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日米転生   作者: 照山
第4章 国際会議編
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5-3 作戦開始

5月1日20時 航空自衛隊デクスター基地


自由国側への宣戦布告を受け、この基地は自由国側の航空戦力基地となった。


「全隊員に通達!我々はこれよりフィックス自由国のドルビノー航空基地へと向かう。そこで自由国軍と合流し、アズール社会主義共和国軍と交戦する。奴等は500万を超える大軍だ。心して任務にかかれ!」


「はい!」


ドルビノー航空基地へと向かう陸自隊員の士気は上がっていた。第一陣派遣部隊は3万8000人。空自輸送機で運ばれ、護衛にはF35戦闘機10機付く。


「全員搭乗!」


輸送機にぞろぞろと武器を携行した隊員が乗っていく。ここから自由国までは8時間と以外にも近い。その後、輸送機は離陸しフィックス自由国へと向かった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


フィックス自由国 沿岸都市ノード


現在、沿岸都市ノードでは厳戒体制が敷かれている。そして


「アズール軍艦確認!攻撃を開始します!火炎ミサイル撃てー!」


ミサイルを打ったと同時に敵艦からも轟音と共にミサイルが撃ち込まれた。そして先程撃ったミサイルは迎撃され、アズール軍艦が撃ったミサイルは6発とも陣地に着弾し180人死亡、500人が負傷した。残存兵力は残り1000人を切った。


「衛生兵まだか!」という声が多く聞こえる。


「くそ!援軍はいつ来るんだ。ここが陥落したら首都侵攻まで時間の問題だぞ!」


「隊長!日本軍とアメリカ軍とエルヴィス軍12万人が到着したそうです。」


「おぉ!やっと来たか!」


到着したのは日米エルヴィス艦隊35隻、自衛隊3万、米軍8万、エルヴィス軍1万である。


「隊長!敵が上陸準備をしようとしています!」向こうに見えたのは揚陸挺を降ろしていた。そしてアズール軍艦が艦砲射撃を実行した。砲撃が25発と非常に多い。


「全員一旦待避!」しかし逃げ遅れたものもいた。また、逃げ遅れたものは瓦礫の下敷きとなったものもいる。


「大丈夫か!」 「危ない!来るぞ!」 


ドカーン!と凄まじい音を立て陣地に着弾した。隊長は助けようとした部下を止めたが部下は攻撃に巻き込まれ死亡した。沿岸都市ノードは地獄と化した。


「総員に告ぐ!これよりここから撤退し、同盟国軍と合流する。」


「了解!」



しかし生き残ったものは約600人。攻撃前は多くいたが減ってしまった。そして、沿岸都市ノードから彼らとその住民の一部は日米軍が到着したとされるドルビノー基地へと後退した。


その後、もぬけの殻になった沿岸都市ノードはアズール社会主義共和国の手に落ちた。また、留まった住民は人道的に扱われ略奪を受けることはなかった。しかし、ノード占領によって7万の連合軍が自由国攻略の前哨基地として統治した。


いずれ起きるであろう同盟国軍の奪還作戦を阻止するためにも城塞化しなければならない。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


フィックス自由国 ドルビノー航空基地


日米エルヴィス連合軍が到着後、待機命令が出された。そして、


「陸将。先程フィックス自由国軍の兵士およそ600人と一部のノード住民がこちらに向かってきているという情報が入りましたので報告いたします。」


「うむ。到着次第伝えろ。」 「了解です。」


なぜノードの住民が?と思ったが最悪のシナリオが頭をよぎる。そして7時間後、生き残った600人と800人の住民が到着した。


「住民を輸送機の中へ!エルヴィスに送るぞ。」


避難民はエルヴィス民主主義共和国へと輸送された。


「ようこそおいでくださいました。フィックス自由国第5沿岸警備隊隊長ザックと申します。日本国の石橋陸将とアメリカ合衆国のベルグ大将、エルヴィス民主主義軍の野村軍曹。この度は我が国への軍事支援を心より感謝申し上げます。」


「いえいえ。こちらこそよろしくお願いします。」


「早速なんですが、数時間前我々がいた沿岸都市ノードが敵に占領されてしまいました。貴殿方の力を借りたい。」


「分かりました。長期戦になるかもしれませんがよろしくお願いします。」


その後、4カ国軍は沿岸都市ノードの奪還に向けて準備を進めていた。

次話は別地点での出来事を描いていきます。よろしくお願いします。

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