する。


『作業を始めてから13時間が経過しています。ケージの体については理解していますが、それでも生身の部分がある以上、特殊な環境で無理をする事は推奨しません。休憩を提案します』


 君は紫色の肉の山が連なる不気味な光景に目をやりながら、「確かに……」と頷いた。


 根がミーハーに出来ている君である。珍しいモノが好きだというのは間違いないが、それでも眼前の光景を好きにはなれそうにもない。


「じゃあ、船で休憩しようかな。操縦席の座席はリクライニングできたはずだし」


 言うなり、浮かんでいるミラを抱えて船へと向かう君。


 しかし、数歩も歩かないうちに足元が微かに震えるのを感じた。


 あの水の惑星で感じた厭な予感と同種のものだった。


 君は直感的にこの場に留まってはいけないと感じ、急いで船へと駆け戻った。


 ◆


 君はその驚異的な脚力で数秒とたたずに船へと駆け戻り、背後を振り返る。


 すると先ほどまで自分が立っていた地面が大きく盛り上がっていることに気づいた。


「なんだ、ありゃあ……」そう君がつぶやく。


 ミラは君の疑問に答えず、『ケージ、すぐに船の中へ避難し、バリア・フィールドを展開してください。推奨は3秒以内です』と警告を発した。


 バリアフィールドとは簡単に言えば、特殊な力場を発生させて物理的な防御障壁を作り出す機能である。


 最も高価なバリアフィールドの中には小惑星の衝突すら防ぎ切るものもある。


 ただ君の乗船であるシルヴァーにはそこまで高級なものを積んではいない。


 とはいえないよりはましだ。


 君は大急ぎで操縦席へ駆け寄り、フィールドを起動した刹那。


 何かが膨れ上がり、破裂した。


 盛り上がった肉の地面がまるで火山の噴火口のような形状を取り、その先端から何かが噴き出したのだ。


 ・

 ・

 ・

挿絵(By みてみん)

 どぎつい極彩色の何かが吹き上げている。


 さまざまな色が混じり合った液体の柱が宇宙空間へ飛び、散っていく。


「ミラ、あれは何だ?」


 君は尋ねた。


『わかりません。ただ、推測することはできます。宙空に飛び散った液体は飛沫となって付近を浮遊していますが、これを解析したところ、おそらくはこの遊星015と名付けられている生物の排泄物でしょう』


 君は顔をしかめた。


 血を浴びた事はあっても、糞を浴びたことはない君である。


 未知の経験を好む君である。


 そんな君であっても、糞を浴びたくはなかった。


「急いで逃げろと警告してくれたのは、やっぱり有害だからかい?」


 君はヘルメットを脱ぎ、煙草を咥えながら尋ねる。


『はい、ケージ。溶けて死にます』


 ミラの言葉に君は「そうかい」と疲れた様に頷き、極彩色の糞火(ふんか)を眺めつつ煙を吐き出した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

惑星開拓事業団エンブレム

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
GALACTIC FEDERAL GOVERNMENT AUTHORIZED
P L A N E T A R Y
D E V E L O P M E N T
C O R P S
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

惑星開拓事業団

「銀河の未来を、あなたの手で。」

銀河の開拓者

西暦3889年──
人類はついに銀河の果てに手を伸ばした。

未踏の星々が、あなたの一歩を待っています。
あなたもその一歩を踏み出しませんか?

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 開拓対象惑星 ◆
F R O N T I E R W O R L D S C A T A L O G
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

美しき新天地

200を超える未踏の惑星が
開拓者を待っています。

▸ 未知の生態系の発見 ▸ 希少資源の採掘権
▸ 居住適性の評価 ▸ 新航路の開拓

※惑星ランクE以上の調査には所定の事前ブリーフィングが実施されます

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 個人用船舶貸与制度 ◆
Y O U R W I N G S T O T H E S T A R S
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

あなたの翼

入団初日から、あなただけの翼を。

ワープ航法
空間折り畳み式
銀河のどこへでも
AI航法支援
搭載型ガイドボット
あなたの相棒

※船舶の仕様・AI支援レベルは団員ランクにより異なります

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 多種族共存環境 ◆
D I V E R S I T Y B E Y O N D S P E C I E S
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

共に歩む仲間たち

種族を超えた絆が、銀河を拓く。

アースタイプ ベルトラン メタノイド
地球型人類 植物型種族 金属生命体
ピギー星人 スライム系 ザイフォルクス
豚型種族 不定形生物 交配進化種

※チーム編成はCランク以上でマッチングシステムをご利用いただけます

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 拠点惑星 C66 ◆
Y O U R N E W H O M E
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

惑星C66

銀河有数の居住適性──ランクA惑星。

惑星データ 詳細
居住適性ランク A(最上位)
都市階層 上層・中層・下層
主要施設 事業団支社・商業区・居住区
生活環境 快適

※居住区の割り当ては団員ランクに準じます

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━ 団員ランク制度 ━━
C A R E E R P A T H
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

E 研修生 ── 基礎訓練課程
D 調査員 ── 単独惑星調査
C 主任調査員 ── チーム編成権
B 上級調査員 ── 高難度惑星
A 統括調査官 ── 全権委任

あなたの努力が、ランクを決めます。
※昇格審査は実績に基づき随時実施 ※Eランク研修期間中の待遇については入団時にご説明いたします


星の海へ

星の海へ──

惑星開拓事業団は
あなたのご応募をお待ちしています。


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
銀河連合政府認可 準国策事業体
惑星開拓事業団 広報局
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


この物語を最初から読む

▸ ろくでなしSpace Journey

宇宙SF / 全年齢 / 連載中

© 3889 Planetary Development Corps. / Galactic Federal Government
All rights reserved across 200+ planetary jurisdictions.
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ